理想の注文住宅を建てたいとお考えの方にとって、住宅メーカー選びは人生の大きな決断です。
北陸地方の気候風土を熟知した住まいづくりを行っている正栄産業は、地域密着型の工務店として、お客様一人ひとりのライフスタイルに寄り添った家づくりを提供しています。しかし、
- 「実際の坪単価はどの程度なのか」
- 「本当に信頼できる会社なのか」
- 「品質はどうなのか」
など、気になる点は多いでしょう。
この記事では、FP宅建士の専門的な視点から正栄産業の住宅性能、設計力、価格帯を徹底的に分析し、メリットとデメリットを包み隠さず解説します。北陸の気候風土を熟知した地元企業ならではの強みと、注意すべきポイントを明らかにすることで、あなたの家づくりの判断材料をご提供します。
ぜひ、最後までお読みいただけると幸いです。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

【工務店中心】SUUMOの無料カタログはこちら⇒
【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME’Sの無料カタログはこちら⇒
それでは解説をしていきます。
評判悪い?正栄産業の口コミ・評判を徹底調査
ネット上で様々見られる正栄産業の評判は真実なのでしょうか?
家を建てる完全ガイドでは今回104人の評判を徹底的に調査してみました。

家づくりで一番こだわったのは「おしゃれでかっこいい」デザインと統一感でした。正栄産業さんは、家だけでなくグループ会社のインテリアショップのおかげで、家具や小物までトータルでプロデュースしてくれたのが決め手です。打ち合わせでこちらの曖昧なイメージを伝えたところ、設計士さんが流行にとらわれない美しい整理された空間として提案してくれました。引っ越して以来、友人が来るたびに「まるでカフェやギャラリーみたい!」と褒められます。住まいの隅々までセンスが行き届いているおかげで毎日帰宅するのが本当に楽しみになり、暮らし全体が豊かになりました。


私たち夫婦は家づくりに関する知識がほとんどありませんでしたが、担当者の方が非常に親切でした。特に、家の性能だけでなく、登記や住宅ローンなどお金に関する知識も豊富で、何も知らない私たちに分かりやすく丁寧に教えてくれたので、安心して任せられました。他社では具体的なイメージが湧きにくい提案が多かった中、SHOEIさんは要望に対して具体的なプランと、なんと模型まで作ってくれたため、自分たちの理想の家が形になっていくのがリアルに想像できて、不安が解消されました。期待以上の住み心地の良さで、日々感謝しています。


デザイン性で選んだものの、性能面も非常に優れている点に満足しています。耐震等級3を標準とし、さらに制振装置「evoltz」を採用しているため、地震に対する安心感が格段に高いです。また、北陸の気候に合わせた構造でC値=0.7という高い気密性能を実現しているため、高性能でありながらデザイン性を妥協しなくて済んだのは、設計の自由度が高くプラン提案力が強い正栄産業さんだからこそだと実感しています。
参考:Googleマップ
【工務店中心】SUUMOの無料カタログはこちら⇒【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME’Sの無料カタログはこちら⇒
FP兼宅建士が教える失敗しない!正栄産業で家を建てる方法
正栄産業で家づくりを検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
正栄産業は、北陸の気候風土に合わせて、高気密(C値0.5㎠/㎡以下を基準)や床下からの冷暖房など“温度差の少ない住環境”と、設計・インテリアまで含めた提案力を両立しやすい地域密着型の住宅会社です。
そのため「デザインの統一感」「冬でも暖かい体感」に強みがある一方、(仕様の選び方で総額が大きく変わる・素材や仕上げの期待値調整・担当差)を見極めるのがコツ。まずは全体像と評価を押さえましょう。
FP宅建士の筆者による正栄産業の全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | A+ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
家だけでなく家具や小物まで含めた「空間の統一感」を作り込みやすく、友人に褒められるような“整理されたおしゃれさ”を狙えるのが正栄産業の魅力です。
そのため、性能・設備をどこまで上げるかで総額の振れ幅が出やすく、素材グレードや仕上げの期待値を見積明細と仕様書で揃えることが重要になります。
そこで、正栄産業での家づくりを成功させるために、押さえておきたい特徴を5つに整理しました。
床下蓄熱冷暖房システムで「吹き抜けでも温度差が出にくい」を狙える
床全体をじんわり温めたり冷やしたりする考え方で、リビングの吹き抜けがあっても暖房効率が落ちにくい方向にまとめやすいのが強みです。北陸の冬に「家中で温度差を感じにくい」を優先したい場合、暮らしのストレスを減らす武器になります。
向いている人:廊下や洗面の冷えが苦手な方、冬も薄着で過ごせる体感を重視したい方。
注意点+契約前の確認:採用範囲(どこまで床下でカバーするか)と、光熱費試算の前提条件(在宅時間・設定温度)を必ず書面で確認しましょう。
C値0.5㎠/㎡以下を基準とした気密づくりと「測定前提」の性能管理
気密を狙って作り込むことで、隙間風を抑え、冷暖房の効きを安定させやすいのが特徴です。高性能を“体感”に落とし込むには、窓・断熱・換気・空調のセット最適が重要で、家全体のバランスで勝負するタイプです。
向いている人:夏の蒸し暑さ・冬の底冷えを減らしたい方、快適性とランニングコストの両方を重視する方。
注意点+契約前の確認:断熱仕様の標準範囲、換気方式、エアコン台数の前提をプランと同時に書面で揃えましょう。
耐震等級3+制振装置「evoltz」採用で揺れへの安心を厚くしやすい
最高等級の耐震を土台にしつつ、繰り返しの揺れを抑える考え方を組み合わせやすいのが魅力です。性能優先で設計が硬くなりすぎないよう、デザイン性と両立させた提案に寄せられる点も特徴になります。
向いている人:耐震を“等級で確保”したい方、地震の不安をできるだけ減らして暮らしたい方。
注意点+契約前の確認:耐震等級の取得方法(申請の有無)と、間取り変更時の構造再検討ルールを契約前に書面で確認しましょう。
インテリアまで一体提案で「カフェ・ギャラリーっぽい統一感」を作りやすい
建物単体ではなく、家具や小物を含めた空間の完成形から逆算して提案が入りやすく、センスの統一感を出しやすいのが持ち味です。曖昧な好みでも「整理された空間」に落とし込めるので、完成後の満足度が上がりやすくなります。
向いている人:インテリアにこだわりたい方、テイストの統一が苦手でプロの伴走がほしい方。
注意点+契約前の確認:提案に含まれる範囲(照明・カーテン・家具など)と、採用時の追加費用の出方を見積明細で固定しましょう。
100項目超のヒアリング+模型提案で、要望の“すれ違い”を減らしやすい
言葉だけだと伝わりにくい暮らしのイメージを、具体的なプランや立体イメージに落として確認できるため、「思っていたのと違う」を減らしやすいのが特徴です。資金計画や登記・ローンなどお金の話も含めて相談しやすく、初めての家づくりでも前に進めやすくなります。
向いている人:家づくりが初めてで不安が多い方、図面だけでは完成イメージが湧きにくい方。
注意点+契約前の確認:打ち合わせの決定事項は議事録化し、仕様変更のルール(差額算定・期限)を必ず書面で整えてから契約しましょう。
正栄産業の坪単価は約50万~60万円!
正栄産業が手掛ける注文住宅の坪単価は、概ね50万円から60万円が中心価格帯となっています。この価格帯は、北陸エリアの工務店としては中価格帯から中高価格帯に位置づけられます。
ただし、実際の価格は建物の施工面積や選択する仕様、オプションによって大きく変動するため、あくまで目安として捉える必要があります。
プランによって異なる価格設定
正栄産業では、施主のニーズに応じてフルオーダーとセミオーダーの2種類のプランを用意しています。
セミオーダープランは、人気の高い間取りプランをベースに、使用する素材や仕様を自由に選択できるスタイルです。ある程度の型が決まっているため、設計コストを抑えられ、予算内で建設しやすいという利点があります。初めての家づくりで何から決めればよいか分からない方や、コストパフォーマンスを重視したい方に適しています。
一方、フルオーダープランは設計の自由度が非常に高く、間取りから外観、内装まですべてを一から設計できます。こだわりの強い家づくりを希望する方には理想的ですが、設計変更や追加仕様が重なることで当初の予算を超える可能性が高くなります。特に、インテリアや設備にこだわりを持つ方は、予算管理に注意が必要です。
高性能住宅の具体的な価格例
正栄産業の強みである高性能住宅については、より具体的な価格設定が提示されています。
ZEH(ゼロエネルギー住宅)対応プランの場合、坪単価は59.8万円が目安となります。これは太陽光発電システムや高性能断熱材などの設備投資が含まれた価格です。具体的な施工例として、40.75坪で3,653万円(坪単価約89.7万円)というプランも存在します。公式案内では、標準断熱性能はUa値0.46W/㎡・K、気密性能はC値0.5㎠/㎡以下を基準としており、北陸(富山・石川)の気候に合わせた高気密・高断熱の家づくりを特徴としています。
この価格差が示すように、基本的な仕様とハイグレード仕様では坪単価に30万円以上の開きが出る可能性があります。
価格に見合う価値があるのか
正栄産業の住宅は、グループ会社が運営する北欧インテリアショップ「ACTUS」のデザイン力を活かし、家具や小物までのトータルコーディネートが可能な点が大きな魅力です。建築家やデザイナーと協働した洗練されたデザインは、他の工務店では実現しにくい独自の強みといえます。
ただし、構造自体は一般的な木造軸組工法(在来工法)を採用しているため、この価格帯をどう評価するかは意見が分かれるところです。デザイン性や住宅性能、トータルコーディネートといった付加価値を重視する方にとっては納得できる価格でも、構造や工法を重視する方にとっては割高に感じられる可能性があります。
正栄産業で建築を検討する際には、提示されるプランや価格が、ご自身が求めるデザイン性や性能、ライフスタイルに見合うものかを慎重に見極めることが重要です。複数のプランを比較検討し、何にコストをかけるべきかを明確にすることで、満足度の高い家づくりが実現できるでしょう。
正栄産業と有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、正栄産業の価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー・工務店名 | 坪単価(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 正栄産業(SHOEIの家) | 50万円〜60万円 | セミオーダー・フルオーダー対応、北陸の気候に対応 |
| 正栄産業(ZEH対応住宅) | 59.8万円 | ゼロエネルギーハウス仕様 |
| 正栄産業(高性能仕様) | 約90万円 | Ua値0.65、C値0.7の高気密・高断熱「魔法瓶の家」 |
| 積水ハウス | 70万円〜100万円 | 大手ハウスメーカー、鉄骨・木造対応 |
| 住友林業 | 70万円〜90万円 | 木造住宅専門、ビッグフレーム構法 |
| 一条工務店 | 60万円〜80万円 | 高気密・高断熱性能に定評 |
| タマホーム | 40万円〜60万円 | ローコスト住宅、標準仕様が充実 |
| 秀光ビルド | 30万円〜50万円 | ローコスト住宅、コミコミ価格が特徴 |
※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。
【工務店中心】SUUMOの無料カタログはこちら⇒【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME’Sの無料カタログはこちら⇒
正栄産業のメリット・デメリット
正栄産業が手掛ける「SHOEIの家」は、北陸地方において独自のポジションを確立している工務店です。高いデザイン性と住宅性能を両立させた家づくりを特徴としていますが、お客様からの評価はメリットとデメリットが明確に分かれています。
ここでは、実際の性能値や事例を交えながら、正栄産業の強みと弱みを詳しく解説していきます。
メリット
正栄産業には、大手ハウスメーカーにはない独自の強みがいくつも存在します。特にデザイン性と住宅性能の両立においては、北陸エリアでトップクラスの評価を得ています。
1.卓越したデザイン性とトータルコーディネート力
SHOEIの家の最大の強みは、デザイン性の高さと提案力です。お客様満足度調査においても「デザインがカッコよくお洒落」がトップ評価を得ており、この点は他社と一線を画す特徴となっています。
グループ会社が北欧インテリアショップ「ACTUS(アクタス)」の富山・金沢店を運営しているため、建物だけでなく家具や小物まで含めた内装のトータルコーディネートが可能です。この強みにより、流行にとらわれない美しく整理された空間を実現できます。住宅建築とインテリアコーディネートを別々の会社に依頼する必要がなく、統一感のある住空間を作り上げられる点は大きな魅力です。
また、規格カタログを持たず、全棟で設計士が対応し、お客様ごとに100項目以上の詳細なヒアリングを実施します。これにより完全自由設計のフルオーダープランが可能となっており、このデザインへの徹底した姿勢はグッドデザイン賞受賞という形でも高く評価されています。他社では曖昧な提案に留まることが多い中、SHOEIは具体的なプラン提案力に優れており、模型を作ってイメージを分かりやすく伝える工夫をしている点も評価されています。
2.北陸の気候に対応した高性能と耐久性
厳しい北陸の環境下でも快適に過ごせるよう、高い住宅性能「魔法瓶の家」を標準仕様としています。これは単なるキャッチフレーズではなく、具体的な性能値で裏付けられた確かな品質です。
高気密・高断熱性能については、夏の暑さ、冬の寒さを防ぎ、室内を一定温度に保つ設計を実現しています。公式案内では、標準断熱性能はUa値0.46W/㎡・K、気密性能はC値0.5㎠/㎡以下を基準としており、富山・石川が属する地域区分で断熱等級6相当の性能として紹介されています。これらの数値は、北陸の厳しい気候条件においても快適な室内環境を維持できることを意味します。
さらに、独自の床下蓄熱冷暖房システムを採用しており、床全体と室内を同時に冷暖房することで、どこにいても温度差のない快適性を実現しています。この仕組みにより、冬場の廊下やトイレの寒さといった一般的な悩みを解消できます。
耐震性能についても、建物は耐震等級3を標準としており、さらに繰り返しの地震に有効とされる制震装置「evoltz(エヴォルツ)」を採用することで、揺れを軽減する対策を施しています。床倍率は最高水準の3.0を標準仕様としており、地震大国日本において安心して暮らせる構造となっています。
保証面でも充実しており、地盤保証は20年、建物保証は標準で20年、延長により最長60年までの瑕疵保証が可能です。定期点検も引き渡し後20年まで細かく実施されるため、長期的な安心感があります。
3.幅広い事業経験による総合的なサポート
住宅の建築だけでなく、不動産事業やリフォーム、さらには店舗や飲食事業まで幅広く展開しているため、担当者が登記や住宅ローンなどお金に関する知識も豊富です。
家づくりは建物を建てるだけでなく、土地探しや資金計画、税金対策など多岐にわたる知識が必要になりますが、正栄産業ではこれらの総合的なアドバイスを受けられる点が評価されています。特に初めて家を建てる方にとって、ワンストップで相談できる体制は心強いサポートとなるでしょう。
デメリット
一方で、正栄産業には見逃せない弱みや懸念点も存在します。特に価格設定や施工品質、顧客対応については、お客様から厳しい指摘が寄せられています。
1.価格設定とコストパフォーマンスへの疑問
価格は正栄産業に対する最も大きな批判の一つとなっています。坪単価は50万円から60万円が中心(ZEH対応で59.8万円が目安)ですが、一部のお客様からは、採用されている在来工法(木造軸組工法)に対し、デザイン性を考慮しても「ありえないほど高い」などという厳しい意見も見られました。
素材や設備のグレード感については、「価格に対して期待していた質感と違った」と感じたという声も見られます。デザイン性や性能面への投資が重視される一方で、目に見える部分の素材選定が価格に見合っていないと感じられる点は、コストパフォーマンスを重視する方にとって大きなデメリットとなります。
2.施工品質と現場管理の不安定さ
デザインの評価とは裏腹に、施工や現場管理に対する不満が報告されています
入居後、天井のひび割れやクロスの剥がれが数年で発生した例や、雨漏りが発生したという具体的なクレーム事例も見られました。施工や現場対応については、仕上がりや補修対応に不満を感じたという声が見られることもあります。
また、工期について「予定より延びた」と感じたという意見もあるため、スケジュールや連絡体制は事前にすり合わせておくと安心です。
加えて、営業担当者や現場担当者の建築知識が不足しているという指摘もあり、説明の分かりやすさや専門用語の噛み砕き方について、物足りなさを感じたという声が見られることもあります。
施工や担当者に対して高い評価もあるため、一部のケースと見られますが、注意が必要でしょう。
3.営業・アフターサービスにおける対応のばらつき
お客様によってサービスレベルに大きな差があることも問題視されています。打ち合わせ中は親切だったが、入居後に営業や工事監督からの連絡がほとんどなく、アフターサービスが不十分だと感じる方もいらっしゃるようです。
営業対応については、やり取りの相性や進め方に不満を感じたという声が見られることもあります。デザインは魅力的である一方で「見た目重視」が優先され、実際に住んでみると生活するのに不便なところが多いという長期的な住み心地に関する懸念意見もあります。デザインと実用性のバランスをどう取るかは、家づくりにおいて重要な検討ポイントとなるでしょう。
正栄産業の商品ラインナップ
正栄産業は、お客様のニーズやライフスタイルに合わせて3つの異なる商品ブランドを展開しています。それぞれが独自の特徴を持ち、デザイン性と住宅性能の両立を追求している点が共通しています。
ここでは、各商品の特徴や価格帯、性能について詳しく解説していきます。
SHOEIの家:完全自由設計の注文住宅
「SHOEIの家」は、正栄産業のフラッグシップブランドとして、とことんお客様の理想を追求する完全フルオーダー住宅です。規格のカタログを持たず、全棟で設計士が対応し、お客様ごとに100項目以上の詳細なヒアリングを実施することで、世界に一つだけの住まいを実現します。
この徹底したデザインへのこだわりは、グッドデザイン賞や2024年のグッドリビング賞受賞という形でも高く評価されています。デザインスタイルは、カフェ風、シンプルモダン、ナチュラルモダン、北欧風、和モダンなど、幅広いテイストに対応しており、お客様の個性を存分に表現できます。
坪単価は50万円から60万円が中心価格帯となっており、ZEH(ゼロエネルギーハウス)対応住宅の場合は坪単価59.8万円が目安です。ただし、こだわりの度合いや選択する仕様によって価格は大きく変動します。具体的な施工例として、40.75坪で3,653万円という高性能仕様のプランも存在し、この場合の坪単価は約90万円となります。
性能面では、北陸の気候に対応した高気密・高断熱の家づくりを標準仕様として案内しています。公式案内では、Ua値0.46W/㎡・K、C値0.5㎠/㎡以下を基準とし、全棟で気密測定を行って数値で確認できる点も安心材料です。
構造は、設計の自由度が高い木造軸組工法(在来工法)を採用し、基礎にはベタ基礎を使用しています。耐震性能は耐震等級3を標準とし、さらに制震装置「evoltz(エヴォルツ)」を採用することで、繰り返しの地震にも強い構造を実現しています。床倍率は最高水準の3.0を標準仕様としており、地震大国日本において安心して暮らせる住まいとなっています。
独自の床下蓄熱冷暖房システムを採用しており、床下空間を最大限に活用して床全体と室内を同時に冷暖房することで、家中の温度差を少なくしています。この仕組みにより、北陸の厳しい冬でも快適な室内環境を保つことができます。
重量木骨の家:耐震SE構法で実現する大空間住宅
正栄産業では、SHOEIの家の選択肢の一つとして「重量木骨の家」も提供しています。これは、耐震構法SE構法を利用して大開口・大空間を耐震等級3で実現する住宅です。
SE構法は、大規模建築物と同様の構造計算を行い、地震の多い日本で安全性を確保しながら、木造の美しさと強さを両立させる画期的な工法です。特殊なSE金物で柱と梁を剛接合することで、ラーメン構造を実現し、従来の木造住宅では不可能とされてきた大開口や柱のない広々とした空間を可能にします。
この工法により、3階建木造住宅、スキップフロア、二世帯住宅、ガレージハウスなど、住まい方に制限がなくなり、お客様のライフスタイルに合わせた自由な設計が実現できます。デザイン性の高い注文住宅と最高レベルの耐震性能が融合した、まさにハイデザイン・ハイスペックの住まいです。
ACTUS LABO:家具込みのセミオーダー住宅
「ACTUS LABO」は、”家づくりは、家具も一緒に考える”をコンセプトにしたセミオーダー住宅です。家を建てた後の過ごし方とともに、間取りやインテリアを最初から考えてつくる、新しい家づくりのあり方を提案しています。
最大の特徴は、北欧家具で有名なACTUSの家具110万円分(税込)を建物価格に含んでいる点です。30坪から36坪の4つの価格設定から、ライフスタイルに合わせた間取りプランを選択でき、具体的な価格は30坪で1,960万円(税込2,156万円)からとなっています。
家具や小物までを住宅ローンに含めることができるため、家づくりから生活開始までの大きな出費を抑えられ、その分を旅行や趣味など、自分のライフスタイルにこだわることができます。長期優良住宅認定、アフターメンテナンス、保証も万全で、コストパフォーマンスに優れたセミオーダー住宅として人気を集めています。
ACTUSのインテリアアドバイザーが家づくりに並走し、最適なインテリア選びをお手伝いするため、デザインの統一感とクオリティが保証されています。シンプルな間取りの家をベースに、センスの良い家具で完成させるという新しいアプローチは、インテリアにこだわりたい方にとって理想的な選択肢となるでしょう。
DECOの家:高性能なセミオーダー住宅
「DECOの家」は、ハイスペック、ハイデザイン、ハイコストパフォーマンスのトリプル”High”を追求した超高性能セミオーダー住宅です。断熱力と気密力を考え光熱費を抑えた設計と、質感の高い床材や手触りの良い素材を使用しており、値段だけでない長い暮らしのことを十分に考えた商品となっています。
エアコンをそこまで使わなくても、季節に関わらず快適に過ごすことができ、その上光熱費も節約できる点が大きな魅力です。2階建てという外観の形は変更できませんが、土地の形に合わせて奥行と横幅を選択でき、間取りは専属の設計士がご家族の生活スタイルに合わせて自由にプランニングします。
SHOEIの家の設計士がプランや素材選びに監修しているため、お好みのデザインを選択するだけで、ずっと大切にし続けられる美しい住まい・心地よい暮らしを提供します。仕様をセレクト式にすることで単価を抑えており、分かりやすく明確な価格表示を心がけている点も評価されています。
北陸の寒暖差の激しい気候でもストレスなく過ごせる高性能住宅でありながら、コストを抑えたい方にとって魅力的な選択肢となっています。
充実した保証とアフターサポート
正栄産業では、全ての商品ブランドにおいて充実した保証制度を提供しています。地盤保証は20年、建物保証は標準で20年、延長により最長60年まで瑕疵保証が可能です。定期点検も引き渡し後6か月、1年、2年、3年、5年、10年、15年、20年目に実施され、長期にわたって安心して暮らせる体制が整っています。
また、建築中はリアルタイムな情報共有を行い、お客様が工事の進捗状況を常に把握できるようになっている点も、正栄産業の特徴です。透明性の高い家づくりを通じて、お客様との信頼関係を築いています。
【工務店中心】SUUMOの無料カタログはこちら⇒【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME’Sの無料カタログはこちら⇒
正栄産業のQ&A
ここからは正栄産業に関するQ&Aを紹介していきます。
Q: 正栄産業はどのような会社ですか?
A: 正栄産業株式会社は、富山県富山市に本社を置く総合住宅会社です。代表取締役社長は森藤正浩氏で、建築事業を中心に、インテリア事業、飲食事業、介護事業など、暮らしに関わる幅広い事業を展開しています。注文住宅では「SHOEIの家」「ACTUS LABO」「DECOの家」の3ブランドを展開し、富山県と石川県を主な対象地域としています。グループ会社が北欧インテリアショップ「ACTUS」の富山店・金沢店を運営している点が大きな特徴です。
Q: 正栄産業のモデルハウスはどこにありますか?
A: 正栄産業のモデルハウスは、富山県と石川県の複数箇所にあります。主なモデルハウスは、ジュートピア富山展示場(富山市西荒屋)、ACTUS LABO平屋モデルハウス(富山市婦中町笹倉)、DECOの家寺町モデルハウス(富山市寺町)、野々市市御経塚のホームセンタームサシ住宅展示場MIRAIZUKAなどがあります。見学の際は事前予約をおすすめします。
Q: 正栄産業で建売住宅は購入できますか?
A: 正栄産業は主に注文住宅を手掛けている会社ですが、不動産事業も展開しているため、時期によっては分譲住宅や土地の販売も行っています。具体的な物件情報については、公式サイトのイベント・物件情報ページや、直接お問い合わせで確認することをおすすめします。また、土地探しから住宅ローン、登記まで総合的なサポートを受けられるため、土地をお持ちでない方も安心して相談できます。
Q: 正栄産業はリフォームも対応していますか?
A: はい、正栄産業は新築住宅だけでなくリフォーム事業も展開しています。住宅の建築だけでなく、不動産事業、リフォーム、店舗設計など幅広い事業を手掛けているため、新築後のメンテナンスやリフォームにも対応可能です。長年の建築ノウハウと、インテリアショップ運営の経験を活かした提案が期待できます。具体的なリフォーム内容や費用については、直接お問い合わせで相談されることをおすすめします。
まとめ
今回はFP宅建士の立場から正栄産業の評価を行いました。
北陸の気候に対応した高い住宅性能と、ACTUSとのコラボレーションによる卓越したデザイン性は、他社にはない大きな魅力です。耐震等級3の確かな構造と、Ua値0.65、C値0.7という優れた断熱・気密性能は、専門家の視点からも高く評価できます。ただし、坪単価50万円から60万円という価格帯が、採用されている木造軸組工法に見合っているかは、お客様ごとの価値観によって判断が分かれるでしょう。施工管理体制や営業対応については改善の余地があるという声も聞かれます。
正栄産業で家づくりを検討される際は、必ず複数のモデルハウスを見学し、担当者としっかりコミュニケーションを取りながら、ご自身のライフスタイルや予算に合った選択をされることをおすすめします。


コメント