【Aランク】菊池建設で家を建てる！FP宅建士の評価と190人の評判・坪単価

注文住宅を建てる際、「本当に信頼できる工務店はどこだろう」と悩んでいませんか？

大手ハウスメーカーの華やかなモデルハウスに心惹かれる一方で、地域密着型の工務店ならではの柔軟な対応や適正価格にも魅力を感じている方は多いはずです。

関東地方で着実に実績を積み重ねてきた菊池建設は、そんな選択肢の一つとして注目に値する存在です。伝統的な在来木造や数寄屋建築を現代の住宅性能と融合させ、素材・意匠・職人技に強いこだわりを持つ菊池建設。しかし、

• 「坪単価は適正なの？」
• 「施工品質は確かなのか」
• 「アフターサービスは充実しているのか」

などと気になる方も多いでしょう。

この記事ではFP宅建士の視点から、菊池建設の特徴や強み、そして気をつけるべきポイントまで、家づくりを検討している方が本当に知りたい情報を詳しく解説していきます。上質な住まいづくりで後悔しないための判断材料として、ぜひ最後までご覧ください。

＼家づくりで後悔しないための最初のステップ／

また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。

1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。

誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。

しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。

住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。

「とりあえず行ってみよう！」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。

しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか？

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。

焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。

マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。

「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。

しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。

数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。

①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。

これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。

3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、

• 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
• ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
• ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S

がおすすめです。

さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。

「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。

多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。

• SUUMO…工務店のカタログ中心
• 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
• LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。

やばい？評判悪い？菊池建設の口コミ・評判を徹底調査

ネット上で見受けられる「菊池建設　やばい」や「菊池建設　評判悪い」という評判は真実なのでしょうか。

家を建てる完全ガイドでは今回190人の評判を徹底的に調査してみました。

参考：Googleマップ

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FP宅建士が教える失敗しない！菊池建設で家を建てる方法

菊池建設で家づくりを検討している方へ、宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。

菊池建設は、国産材と伝統工法を生かした「和の木の家」を得意とし、数寄屋造り・和モダンまで幅広く対応できる技術力の高い住宅会社です。

そのため「設計の自由度」「素材へのこだわり」に強みがある一方、坪単価はやや高めでコスパ評価は“性能と納得感”をどう捉えるかがポイント。まずは全体像と評価を押さえましょう。

宅建士の筆者による菊池建設の全体評価はこちらです。

項目	詳細
総合評価	Aランク 4.2
耐震性	4.3
断熱性・気密性	4.0
間取りの自由度	4.6
コストパフォーマンス	3.8
アフターサービス	4.0
会社の信頼度	4.4

国産檜や無垢材をふんだんに使った本格和風住宅に定評のある、菊池建設。
在来軸組工法をベースに、木造伝統技術と現代の耐震・断熱性能を組み合わせた“和の注文住宅”ブランドです。

そのため、「素材と意匠へのこだわり」「敷地条件を生かした自由設計」に強みがあり、和風・和モダンの世界観を妥協せず形にしたいご家族に向いた会社と言えるでしょう。

そんな菊池建設での家づくりを成功させるためには、まずその特徴をしっかりと理解することが重要です。菊池建設のポイントを5つにまとめました。

国産材と本格和風デザインに強い「木の匠」

構造材に国産檜や杉などの無垢材を積極的に用い、数寄屋造り・和風意匠・和モダンまで幅広く対応できるのが菊池建設の最大の特徴です。柱・梁を見せた真壁風の意匠や、格子・化粧梁・縁側・土間など、日本らしいディテールを一貫したコンセプトでまとめやすく、「和の家を建てたい方」にとっては他社では代替しづらい魅力があります。
その分、素材コストと手間がかかるため、ローコスト系と比べると坪単価は高め＝コスパ★3.8の評価ですが、「素材と意匠に投資する家づくり」と割り切れる方には納得感の高い選択肢です。

在来軸組＋耐震等級3対応でバランスの良い構造

構造は木造在来軸組工法をベースに、耐震等級3相当まで対応可能な設計体制を持つ点を評価し、耐震性は★4.3としました。
伝統的な木組みの美しさを活かしながら、必要に応じて耐力壁のバランス調整・金物補強・ベタ基礎などを組み合わせ、現行基準を上回る耐震性能も視野に入れた提案がしやすい会社です。制震ダンパーなどのオプションを組み合わせれば、繰り返し地震への備えも強化できます。
「和風だけど地震が心配」という方は、耐震等級（何等級で設計しているか）と、必要な場合の制震オプション費用を事前に書面で確認しておくと安心です。

断熱は地域水準以上だが、仕様確認が大切

断熱・気密性能は、採用する断熱材やサッシ仕様によって幅が出やすいため、断熱性・気密性は★4.0と“標準〜やや高水準”の評価としました。
充填断熱＋高性能サッシをベースに、地域の断熱等級5〜6程度を狙うプランが多く、和風住宅でも冬暖かく夏涼しい住環境を目指せますが、UA値・C値が明示されるかどうかはプランと担当次第です。
省エネ性を重視するなら、
・目標とする断熱等級／UA値を数値で確認
・サッシを樹脂サッシやトリプルガラスにする場合の追加費用
・床下・小屋裏の断熱仕様
などを見積りにしっかり反映させておきましょう。

完全自由設計で「敷地×暮らし方」に寄り添うプラン力

菊池建設は商品型の規格住宅というより、“一邸一邸の自由設計”色が強い会社です。変形地・高低差のある敷地・眺望を活かしたプランなど、敷地条件を読み解きながら、和室・土間・中庭・濡れ縁・書院など「和の要素」をどう織り込むかという提案力に強みがあります。
この自由度の高さと設計提案力を評価し、間取りの自由度は★4.6としました。
一方で、“こだわり過ぎると”金額が伸びやすい傾向もあるため、
「絶対に外せないこだわり」と「削っても良い部分」
を最初に整理し、優先順位を共有しておくことが、予算オーバーを防ぐコツです。

老舗ならではの信頼感とアフター体制

菊池建設は、長年にわたり和風木造住宅を手がけてきた実績のある会社であり、地域での認知度と職人ネットワークの厚みを評価し、会社の信頼度は★4.4としました。構造躯体・雨漏りに対する初期保証10年＋定期点検といったアフターサービスも整っており、アフターサービスは★4.0としています。
ただし、大手ハウスメーカーのような「最長60年保証」「24時間コールセンター」といった体制と比べると、どうしても規模の差はあります。
そのため、契約前には
・初期保証の年数と範囲
・10年以降の有償メンテナンス条件
・定期点検の回数・内容（何年目に何を見てくれるのか）
を、書面で確認しておくと、将来のメンテナンス費用も見通しやすくなります。
予算内で「本格的な木の家・和の意匠」にこだわりたい方にとって、菊池建設は有力候補の一社です。
一方で、ローコスト寄りの価格帯や、超・高性能住宅（UA値0.3未満など）を最優先する方には、ほかの工務店・ハウスメーカーとの比較も重要になります。
契約前は、構造・断熱仕様と見積りの中身、保証条件を書面で確認し、期待値を丁寧にすり合わせておくことで、満足度の高い家づくりにつながります。

菊池建設の坪単価は約50万～100万円！

菊池建設の注文住宅の坪単価は、日本の伝統技術と国産檜へのこだわりを反映し、おおむね50万円から100万円程度の価格帯となっています。

これは選択する商品ラインナップや仕様によって大きく変動するもので、和風住宅を得意とする工務店としては標準的な水準と言えるでしょう。

菊池建設独自の価格算出方式

菊池建設では、多くのハウスメーカーのように固定の坪単価を設けていません。個々の設計や使用する材料、工賃などを一つひとつ積み上げて価格を決定する「数量積算方式」を採用しています。

この方式の特徴は、お客様の希望に応じて檜の使用範囲を柔軟に調整できる点です。例えば、構造材のみに檜を使用するのか、床材や壁材、天井材まで檜で統一するのかによって、坪単価は大きく変動します。また、伝統的な継手や仕口といった木組みの技法をどこまで取り入れるかも、価格に影響を与える重要な要素となります。

この積算方式により、予算に合わせた家づくりが可能になる一方で、初期段階では具体的な総額が見えにくいという側面もあります。そのため、プランニングの早い段階で詳細な見積もりを取ることが重要です。

商品ラインナップ別の坪単価

菊池建設の公式サイトには、「那由他」「現代数寄屋」「檜の家」「杜和（とわ）」「もくぴっと」「和モダンの家」「東京はんなり」「和厨」といった商品が紹介されています。

ここでは主要な4つの商品について、坪単価の目安を詳しく見ていきましょう。

最高級ライン「現代数寄屋」：坪単価80万～100万円

日本の伝統美と高度な職人技を継承した最高級モデルです。完全オーダーメイドで、茶室の設計にも対応できる本格派の和風住宅となっています。

この商品の価格が高い理由は、使用する檜の品質と職人技術の水準にあります。節のない「無節」グレードの最上級檜を使用し、伝統的な継手や仕口を多用した木組みを施すため、材料費と施工費の両面でコストがかかります。しかし、その分、時を経るごとに味わいを増す本物の日本建築を手に入れることができます。

スタンダードライン「檜の家」：坪単価70万～80万円台

菊池建設の代名詞ともいえる伝統和風住宅です。構造材に檜を使用することはもちろん、床材や壁材、天井材など、居住空間にも檜を採用することで、木の温もりと香りに包まれた暮らしを実現します。

長期優良住宅にも対応しており、耐震性・耐久性・断熱性といった住宅の基本性能を高い水準で確保しています。菊池建設で最も多く建てられているモデルであり、和風住宅を求める方にとって、品質と価格のバランスが取れた選択肢と言えます。

先進和風「那由他」：坪単価65万～75万円台

伝統の意匠と現代技術を融合させた商品です。和の美しさを保ちながら、高い断熱性能やZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）対応など、環境性能にも優れた仕様が特徴となっています。

この商品の魅力は、伝統美と省エネ性能を両立させている点です。断熱等級7にも対応可能で、冷暖房費を抑えながら快適に暮らせる住まいを実現します。和風住宅を希望しつつ、ランニングコストも重視したい方におすすめの商品です。

コストを抑えた「もくぴっと」：坪単価55万円台～

若い世代や初めて家を建てる方をターゲットにした規格型プランです。延床面積約30坪の2階建ての場合、建物本体工事費は1,470万円程度が目安となります。

規格型とはいえ、企画住宅ではなく一棟ずつプランを作成する注文住宅です。自然素材の檜を使用し、足触りの良い無垢床板を標準で採用するなど、菊池建設らしい木の家づくりは踏襲されています。シンプルな設計により価格を抑えながらも、品質には妥協しない姿勢が評価されています。

坪単価以外にかかる費用について

坪単価で算出される建物本体価格は、総建築費用の約70%程度です。実際に家を建てる際には、これに加えて様々な費用が発生します。

主な付帯費用としては、地盤改良工事費、外構工事費（門扉、駐車場、庭など）、諸費用（設計費、登記費用、住宅ローン手数料など）が挙げられます。これらを合計すると、建物本体価格の2から3割増しになるのが一般的です。

例えば、坪単価70万円で40坪の家を建てる場合、建物本体価格は2,800万円となります。これに付帯費用として700万円から840万円程度が加わり、総額は3,500万円から3,640万円程度になると想定しておくとよいでしょう。

予算計画を立てる際には、坪単価だけに注目するのではなく、総額でいくらかかるのかを把握することが大切です。菊池建設に相談する際には、希望する仕様を伝えた上で、詳細な見積もりを依頼することをおすすめします。

菊池建設と有名ハウスメーカー坪単価比較表

それでは、菊池建設の価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。

ハウスメーカー名	平均坪単価	特徴
菊池建設	50万～100万円	国産檜を用いた伝統和風住宅が得意。商品により価格帯が幅広い
マッケンジーハウス	51.2万円	社内に設計士やインテリアコーディネーターがおり、自由度の高い提案が可能
アイディホーム	55.6万円	コストパフォーマンスに優れた住宅を提供
住宅情報館	56.5万円	幅広いニーズに対応した住宅づくり
アイワホーム	57.4万円	地域密着型の工務店
アエラホーム	64.0万円	高気密・高断熱住宅を得意とする
ヤマダホームズ	65.9万円	大手家電量販店グループの住宅事業
クレバリーホーム	68.0万円	タイル外壁を標準仕様とした住宅
アイ工務店	68.5万円	自由設計と高品質を両立した住宅

※坪単価は土地や仕様によって変わるため、目安としてご参考にしてください。

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菊池建設のメリット・デメリット

菊池建設は、創業者である元宮大工の技術と信念を受け継ぎ、日本の伝統技術を活かした木造住宅を提供しています。特に国産檜に徹底的にこだわった家づくりを特徴としており、その高品質な素材と職人技は高く評価されています。

ここでは、FP宅建士の視点から、具体的な数字や商品名を交えながら、菊池建設の注文住宅におけるメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

メリット

菊池建設で家を建てることには、伝統技術と現代の建築性能を融合させた独自の強みがあります。ここでは、特に注目すべき3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

1．最高ランクの基本性能と長期的な安心感

菊池建設の住宅は、日本の伝統的な木造軸組工法を採用しつつも、現代の建築技術を融合させることで、高い安全性能を確保しています。

耐震性については、菊池建設が建てる住宅は最高ランクである「耐震等級3」を標準仕様としています。これは数百年に一度発生する地震力の1.5倍の力に対しても倒壊・崩壊しないとされるレベルです。また、建物の底面全体を鉄筋コンクリートで補強する「ベタ基礎」を採用し、地震に対する安全性をさらに高めています。

断熱性・省エネ性においても、断熱等級は最高ランクの「等級4」が標準仕様です。特に「先進和風那由他」シリーズでは、「ダブル断熱」工法や高性能グラスウール、Low-E複層ガラスを採用することで、UA値0.56W/㎡K以下の高気密・高断熱性能を実現しています。このシリーズには全館空調システムも標準搭載されており、夏は涼しく冬は暖かい快適な住環境が整います。

長期保証・アフターサービスも充実しており、「つくったものには永久に責任を持つ」という理念のもと、手厚いアフターサポート体制が整備されています。引き渡し後、6ヶ月、1年、2年、5年、10年目の定期点検が無料で受けられるほか、有償メンテナンスプログラムによる最大20年保証も用意されています。

2．国産檜の贅沢な使用とリラックス効果

菊池建設の最大の特徴は、国産の檜に徹底的にこだわる点です。檜は日本の住宅に最適な木材として古くから珍重されてきました。

耐久性と健康面では、檜は日本の気候風土に適しており、適切な手入れをすれば100年以上の寿命も期待できる高い耐久性を誇ります。また、シロアリや腐朽菌に強い特性を持つため、建物の長寿命化に貢献します。構造材に国産檜を100%使用する「檜造り檜の家」では、檜に含まれるフィトンチッド成分が、住む人に森林浴のようなリラックス効果をもたらします。この自然由来の成分は、ストレス軽減や睡眠の質向上にも効果があるとされています。

経年美も檜の大きな魅力です。檜のきめ細かな木肌は、年月とともに色艶を増し、味わいを深めていきます。新築時の美しさだけでなく、長く住み継ぐほどに深まる風格は、他の建材では得られない檜ならではの特性です。

3．伝統技術に基づく高いデザイン性と職人の技

創業者が宮大工だった歴史的背景から、社寺建築や数寄屋建築で培われた伝統的な技術が家づくりに活かされています。

デザイン性については、格調高いデザインの「檜の家」や、本格和風住宅の最高級ラインである「現代数寄屋」、現代的な機能と和の美意識を融合させた「先進和風那由他」など、和をベースとした豊富なデザインラインナップが用意されています。さらに、若い世代向けの「もくぴっと」や、和モダンテイストの「杜和（とわ）」など、ライフスタイルに合わせた選択肢も充実しています。

職人技術においても、菊池建設は高い技術力を持つ職人の育成に力を入れています。社員の中から国土交通大臣顕彰の「建設マスター」が選ばれるなど、その施工技術は業界内でも高く評価されています。伝統的な継手や仕口といった木組みの技法は、機械では再現できない職人ならではの技です。

デメリット

菊池建設には多くのメリットがある一方で、検討する上で注意すべき点もあります。ここでは、主なデメリットを3つ挙げて解説します。

1．初期費用が高めの価格設定

使用する素材や職人技術に妥協しないため、一般的なハウスメーカーと比較して価格帯が高くなる傾向があります。

菊池建設の坪単価の目安は50万～100万円程度と幅がありますが、主力商品を選択した場合、概ね70万円台から85万円程度で推移します。特に最高級モデルである「現代数寄屋」の坪単価は80万円台から100万円に達することもあり、1棟あたりの平均建築費用は4,800万円が目安とされています。

この価格帯になる理由は、主要構造材に用いる国産檜が一般的な集成材に比べて1.5～2倍の材料費がかかることや、熟練職人による手作業が多いため人件費が高くなることに起因します。自然素材や伝統技法へのこだわりを考えれば妥当な価格ですが、予算に限りがある方にとっては大きな負担となる可能性があります。

2．工期が長く、自然素材のメンテナンスが必要

丁寧な施工を追求する姿勢が、工期や維持管理の面で施主の負担となる場合があります。

工期については、職人の手作業による丁寧な施工や、木材の乾燥期間を確保するため、一般的なメーカーより長くなる傾向があります。特に「檜造り檜の家」などでは、契約から完成まで8～10ヶ月程度かかるケースが多く、急いで引っ越したい方や、賃貸契約の関係で入居時期が決まっている方にとっては、スケジュール調整が難しくなる可能性があります。

メンテナンスの必要性も考慮すべき点です。珪藻土や檜などの自然素材を多用するため、定期的なメンテナンスや湿度管理が不可欠です。実際の口コミでは、自然素材である珪藻土の壁にカビが発生した事例も報告されており、日常的な換気や除湿といった適切なケアが求められます。自然素材は化学建材と異なり、住まい手の手入れ次第で良くも悪くもなるため、メンテナンスに手間をかけられる方に向いています。

3．対応エリアが限定的

全国展開している大手ハウスメーカーと異なり、菊池建設の対応エリアは限定されています。

菊池建設の施工エリアは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、静岡県の一部に限定されており、この地域外に住んでいる方は依頼することができません。これは、自社の技術水準を維持し、職人の目が行き届く範囲で営業を展開しているためと考えられます。アフターサービスの質を保つためにも、移動距離を考慮したエリア設定となっています。

関東圏以外で菊池建設のような和風住宅を希望する場合は、地域の工務店や他のハウスメーカーを検討する必要があります。施工エリア内であっても、展示場から遠い地域では打ち合わせの回数が制限される可能性もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

菊池建設の商品ラインナップ

菊池建設は、創業者である宮大工の技術と信念を受け継ぎ、国産檜を中心とした伝統的な家づくりを展開しています。

商品展開は非常に幅広く、最高級の本格和風住宅から現代的な高性能住宅、コストを抑えた規格型プランまで用意されており、多様なニーズに対応できる体制が整っています。また多くの商品で耐震等級3や断熱等級4以上を目指した性能が採用されています。

本格和風「現代数寄屋」―伝統美の最高峰

日本の伝統的な数寄屋建築の様式美を現代の住まいに昇華させた最高級ラインが「現代数寄屋」です。公式サイトでは「現代数寄屋〈ShuHaRi〉」として紹介されており、完全自由設計によって施主の美意識を反映した世界に一つだけの住まいを創り上げます。

この商品の特徴は、社寺建築で培われた高度な職人技を住宅に活かしている点です。欄間や格子など職人の手仕事による繊細な造作が随所に施され、本格的なお茶室を設けることも可能です。檜の最上級グレードである無節材の使用や、伝統的な継手・仕口を多用する本格的な木組みなど、妥協のない素材選びと施工が行われます。

これだけの品質を追求するため、坪単価は80万円台から100万円に達することもあります。1棟あたりの平均金額は4,800万円が目安とされており、菊池建設の商品の中で最も高価格帯に位置します。しかし、時を経るごとに深まる風格と、世代を超えて住み継げる資産価値を考えれば、投資に見合う価値があると言えるでしょう。

伝統和風「檜の家」―菊池建設の王道モデル

「檜の家」は、菊池建設の創業以来のスタンダードプランであり、伝統的な和風住宅の様式美と現代の快適性を両立させたセレクトオーダーの住宅です。公式サイトでは「檜の家～伝統を感じる和の佇まい～」として紹介されています。

最大の強みは、柱や梁などの主要構造材に国産檜を100%使用している点です。檜は耐久性が極めて高く、適切な手入れをすれば100年以上の寿命が期待できます。また、シロアリや腐朽菌に強い特性を持つため、建物の長寿命化にも貢献します。檜に含まれるフィトンチッド成分は、森林浴のようなリラックス効果をもたらし、住まう人の心と体を癒してくれます。

性能面では、断熱性能は断熱等級4相当をクリアしており、従来の日本建築では難しかった気密性と断熱性を実現しています。天井高は標準で2.7mと、一般的な住宅の2.4mより高く確保されており、開放感のある住空間が生まれます。

坪単価は70万円から80万円台が中心で、1棟あたりの平均金額は3,200万円が目安です。菊池建設で最も多く建てられているモデルであり、和風住宅を求める方にとって品質と価格のバランスが取れた選択肢となっています。

先進和風「那由他」―伝統と先進技術の融合

「那由他（なゆた）」シリーズは、和の美意識と現代の先進技術を融合させた新しいコンセプトの住宅です。公式サイトでは「那由他～無限の可能性を込めて～」として紹介され、未来に通用する性能を追求した商品として位置づけられています。

最大の特徴は、環境性能の高さです。外壁と内壁の両方に断熱材を配置する「ダブル断熱」工法を採用し、断熱等性能等級は最上位の「等級7」に対応しています。これは国際水準を超える断熱性能であり、2050年のカーボンニュートラルを見据えた仕様です。Low-E複層ガラスや高性能グラスウールなどの採用により、高い快適性と省エネ性を両立させています。

省エネ設備も充実しており、ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）にも対応可能な仕様となっています。太陽光発電システムを導入することで年間を通してエネルギー収支ゼロを目指せるほか、熱交換型換気システムが標準装備されているため、換気による熱損失を抑えながら清浄な空気環境を維持できます。

さらに、構造材には国産材を100%使用し、環境配慮と伝統継承の両面に配慮しています。坪単価は65万円台から75万円台と、主力商品の中ではやや抑えめに設定されており、高性能と適正価格のバランスが取れた商品です。

規格型プラン「もくぴっと」―手の届く檜の家

「もくぴっと」は、若い世代や初めて家を建てる方をターゲットにした規格型プランのパッケージ商品です。建築費を抑えつつも、菊池建設らしい自然素材へのこだわりは健在で、国産檜の柱や無垢の床板といった素材を標準仕様として採用しています。

規格型プランといっても、画一的な企画住宅ではなく、一棟ずつプランを作成する注文住宅です。むつかしいことを一切せず、シンプルで明快な設計とすることで価格を抑えています。それでも長期優良住宅にも対応可能であり、基本性能は決して妥協していません。

坪単価は55万円台からと、菊池建設の商品の中では最も手頃な価格帯に設定されています。延床面積約30坪の2階建ての場合、建物本体工事費は1,470万円程度が目安です。予算に制約がある方でも、檜に包まれた暮らしを実現できる魅力的な選択肢となっています。

その他の商品ラインナップ

公式サイトには、この他にも「杜和（とわ）」「和モダンの家」「東京はんなり」「和厨」といった商品が紹介されています。それぞれが異なるコンセプトで展開されており、ライフスタイルや好みに合わせて選択できる幅広いラインナップが用意されています。

菊池建設では固定の「標準坪単価」を設けず、使用する材料や工賃などを積み上げる数量積算方式で価格を決定します。そのため、選択する商品や仕様によって費用が大きく変動しますが、逆に言えば予算に合わせた柔軟な家づくりが可能ということです。詳しくは展示場や相談会で、希望の仕様を伝えた上で見積もりを依頼することをおすすめします。

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菊池建設のQ&A

ここからは菊池建設に関するQ&Aを紹介していきます。

Q. 菊池建設はどこで建てられますか？施工エリアを教えてください。

A. 菊池建設の施工エリアは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、静岡県の一部に限定されています。関東圏を中心に展開しており、展示場は習志野、横浜、西砂（立川）、西大宮、川越などにあります。施工エリアを限定している理由は、自社の技術水準を維持し、職人の目が行き届く範囲で質の高いアフターサービスを提供するためです。

Q. 菊池建設は民事再生をしたと聞きましたが、今は大丈夫ですか？

A. 菊池建設は過去に経営が困難な時期がありましたが、現在はナイスグループの一員として再建を果たし、安定した経営基盤のもとで事業を展開しています。ナイスグループは住宅関連事業を幅広く手がける大手企業グループであり、菊池建設の技術力と伝統を評価して支援体制を整えています。創業から60年以上の歴史を持つ伝統と職人技術は継承されており、現在も高品質な和風住宅を提供し続けています。

Q. 菊池建設とナイスグループの関係は？

A. 菊池建設は現在、ナイスグループの一員として事業を展開しています。ナイスグループは住宅建設、不動産、建材流通など幅広い事業を手がける総合住宅関連企業グループです。菊池建設はグループの中で和風住宅・木造住宅の専門ブランドとして位置づけられており、伝統的な技術力を活かしながら、グループ全体のサポート体制によって安定した経営と充実したアフターサービスを提供しています。

Q. 菊池建設の展示場はどこにありますか？

A. 菊池建設の主な展示場は、習志野・木の建築のお店（千葉県）、横浜展示場（神奈川県）、西砂ショールーム（東京都立川市）、西大宮・住まいの相談室（埼玉県）、川越展示場（埼玉県）の5ヶ所です。各展示場では実際の建物を見学でき、菊池建設の特徴である檜の質感や職人技術を体感できます。予約制の見学会やイベントも定期的に開催されているため、公式サイトで確認することをおすすめします。

Q. 菊池建設で平屋は建てられますか？

A. はい、菊池建設では平屋の建築も可能です。公式サイトでも「平屋こそ住まいの原点」として紹介されており、屋外の庭との調和が図りやすく、季節の移ろいを感じられる住まいとして推奨されています。菊池建設の平屋は、次世代に通用する高い断熱性能に加え、軒の出の長い屋根や下屋庇で夏の強い日差しを遮るなど、伝統的な日本建築の知恵を活かした設計が特徴です。静かな時の流れを満喫できる平屋の施工実績も豊富にあります。

まとめ

今回はFP宅建士の立場から菊池建設の評価を行いました。

菊池建設は、国産檜を100%使用した構造材と社寺建築で培った伝統技術を強みとする、和風住宅に特化した工務店です。坪単価は50万円から100万円程度と幅があり、選ぶ商品によって予算に合わせた家づくりが可能です。耐震等級3や断熱等級7対応など、伝統美と現代性能を両立させている点は高く評価できます。一方で、工期の長さや対応エリアの限定、自然素材のメンテナンスが必要な点は事前に理解しておくべきでしょう。

檜の香りに包まれた本物の和風住宅を求める方、長く住み継げる資産価値のある家を建てたい方にとって、菊池建設は検討する価値のある選択肢です。実際に展示場を訪れ、檜の質感や職人技術を体感してから判断されることをおすすめします。