注文住宅を検討する際、「本当に信頼できる会社なのか」「適正な価格なのか」という不安を抱える方は少なくありません。
西武開発は埼玉県所沢市に本社を構え、西武線沿線エリアに強い地域密着の不動産会社として地域に根ざした住宅事業を展開してきた企業です。不動産売買・賃貸仲介を主軸にし地域の特性を熟知した提案力に定評があります。
しかし、大手ハウスメーカーと比べて西武開発にはどのような特徴があるのでしょうか?
- 「西武開発の注文住宅って実際どうなの?」
- 「価格は抑えられるけど、性能や品質は大丈夫?」
- 「住み心地はどうなのか」
そんな不安や疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、FP宅建士の視点から、西武開発の技術力、坪単価の妥当性、そして実際の住まいづくりにおけるメリット・デメリットを徹底的に分析しました。地域密着型の企業ならではの強みと、注意すべきポイントを知ることで、あなたの理想の住まいづくりに西武開発が適しているかを判断できるはずです。ぜひ、最後までお読みください。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。
評判悪い?西武開発の口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「西武開発 評判悪い」や「西武開発 やばい」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回146人の評判を徹底的に調査してみました。

Lifeismは、仕事と子育てで忙しい私たち夫婦にとってまさに救世主でした。ゼロから全てを決めるフルオーダーでは時間が足りませんでしたが、プロが厳選した豊富な選択肢から選べるイージーオーダーのおかげで打ち合わせが驚くほどスムーズに進行しました。建売住宅と変わらない予算で、外壁の色や最新のキッチン設備など、私たちらしいこだわりをしっかり反映できたことに感動しています。効率性と満足度を両立させ、時間に追われることなく理想のマイホームが手に入りました。


住宅ローンや費用面について、漠然とした不安を抱えていましたが、アドバイザーの方が損害保険募集人資格をお持ちだったため、費用や保険の分野まで私たち家族に適した細かな資金計画を根拠とともに教えてもらえました。また、予算が合わないと諦めかけていた土地についても粘り強く価格交渉をしていただき、最終的に希望通り購入することができました。


冬場でもリビングと廊下の温度差がほとんどなく、ヒートショックのリスクを心配せずに済むようになりました。子供たちが元気いっぱいに過ごせる、快適で安全な住まいをありがとう!
参考:Googleマップ
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FP宅建士が教える失敗しない!西武開発で家を建てる方法
西武開発で家づくり・分譲住宅の購入を検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
西武開発は、埼玉・東京西部エリアを中心に、新築分譲住宅・建築条件付き土地・中古仲介までをワンストップで扱う地域密着型の不動産会社です。生活利便性の高いエリアで「土地+建物+資金計画」をトータル提案できる点が大きな強みと言えます。
その一方で、建物仕様や断熱・耐震性能は物件によって差が出やすく、「価格と性能のバランス」「標準仕様でどこまでできるか」をしっかり見極めることが、後悔しないポイントです。まずは全体像と評価を押さえておきましょう。
宅建士の筆者による、西武開発の全体評価はこちらです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | A-ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
「駅近・生活利便性の高いエリアで、土地+建物をまとめて検討したい」という方にとって、西武開発は有力な選択肢の一つです。
自社分譲地や建売住宅を多く手がけており、周辺相場を踏まえた価格設定と、ファミリー向けに考えられた生活動線のプランニングに定評があります。
そのため、「立地と価格のバランス」「標準仕様でどこまで満足できるか」を軸に検討したい方には合いやすいメーカーと言えるでしょう。
そんな西武開発での家づくり・住まい選びを成功させるためには、まずその特徴をしっかりと理解しておくことが重要です。西武開発の特徴を5つにまとめました。
駅近・生活利便性重視の「土地+建物提案」で高コスパ
西武線沿線を中心に、自社分譲地や新築分譲住宅を多数供給しているため、周辺相場を踏まえた「土地+建物」のトータル価格で検討しやすいのが特徴です。 建売ベースでも、食洗機付きキッチンや浴室乾燥機、2階トイレなど、ファミリーに必要な装備は一通り押さえたプランが多く、同エリアの他社分譲と比べてもコスパは良好と評価できます。
木造住宅として標準的な耐震性能と地盤調査
構造は一般的な木造住宅をベースに、ベタ基礎や耐力壁のバランス配置など、建築基準法を踏まえた設計が基本です。 分譲地単位で地盤調査・必要に応じた地盤改良が行われるケースが多く、首都圏の分譲住宅としては標準以上の安心感があると見てよいでしょう。 一方で、すべての物件で耐震等級3取得をうたう高性能住宅メーカーほどのスペックを求める場合は、等級表示や構造計算の有無を個別に確認することが大切です。
断熱・設備は「標準〜やや良好」レベルが中心
断熱仕様やサッシ性能は、エリアの一般的な分譲住宅と同等〜やや良好な水準が中心です。 Low-E複層ガラスや24時間換気、節水型トイレなど、省エネや日常のランニングコストを意識した設備が採用されている物件も多く、価格帯を考えればまずまずの内容と言えます。 一方で、UA値・C値といった数値目標を掲げる高断熱専門メーカーほどの性能を求める場合は、仕様書やオプションの内容をよく確認しておきましょう。
分譲+注文のハイブリッドで「ほどよい自由度」
西武開発は、完成済みの分譲住宅だけでなく、建築条件付き土地や一部セミオーダーに近い形のプランにも対応しており、「完全フルオーダーではないが、間取りや内装はある程度こだわりたい」というニーズに応えやすいポジションです。 水まわりの位置や収納計画、将来の間仕切り変更など、プランニング次第で暮らしやすさが大きく変わる部分は、設計担当としっかり相談しておくと満足度が高まります。
地域密着のアフターとグループ基盤による安心感
不動産仲介・分譲・賃貸管理などをトータルで手がけており、エリア内での知名度・実績は高い会社です。 建物の保証や定期点検は、一般的な新築住宅同様に10年保証+アフター窓口という形が中心で、大手ハウスメーカーの「最長60年保証」と比べると年数ではやや控えめですが、地域密着のスピード感ある対応が期待できます。 ただし、アフターのきめ細かさや対応スピードは店舗・担当者によって差が出やすいため、契約前に「アフターはどの部署が窓口か」「連絡方法」「対応までの目安」などを確認しておくと安心です。
立地と価格のバランスを重視しつつ、「建物性能もある程度は押さえておきたい」という方にとって、西武開発は検討に値する選択肢です。
契約前には、
- その物件の耐震等級や構造の考え方
- 断熱仕様・サッシグレード、省エネ性能の目安
- 標準仕様で付く設備とオプションの境界
- アフターサービスの窓口・保証内容・無償点検の回数
といったポイントを書面で確認し、期待値を丁寧にすり合わせておくことで、後悔の少ない住まい選びにつながります。
西武開発の坪単価は約40万~60万円!
西武開発の注文住宅における坪単価は、おおむね40万円から60万円程度が目安とされています。これは選択するプランや設備グレード、追加オプションによって変動する参考値ですが、大手ハウスメーカーと比較すると非常にリーズナブルな価格帯といえるでしょう。
坪単価から見る総額の目安
この坪単価に基づくと、一般的な広さの住宅における建物の本体価格は1,500万円前後から検討が可能です。例えば、30坪の住宅であれば1,200万円から1,800万円程度、35坪であれば1,400万円から2,100万円程度が目安となります。
ただし、注文住宅を建てる際には建物本体価格だけでなく、付帯工事費や諸経費も考慮する必要があります。土地を所有していない場合は、土地代や付帯工事費、諸経費を加えた総額で2,000万円台から3,000万円前後となるケースが多く見られます。
これは建売住宅とほぼ同等の価格帯でありながら、注文住宅に近い自由度を実現できる点が大きな魅力であることを表しています。一般的に建物本体価格は総額の7割程度といわれており、残り3割は外構工事や地盤改良、各種申請費用などに充てられます。
「Lifeism」のイージーオーダーシステムとは
西武開発が提供する注文住宅シリーズは「Lifeism(ライフイズム)」と名付けられており、長年培ってきた家づくりのノウハウと住む人の価値観を融合させることをコンセプトとしています。完全なフルオーダーではなく、プロが厳選した豊富な選択肢を組み合わせる「イージーオーダー住宅」というシステムを採用しているのが最大の特徴です。
このシステムの利点は、フルオーダー注文住宅の自由度と建売住宅の価格メリットの両方を兼ね備えている点にあります。
ゼロから全てを設計するフルオーダーとは異なり、あらかじめプロが厳選した選択肢の中からデザインや設備を選ぶことで、設計にかかる時間と人件費が大幅に削減されます。また、建材や設備を標準化し一括仕入れを行うことで、さらなるコストダウンを実現しています。お客様にとっては、プロが選定した品質の確かな選択肢から選べるため、住宅の知識が少ない方でも安心して家づくりを進められるメリットもあります。
3つのラインナップと価格帯の違い
「Lifeism」シリーズには、お客様のニーズや予算に応じて主に3つの商品ラインナップが用意されており、それぞれ性能と価格のバランスが異なります。
Lifeismカジュアル
基本性能とコストのバランスを重視したエントリーモデルです。木の温もりを感じられる住まいづくりが可能で、初めての注文住宅でコストを抑えたい方に適しています。坪単価は40万円台前半からとなり、3つのラインナップの中で最もリーズナブルな選択肢です。
Lifeismアドバンス
耐震性に加えて制震性能を強化したミドルグレードのプランです。地震の多い日本において、より高い安全性を求める方におすすめできる選択肢となっています。坪単価は40万円台後半から50万円台前半が目安で、カジュアルとプレミアムの中間に位置します。制震装置の追加により、繰り返しの地震にも強い住まいを実現できる点が特徴です。
Lifeismプレミアム
ハイブリッド給湯器などを採用し、省エネ性能と経済性を追求した最上位プランです。高性能な断熱材であるアクアフォームを標準採用しており、年間の光熱費削減に貢献します。坪単価は50万円台後半から60万円程度となりますが、長期的なランニングコストを重視する方には特に魅力的な仕様といえるでしょう。初期投資は高くなりますが、光熱費の削減効果により10年、20年と住み続けるうちにコスト差が縮まっていく可能性があります。
このように、西武開発の注文住宅はイージーオーダーシステムと明確な商品ラインナップにより、低価格でありながらも耐震性の高いベタ基礎や高気密を実現するアクアフォームなどの住宅性能にも配慮された家づくりを提供しています。建売住宅並みの価格で、自分らしさを反映した住まいを手に入れられる点が、西武開発の大きな強みといえるでしょう。
西武開発と有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、西武開発の価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー名 | 坪単価の目安 | 住宅タイプ・特徴 |
|---|---|---|
| 西武開発 | 40万円~60万円 | イージーオーダー住宅「Lifeism」シリーズ |
| 積水ハウス | 70万円~100万円 | 高級注文住宅、自由設計 |
| 大和ハウス工業 | 70万円~100万円 | 鉄骨造・木造対応、幅広い商品展開 |
| 一条工務店 | 60万円~80万円 | 高気密高断熱、省エネ性能重視 |
| タマホーム | 40万円~60万円 | ローコスト住宅、標準仕様充実 |
| アキュラホーム | 50万円~70万円 | コストパフォーマンス重視 |
| 住友林業 | 70万円~90万円 | 木造住宅、デザイン性重視 |
| ヘーベルハウス | 80万円~100万円 | 重量鉄骨造、耐久性・耐火性重視 |
※坪単価は選択するプランや仕様、オプションによって変動します。また、本体価格のみの目安であり、付帯工事費や諸経費は含まれていません。
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西武開発のメリット・デメリット
西武開発は昭和59年(1984年)に所沢市で設立され、埼玉県・東京都の西武線沿線エリアを中心に30年以上にわたり実績を積み上げてきた地域密着型の総合不動産メーカーです。
注文住宅ブランド「Lifeism(ライフイズム)」は、イージーオーダー住宅という独自のシステムを採用しており、明確なメリットと考慮すべきデメリットの両方を持っています。
メリット
西武開発の注文住宅には、コストパフォーマンスの高さ、充実した住宅性能、そして地域密着型企業ならではの安心感という3つの大きなメリットがあります。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
1.優れたコストパフォーマンスと明確な費用目安
西武開発の最大の強みは、品質を保ちながらも価格を抑えたローコスト住宅を実現している点です。注文住宅の坪単価は、おおむね40万円から60万円程度が目安とされており、一般的な広さの住宅であれば建物の本体価格は1,500万円前後から検討可能です。土地を所有していない場合でも、土地代や諸経費を含めた総額が2,000万円台から3,000万円前後となるケースが多く見られ、予算内でマイホームを実現しやすいのが魅力といえます。
このローコストを実現できる理由は、ゼロから設計するフルオーダーではなく、プロが厳選した複数の選択肢から仕様を選んでいく「イージーオーダー住宅」システムにあります。このシステムにより、設計時間や人件費を大幅に削減できるため、建売住宅とほぼ同等の価格帯でありながら、注文住宅に近い自由度を実現しています。
2.充実した構造性能と商品ラインナップ
西武開発はコストを抑えつつも、家の基本性能にはこだわった設計を採用しています。特に耐震性と断熱性において、標準仕様でも高い性能を確保している点が評価できます。
建物を面で支える強固な「ベタ基礎」を標準仕様で採用しており、不同沈下のリスクを低減し、地震の揺れに備えています。ベタ基礎は地震の多い日本において、安全性を確保するための重要な基礎構造です。
断熱性能においては、現場で吹き付け、複雑な箇所にも隙間なく充填できる硬質ウレタンフォーム「アクアフォーム」を推奨または採用しており、高い気密性を確保します。さらに窓には断熱性能の高い「LOW-Eペアガラス」を標準採用し、冷暖房効率の向上と光熱費削減に貢献します。
お客様のニーズに応じて選べる3つの主要プランも魅力です。「Lifeismアドバンス」は耐震・制震性能を強化し、安全性を高めたプランで、繰り返しの地震にも強い住まいを実現します。「Lifeismプレミアム」はハイブリッド給湯器などを採用し、省エネ性能と経済性を追求したプランで、年間の光熱費を平均40,000円ほど節約できる可能性があります。長期的な視点で見れば、初期投資の差額を光熱費の削減で回収できる計算です。
3.地域密着による土地の強みと手厚い研修
西武開発は長年の地域密着経営により、不動産の面でも強みを持っています。埼玉県西部や西武線沿線エリアの土地情報に非常に精通しており、不動産仲介業も手掛けているため「建築条件付き土地」など豊富な選択肢から提案を受けられます。
土地探しから住宅建築まで一貫してサポートを受けられる点は、初めて家を建てる方にとって大きな安心材料となるでしょう。また、専門のアドバイザーは全員が「損害保険募集人資格」取得者であり、費用や保険面について適したプランのアドバイスを提供してくれます。住宅ローンや火災保険など、家づくりに関わる金融面の相談も含めてトータルでサポートを受けられる体制が整っています。
デメリット
一方で、西武開発の注文住宅にはイージーオーダーシステムに起因する設計の制約や、担当者との相性による満足度の差、アフターサポートの考え方など、いくつか注意すべき点もあります。
1.完全自由設計はできない
イージーオーダー住宅の特性上、設計の自由度には限界があります。間取りや仕様をゼロからすべて決めるフルオーダーではなく、プロが厳選した選択肢の中からデザインや設備を選んでいくスタイルです。
外壁や内装、設備などは複数のバリエーション(外観で5〜8種類、内装で2〜5種類のコーディネートなど)から選ぶ形式となるため、「間取りやデザイン、使用する素材のすべてをオリジナルで作り上げたい」という強いこだわりを持つ方には物足りなく感じられる可能性があります。建築家と一緒に完全オリジナルの住宅を設計したい方や、特殊な素材や設備を使用したい方には、フルオーダー対応のハウスメーカーや工務店の方が適しているでしょう。
2.担当者との相性が重要
西武開発では顧客対応の良さが評価される一方で、担当者との相性によって満足度に差が出ることが指摘されています。家づくりは担当者と二人三脚で進めるため、相性が満足度を大きく左右する可能性があります。
一部の口コミでは、担当者とのやり取りで「受け答えが若干高圧的」と感じたり、「担当者と合わなくてストレスになった」という声が見られます。また、「契約後に少し態度が変わったように感じた」といった、コミュニケーションに関する指摘も見受けられます。
もし初回の打ち合わせで担当者との相性に不安を感じた場合は、早い段階で営業所や会社に相談し、担当者の変更を検討することも一つの方法です。家づくりは数ヶ月から1年以上にわたる長いプロジェクトですから、信頼できる担当者と進めることが成功の鍵となります。
3.アフターサポートは「能動的」な姿勢が求められる
西武開発は保証体制は整っているものの、サポートの運用方針が他社と異なる点に注意が必要です。法定の「住宅瑕疵担保責任保険」(引き渡し後10年間、構造耐力上主要な部分などを保証)には加入していますが、画一的な定期点検よりも、「オーナーが気になったり困ったりした時にいつでも気軽に相談できる」というスタンスを重視しています。
決まった時期に必ず訪問点検に来てほしいといった手厚いサービスを期待する方にとっては、この「気になった時にすぐに相談」というスタンスが物足りなく感じ、不安に繋がる可能性があります。大手ハウスメーカーでは引き渡し後の定期点検が標準サービスとして組み込まれているケースが多いため、そうしたサポートを期待している方は事前に確認しておくことをおすすめします。
ただし、オーナーが主体的にメンテナンスを行うためのスマートフォンアプリ「いえメンテ」が提供されています。このアプリを活用すれば、適切な時期にメンテナンスを実施できるため、能動的に家のメンテナンスに取り組める方にとっては便利なツールとなるでしょう。
西武開発の商品ラインナップ
西武開発は、1984年(昭和59年)に所沢市で設立されて以来、埼玉県および東京都の西武線沿線エリアを中心に、40年以上の実績を持つ地域密着型の総合不動産メーカーです。西武開発が提供する注文住宅のブランドは「Lifeism(ライフイズム)」と名付けられ、「もっと自分らしく、もっと思いのままに」というコンセプトを掲げています。
Lifeismの最大の特徴は、ゼロから全てを設計するフルオーダーではなく、プロが厳選した選択肢を組み合わせて理想の住まいを創り上げる「イージーオーダー住宅」システムを採用している点にあります。このシステムにより、品質を保ちながらもコストを抑えた家づくりを実現しています。
イージーオーダー住宅とは
西武開発が40年以上にわたり数万戸の取引実績を積み重ねる中で、お客様から寄せられた要望をランキング化すると、1位が「間取り」、2位が「基本性能」、3位が「価格」、4位が「デザイン」、5位が「省エネ・エコ」という結果になりました。Lifeismは、これら上位5つの要望すべてを満たすイージーオーダー住宅として開発されました。
イージーオーダーシステムでは、外観デザイン、内装のカラースキーム、設備などの項目で、あらかじめプロが厳選した選択肢が用意されています。具体的な打ち合わせでは、外観は5〜8種類のバリエーション、内装は2〜5種類のコーディネートから選定していく形式です。完全自由設計ではないものの、プロが選定した品質の確かな選択肢から選べるため、住宅の知識が少ない方でも安心して家づくりを進められます。
また、設計時間や人件費を大幅に削減できるため、坪単価は40万円から60万円程度に抑えられており、一般的な広さの住宅であれば建物の本体価格は1,500万円前後から検討が可能です。土地を所有していない場合でも、土地代や諸経費を含めた総額は2,000万円台から3,000万円前後となるケースが多く見られます。
3つの商品ラインナップ
Lifeismシリーズには、お客様のニーズや予算に応じて主に3つの商品ラインナップが用意されています。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
Lifeismカジュアル
「永く住み続けていく家だから性能・個性にもこだわりを」をコンセプトにしたベーシックなプランです。木の温もりと確かな基本構造を備え、断熱・気密に優れた性能を持っています。5つのコーディネートから選べるシステムにより、自分らしさを表現しながらコストを抑えた家づくりが可能です。
初めての注文住宅でコストを抑えたい方や、シンプルで飽きのこないデザインを好む方に適したラインナップといえます。基本性能はしっかりと確保されているため、長く安心して住み続けられる住まいを実現できます。
Lifeismアドバンス
「耐震+制震に優れた強い木造住宅」をコンセプトにした中位グレードのプランです。内装は落ち着きのある格調高いデザインが特徴で、基礎はもちろんしっかりとしたベタ基礎を採用しています。
断熱材には、カジュアルよりハイグレードな「アクアフォーム」を標準採用しており、高い気密性を確保します。アクアフォームは現場で吹き付ける硬質ウレタンフォームで、複雑な箇所にも隙間なく充填できるため、家全体の温度差を少なくするのに貢献します。
さらに、設計者と一緒にオリジナルのカラーコーディネートができる点も魅力です。地震の多い日本において、より高い安全性を求める方におすすめのラインナップとなっています。耐震構造に制震システムをプラスすることで、地震エネルギーを吸収し、繰り返しの揺れにも強い住まいを実現します。
Lifeismプレミアム
「省エネ性能に優れた木造住宅」をコンセプトにした最上位グレードのプランです。ガスと電気のハイブリッド給湯・暖房システムを採用しており、年間の光熱費を平均40,000円ほど節約できる可能性があります。
内装はナチュラルで暖かみを感じるデザインを採用し、リラックスできる空間を演出します。基礎はしっかりとしたベタ基礎を標準採用し、断熱材にはアドバンスと同様にカジュアルよりハイグレードなアクアフォームを使用しています。
設計者と一緒にオリジナルのカラーコーディネートができる点もアドバンスと同様で、自分らしさを表現しながら高い省エネ性能を実現できます。初期投資は3つのラインナップの中で最も高くなりますが、光熱費の削減効果により10年、20年と住み続けるうちにコスト差が縮まっていく可能性があります。長期的なランニングコストを重視する方には特に魅力的な選択肢といえるでしょう。
全ラインナップ共通の基本性能
Lifeismでは、どのラインナップを選んでも、安心して長く暮らすための基本性能が標準装備されています。
建物を足元から支える基礎部分には、地面全体を鉄筋コンクリートで覆う強固な「ベタ基礎」が標準仕様で採用されています。これにより、建物の荷重を面で支え、地震の揺れや建物の重さによる不同沈下のリスクを低減します。
窓には断熱性能の高い「LOW-Eペアガラス」を標準採用しています。特殊な金属膜(Low-E膜)が日射熱を防ぎ、室内の熱を逃がさないため、冷暖房効率の向上と光熱費削減に貢献します。
また、着工から完成・引き渡しまでの工期の目安は、平均して4ヶ月から5ヶ月ほどです。イージーオーダーシステムによりプロセスがシンプル化されているため、比較的短期間での引き渡しが可能となっています。
このように、西武開発のLifeismシリーズは、お客様のニーズや予算に合わせて選べる3つのラインナップと、全商品に共通する高い基本性能により、コストパフォーマンスに優れた注文住宅を実現しています。
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西武開発のQ&A
ここからは西武開発に関するQ&Aを紹介していきます。
Q. 西武開発はどのような会社ですか?
西武開発は1984年(昭和59年)に埼玉県所沢市で設立された、地域密着型の総合不動産メーカーです。40年以上にわたり埼玉県および東京都の西武線沿線エリアを中心に事業を展開しており、注文住宅だけでなく、分譲住宅、不動産仲介、リフォームなど幅広い不動産サービスを提供しています。
日経流通新聞の「第41回サービス業調査」によると、売上実績は不動産仲介部門で全国32位、埼玉県内では2位という実績を誇ります。地域に根ざした企業として、西武線沿線エリアの土地情報に精通している点が大きな強みです。
Q. 注文住宅の値引き交渉はできますか?
注文住宅の値引き交渉については、イージーオーダーシステムを採用している西武開発の特性上、大幅な値引きは難しい可能性があります。すでにコストを抑えた価格設定になっているため、値引き余地が少ないケースが多いでしょう。
ただし、本契約前のタイミングで誠実に購入意思を示しながら相談することで、何らかの調整に応じてもらえる場合もあります。値引き交渉を考える場合は、住宅ローンの事前審査を済ませておくなど、購入意欲を明確に示すことが重要です。また、過度な値引き交渉は建材の質を下げられる可能性もあるため、慎重に進めることをおすすめします。
Q. 対応エリアはどこですか?
西武開発は埼玉県および東京都の西武線沿線エリアを中心に事業を展開しています。具体的には、埼玉県では所沢市、川越市、狭山市、入間市、飯能市、新座市、ふじみ野市、坂戸市、さいたま市など、東京都では清瀬市、西東京市、国分寺市、立川市などが主な対応エリアです。
40年以上にわたり地域に密着してきた実績があるため、これらのエリアの土地情報に非常に精通しています。対応エリア外での建築を希望される場合は、事前に相談してみることをおすすめします。
Q. モデルハウスや展示場はありますか?
西武開発では、埼玉県川越市の川越ホームスミスショウ内にモデルハウスを展開しています。実際の住まいを体感できる貴重な機会ですので、注文住宅を検討している方は一度訪れてみることをおすすめします。
モデルハウスでは、Lifeismシリーズの実際の仕様やデザイン、住宅性能などを確認できます。予約制の場合もありますので、訪問前に電話やウェブサイトから問い合わせることをおすすめします。また、完成物件の見学会なども随時開催されていますので、公式ウェブサイトで最新情報をチェックしてみてください。
まとめ
今回はFP宅建士の立場から西武開発の評価を行いました。
西武開発は埼玉県・東京都の西武線沿線エリアに特化した地域密着型の住宅メーカーであり、坪単価40万円から60万円というローコスト設定ながら、ベタ基礎やアクアフォーム、LOW-Eペアガラスなど基本性能にこだわった家づくりを実現しています。イージーオーダーシステムにより、忙しい方でも効率的に理想の住まいを手に入れられる点は大きな魅力です。
一方で、完全自由設計を求める方や、手厚い定期点検を希望する方には物足りなさを感じる可能性もあります。担当者との相性も重要なポイントとなるため、初回の打ち合わせで信頼関係を築けるかをしっかり見極めましょう。
コストパフォーマンスと地域の土地情報を重視する方にとって、西武開発は検討する価値のある選択肢といえるでしょう。


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