茨城で注文住宅を検討していると、「丸和建設って実際どうなの?」「価格や性能は安心できる?」と気になる方も多いはずです。
丸和建設は茨城県で長年実績を積み重ねてきた住宅会社ですが、実際の施工品質や価格帯はどうなのでしょうか。
「大手ハウスメーカーと比べてコストを抑えられるのか」
「設計の自由度は高いのか」
「アフターサービスは充実しているのか」
など気になる方も多いいかもしれません。地域密着型の会社はその地域特化型ゆえに、特徴や注意点は意外と見えにくいものです。
そこで本記事では、FP兼宅建士の視点から、丸和建設の坪単価や強み、注意すべきポイントまで詳しく解説します。地域に根ざした家づくりを目指す方にとって、この記事が最適な住宅会社選びの参考になれば幸いです。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。
やばい?高い?丸和建設の口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「丸和建設 やばい」や「丸和建設 高い」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回149人の評判を徹底的に調査してみました。

木の質感を活かしたモダンな家を目指し、丸和建設さんにお願いしました。特に感動したのは、熟練の職人さんによる造作家具です。自分たちの生活スタイルにぴったり合わせた洗面台や棚を、上質な無垢材で作っていただきました。一本一本の木の性質を見極める大工さんの手仕事は、工業製品にはない温もりと力強さがあります。自分たちのこだわりが細部まで形になり、世界に一つだけのマイホームで過ごす時間は、共働きの私たちにとって最高の休息になっています


漆喰壁は、ペットの臭いも気にならないほど消臭効果が高くていつも清々しい空間を保ってくれます。吹き抜けのある開放的なリビングで、愛犬と一緒に無垢の床に寝転がって寛ぐひとときは最高です。


月日が経つごとに桧の床にあめ色の艶が出てくる様子は、家族の歴史を刻んでいるようでますます愛着が増していきます。躯体が非常に頑丈で、将来のリフォームにも耐えうる構造だと説明を受けていたので、将来子供たちに引き継ぐ際も安心です。漆喰と木という、古くから愛されてきた素材の力強さを改めて感じています。
参考:Googleマップ
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FP兼宅建士が教える失敗しない!丸和建設で家を建てる方法
茨城で丸和建設を検討していると、「自然素材が良さそうだけど、総額は?」「エアパス工法って合う?」「性能は数値で確認できる?」が気になりやすいです。
丸和建設は、八溝山系の桧や厚みのある無垢床、漆喰といった“素材の標準度”が強く、さらにエアパス工法で自然の力を活かす住まいが特徴。反面、外構・地盤などの別途費用、性能値(UA/C値・耐震等級など)の確認、施工エリアの制限を押さえないと「思ったのと違う」になりがちです。
まず、FP宅建士目線での全体評価を整理します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | Aランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
“木と漆喰の標準仕様×エアパス工法×自由設計”は魅力が強い一方、見積の総額管理と性能値の確認が、失敗回避の分かれ目になります。ここからは、具体的にどう進めると安心かを5つに絞って解説します。
坪単価50〜70万円は「本体のみ」になりやすい:総額で揃える
丸和建設の坪単価目安は50〜70万円(事例では2階建て約72万円、平屋約75万円)。ただし家づくりでブレるのは、外構・地盤改良・給排水引込・造成・諸費用です。
やること:「本体+付帯+諸費用+外構」の4点を同じ粒度で見積比較。土地が絡むなら、土地側の“見えない費用”(擁壁・高低差・上下水)も同時に概算化。
八溝山系の桧×厚い無垢床×漆喰は“暮らしの固定費”に効く
床が30mm/27mmの桧無垢、内装が自然素材100%の漆喰標準など、「素材の質」が住み心地(肌触り・調湿・におい)に直結します。これは後から足しにくい価値です。
やること:モデルハウスで「素足の体感」「におい」「梅雨時の空気感」を確認。家計的には、長く使う部分(床・壁)を標準で押さえている会社は、後からのリフォーム頻度が下がりやすいのが利点です。
エアパス工法は“合う人”がはっきり:暮らし方で向き不向きが出る
エアパス工法は、自然の風や太陽熱を使って壁体内を循環させ、夏は熱・湿気を逃がし、冬は蓄熱を活かす考え方。口コミ例でも「外気0℃近くでも室温が大きく下がりにくい」といった体感が出ています。
やること:換気口の運用(季節で開閉するのか等)、冷暖房の使い方の推奨、夏の湿気対策の考え方を事前に確認。機械設備に依存しすぎない家が好きな人ほど相性が良いです。
性能は“数値で確認”して初めて比較できる:UA値・C値・耐震等級
自然素材や工法の説明が魅力的でも、他社比較ではUA値(断熱)・C値(気密)・耐震等級(許容応力度計算の有無)が判断の軸になります。公表が少ない場合は、施主側が取りにいくのが安全です。
やること:契約前に「目標UA値」「気密測定の実施有無と実測の目安」「耐震等級(2以上/できれば3)と計算方法」を書面で確認。ここが曖昧だと“良さそう”止まりで終わります。
施工エリアとアフターの現実を確認:地域密着は強みでも制限がある
丸和建設は主に茨城全域と栃木一部が中心。地域密着はフットワークが利く反面、エリア外は難しくなります。最長30年保証の扱いも含め、条件を具体化しておくと安心です。
やること:保証延長の条件(点検・メンテの要件)、緊急時の連絡導線、建売・分譲・リフォーム対応の範囲を確認。宿泊体験ができるなら、温湿度の変化を体感して決めるのが最も確実です。
丸和建設の坪単価は約50万~70万円!
茨城県桜川市に本社を置く丸和建設の注文住宅は、坪単価50万円から70万円程度が目安となっています。FP兼宅建士の視点から見ると、この価格帯は地域密着型の工務店としては中価格帯に位置しており、使用する素材や施工品質を考慮すれば納得のいく設定といえるでしょう。
建物タイプ別の坪単価
丸和建設が展開する「季づくりの家」は、完全自由設計を基本としているため、建築条件や仕様によって価格は変動します。建物タイプ別の坪単価目安は以下の通りです。
2階建て住宅の場合、坪単価は約72万円程度となっています。一方、平屋住宅では約75万円程度が相場です。平屋は基礎面積や屋根面積が2階建てに比べて広くなるため、坪単価がやや高くなる傾向があります。実際の建築事例を見ると、平均的な請負工事価格は約2,900万円前後となっており、一般的な35坪程度の住宅であれば、本体価格で2,000万円台から建築が可能です。
坪単価に含まれる価値
丸和建設の坪単価には、単なる建物の価格以上の価値が込められています。
最大の特徴は、茨城・栃木・福島にまたがる八溝山系の桧を構造材に標準採用している点です。桧の北限とされる地域で育った良質な木材を、関連会社の製材所で加工することで、トレーサビリティが明確な材料のみを使用しています。
床材には厚さ30mmや27mmの桧材を標準仕様としており、一般的な住宅で使われる15mm程度の床材と比べて約2倍の厚みがあります。この厚みが、夏はサラサラとした肌触り、冬は底冷えしない温もりを実現し、素足で歩く心地よさを生み出しています。
内装には漆喰などの自然素材を用いた仕上げを標準仕様としており、左官職人がコテを使って一つひとつ手作業で仕上げます。そのため、工業製品にはない温かみや質感につながりやすいのが特徴です。この漆喰は調湿効果にも優れており、室内の湿度を適切に保つ役割も果たしています。
エアパス工法による快適性
丸和建設の坪単価には、独自の「エアパス工法」の技術料も含まれています。この工法は、パッシブソーラーハウス、新外断熱工法、壁体内通気工法の3つの技術を組み合わせたもので、太陽熱や自然の風を活かした省エネ住宅を実現します。
夏は壁内の熱気や湿気を排出して爽やかに過ごせ、冬は日中の太陽熱を壁内に蓄えて夜間に放熱することで、機械設備に頼りすぎない快適な住環境を提供します。実際に建てた方の口コミでは、「24度で夜暖房を切っても、朝の外気温が0度近くになっても室温は18度までしか下がらない」という声もあり、高い断熱性能と省エネ性能が実証されています。
丸和建設と有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、丸和建設の価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー・工務店名 | 坪単価(目安) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 丸和建設(茨城) | 50万~70万円 | 八溝山産の桧、漆喰標準仕様、エアパス工法 |
| 積水ハウス | 80万~100万円 | 大手ハウスメーカー、高い耐震性能 |
| 住友林業 | 80万~100万円 | 木造住宅専門、ビッグフレーム構法 |
| 一条工務店 | 65万~80万円 | 高気密・高断熱、全館床暖房 |
| イバケン(茨城) | 50万~65万円 | 自然素材、シンプルモダン |
| 伊勢喜屋工務店(茨城) | 48万~60万円 | カントリー調デザイン |
| 茨城県南木造住宅センター | 52万~68万円 | 在来軸組工法、自然素材 |
※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。
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丸和建設のメリット・デメリット
茨城県桜川市に本社を置く丸和建設は、地域材と職人の技にこだわった家づくりを展開しています。FP兼宅建士の視点から、実際の仕様や価格データに基づいて、丸和建設で家を建てる際のメリットとデメリットを詳しく解説します。
メリット
丸和建設の注文住宅には、地域密着型の工務店ならではの強みが数多く存在します。特に、素材へのこだわりと独自の工法による快適性は、他社にはない大きな魅力となっています。
1.地元の銘木「八溝山の桧」と自然素材へのこだわり
丸和建設の最大のメリットは、茨城・栃木にまたがる八溝山系の良質な桧を贅沢に使用している点です。製材会社を関連会社に持つ強みを活かし、どこの山で育ち、どこで製材したのかというトレーサビリティが明確な材料のみを使用しています。
土台や柱には樹齢50年以上の桧を厳選して標準採用し、梁には赤松を使用しています。特に注目すべきは床材で、一般的な住宅で使われる15mm程度の厚みに対し、丸和建設では厚さ30mmまたは27mmの桧無垢材を標準仕様としています。この約2倍の厚みが、夏はサラサラとした肌触り、冬は底冷えしない温もりを実現し、素足で快適に歩ける住環境を生み出しています。
内装には、ビニールクロスではなく自然素材100%の漆喰を標準仕様としています。左官職人がコテを使って手作業で丁寧に仕上げるこの漆喰は、調湿性に優れており、室内の湿度を適切に保つ役割も果たします。化学物質を極力排除した健康的な住まいを実現できる点は、アレルギーをお持ちの方や小さなお子様がいるご家庭にとって大きな安心材料となるでしょう。
2.エアパス工法による高い省エネ性と快適性
丸和建設が採用する「エアパス工法」は、機械に頼りすぎず太陽熱や自然の風を活かすパッシブデザインの工法です。パッシブソーラーハウス、新外断熱工法、壁体内通気工法の3つの技術を組み合わせることで、高い省エネ性能と快適性を両立しています。
この工法の具体的な効果として、夏は壁内の湿気や熱気を放出して爽やかに過ごせ、冬は日中の太陽熱を壁内に蓄えて夜間に放熱することで、家全体の温度差を少なく保ちます。実際に建てた方の口コミでは、「24度で夜暖房を切っても、朝の外気温が0度近くになっても室温は18度までしか下がらない」といった体感の声が見られます。
エアパス工法の採用により、一般的な住宅と比較して60%から70%の省エネルギー率を達成可能とされており、長期的な光熱費の削減にも大きく貢献します。太陽光発電などの設備に頼らず、建物自体の性能で省エネを実現できる点は、メンテナンスコストの面でも優れています。
3.熟練職人による手仕事の品質
丸和建設では、工業製品ではない一本一本性質が異なる無垢材を扱うため、伝統技術を受け継いだ熟練大工による「手仕事」を重視しています。木が本来持つ性質を活かすには、長年の経験に基づいた職人の目利きと技術が必要不可欠です。
室内建具も既製品ではなく、国産無垢材による手づくり(造作)で対応しています。完全自由設計のため、間取りや設備、デザインに至るまで、お客様のライフスタイルに合わせて細かく調整できます。薪ストーブの設置やスキップフロアなど、こだわりの要望も柔軟に対応可能で、世界に一つだけの住まいを実現できます。
また、丸和建設は最長30年間の長期保証制度を整えており、構造躯体や雨水の侵入防止部分について、条件を満たせば延長保証が受けられます。アフターメンテナンスも地域密着型工務店ならではのきめ細やかな対応が期待できる点は、長く安心して住み続けるうえで重要なポイントです。
デメリット
丸和建設には多くのメリットがある一方で、検討する際に注意すべきポイントもいくつか存在します。価格面や情報開示の面で、慎重に検討する必要があります。
1.大手やローコストメーカーと比較した価格負担
国産の天然素材や職人の手仕事にこだわる完全自由設計のため、価格は比較的高めに設定されています。建物価格のみの坪単価目安は、2階建てで約72万円、平屋で約75万円です。平均的な35坪の住宅を建てた場合、請負工事価格は約2,900万円が目安となります。
一般的なローコスト住宅の坪単価が40万円台であることを考えると、丸和建設の価格設定は1.5倍から1.8倍程度になります。厚さ30mmの桧無垢床材や自然素材100%の漆喰など、標準仕様の質が高い分、初期投資は大きくなる傾向があります。
実際の口コミでも「性能や素材には感動したが、価格が高く手が出なかった」という意見が見られます。ただし、エアパス工法による60%から70%の省エネ効果や、数世代にわたって住み継げる耐久性を考慮すれば、長期的には価値のある投資といえるでしょう。予算をしっかりと確保したうえで、複数社との比較検討を行うことをおすすめします。
2.公表されている数値データの少なさ
他社と比較検討する際は、UA値(外皮平均熱貫流率)やC値(相当隙間面積)、耐震等級などの数値を同じ条件で揃えて確認できると判断しやすくなります。気になる場合は、目標値や測定・評価の方法を担当者に確認して、比較できる形にしておくのが安心です。
また、耐震性能の指標として用いられる「耐震等級」に関する詳細な記述も見当たりません。在来工法を採用し、接合部に金物工法や耐力面材を使用することで耐震性能を向上させていると思われますが、具体的な等級の明示がないため、性能を客観的に判断しにくい状況です。
これらの数値データを確認するには、直接担当者へのヒアリングが必要となります。家づくりを検討される際は、事前に性能値についてしっかりと質問し、納得のいく説明を受けることが重要です。宅建士としては、少なくとも耐震等級2以上、できれば等級3の取得を確認することをおすすめします。
3.施工対応エリアの制限
丸和建設は地域密着型の工務店であるため、施工対応エリアが限られています。主な施工エリアは茨城県全域および栃木県の一部(宇都宮市、小山市、真岡市など)に限定されています。
このエリア制限により、対応範囲外にお住まいの方は、丸和建設の家づくりを選択できません。また、地域密着型のため全国展開している大手ハウスメーカーと比べると、転勤などで遠方に引っ越す際のアフターサポートが受けにくい可能性もあります。
ただし、この地域限定という特性は、逆に地域の気候風土を熟知した家づくりができるという強みにもなります。茨城・栃木エリアで長く住み続けることを前提に家づくりを考えている方にとっては、むしろメリットといえるでしょう。
丸和建設の商品ラインナップ
茨城県桜川市に本社を置く丸和建設は、「季づくりの家」という単一商品で注文住宅を展開しています。他のハウスメーカーのように複数のプランを用意するのではなく、完全自由設計という形で一邸一邸オーダーメイドの家づくりを行っているのが特徴です。
主力商品「季づくりの家」
丸和建設が提供する「季づくりの家」は、太陽熱や風などの自然エネルギーを活かしたパッシブソーラーハウスです。日本の気候風土に育まれてきた木造軸組工法をベースに、夏と冬で衣替えができる省エネ住宅を実現しています。
商品名の「季」には、四季を通じて快適に暮らせる住まいという意味が込められています。新築時が100%の完成ではなく、住み続けることで120%、150%と住み手と共に成長していく家を目指しているのが、丸和建設の家づくりの考え方です。
こだわりの素材仕様
「季づくりの家」で使用される素材には、丸和建設ならではの強いこだわりがあります。全国有数の良質木材産地である八溝山系や日光系の桧を使用しており、原産地や生産者を把握することで安全・安心な家づくりに努めています。
構造用の柱と土台には、おおよそ樹齢50年以上の丸太を厳選して製材し、12cm角の桧角材に仕上げたものを標準採用しています。目に見えない隠れてしまう部分にもしっかりと良質な桧を採用することで、長期にわたる耐久性を確保しています。
床材には、関連会社の丸川木材株式会社と相談・開発・改良を重ねた、厚さ30mmと27mmのオリジナル桧床材を標準採用しています。一般的な無垢フローリングの厚みが15mm程度であることを考えると、約2倍の厚みがあり、夏はサラサラした肌触り、冬は底冷えしない暖かさを実現しています。
内装には、天井や壁にビニールクロスを使わず、漆喰などの塗り壁や自然素材を用いた壁紙を使用しています。漆喰は調湿性があるとされ、素材の質感や空気感を重視したい方に好まれやすい仕上げです。左官職人がコテを使って手作業で丁寧に仕上げることで、工業製品にはない温かみのある質感を生み出しています。
エアパス工法による快適性能
「季づくりの家」の最大の特徴は、独自の「エアパス工法」を採用している点です。この工法は、壁体内を空気が循環することで結露を防ぎ、住まいの耐久性と住む人の健康性を高めています。
エアパス工法には5つの特徴があります。第一に、換気口を開閉することで、夏は壁体内の熱気とともに湿気を排出し、冬はその壁体内を温かい空気が循環します。土間や基礎のコンクリートは蓄熱体の役割を持ち、外気温との温度差を生じる夜間には壁体内で熱を放出・吸収するため、クーラーや暖房に過度に依存することなく快適に過ごせます。
第二に、調湿性能に優れた構造となっています。温まった空気とともに換気口から湿気を排出でき、室内に使われている無垢材や漆喰といった自然素材も呼吸をするように湿度を調節してくれます。押し入れなどの収納内も常に空気が流動しているため、夏のジメジメした空気や冬の冷たい結露による収納品への悪影響を防ぎます。
第三に、さわやかな室内空気を実現します。化学建材の使用を極力抑え、無垢材や漆喰といった自然素材を用いることで、家の持つ自浄作用がさわやかな空気を生み出します。断熱性を持たせながらも空気の流れを取り入れ、構造内部を流動させることで全ての部屋が呼吸をする造りとなっています。
第四に、屋内温度差の解消です。壁体内の空気循環により、室内の各居室の温度を均一に保つ作用があります。日の当たる南側で温められた空気が北側の空気を押し出しながら各部屋の壁体内を通過することで、全体の温度を調整します。特に寒くなりやすい冬季の脱衣室やお手洗いのような水回りでも、極端に冷え込むことがありません。
第五に、建物の長寿命化に貢献します。家屋全体の壁内が繋がった構造となることで、見えない部分も常に流れる空気に触れているため、特定の場所に湿気がこもることがありません。床下は急激な温度変化にさらされることもなく、湿度も低い状態を維持できるため、木材の腐朽や劣化を長期的に軽減する効果があります。
地域循環型の家づくり
丸和建設の「季づくりの家」は、地域循環型の家づくりを基本理念としています。産地の明らかな素材を使い、設計者・施工会社・大工・各職人の顔が見える、安全で良質な木の家づくりを実現しています。
地元の木を使うことは、輸送運搬費を抑えることができるだけでなく、森林を伐採し、また植林をして定期的に手入れをすることで地元の山を守り育てることにつながります。地域の気候風土や生活習慣を知りつくした職人たちと共に家をつくり、先々までその家の面倒を見ていく体制を整えています。
室内建具はすべて国産無垢材による手づくりで、基本的に引戸で提案されます。いずれの作業も地域の伝統をしっかり受け継いだ職人たちが細部まで丁寧に施工します。完全自由設計のため、間取りや設備、デザインに至るまで、お客様のライフスタイルに合わせて細かく調整でき、世界に一つだけの住まいを実現できます。
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丸和建設のQ&A
ここからは丸和建設に関するQ&Aを紹介していきます。
Q. 丸和建設はどのエリアで施工していますか?
A. 丸和建設の主な施工エリアは茨城県全域および栃木県の一部(宇都宮市、小山市、真岡市など)です。地域密着型の工務店のため対応エリアは限られていますが、その分、地域の気候風土を熟知した家づくりが可能です。桜川市に本社があり、つくば市や水戸市などでも多くの施工実績があります。
Q. モデルハウスの見学はできますか?
A. はい、桜川市の本社敷地内にモデルハウスがあります。「季づくりの家」の実際の住み心地を体感できる宿泊体験も実施しています。エアパス工法による快適性や、桧の床材の肌触り、漆喰壁の質感などを実際に確認できます。見学は予約制となっていますので、事前にお問い合わせください。
Q. 完全自由設計とのことですが、どこまで自由に設計できますか?
A. 丸和建設の「季づくりの家」は完全自由設計のため、間取りや設備、デザインに至るまで、お客様のライフスタイルに合わせて細かく調整できます。薪ストーブの設置、スキップフロア、土間リビング、吹抜けなど、こだわりの要望も柔軟に対応可能です。一邸一邸がオーダーメイドで、世界に一つだけの住まいを実現できます。お客様と共に家づくりを進めるスタイルです。
Q. 丸和建設は建売住宅や分譲地も扱っていますか?
A. はい、注文住宅だけでなく、建売住宅・分譲地の販売も行っています。土地探しから相談したい方には向いている住宅会社です。
Q. リフォームにも対応していますか?
A. はい、丸和建設では新築だけでなくリフォームやリノベーションにも対応しています。無垢の木や漆喰を中心とした安心・安全、省エネ・エコリフォームを、化学建材を使ったリフォームとほとんど変わらない価格で提供することをテーマとしています。築年数の経った住宅を快適な住環境に再生する施工事例も豊富にあります。
Q. 全国に同名の「丸和建設」がありますが、どう違いますか?
A. 全国には「丸和建設」という同名の会社が複数存在しますが、それぞれ別の会社です。本記事で紹介しているのは、茨城県桜川市に本社を置く丸和建設株式会社で、主力商品は「季づくりの家」、エアパス工法を採用し、八溝山系の桧を使った家づくりを行っています。
全国には「丸和建設」という同名の会社が複数あるため、検索や資料請求の際は「茨城」「桜川市」など所在地を併記して、対象の会社情報(所在地・法人名)を確認してください。他にも高知県や埼玉県所沢市などに同名の建設会社がありますが、いずれも別会社です。インターネットで検索する際は「丸和建設 茨城」「丸和建設 桜川市」など地域名を入れて検索すると、目的の会社情報を見つけやすくなります。資料請求やお問い合わせの際は、必ず所在地を確認してください。
まとめ
今回はFP兼宅建士の立場から丸和建設の評価を行いました。
茨城県桜川市に本社を置く丸和建設は、八溝山系の桧と自然素材100%の漆喰を標準仕様とし、独自のエアパス工法により快適な住環境を実現する地域密着型の工務店です。坪単価は50万円から70万円と中価格帯に位置しますが、厚さ30mmの桧床材や熟練職人による手仕事など、価格以上の価値を提供しています。完全自由設計のため、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた世界に一つだけの住まいづくりが可能です。
自然素材にこだわり、長く住み継げる家を建てたい方にとって、丸和建設は有力な選択肢となるでしょう。まずはモデルハウスで実際の住み心地を体感されることをおすすめします。


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