【A+ランク】エス・バイ・エルで家を建てる!FP兼宅建士の評価と146人の評判・坪単価

住宅メーカー

エス・バイ・エルの注文住宅が気になっていますか?

木造枠組壁工法のパイオニアとして培ってきた技術力と、全館空調システムによる快適な住環境が特徴のエス・バイ・エル。一方で、

  • 「2×6工法による高断熱・高気密住宅の実力は?」
  • 「ヤマダホールディングスグループになって何が変わったの?」
  • 「坪単価はどれくらい?」

そんな疑問をお持ちの方も多いかもしれません。

そこでこの記事では、FP宅建士の視点から、北米発祥の2×6工法を日本にいち早く導入したエス・バイ・エルの住まいづくりを徹底解説します。

実際の住み心地、コストパフォーマンス、そして家づくりを進める上での注意点まで、プロの目線で包み隠さずお伝えします。理想の住まいを実現するための判断材料として、ぜひ最後までお読みください。

\家づくりで後悔しないための最初のステップ/

また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。

1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。

誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。

しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。

住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。

「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。

しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。

焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。

マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。

「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。

しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。

数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。

①SUUMO

不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。

②HOME4U家づくりのとびら

NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。

③LIFULL HOME’S

東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。

これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。

3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、

がおすすめです。

さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。

「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。

多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。

  • SUUMO…工務店のカタログ中心
  • 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
  • LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心


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それでは解説をしていきます。

  1. 欠陥?寒い?エス・バイ・エルの口コミ・評判を徹底調査
  2. FP兼宅建士が教える失敗しない!エス・バイ・エルで家を建てる方法
    1. SxL構法の木質パネル一体構造で耐震等級3を狙いやすい
    2. 2×6枠組壁工法の採用で断熱・気密を“構造から”整えやすい
    3. 全館空調で家中の温度ムラを抑えやすい
    4. 「自由設計」と「豊富な規格プラン」で提案の当たり外れを減らしやすい
    5. 二世帯・多世帯の設計ノウハウで「付かず離れず」を作りやすい
  3. エス・バイ・エルの坪単価は約60万~80万円!
    1. 商品ラインナップ別の坪単価
      1. ハイグレードモデル(80万円以上)
      2. 自由設計モデル(60万円~75万円)
      3. 高性能・特殊仕様モデル(70万円~85万円)
    2. 実際の建築費用の目安
    3. 価格変動の要因と予算管理
    4. エス・バイ・エルと有名ハウスメーカー坪単価比較表
  4. エス・バイ・エルのメリット・デメリット
    1. メリット
      1. 1.圧倒的な耐震性能と構造の信頼性
      2. 2.機能美を追求した卓越したデザインと空間の自由度
      3. 3.費用対効果の高い商品とグループ連携のメリット
    2. デメリット
      1. 1.価格設定の特性と予算管理の難しさ
      2. 2.施工品質とアフターサポートのばらつき
      3. 3.室内環境性能の相対的な評価の低さ
  5. エス・バイ・エルの商品ラインナップ
    1. 自由設計・ハイグレードモデル
      1. 小堀の住まい
      2. SxLシグマ
    2. 規格型・コストパフォーマンス重視モデル
      1. SxLアルファ
      2. スーパーフル装備住宅
    3. 特殊機能・次世代型モデル
      1. YAMADAスマートハウス
      2. RASIO
      3. Z空調
  6. エス・バイ・エルのQ&A
    1. Q. エス・バイ・エルとヤマダホームズの関係は?
    2. Q. ハウス55とは何ですか?
    3. Q. エス・バイ・エルとエス・バイ・エル・カバヤの違いは?
    4. Q. エス・バイ・エルでリフォームはできますか?
  7. まとめ

欠陥?寒い?エス・バイ・エルの口コミ・評判を徹底調査

ネット上で見受けられる「エス・バイ・エル 欠陥」や「エス・バイ・エル 寒い」という評判は真実なのでしょうか。

家を建てる完全ガイドでは今回146人の評判を徹底的に調査してみました。

地震が多い地域に住んでいるため、家の強度が何よりも重要でした。エスバイエルさんのS×L構法は揺れに強いと聞き、最終的な決め手になりました。耐震等級3を取得できたことで、大地震が来ても家族みんなが安全に暮らせると心の底から安心しています。創業以来、地震による全壊がないという実績は、何より心強い保証です。

私たちはデザインに強いこだわりがありましたが、エスバイエルさんの提案力はデザイン事務所を上回っていました。特に和モダンな外観と内観は、想像以上に素敵に仕上がり大満足です。リビング柱を少なくした大空間を実現でき、壁一面の大きな窓から光が入るので大変明るいです

担当の営業さんが本当に親身に相談に乗ってくれました。私たちのわがままな要望にも耳を傾け、不安を解消してくれるよう努力してくれた姿勢には頭が下がります。契約前も後も、じっくり時間をかけて丁寧な打ち合わせをしてくれたので、一つひとつの疑問を解消しながら安心して進められました。設計士さんのプランが非常に現実的で希望通りだったことも嬉しかったです

二世帯住宅を建てたのですが、エスバイエルさんは多世帯住宅の設計ノウハウが豊富ということで、私たちの「付かず離れず」の半独立型の要望を完璧に叶えてくれました。キッチンなどの水回りの配置を工夫してもらい、プライベートを尊重しつつ、リビングダイニングを共有することで家族間で良い距離が保てています。

エスバイエルの家を建てて20年になりますが、長期的な安心感が違います。以前、照明の電気カバーに不具合があったとき、自分で直せずに営業担当者に電話したところ、すぐに駆けつけて対応してくれました。

参考:Googleマップ

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FP兼宅建士が教える失敗しない!エス・バイ・エルで家を建てる方法

エス・バイ・エルで家づくりを検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。

エス・バイ・エルは、木造枠組壁(2×6)を早期に導入してきた技術と、SxL構法の耐震性、全館空調による快適性を軸に、坪単価約60万〜80万円帯で提案する住宅ブランドです。

そのため「耐震性と大空間の両立」「全館空調の住み心地」に強みがある一方、(商品グレードで仕様差が出やすい点・空調の維持費とメンテ・標準とオプションの境界)を見極めるのがコツ。まずは全体像と評価を押さえましょう。

FP宅建士の筆者によるエス・バイ・エルの全体評価はこちら!

項目 詳細
総合評価 A+ランク
4.5
耐震性 4.8
断熱性・気密性 4.2
間取りの自由度 4.5
コストパフォーマンス 4.1
アフターサービス 4.0
会社の信頼度 4.2

SxL構法の強さを土台に、柱を抑えた大空間や多世帯の間取り提案まで実現しやすいのがエス・バイ・エルの魅力です。

そのため、断熱・気密や空調の仕様が「どの商品・どのグレード」で標準なのか、そして追加費用がどこから発生するのかを先に揃えるほど、予算ブレと後悔を減らせます。

そこで、エス・バイ・エルでの家づくりを成功させるために、押さえておきたい特徴を5つに整理しました。

SxL構法の木質パネル一体構造で耐震等級3を狙いやすい

面で支える考え方をベースにした木質パネルの構造は、揺れに強い家を目指すうえで分かりやすい武器になります。構造の強さを確保しながら、プランの成立範囲を広げやすいのが特徴です。

向いている人:地震対策を最優先にしたい方、数値(等級)で安心を確保して家族の不安を減らしたい方。

注意点+契約前の確認:耐震等級3の取得方法(評価取得の有無・費用・対象範囲)と、開口計画の制約を図面と書面で確認しましょう。

2×6枠組壁工法の採用で断熱・気密を“構造から”整えやすい

壁厚を活かした断熱計画を組みやすく、空調効率や室内の温熱環境を作り込みやすい方向性があります。全館空調の快適性を活かすには、外皮性能の揃え方がカギになります。

向いている人:冬の温度差や足元の冷えが気になる方、空調負荷を下げて快適性を安定させたい方。

注意点+契約前の確認:UA値・気密測定の有無、窓(ガラス・サッシ)と断熱材の仕様グレードが標準かオプションかを明細で揃えましょう。

全館空調で家中の温度ムラを抑えやすい

リビングだけでなく廊下や洗面まで快適域に寄せやすく、暮らしのストレスを減らすのが全館空調の強みです。体感の満足度が上がりやすい一方で、運用設計が成否を分けます。

向いている人:ヒートショックが心配なご家庭、在宅時間が長く「家全体を一定にしたい」方、温度ムラが苦手な方。

注意点+契約前の確認:フィルター交換・点検費用、故障時の対応窓口、電気代試算の前提(家族人数・在宅時間・設定温度)を契約前に書面化しましょう。

「自由設計」と「豊富な規格プラン」で提案の当たり外れを減らしやすい

完全自由設計で詰める方法に加え、プランの選択肢が多い規格型で計画精度を上げる進め方も取りやすいのが特徴です。打ち合わせの時間と予算管理のバランスを取りやすくなります。

向いている人:要望が多いが優先順位も整理して進めたい方、共働きで打ち合わせ回数を最適化したい方、現実的なプラン提案を求める方。

注意点+契約前の確認:規格と自由設計で「含まれる仕様」と「変更できる範囲」が違うため、標準仕様表と見積条件を必ずセットで確認しましょう。

二世帯・多世帯の設計ノウハウで「付かず離れず」を作りやすい

水回り配置や動線の分け方など、距離感の設計が満足度を左右する多世帯住宅で、半独立の暮らし方を成立させやすいのが強みです。長く暮らすほど、生活音・プライバシー・共有スペースの設計が効いてきます。

向いている人:親世帯と同居・近居でストレスを減らしたい方、共有と分離のバランスを図面で詰めたい方。

注意点+契約前の確認:将来の使い分け(玄関・キッチン・浴室の分離度)と、光熱費の按分・メーター計画を最初の間取り段階で書面に落としましょう。

エス・バイ・エルの坪単価は約60万~80万円!

エス・バイ・エルの注文住宅は、ヤマダホームズのブランドとして展開されており、創業以来培ってきた技術力とデザイン性を維持しながら、ミドルクラスの価格帯で提供されています。

現在の坪単価は、標準的な仕様で約60万円から75万円の範囲となっており、商品グレードや仕様によって最大80万円程度まで変動します。

商品ラインナップ別の坪単価

エス・バイ・エルでは、お客様の求める機能性や設計の自由度に応じて複数の商品を展開しており、それぞれに明確な価格帯が設定されています。

ハイグレードモデル(80万円以上)

最高級ブランドとして位置づけられる「小堀の住まい」は、坪単価80万円以上が目安となります。

エス・バイ・エルの前身である小堀住研時代から受け継がれる「住まいの哲学」を継承した邸宅で、完全オーダーメイドの設計が可能です。デザインや仕様に徹底的にこだわる場合、坪単価が100万円程度に達することもあります。対話を重ねながら唯一無二の住まいを創り上げるため、理想を超えた住まいを求める方に適しています。

自由設計モデル(60万円~75万円)

エス・バイ・エルの核となるSxL構法を採用した自由設計の主力商品群は、この価格帯に位置します。

SxLシグマ」は、高強度の木質接着パネルを用いた完全自由設計が可能な注文住宅で、坪単価は65万円から75万円程度が目安です。国土交通大臣認定を取得した高い品質基準を誇り、設計の自由度と構造性能を両立させています。

また、「SxLアルファ」は規格住宅タイプとして600を超えるプランバリエーションから選択できる商品で、坪単価は60万円から70万円程度となっています。木質パネル一体構法により、昭和57年の発売以来13万棟を超える実績を持つロングセラー商品です。

高性能・特殊仕様モデル(70万円~85万円)

ZEH基準に対応した高性能住宅や、特定の地域向けに開発された商品は、標準仕様よりも高めの価格設定となっています。高性能断熱材や太陽光発電システムなどが標準装備される場合、坪単価は70万円から85万円程度に設定されています。

また、寒冷地・積雪地域向けのW断熱や温水床暖房システムを採用した仕様では、一般仕様と比較して坪単価が5万円から10万円程度高くなる傾向があります。

実際の建築費用の目安

坪単価をもとに、実際の建築費用の目安を坪数別に見てみましょう。坪単価65万円で計算した場合、30坪の住宅で約1,950万円、35坪で約2,275万円、40坪で約2,600万円が本体価格の目安となります。ただし、これはあくまで本体価格であり、実際の総費用には外構工事や地盤改良、諸経費などが別途必要となります。

価格変動の要因と予算管理

エス・バイ・エルの自由設計では、契約前の概算見積もりと最終的な契約金額で価格差が生じやすい傾向にあるため、予算管理が特に重要となります。当初坪単価65万円と提示されても、詳細設計の過程で設備のグレードアップや外壁材の変更、床暖房や太陽光発電などのオプション追加により、最終的に坪単価が75万円から80万円に上昇するケースも少なくありません。

特に太陽光発電システムの追加は、総額で100万円から300万円程度の価格上昇要因になり得ます。そのため、家づくりを進める際は、希望する商品ラインの標準仕様を確認し、オプションとなる項目とその個別価格を詳細に聞き取ることが、満足度の高い家づくりに繋がります。標準仕様で含まれる設備と、追加費用が発生する項目を明確に把握しておくことで、予算オーバーを防ぐことができます。

エス・バイ・エルと有名ハウスメーカー坪単価比較表

それでは、エス・バイ・エルの価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。

ハウスメーカー名 坪単価(万円) 特徴
エス・バイ・エル 60~75 SxL構法による高耐震性、壁内換気システム、デザイン性重視
住友不動産 60~100 高級感あるデザイン、木造・RC造対応、都市型住宅に強み
一条工務店 50~80 高気密高断熱、全館床暖房、省エネ性能に優れる
ヤマダホームズ 50~65 家電量販店グループ、設備充実、コストパフォーマンス重視
アキュラホーム 30~70 完全自由設計、適正価格、職人品質
タマホーム 40~70 ローコスト住宅の代表格、標準仕様充実、全国展開
アイダ設計 35~65 正直価格、狭小地対応、設計力に定評
アイフルホーム 25~70 LIXIL住宅研究所のFC、子育て世代向け商品充実
アエラホーム 40~55 外張断熱、高気密高断熱、ローコストで高性能
積水ハウス 80~120 業界最大手、鉄骨・木造両対応、ブランド力と実績
大和ハウス 80~120 大手総合ハウスメーカー、鉄骨造の技術力、商品バリエーション豊富
へーベルハウス 80~120 旭化成グループ、重量鉄骨・ALC外壁、耐久性・防火性に優れる

※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。

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エス・バイ・エルのメリット・デメリット

エス・バイ・エルの注文住宅は、創業以来培ってきた独自の技術とデザイン哲学を受け継ぎ、ヤマダホームズのブランドとしてミドルクラスの価格帯で展開されています。

ここでは、FP兼宅建士の視点から、エス・バイ・エルの住まいづくりにおける具体的なメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

メリット

エス・バイ・エルには、長年の実績に裏打ちされた確かな強みがあります。特に構造性能とデザイン性において高い評価を得ており、ミドルクラスの価格帯でありながら優れたコストパフォーマンスを実現しています。

1.圧倒的な耐震性能と構造の信頼性

エス・バイ・エルの最大の強みは、独自開発のSxL構法による卓越した耐震性能にあります。この構法では、主要部材に木質接着パネル「ストレストスキンパネル」を採用しており、1枚で9.6トンの重さを支えることが可能です。過去に行われた実大振動実験では、阪神・淡路大震災の818ガルを上回る1198ガルの揺れにも耐え、高い安全性が実証されています。

さらに注目すべきは、公式情報では、これまでに地震で倒壊した住まいはないとされています(※地盤に起因する被害、津波や火災などは除く)。これは構造的な信頼性の高さを証明する確かな証拠といえるでしょう。都市部の狭小地向け3階建て「yutoRino」を含む多くの住宅で、耐震等級3の取得を目指した提案も行われており、構造面の安心材料の一つになります。

2.機能美を追求した卓越したデザインと空間の自由度

デザイン性を重視する姿勢は創業以来一貫しており、グッドデザイン賞の受賞歴もあります。木質ラーメン構造により、一般的な木造住宅では難しい、柱や壁の少ない圧倒的な大開口・大空間を実現できます。最大9mの柱なし空間など、開放感あふれる住まいづくりが可能です。

商品ラインナップも多彩で、最高級ブランド「小堀の住まい」は坪単価80万円以上で完全オーダーメイドの邸宅を提供しています。また、「Authentシリーズ」ではNeo Modernや新和風など、機能美と普遍的な美しさを両立した多様なデザインから選択できます。

3.費用対効果の高い商品とグループ連携のメリット

エス・バイ・エルはミドルクラスの価格帯ながら、高い性能を持つ住宅を提供しており、コストパフォーマンスが評価されています。規格プラン「e smile-K」は坪単価58万円から68万円程度とコストを抑えた選択肢があり、一方でZEH基準対応の「SMART ECO STYLE ZERO」は坪単価70万円から85万円程度で高性能仕様を実現します。過去には超ローコストの「ネットde住まい」を坪単価28万円から提供していた実績もあります。

ヤマダホールディングスグループの強みを活かした「スーパーフル装備住宅」では、住宅本体価格にエアコン、照明器具、カーテン、主要な家具・家電が標準装備されており、入居時の初期費用を抑えられます。また、独自の「Loop」システムによる壁体内換気や結露対策により、構造材の劣化を防ぎ、メンテナンス次第で75年から90年の耐久性を実現しています。スムストック対応により、築20年経過しても建物の価値が評価されやすい点も長期的なメリットです。

デメリット

一方で、エス・バイ・エルの注文住宅には事前に考慮すべき課題もあります。特に価格管理、施工品質のばらつき、室内環境性能については、契約前にしっかりと確認しておく必要があります。

1.価格設定の特性と予算管理の難しさ

自由設計の注文住宅では、契約後の詳細決定に伴い、当初の概算見積もりから費用が大きく膨らむ傾向が指摘されています。契約前に坪単価65万円と提示されても、詳細設計や仕様変更を経て最終的に坪単価75万円から80万円に上昇するケースがあります。

設備グレードアップで50万円から150万円、床暖房や太陽光発電の追加で100万円から300万円程度の費用上昇が見込まれるなど、オプション追加による価格変動が大きい点に注意が必要です。標準仕様で含まれる項目とオプション扱いになる項目を、契約前に詳細に確認することが重要です。

2.施工品質とアフターサポートのばらつき

エス・バイ・エルはフランチャイズの代理店や地域支店が混在する事業構造を持つため、施工品質やサービスの均一性に課題があります。施工業者や現場監督の技術レベルに地域差があり、施工の仕上がりや現場対応について、拠点や担当者によって差を感じたという声が見られます。具体的には、壁紙の不良や電気配線の不備などが指摘されています。

長期保証制度は最長60年と充実していますが、引き渡し後の不具合に対する修繕の遅れや、連絡の遅延、担当者変更による引き継ぎ不足などがネガティブな口コミとして目立ちます。不具合対応について、連絡や日程調整に時間がかかったと感じたという声もあるため、窓口や対応フローは事前に確認しておくと安心です。

3.室内環境性能の相対的な評価の低さ

構造的な耐震性は高いものの、断熱性や気密性といった室内環境性能において、他の高性能ハウスメーカーと比較すると見劣りする点があります。標準仕様は次世代省エネ基準をわずかに超える程度であり、高性能住宅としては中途半端な印象があります。断熱・気密は、商品グレードや仕様の選び方で体感差が出やすい分野です。数値だけで決め打ちせず、窓・断熱材・気密の考え方(施工や測定の有無など)を具体的に見て判断するのがおすすめです。

断熱材が標準では薄いため、「冬場の洗面が極寒」といった体感的な寒さが指摘されています。また、気密性の低さから、騒音の漏れや、花粉・PM2.5の侵入に対する懸念が示されています。標準仕様ではパネル内部がスカスカのため、部屋間の断熱・防音効果を高めるために、ロックウールなどの断熱材をパネルに入れる追加工事が数万円程度で推奨されています。高い断熱性能を求める方は、標準仕様ではなく上位グレードの断熱仕様を選択することを検討すべきでしょう。

エス・バイ・エルの商品ラインナップ

エス・バイ・エルは1951年創業の老舗住宅メーカーであり、現在はヤマダホームズのブランドの一つとして、独自の構造技術とデザイン性を活かした多様な注文住宅商品を提供しています。商品は設計の自由度、価格帯、機能性に応じて幅広く展開されており、独自のSxL構法による高い耐震性を基盤としています。

自由設計・ハイグレードモデル

エス・バイ・エルの最上級ラインとして、完全オーダーメイドから自由度の高い設計まで、こだわりの住まいづくりを実現する商品群です。

小堀の住まい

ヤマダホームズの最高級ブランドとして位置づけられる、完全オーダーメイドの邸宅です。

創業時の小堀住研から受け継がれた「住まいの哲学」を継承しており、「住まいの造形美・個性美・機能美」に徹底的にこだわって設計されます。企業建築家による設計で理想を超えた一邸を目指し、極めて高い設計の自由度を誇ります。坪単価の目安は80万円以上となり、細部にこだわると100万円程度に達することもあります。

SxLシグマ

エス・バイ・エルの技術の結晶であるSxL構法を採用した高強度木造注文住宅です。

木質接着パネル「ストレストスキンパネル」を活用しており、1枚で9.6トンの重さを支えることができます。独自の実大振動実験により、阪神・淡路大震災の揺れ818ガルを上回る1198ガルの揺れにも耐えうる高い耐震性が実証されています。標準で耐震等級3を取得可能な高強度の構造で、完全自由設計の場合、概ね65万円から75万円が坪単価の目安となります。

また、国土交通大臣または指定認定機関による「型式適合認定」と「型式部材等製造者認定」という2つの公的認定・認証を取得しており、これは国内の住宅会社44,000社のうち十数社のみに認められたもので、ヤマダホームズの品質の高さを証明しています。

規格型・コストパフォーマンス重視モデル

高い性能を保ちながらも、規格化により価格を抑えた商品群です。

SxLアルファ

ヤマダホームズによる独自開発技術「SxL構法」を用いた、高耐久の木造規格住宅シリーズです。

様々な暮らし方や土地形状に対応できるよう、600を超えるプランバリエーションが用意されています。木質パネル一体構法により、昭和57年の発売以来13万棟を超える実績を持つロングセラー商品です。世代を超えて住み継げる高耐久の木の住まいで、壁内換気システムが湿度の高い日本の気候から木を守り、強度を保持します。坪単価は60万円から70万円程度が目安となっています。

スーパーフル装備住宅

ヤマダホールディングスグループの強みを最大限に活かした商品です。

住宅本体に加え、エアコン、照明器具、カーテンなどの住宅設備に加え、主要な家具・家電が標準装備に含まれる点が大きな特徴です。冷蔵庫や洗濯機、ソファーやダイニングセットなどを豊富なラインナップから選択できます。坪単価は50万円から65万円程度となっており、価格以上の価値と明確な価格設定により予算計画が立てやすい点がメリットとされています。

特殊機能・次世代型モデル

環境性能や快適性を追求した、先進的な技術を搭載した商品群です。

YAMADAスマートハウス

太陽光発電システムやV2Hを標準搭載したEV付きの高性能次世代住宅です。創エネ・蓄エネ・省エネをIoTでコントロールし、たくさんのメリットと3つのバリエーションモデルで暮らしをサポートします。平屋、2階建て、二世帯住宅など、多様なニーズに対応したモデルが用意されています。

RASIO

カスタマイズは思い思いに、安全と安心は妥協しない、というコンセプトのカスタマイズ型注文住宅です。思い思いの組み合わせで理想の住まいを創り上げることができます。

Z空調

株式会社ヒノキヤグループが開発した冷暖システム「Z空調」について、ヤマダホームズでは2021年1月から販売を開始しており、これをオプションとして選択することができます。全館空調により、家中の温度を快適に保つことができます。

このように、エス・バイ・エルは創業以来の確かな技術力を基盤としながら、ヤマダホームズグループの一員として、最高級のオーダーメイド住宅から手の届きやすい規格住宅まで、幅広い価格帯とニーズに対応した商品ラインナップを展開しています。

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エス・バイ・エルのQ&A

ここからはエス・バイ・エルに関するQ&Aを紹介していきます。

Q. エス・バイ・エルとヤマダホームズの関係は?

A. エス・バイ・エルは2011年にヤマダ電機(現ヤマダホールディングス)と資本・業務提携を行い、2013年に「株式会社ヤマダ・エスバイエルホーム」へ社名変更。さらにグループ内の合併等を経て、2018年10月に商号を「株式会社ヤマダホームズ」へ変更しました。現在、エス・バイ・エルはヤマダホームズの注文住宅ブランドの一つとして展開されています。創業以来培ってきたSxL構法や設計思想は継承されており、「小堀の住まい」や「SxLシグマ」などの商品ラインナップで提供されています。

Q. ハウス55とは何ですか?

A. ハウス55は、1975年に当時の建設省と通産省が共同で行った国家プロジェクト「ハウス55計画」から生まれた企画型住宅です。昭和55年(1980年)までに一戸建て住宅を500万円台で供給することを目指したプロジェクトで、エス・バイ・エルの主力商品として長年展開されました。現在は販売されていませんが、築30年以上のハウス55で建てられた住宅は多く存在しています。

Q. エス・バイ・エルとエス・バイ・エル・カバヤの違いは?

A. エス・バイ・エル・カバヤ(現ライフデザイン・カバヤ)は、エス・バイ・エルとカバヤ食品が共同出資して設立された住宅販売会社です。岡山県を中心に中国・四国地方でエス・バイ・エルブランドの住宅を販売していましたが、2025年現在は岡山県内のみでヤマダホームズ製品の販売代理店として営業しています。基本的な工法や技術は共通していますが、運営会社が異なります。

Q. エス・バイ・エルでリフォームはできますか?

A. エス・バイ・エルで建てた住宅のリフォームは可能です。ヤマダホームズがリフォーム事業も展開しており、エス・バイ・エルの工法を熟知した施工が受けられます。ただし、木質パネル工法の特性上、間取り変更などの大規模リフォームには制約がある場合があります。耐力壁の位置や構造体に影響を与える変更は慎重な検討が必要です。リフォームを計画する際は、構造を理解した専門業者に相談することが重要です。

まとめ

今回はFP宅建士の立場からエス・バイ・エルの評価を行いました。

SxL構法による確かな耐震性能と、創業以来受け継がれるデザイン性は、ミドルクラスの価格帯において高い価値を持っています。坪単価60万円から75万円という設定は、大手ハウスメーカーと比較してもコストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。ただし、断熱・気密性能や施工品質のばらつきといった課題も存在します。

家づくりは人生最大の買い物だからこそ、メリットとデメリットの両面をしっかりと理解したうえで、複数のハウスメーカーを比較検討することが重要です。モデルハウスの見学や詳細な見積もりの確認を通じて、ご家族にとって最適な住まいづくりのパートナーを見つけてください。

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