注文住宅を検討する際、「七呂建設(しちろけんせつ)って実際どうなの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
七呂建設は、見た目の美しさだけでなく、耐震性・断熱性といった“暮らしの質”を支える性能にもこだわる住宅メーカーです。地域密着型の工務店として長年の実績を持つ七呂建設ですが、
「大手ハウスメーカーと比べて何が違うのか」
「本当に信頼できるのか」
「坪単価は適正なのか」
など不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、宅建士の視点から七呂建設の特徴を徹底的に分析しました。
プロの目線で見た強みと弱み、実際の価格帯、そして依頼する際の注意点まで、家づくりを成功させるために知っておくべき情報を詳しく解説していきます。ぜひ、最後までお読みいただけると幸いです。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。
後悔する?クレームが多い?七呂建設の口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「七呂建設 クレーム」や「七呂建設 後悔」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回121人の評判を徹底的に調査してみました。

七呂建設さんの家は、ZEH標準仕様という言葉通りの快適さと省エネ効果で驚いています。以前の家では冬場はリビング以外寒かったのですが、新しい家では外気温が3℃の日でも暖房1台で家全体が暖かく、本当に感動しました。断熱性能が世界トップクラスというだけあり、冷暖房の効率が格段に上がり毎月の電気代が大幅に削減できています。環境にも優しくて家計にも優しい高性能な家を建てることができて、嬉しいです。


設計士さんの提案で天井を通常よりも高く調整してもらったおかげで、実際よりもずっと広々とした伸び伸びとリラックスできる空間になりました。休日は家族みんなでリビングに集まり、大きな画面で映画を見る時間が一番の楽しみです。また、リビングから見守りやすい位置に作ってもらった中庭では、子どもがプールで思い切り遊べ、安全に遊ぶ姿を見ながら私たちはティータイムを楽しめるのが最高です。子どもが家の中で自由に走り回って遊んでいる様子を見られるのが何よりも嬉しいですね。


家を建てるにあたり予算が最大のネックだったので、他社も含めて複数社検討しました。その結果七呂建設では、ZEH基準の性能や太陽光発電まで標準で付いており、必要十分な標準仕様に対するコストパフォーマンスが一番良いと感じました。当初の予算内で期待以上の快適な家を建てることができ、夫婦で大満足です。
参考:Googleマップ
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FP宅建士が教える失敗しない!七呂建設で家を建てる方法
七呂建設で家づくりを検討している方へ、FP兼宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
七呂建設は、ZEH標準仕様の高断熱・高気密性能と太陽光発電を武器に、「光熱費まで含めたトータルコスパ」で選ばれる九州地場トップクラスの住宅メーカーです。
そのため「性能とランニングコストのバランス」「完全自由設計による暮らしやすさ」に強みがある一方、施工品質やアフター対応は“現場管理と担当者の力量”を見極めるのがコツ。まずは全体像と評価を押さえましょう。
宅建士の筆者による七呂建設の全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | Aランク
|
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
ZEH標準仕様と高い省エネ性能で、「光熱費まで含めた住み心地」に定評のある七呂建設。
九州エリアでの施工実績が豊富で、太陽光発電+高断熱・高気密の“高性能住宅”を、地域相場に対して納得感のある価格帯で提供している注文住宅ブランドです。
そのため、「性能と光熱費のバランス」「完全自由設計による暮らしやすい間取り」に強みがあり、子育て世帯や共働き世帯が、家事動線や収納計画まで含めて“生活コストまで最適化された家”を実現しやすいのが魅力と言えるでしょう。
そんな七呂建設での家づくりを成功させるためには、まずその特徴をしっかりと理解することが重要です。七呂建設の特徴を5つにまとめました。
高性能標準仕様で実現する「高コスパZEH」
ZEH基準を全棟標準とし、C値0.4・UA値0.46クラスの性能に太陽光発電を標準搭載。九州平均並みの坪単価で“光熱費まで含めた総コスト”を抑えやすいのが強み。
「耐震+減震+防災発想」で地震に強い構造
木造軸組+金物工法に、摩擦減震パッキン「UFO-E」などを標準採用。防災志向の「Shell To Win」ではWRC鉄筋コンクリート工法も選べ、地震・水害リスクに備えた住まいづくりが可能。
C値0.4クラスの“ガチ高性能”断熱・気密
発泡ウレタン吹付断熱+タイベックシルバー+樹脂サッシ+Low-E複層ガラスなど、高性能仕様をパッケージ化。九州でも冬暖かく夏涼しい室内環境と、冷暖房費削減を両立。
完全自由設計×多彩なコンセプト住宅
「ZEROENE±」を軸に、「ママが綺麗になる家」「四季ZEN」「スキップ・フロア」など、ライフスタイル別コンセプトを用意。完全自由設計で変形地や二世帯、平屋にも柔軟対応し、家事ラク動線や収納計画の提案力も高い。
太陽光・蓄電池・長期保証で“支出とリスク”を抑えやすい
太陽光発電に加え、「蓄える家」では大容量蓄電池・EVコンセントを標準化。売電収入+停電対策を両立しつつ、構造躯体や設備に長期保証を用意。ライフサイクルコストと災害リスクの両面から家計を守りやすい設計。
予算内で「ZEHクラスの性能も、自由度の高い間取りも」両方叶えたい方にとって、七呂建設は有力候補です。
契約前は、断熱・気密の目標値(C値・UA値)と標準仕様の範囲、オプション総額の見込み、防災仕様や蓄電池まわりの費用、保証・アフターの内容と現場管理・引き渡し検査の進め方を書面で確認し、期待値を丁寧にすり合わせておくと、満足度の高い家づくりにつながります。
七呂建設の坪単価は約50万~95万円!
七呂建設の坪単価は、商品グレードや仕様によって幅がありますが、おおむね50万円台から95万円程度の範囲となっています。
坪単価の基本と総費用の考え方
七呂建設が提示する坪単価は、建物本体価格としては60万円から75万円程度が一般的な目安です。ただし、これはあくまで「建物本体」の価格であり、実際に家を建てる際にはこれだけでは完成しません。
実際の総費用には、地盤改良工事や外構工事といった付帯工事費、さらには登記費用、火災保険料、住宅ローン諸経費などの諸費用も加わります。これらすべてを含めた実質的な総坪単価は、75万円から95万円程度になるケースが多いでしょう。
例えば鹿児島の平均的な延床面積である33坪で家を建てる場合、建物本体価格は約1,650万円からが目安となり、総額では2,500万円から3,000万円程度を見込んでおくと現実的です。
商品ラインナップ別の坪単価
七呂建設では、お客様のニーズに応じた3つの主要商品を展開しており、それぞれに特徴的な仕様と価格帯が設定されています。
ZEROENE±
主力商品の「ZEROENE±(ゼローネ)」は、坪単価50万円台からという手の届きやすい価格設定です。この価格帯でありながらZEH基準を標準仕様とし、高い気密性能(C値0.4)や断熱性能(UA値0.46)、太陽光発電システムまで標準装備されています。完全自由設計も可能なため、コストパフォーマンスは非常に高いといえるでしょう。
ZEROENEには複数のデザインスタイルが用意されており、「ママが綺麗になる家」「四季ZEN」「アル・フレスコ」「プレーリー」「スキップ・フロア」といった選択肢から好みに合わせて選べます。いずれも同じ高性能な標準仕様をベースとしているため、デザインの違いによる大幅な価格差は生じにくい仕組みです。
Shell To Win
防災性能を最優先する方向けには「Shell To Win(シェル・トゥ・ウィン)」があり、坪単価は70万円台からとなります。WRC鉄筋コンクリート工法という独自の特許工法を採用しており、地震や台風に対する高い耐久性と防災性能を実現しています。東日本大震災をきっかけに開発された防災住宅として、安全性を何より重視する方に適した選択肢です。
蓄える家
エネルギー自給を重視した「蓄える家」は、坪単価80万円台からとなります。太陽光発電システム(標準6.2kW)と大容量蓄電池(9.8kWh)、EVコンセントを標準搭載しており、電力を蓄えるだけでなく、売電収入によって貯金も蓄え、さらには災害時の安心も蓄えるというコンセプトの住まいです。月々実質4.6万円からのマイホームを実現できる可能性があり、長期的な経済性を考える方には魅力的な商品といえます。
他社比較で注意すべきポイント
七呂建設の坪単価を他社と比較する際には、計算基準の違いに注意が必要です。七呂建設では坪単価を「延床面積」で算出していますが、一部のメーカーではバルコニーや吹き抜けを含む「施工面積」で計算することがあります。
施工面積で計算すると面積が大きくなるため、見かけ上の坪単価は安く見えますが、実際の居住スペースあたりのコストは変わりません。七呂建設のように延床面積で算出している場合、実態に即した比較がしやすく、より正確な予算計画が立てられるでしょう。
また、鹿児島の平均坪単価は約77万円とされていますが、七呂建設の標準仕様は60万円から75万円程度の範囲に収まっており、地域相場と比較しても適正な価格帯といえます。高性能住宅でありながら地域平均以下の坪単価を実現している点は、七呂建設の大きな強みです。特にZEH基準を標準装備で実現しながらこの価格帯を維持している点は、コストパフォーマンスの高さを示しています。
七呂建設と有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、七呂建設の価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー / 商品名 | 坪単価(目安) | 建築費用の特徴 / 性能のポイント |
|---|---|---|
| 七呂建設(本体価格) | 60万円~75万円 | ZEH基準・高断熱・高気密が標準仕様。鹿児島平均77万円よりリーズナブル。 |
| 七呂建設 「ZEROENE±」 | 50万円~ | ZEH標準仕様の自由設計住宅。C値0.4、UA値0.46という高い性能を実現。 |
| 七呂建設「Shell To Win」 | 70万円~ | WRC鉄筋コンクリート工法による防災住宅。高い耐久性と耐震性。 |
| 七呂建設「蓄える家」 | 80万円~ | 太陽光発電・大容量蓄電池・EVコンセント標準搭載。エネルギー自給重視。 |
| 一条工務店 | 50万円~90万円 | 住宅性能を重視する大手メーカー。 |
| タマホーム | 30万円~80万円 | 幅広い価格帯を提供。 |
| パナソニックホームズ | 平均84.7万円 | 鉄骨造を中心とした大手ハウスメーカー。設備機器の充実と独自の空調システムが特徴。 |
| 住友林業 | 平均90.3万円程度 | 木造軸組工法(ビッグフレーム構法)を採用。国産材を使用した高級木造住宅。 |
| 全国平均(木造) | 56.8万円 | 木造住宅の全国平均坪単価(参考) |
| 鹿児島県の平均 | 77万円 | 鹿児島エリアの平均坪単価(参考) |
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七呂建設のメリット・デメリット
七呂建設で家を建てる際には、高性能住宅を標準仕様で提供するという大きな魅力がある一方で、施工管理やアフターサービスに関して注意すべき点も存在します。
ここでは、七呂建設の強みと課題を具体的に解説していきます。
メリット
七呂建設の最大の強みは、高性能な住宅を標準仕様として提供し、完全自由設計を追求している点にあります。特に省エネ性能と災害対策において、他社と比較しても優れた仕様を実現しています。
1.九州トップクラスの高性能と充実した標準装備
七呂建設は、快適性と省エネ性を両立させる高性能住宅を標準としています。オリジナルブランドである「ZEROENE±(ゼローネ)」は、全棟が国が推進するZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を標準仕様としており、これは他社ではオプション扱いになることも多い仕様です。
断熱性能を示すUA値は0.46、気密性能を示すC値は0.4cm²/㎡という具体的な数値を公表しており、これは北海道の次世代省エネ基準(2.0cm²/㎡)を大きく上回る高い水準です。実際の居住者からは、外気温が3℃と寒い日でも暖房1台で家全体が暖かく、快適に過ごせているという声が挙がっています。
さらに、他社ではオプションになりがちな太陽光発電システム(標準5.2kW)が標準搭載されており、一般的な4人家族で年間約12万円の売電収入が見込めるケースがあるとされています。加えて、シロアリ15年保証や太陽光発電システム15年保証など、長期的な保証が用意されている点も安心材料です。
2.災害に備える独自の構造と商品力
地震大国である日本において、七呂建設は安全性を追求した工法や商品を展開しています。地震対策として「耐震+制震」または「耐震+減震」の対策を採用しており、特に摩擦減震パッキン「UFO-E」を標準装備しています。実験では、阪神淡路大震災クラスの揺れを約半分に軽減する効果が証明されています。
防災住宅ブランド「Shell To Win(シェル・トゥ・ウィン)」では、特許取得済みのWRC鉄筋コンクリート工法を採用しており、耐震等級3相当の耐震性を確保し、津波や河川の氾濫時にも強固な構造体として機能します。東日本大震災発生の翌日から研究開発を始めたという経緯からも、防災への真摯な姿勢がうかがえます。
また、「蓄える家」では、大容量の蓄電池(9.8kWh)と太陽光発電システム(6.2kW)に加えてEVコンセントを標準搭載し、停電時でも通常通り生活が継続できる安心感を提供しています。災害時のエネルギー自給自足という観点でも、非常に優れた商品設計といえるでしょう。
3.完全自由設計による高い柔軟性とコストパフォーマンス
七呂建設は、すべての住宅を完全自由設計とし、お客様の要望を100%に近い確率で実現することを目指しています。例えば「ママがキレイになる家」では、浴室・ランドリールーム・ファミリークローゼットを一直線に配置する設計により、家事動線を約40%短縮できる提案を行っています。
標準仕様の建物本体価格の目安は50万円台からとされており、高性能な仕様が標準搭載されている点を考慮すると、コストパフォーマンスは非常に高いと評価できます。ZEH基準や太陽光発電システムを標準装備しながらこの価格帯を実現している点は、大きな魅力です。
さらに、事業所内に社員とお客様の子どもを対象とした保育所が併設されており、小さい子どもを預けて安心して打ち合わせに集中できる環境が整っています。子育て世代への配慮が行き届いている点も、七呂建設ならではの特徴といえるでしょう。
デメリット
七呂建設は高い実績と性能を誇る一方で、施工品質の均一性やアフターサービスに関する課題が一部で報告されています。契約前に十分な確認と検討が必要な点について解説します。
1.施工品質と現場管理のばらつき
鹿児島県内で着工・完工棟数No.1の実績を持つ七呂建設ですが、受注棟数が多いことに起因する現場管理の課題が一部で報告されています。具体的には、現場での養生が不十分だった事例や、現場作業員のマナーに対する不満、引き渡し後に断熱材の未取付けなどの施工の粗さや不具合が報告されています。
また、引き渡し後まもなく、階段のきしみやクロスの剥がれなどの不具合が報告されたケースもあり、施工品質の均一性にばらつきがある可能性が指摘されています。高性能な標準仕様を謳っていても、実際の施工品質が伴わなければ、その性能を十分に発揮できません。こうしたバラつきは、どのハウスメーカーでも生じるリスクですので、契約前には、実際に建てた方の声や施工現場の見学などを通じて、現場管理の実態を確認することをおすすめします。
2.コミュニケーションとアフターメンテナンスの課題
契約前後や引き渡し後の対応に関して、お客様間で満足度に差があるという報告があります。「契約前は熱心だったが、契約後は連絡が滞る」といった対応の変化や、打ち合わせで決めた内容が現場に正確に伝わっていなかったというコミュニケーション不足に関する懸念が一部で指摘されています。
ホームページ上では構造躯体や太陽光システムに関する保証期間(最長30年の延長保証や15年保証など)は示されているものの、アフターメンテナンスの具体的な期間や範囲に関する詳細な記述が見当たらないため、契約前に十分な確認が必要です。
引き渡し後の定期点検の頻度や、緊急時の連絡体制、保証内容の詳細などについては、契約前に必ず書面で確認し、明確にしておくことが重要です。
3.性能表示と費用面の透明性に関する懸念
七呂建設は高い耐震性能をアピールしていますが、住宅の耐震性能を示す客観的な指標である「耐震等級」については、具体的な記述がホームページ上で確認されていません。耐震等級は1から3まであり、数字が大きいほど高い耐震性能を示しますが、この情報が公開されていない点は、競合他社と比較する上でマイナス評価となり得ます。
また、坪単価の目安は50万円台と比較的リーズナブルですが、地盤改良工事や外構工事などの付帯工事費や諸経費を含めた実質的な総坪単価は75万円から95万円程度になるケースが多く、本体価格以外に総額の2から3割増しの費用が発生する可能性があることに注意が必要です。
標準仕様が充実している一方で、ガレージや地下室、地下核シェルター「PEACE ROOM」などのオプションや、細かい要望を加えることで、オプション費用が予想以上にかさみ、予算超過する可能性があるという口コミも見られます。契約前には、総額でいくらかかるのかを明確にし、予算管理を徹底することが大切です。
費用についての問題は、どの住宅メーカーで家を建てる場合でも同様に発生する問題ですので、しっかりと確認したいポイントです。
七呂建設の商品ラインナップ
七呂建設は、完全自由設計と高い住宅性能を基本理念とし、お客様の多様なニーズに応えるために複数のオリジナル商品を展開しています。特に省エネルギー性能と耐震性能に注力し、その性能を具体的な数値とともに提供している点が特徴です。
主力ブランド:ZEROENE±(ゼローネ)
「ZEROENE±(ゼローネ)」は、七呂建設の主力商品であり、環境と家計と人にやさしいZEH標準仕様の自由設計住宅として位置づけられています。これは、経済産業省・国土交通省・環境省の3省連携の取り組みとして国が推進する住宅の省エネ・省CO2化にいち早く対応し、未来型機能を標準装備した完全自由設計住宅をすべてのお客様に提供するために2018年に立ち上げられた統一ブランドです。
ゼローネは、高性能な気密・断熱・換気・照明設備を組み合わせることで、省エネ・省CO2・省コストを実現しています。建物全体の隙間の少なさを示すC値は0.4cm²/㎡という高い数値を実現しており、これは北海道の次世代省エネ基準である2.0cm²/㎡を大きく上回る水準です。断熱性能を示すUA値は0.46であり、九州エリアのZEH基準をクリアしています。
創エネシステムとして、太陽光発電システムが標準搭載されており、一般的な4人家族で年間約12万円の売電収入が見込めるという試算もあります。標準搭載される太陽光発電システムは、通常5.2kWです。また、高効率な全熱交換型換気システムが標準装備されており、熱交換効率80%以上を実現し、換気による熱損失を最小限に抑えています。
さらに、全室に樹脂サッシを採用し、断熱効果が一般窓の約3.4倍もある「アルゴンガス入りLow-E樹脂ガラス」を標準装備しています。外気の侵入を防ぐ発泡ウレタン吹付け断熱や、赤外線の約85%を反射するという高い遮熱性を誇る外反射断熱シート「タイベックシルバー」も採用されており、夏は屋外からの赤外線を反射し室内を涼しく、冬は屋外への熱の放射を押さえ、室内を暖かく保ってくれます。
ZEROENEには、特定のライフスタイルに特化したデザインスタイルが用意されています。「ママが綺麗になる家」は家事動線の効率化を目的としたプランで、浴室、ランドリールーム、ファミリークローゼットが一直線に並ぶ設計が特徴です。これにより、洗濯動線を約40%短縮できる提案がされています。その他にも「四季ZEN」「アル・フレスコ」「プレーリー」「スキップ・フロア」といったスタイルから好みに合わせて選ぶことができます。
防災住宅:Shell To Win(シェル・トゥ・ウィン)
「Shell To Win(シェル・トゥ・ウィン)」は、地震や自然災害から家族の命と財産を守るために研究開発されたWRC鉄筋コンクリート工法を採用した防災住宅です。東日本大震災発生の翌日から研究開発を始めたという経緯があります。
WRC鉄筋コンクリート工法は、特許取得済みの独自工法であり、Wは「ウッド(木造)」、RCは「鉄筋コンクリート」の意味です。両方の良いところを組み合わせて作った工法で、構造体と外部は構造計算された鉄筋コンクリートの重くて強い防災構造、内装は木造併用なので住みやすい家になっています。
強固な構造体のため、5階建て以上の建築も可能であり、賃貸併用住宅としても活用できるという特徴があります。耐震等級3相当の耐震性を確保し、津波や河川の氾濫時にも強固な構造体として機能します。床下換気口から水が入って建物が浮くことを防ぐため、床下換気口のない建物を作り、基礎と土台のアンカーを強くするなど、水害対策も考慮されています。
なお、七呂建設は一般的な木造軸組工法の家においても、標準で摩擦減震パッキン「UFO-E」を装備しており、実験では阪神淡路大震災クラスの揺れ(800gal)を約半分(400gal)に抑えることが証明されています。建物の土台下に付けた「UFO-E」の金属ブレーキが建物に入る前に地震力をカットし、建物内で発生する地震力の増幅を小さくして建物の倒壊を防ぎます。
エネルギー自給自足型住宅:蓄える家
「蓄える家」は、エネルギーの自給自足を目指し、最新の創エネ・蓄エネシステムを標準搭載した完全自由設計住宅です。日本政府が2030年において新築住宅の6割以上に太陽光発電システムの設置を、2030年半ばまでに乗用車新車販売で100%電気自動車の実現を目指している中、満を持してリリースされた商品です。
太陽光発電システム(標準6.2kW)、大容量蓄電池(9.8kWh)、EVコンセントが標準装備されています。「電力」「売電での貯金」「未来への安心」を”蓄える”というコンセプトで、ご家庭に多くのメリットをもたらす生活を提案しています。
蓄電池は大容量全負荷に対応しており、台風や豪雨等の災害時の停電の時に、日常生活と同じように電気が使えます。停電時に手動の操作は必要なく、自動で切り替えが可能です。従来や他社では停電時に蓄電池から使用できるコンセントが限られていましたが(特定負荷)、七呂建設では全負荷なので通常と同じように電力を使用できます。
太陽光発電システムのパワーコンディショナーおよび蓄電池を含めてメーカー15年保証が付いています。また、七呂建設では日本ガスとのコラボにより、FIT期間(1~10年目、九電との契約期間中)を終了後も、従来の九州電力の単価7円/1kWhよりも+3円の10円/kWhで買い取っていただけるという独自の売電システムを構築しています。
売電収入をローン返済にあてることで、月々実質約4.6万円からのマイホームを実現できる可能性があり、長期的な経済性を考える方には魅力的な商品となっています。
その他のオプション
七呂建設は、完全自由設計を基本としているため、基本的な住宅設計に加え、ガレージや地下室といったオプションが用意されています。さらに、有事の際に核攻撃などから家族を守るための地下核シェルター「PEACE ROOM(ピースルーム)」という独自のオプションも輸入・販売されています。
また、構造や工法に関しては、一般的な木造軸組み工法の仕口と接合金物を使わず、仕口の欠損を少なくし、仕口・継手部分を梁受け金物やホゾパイプなどの特殊な金物で接合する金物工法を採用しています。この工法は在来工法よりも耐震性に優れ、梁の強度も確保されます。接合部分の引張強度は従来の約2.8倍です。さらに、安定した品質のエンジニアリングウッド(集成材)を使用することで柱・梁の施工精度にばらつきを生じることなく、接合することができます。
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七呂建設のQ&A
ここからは七呂建設に関するQ&Aを紹介していきます。
Q. 七呂建設の標準装備にはどのようなものが含まれますか?
七呂建設の標準装備は非常に充実しています。ZEH基準を満たす高い気密性能(C値0.4)と断熱性能(UA値0.46)、太陽光発電システム(標準5.2kW)、全熱交換型換気システム(熱交換効率80%以上)、樹脂サッシとアルゴンガス入りLow-E樹脂ガラス、発泡ウレタン吹付け断熱、外反射断熱シート「タイベックシルバー」、摩擦減震パッキン「UFO-E」などが標準で含まれています。また、キッチンは5社から選べるなど、設備の選択肢も豊富です。
Q. 七呂建設で家を建てる際の値引きはありますか?
一般的に、ハウスメーカーや工務店での値引きは、決算期やキャンペーン時期に期待できることがあります。ただし、過度な値引きは施工品質の低下につながる可能性もあるため注意が必要です。
七呂建設の標準仕様は充実しているため、値引き交渉よりも、標準仕様に含まれる内容を十分に理解し、不要なオプションを省くことで予算内に収める方が賢明です。複数のハウスメーカーから見積もりを取り、トータルコストで比較検討することをおすすめします。
Q. 七呂建設は特定の宗教と関係がありますか?
インターネット上で「七呂建設 宗教」というキーワードで検索される方がいらっしゃるようですが、七呂建設の公式サイトや事業内容を確認する限り、特定の宗教団体との関連性を示す情報は確認できません。
このような検索キーワードが出現する背景には、いくつかの可能性が考えられます。一つは、企業の経営理念や社風が独特である場合、それを宗教的と感じる方がいる可能性です。また、社員教育やイベントの内容が一部の方に誤解を与えているケースもあります。さらに、根拠のない噂や競合他社による風評が広まっている可能性も否定できません。
重要なのは、家づくりを検討する際に、実際の住宅性能や施工品質、アフターサービス、価格などの具体的な条件を冷静に判断することです。もし気になる点がある場合は、モデルハウスの見学や担当者との面談を通じて、会社の雰囲気や対応を直接確認することをおすすめします。契約を強要されたり、不自然な勧誘があったりする場合は注意が必要ですが、通常の営業活動の範囲内であれば、他のハウスメーカーと同様に比較検討すればよいでしょう。
家づくりは大きな買い物ですので、インターネット上の断片的な情報だけで判断せず、実際に足を運んで自分の目で確かめること、複数のハウスメーカーを比較すること、契約内容を十分に理解してから決断することが大切です。
Q. 七呂建設はどのエリアで施工していますか?
七呂建設は鹿児島県を中心に、宮崎県、熊本県、長崎県、佐賀県、福岡県の九州エリアで施工を行っています。本社は鹿児島市石谷町にあり、各県に支店やモデルハウスを展開しています。施工可能エリアの詳細については、公式サイトまたは直接お問い合わせで確認することをおすすめします。
Q. 七呂建設のモデルハウスはどこで見学できますか?
七呂建設は九州各地に多数のモデルハウスを展開しています。鹿児島県内では、MBC住宅展示場店、中洲通店、谷山店、東開店、宇宿店、姶良店、加治木店、川内店、出水店、国分霧島店、鹿屋支店などがあります。熊本県では熊本支店や嘉島モデルハウス、宮崎県では都城支店と宮崎支店、長崎県では長崎支店、福岡県では福岡支店や福岡赤坂店、久留米営業所などでモデルハウスを見学できます。事前予約をしておくと、じっくりと説明を受けることができます。
Q. 七呂建設で平屋は建てられますか?
はい、七呂建設では平屋の建築も可能です。完全自由設計を基本としているため、お客様の要望に応じた平屋プランを提案してもらえます。平屋は階段の昇り降りがなく、将来的なバリアフリー対応もしやすいため、子育て世代からシニア世代まで幅広い層に人気があります。ZEH基準の高性能な平屋を建てることもできますので、具体的なプランについては、モデルハウスや相談会で相談してみることをおすすめします。
まとめ
今回はFP宅建士の立場から七呂建設の評価を行いました。七呂建設は、ZEH基準を標準仕様とした高性能住宅を、比較的リーズナブルな価格で提供している点が大きな魅力です。
C値0.4、UA値0.46という優れた気密・断熱性能や、太陽光発電システムの標準搭載など、他社では有償オプションになることも多い仕様が標準で含まれていることが特徴。完全自由設計による柔軟な提案力も強みといえるでしょう。
一方で、施工品質のばらつきやアフターサービスに関する懸念も一部で指摘されているため、契約前には実際の施工現場の見学や、既に建てた方の声を聞くことをおすすめします。
家づくりは人生で最も大きな買い物の一つです。七呂建設だけでなく、複数のハウスメーカーを比較検討し、ご自身の優先順位に合った最適なパートナーを見つけてください。


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