注文住宅を検討する中で、ジェイウッドという会社名を耳にしたものの、
- 「実際のところどんな住宅メーカーなのか」
- 「坪単価はいくらなのか」
- 「本当に信頼できるのか」
気になっている方も多いのではないでしょうか。
木造軸組工法による自由度の高い設計と、長期優良住宅に対応した高性能な住まいづくりを特徴とするジェイウッド。無垢材や塗り壁を活かしたデザイン性の高い住まいで注目されるジェイウッドですが、大切なマイホームだからこそ、メリットだけでなくデメリットもしっかり把握した上で判断したいですよね。
この記事では、FP兼宅建士の視点から、ジェイウッドの住宅性能や価格帯、実際の施工事例を踏まえた評価を詳しく解説していきます。家づくりで後悔しないために、プロの目線で見たジェイウッドの実態を知っておきましょう。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。
後悔する?寒い?ジェイウッドの口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「ジェイウッド 後悔」や「ジェイウッド 寒い」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回125人の評判を徹底的に調査してみました。

高気密・高断熱性能には半信半疑でしたが、実際に冬を越してみて感動しました。天井が吹き抜けで高いにもかかわらず、エアコン一台で充分暖かく快適に過ごせています。特に現場発泡断熱工法は一般的なグラスウールの1.5倍以上の断熱性能があるとのことで、光熱費も抑えられて家計にも優しいです。


ジェイウッドの家で暮らし始めてから、子育てのストレスが本当に減った感じがします!無垢材の床は、子供たちが裸足で走り回っても気持ちよそうで見ていて安心できます。リビングを吹き抜けにしたので、キッチンにいても子供たちの気配を常に感じられるのが嬉しいです。木の香りがいつもしていて、家全体がやさしい温もりに包まれているおかげで夫婦ゲンカも減った気がします(笑)。


初めての家づくりで不安だらけでしたが、専属のインテリアコーディネーターさんの存在が心強かったです。漠然としていたこちらの希望を丁寧に聞き取りながら、内装から照明、家具の配置までプロの視点で一貫してデザインを提案してくれたので、統一感のあるデザインになりました。特に、こだわりを活かした自然素材選びの時間が楽しく、完成した家は「一緒に手作りしたような満足感」でいっぱいです。
参考:Googleマップ
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FP兼宅建士が教える失敗しない!ジェイウッドで家を建てる方法
ジェイウッドで家づくりを検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
ジェイウッドは、木造軸組工法の自由設計をベースに、無垢材や塗り壁を活かしたデザイン性と、長期優良住宅に対応しやすい高性能を両立させる住宅メーカーです。
そのため「自然素材×かわいい外観デザイン」「高気密高断熱の住み心地」に強みがある一方、(標準外のオプション費用・素材の経年変化・仕上がりや担当差)を見極めるのがコツ。まずは全体像と評価を押さえましょう。
FP宅建士の筆者によるジェイウッドの全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | A+ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
急勾配屋根と塗り壁、無垢材の質感まで含めて「住むほどに愛着が増す」世界観を作りやすいのがジェイウッドの魅力です。
そのため、照明・カーテン・暖房など標準外になりやすい範囲と、自然素材の割れ・ささくれ等の経年変化を受け入れる前提を揃えることが重要です。
そこで、ジェイウッドでの家づくりを成功させるために、押さえておきたい特徴を5つに整理しました。
節や割れを活かす無垢材仕上げと塗り壁で“アンティーク感”が出しやすい
完璧に加工された木材ではなく、節や割れをあえて残した表情のある木を使い、塗り壁と合わせてやさしい温もりの空間を作りやすいのが持ち味です。見た目の可愛さだけでなく、木の香りや足触りといった体感の満足度が積み上がりやすく、暮らしの気分が上がる方向に寄せられます。
向いている人:ナチュラル・カフェ風・アンティーク調が好きで、経年変化も「味」として楽しみたい方。
注意点+契約前の確認:割れ・反り・ささくれの想定範囲と、補修の扱い(保証・有償)を書面で確認しましょう。
専属インテリアコーディネーター提案で統一感のある家にまとめやすい
内装・照明・家具配置まで一貫して提案が入りやすく、漠然とした好みを“形”に落とし込みやすいのが強みです。仕上げ材の選び方も含めて全体のまとまりを作れるため、完成後に「ちぐはぐになった」を防ぎやすくなります。
向いている人:デザインに自信がないが雰囲気は大事にしたい方、素材選びも含めてプロに並走してほしい方。
注意点+契約前の確認:提案に含まれる範囲(照明・カーテン・家具)と、採用時の追加費用の出方を見積明細で揃えましょう。
現場発泡断熱とLow-E複層ガラスで寒冷地の快適性を狙いやすい
現場発泡断熱を軸に、高気密高断熱の方向へ寄せやすいのが特徴です。吹き抜けでもエアコン1台で暖かいと感じる声がある一方、住まい方や暖房計画によって体感差も出やすいので、性能と運用をセットで設計するのがポイントになります。
向いている人:冬の暖かさを重視したい方、光熱費を抑えつつ快適性も取りたい方。
注意点+契約前の確認:断熱仕様の標準範囲、換気計画、暖房機器の前提(台数・能力)を、プランと同時に書面で確認しましょう。
急勾配屋根と吹き抜け提案で“かわいい外観×開放感”を両立しやすい
外観は急勾配屋根と塗り壁が印象を作りやすく、内側は吹き抜けや大きめの窓計画で明るさと気配のつながりを作りやすい方向性です。薪ストーブの似合う暮らしなど、家族の時間を中心に据えた間取りにまとめやすいのも魅力になります。
向いている人:外観の“かわいさ”を重視したい方、家族の気配がつながる間取りが好きな方。
注意点+契約前の確認:吹き抜けは暖冷房負荷と音の回り方が変わるため、空調計画と防音・照明計画をセットで詰めましょう。
最長20年保証と定期点検運用で、住み始めてからの安心を取りやすい
主要部分の長期保証に加え、引き渡し後の定期点検が用意されているため、自然素材の家でも「困ったときの窓口」を作りやすいのが特徴です。素材のメンテナンスも含めて、住まいを育てながら長く付き合う前提が合うと満足度が上がります。
向いている人:自然素材の家を長く大切に住みたい方、点検や相談窓口があると安心できる方。
注意点+契約前の確認:保証対象外になりやすい項目(塗り壁の微細な割れ等)と、点検の回数・対応スピードを契約書面で確認しましょう。
ジェイウッドの坪単価は約50万~70万円!
ジェイウッドは木造軸組工法による自由度の高い設計と、自然素材にこだわった家づくりを特徴とするハウスメーカーですが、具体的な坪単価や価格帯が気になる方も多いでしょう。住宅購入は人生で最も大きな買い物の一つですから、予算計画をしっかり立てることが重要です。
坪単価の目安と価格帯
ジェイウッドの坪単価は、様々な情報を総合すると約50万円から70万円程度が目安となっています。SUUMOなどのポータルサイトでは坪単価60万円から80万円台、本体価格1,500万円から2,500万円台の物件が多数掲載されていることから、ミドルクラスの価格帯に位置していることが分かります。
大手ハウスメーカーの坪単価相場が70万円前後であることを考えると、ジェイウッドは同等かやや抑えめの価格設定といえるでしょう。ただし、間取りや使用する建材、設備のグレードによって価格は大きく変動するため、あくまで参考値として捉え、実際には詳細な見積もりを取ることをおすすめします。
坪単価に含まれる性能と仕様
この価格帯で提供される住宅の性能を見ると、ジェイウッドの価格は決して高くないことが理解できます。まず構造面では、伝統的な木造軸組工法を基本とし、耐力壁には筋交いと耐力面材を併用することで耐震等級3相当の強度を実現しています。土台には腐食に強いヒノキKD材、柱には芯持ちの国産材を使用するなど、木材の選定にもこだわっています。
断熱性能については、一般的なグラスウールの1.5倍以上の断熱性能を誇る現場発泡断熱工法を採用しており、寒冷地である東北地方でも快適に過ごせる高気密・高断熱を実現しています。窓にはLow-E複層ガラスを標準採用し、熱の出入りを抑える工夫がなされています。
さらにジェイウッドの大きな特徴である自然素材の使用も、この坪単価に反映されています。無垢材の床や、調湿効果・消臭効果に優れた漆喰や珪藻土などの塗り壁は、一般的なビニールクロスや合板フローリングと比べてコストがかかりますが、その分、経年変化を楽しめる味わい深い空間が生まれます。
注意すべき追加費用
ジェイウッドで家を建てる際に特に注意していただきたいのが、オプション費用です。
照明器具、カーテン、暖房器具などは標準仕様に含まれていない場合が多く、別途費用が発生します。実際にジェイウッドで建てた方からは「オプションを追加したら予算を大幅に超えてしまった」という声も聞かれるため、見積もり段階でどこまでが標準仕様に含まれているのかを明確に確認することが重要です。
また、本体価格以外にも付帯工事費がかかります。地盤改良工事費は地盤の状況によって数十万円から数百万円と大きく変動しますし、外構工事費もデザインや使用する素材によって費用が変わってきます。これらを含めた総額を把握した上で、資金計画を立てることが後悔しない家づくりのポイントです。
価格に見合う価値があるか
ジェイウッドの坪単価50万円から70万円という価格帯は、自然素材へのこだわりと高い構造・断熱性能を考えれば妥当な価格といえます。特に無垢材や塗り壁といった自然素材は、時を経るほどに味わいが増し、長く愛着を持って住める住まいを実現してくれます。
坪単価だけで判断するのではなく、素材の質、性能、デザイン性、そしてアフターサービスなどを総合的に評価することが大切です。ジェイウッドは定期点検制度も整えており、公式案内では「1年・2年・5年・10年の合計4回」の無料定期点検が用意されています。予算内で理想の住まいを実現できるか、実際にモデルハウスを見学し、詳細な見積もりを取って検討してみてください。
ジェイウッドと有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、ジェイウッドの価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー名 | 坪単価(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| ジェイウッド | 50万円~70万円 | 自然素材とデザイン性のバランスを重視。無垢材や塗り壁などの自然素材を多用し、経年変化を楽しむ家づくりを提案 |
| タマホーム | 40万円~80万円 | ローコスト住宅として人気。全国的に高い受注実績があり、コストを抑えながら品質も確保 |
| アキュラホーム | 41万円~85万円 | コスト重視からミドルクラスまで幅広く対応。完全自由設計で様々な価格帯に対応可能 |
| 一条工務店 | 65万円~90万円 | 高気密・高断熱性能に優れ、全館空調や大容量太陽光発電などの機能性が特徴 |
| 住友林業 | 80万円~120万円 | 木造住宅の大手。高品質な木材使用と優れた設計力が特徴で、自然素材にこだわる |
| 積水ハウス | 80万円~150万円 | 大手ハウスメーカーの代表格。高い技術力とブランド力を誇り、幅広い商品ラインナップを展開 |
| スウェーデンハウス | 74万円~102万円 | 性能重視。断熱性や耐震性など高い性能に特化し、北欧の伝統的なデザインと機能性が特徴 |
| ヘーベルハウス | 90万円~150万円 | 鉄骨造の高性能住宅。耐震性・耐火性・耐久性に優れ、充実したアフターサービスを提供 |
| 三井ホーム | 100万円~130万円 | ハイブランド系。デザイン性と性能の両立を追求し、高級感のある住まいを実現 |
※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。
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ジェイウッドのメリット・デメリット
家づくりを検討する際、メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握しておくことが重要です。ジェイウッドは自然素材を活かした魅力的な家づくりを行っていますが、その特性ゆえの注意点も存在します。
ここでは、FP兼宅建士の視点から、ジェイウッドの長所と短所を詳しく解説していきます。
メリット
ジェイウッドには、他のハウスメーカーにはない独自の強みがいくつも存在します。特に自然素材へのこだわりと高い構造性能は、多くの施主から高い評価を得ているポイントです。
1.際立ったデザイン性と自然素材へのこだわり
ジェイウッドの最大の魅力は、ナチュラルで可愛らしいデザインにあります。実際にジェイウッドで家を建てた方からは「100%の確率であのかわいい家でしょ!って言われます」という声が寄せられており、その外観の印象の強さが伺えます。
床や壁、天井などに無垢材を多用することで、木の温もりと香りに包まれた空間を実現しています。塗り壁には調湿効果や消臭効果に優れた漆喰や珪藻土などの自然素材を推奨しており、健康的な室内環境づくりにも配慮されています。
特徴的なのは、完璧に加工された木材ではなく、節や割れ、荒木部分をあえて残した木材をそのまま仕上げ材として使用している点です。これにより、アンティーク感のある味わい深い空間が生まれ、時を経るほどに愛着が湧く住まいとなります。
外観においても、急勾配の屋根と塗り壁が印象的なナチュラル&ベーシックなデザインが特徴で、「家の顔」としてのこだわりが感じられます。さらに、専属のインテリアコーディネーターが照明、家具、小物に至るまでプロの視点で一貫したコーディネートをサポートしてくれるため、統一感のある美しい空間づくりが可能です。
2.寒冷地に対応できる高い構造性能
デザイン性だけでなく、住宅の安全性能と断熱性能にも明確な強みがあります。東北地方を中心に事業を展開するジェイウッドは、寒冷地での快適な暮らしを実現するための技術を持っています。
耐震性については、伝統的な木造軸組工法を基本構造とし、耐力壁には筋交いと耐力面材を併用しています。これにより、震度6強の1.5倍の地震力に対抗できる構造、つまり耐震等級3相当を実現しており、高い耐震性を誇ります。地震大国である日本において、この安全性は大きな安心材料となるでしょう。
土台材には腐食に強く殺菌性の高いヒノキチオールを含む米ヒバ集成材やヒノキKD材を使用することで、長期的な耐久性を高めています。木材の選定一つひとつにこだわりが感じられます。
断熱性能については、一般的なグラスウールの1.5倍以上の断熱性能を持つ現場発泡断熱工法(硬質ウレタンフォーム)を採用しています。窓には断熱性能を高めるLow-E複層ガラスを採用し、暖かい空気が逃げないよう配慮されています。地域によって気候環境が異なることを考慮し、地域別の構造を採用しており、例えば宮城県では鉄筋コンクリート造ベタ基礎を採用するなど、その土地に最適な仕様を提案してくれます。
3.充実した保証と透明性の高い対応
ジェイウッドは、長期的な安心を提供するためのサポート体制を整えています。公式案内では、長期保証は「最長20年間(10年更新)」、地盤保証は「最高5,000万円まで20年間」、しろあり保証は「最高1,000万円まで10年間」とされています。
アフターサポート体制も充実しており、引き渡し後10年間で合計4回の無料定期点検を実施しています。実際にジェイウッドで建てた方からは「アフターサービスも半年、1年、2年と業者さんが入って点検がありますし、不具合があればすぐ来てくれました」という評価が寄せられています。緊急時には24時間365日対応のオーナーズデスクを設けており、困ったときにすぐ相談できる体制が整っています。
特筆すべきは、木の家の欠点や経年変化の一例を公式ホームページに明記している点です。メリットばかりを強調するのではなく、デメリットも含めて正直に情報を開示する姿勢について、施主からは「好感が持てる」という意見が出ています。このような透明性の高い対応は、信頼関係を築く上で重要なポイントといえるでしょう。
デメリット
どんなハウスメーカーにも注意すべき点は存在します。ジェイウッドについても、契約前に知っておくべきデメリットがいくつかあります。特に費用面と自然素材ゆえの特性については、事前にしっかりと理解しておく必要があります。
1.費用感と標準仕様の範囲
ジェイウッドの坪単価は50万円から80万円台程度であり、施主からは「坪単価はちょっと高めかな?」という声も見られます。自然素材を使用し、デザイン性にこだわっている分、ローコスト住宅と比べると価格は高めの設定となっています。
特に注意が必要なのは、照明器具、カーテン、暖房器具などが標準仕様に含まれておらず、オプション扱いとなることが多い点です。実際に建てた方からは「照明やカーテンや暖房器具はついてないのでオプションになります。高くつくけど、できあがって住んでからの満足感は半端ないです」という意見や、「オプションを追加したら、予算を大幅に超えてしまった」という懸念も指摘されています。
見積もりを取る際には、これらのオプション費用も含めた総額をしっかりと確認し、予算計画を立てることが重要です。完成後の満足度は高いものの、想定外の出費に驚かないよう、初期段階から詳細な費用確認を行いましょう。
2.企業ポリシーの強さと融通の利かなさ
ジェイウッドは自然素材を活かした家づくりに強いこだわりを持っており、企業としてのポリシーが強固です。そのため、一部の施主からは「これはあれでなければだめ」「融通が利かない所が多々あった」と感じられることもあるようです。特に、すでに理想の家づくりのイメージが固まっている場合、そのポリシーと合致しない可能性があります。
施工体制に関しても、一部で懸念の声が上がっています。施工や提案については、説明の丁寧さや進行に不満を感じたという厳しめの声が一部見られることもあります。また、塗り壁などで「職人によって出来栄えが違う」という品質のばらつきに関する不満も報告されています。
ただし、これらは一部の声であり、「担当してくれた営業の方に直接連絡してますけど、ちゃんと対応してくれてますよ。会社選びも大切ですが、誰が担当してくれるのかはもっと重要なんでしょうね」という肯定的な意見もあります。担当者との相性や信頼関係が、満足度に大きく影響するといえるでしょう。
3.自然素材ゆえの特性と性能実感の差
ジェイウッドは節や荒木を含む天然の無垢材を使用するため、年月を経るうちに割れが進んだり、ささくれになったりすることがあります。これらを「家の成長」として受け入れる心構えが必要です。また、無垢材の特性により、乾燥や湿気の影響を受けやすく、床が完全に平らにはならない場合があります。
高断熱性能を謳っているものの、一部の施主からは「冬は普通に寒い」という意見があり、「今時の住宅性能を考慮すればジェイウッドが特別良いというわけではない」と感じられています。特に、コーディネーターから「エアコン1台で充分暖かい」と説明されたにもかかわらず、実際には寒冷地仕様の高性能エアコンを設置しても寒く、ファンヒーターやストーブを追加する必要があったという具体的な体験談もあります。
このような性能実感の差は、住まい方や個人の感覚によっても変わってくるため、モデルハウスでの体験や、実際のオーナー宅見学会などで確認しておくことをおすすめします。自然素材の経年変化や特性については、契約前に担当者と十分に話し合い、理解を深めておくことが後悔しない家づくりのポイントです。
ジェイウッドの商品ラインナップ
ジェイウッドは「暮らし、楽しく、自分らしく。」をブランドプロミスに掲げ、「時を経るほどに愛着のわく自然素材の家」を企業コンセプトとしています。特定の規格プランを販売するのではなく、施主一人ひとりのライフスタイルや好みに合わせた完全注文住宅を提供しているのが特徴です。
基本構造と耐震性能
ジェイウッドでは、伝統的な木造軸組工法を基本構造として採用しています。この工法は日本の気候風土に適しており、間取りの自由度が高いことが特徴です。
耐震性能については、耐力壁に筋交いと耐力面材を併用することで、震度6強の1.5倍の地震力に対抗できる構造、つまり耐震等級3相当を実現しています。これは建築基準法で定められた最低基準の1.5倍の強度を持つ、最高レベルの耐震性能です。
構造材には、永く使える本物の素材にこだわっています。土台材には腐食に強く殺菌性の高いヒノキチオールを含む米ヒバ集成材や、耐久性を高めるためのヒノキKD材を使用しています。柱には芯持ちの国産材を採用し、長期間にわたって優れた耐久性を発揮します。
建設する地域や気象条件を加味した住宅性能で理想的な住まいを作り上げるため、建築技術とノウハウのもと建設地域を区分しています。例えば宮城県では鉄筋コンクリート造ベタ基礎を採用するなど、地域特性に合わせた構造を提案しています。
断熱性能と快適性
東北地方を中心に事業を展開するジェイウッドは、寒冷地での快適な暮らしを実現するため、高気密・高断熱性能に力を入れています。
断熱工法には、環境に優しい「水」を利用した現場発泡断熱工法を採用。この硬質ウレタンフォームは、一般的なグラスウールの1.5倍以上の断熱性能を誇ります。透湿性が低いという特徴も持ち、断熱材の内部への湿気侵入を防ぐことで、軽量でありながら高い耐久性を保ちます。
家の中の熱は主に壁から30%、床や天井から20%、そして窓からは40%も放出されます。多くの熱の行き交う窓には、夏場には冷房効果を上げ、冬場には冷たい外気を遮断し、内部の暖かい空気を逃がさないLow-E複層ガラスを採用しています。もちろん、外観に溶け込むデザインも提案しており、機能とデザインの両立を図っています。
さらに建物外部に遮熱シートを施工し、夏の蓄熱や冬の熱損失を抑える工夫をしていると説明されています。
デザインと自然素材へのこだわり
ジェイウッドの家づくりで最も特徴的なのは、自然素材を活かしたナチュラルなデザインです。完璧に加工された木材は使わず、節や割れ、荒木部分をあえて残した無垢材を仕上げ材として使用し、本来の木の温もりやアンティーク感を演出しています。
床や壁、天井などに無垢材を多用することで、木の温もりや香りに包まれた空間が生まれます。無垢材は調湿効果にも優れており、快適な室内環境を保ちます。
壁には調湿効果や消臭効果に優れた漆喰や珪藻土などの自然素材の塗り壁を推奨しています。これらの素材は健康的な住まいづくりに貢献します。
外観デザインについては、急勾配の切妻屋根と塗り壁が印象的で、ナチュラル&ベーシックなスタイルが特徴です。屋根に角度があるのは見た目の好みだけでなく、外気の影響を受けにくいため1年中快適に過ごしやすい効果もあります。外装材の色どりは、流行に左右されないよう3色までというポリシーを持っており、時代を超えて愛される普遍的なデザインを目指しています。
専属のインテリアコーディネーターが照明、家具、小物に至るまでプロの視点で一貫したコーディネートをサポートしてくれるため、統一感のある美しい空間づくりが可能です。
間取りと空間設計の特徴
ジェイウッドでは、廊下などのスペースを排除したり、リビングと2階をつなぐ吹き抜けをつくったりする間取りへのこだわりがあります。どこにいても家族の気配を感じられる、開放的であたたかな空間づくりを重視しています。
最小で最大の空間活用を実現し、住むほどに愛着の感じられるデザインを提供しています。限られた面積の中で最大の空間を生み出す高度な設計力も評価されています。
充実したアフターサービスと保証
長期にわたり安心して暮らせるよう、充実したサポート体制が用意されています。公式案内では無料定期点検(1年・2年・5年・10年の合計4回)があり、10年目の定期点検で必要と認められる有償メンテナンス工事を実施・完了することで、保証を延長して最長20年間(10年更新)の長期保証としています。
また、20年間の地盤保証と10年間のしろあり保証が付帯します。緊急時には24時間365日対応のジェイウッドオーナーズデスクが設けられており、困ったときにすぐ相談できる体制が整っています。
塗り壁などの自然素材は経年変化が生じますが、メンテナンス専用の窓口を設けており、メンテナンス方法を教えてもらうことも可能です。
ジェイウッドは規格プランではなく、お客様一人ひとりの要望に応じた完全注文住宅を提供しているため、丁寧なヒアリングとプランニングを行います。3Dパースや模型などを用いて完成イメージを具体的に提示し、要望に合わせてプランを調整しながら進めます。自然素材を活かした家づくりに興味がある方は、まずモデルハウスを見学して、実際の雰囲気を体感してみることをおすすめします。
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ジェイウッドのQ&A
ここからはジェイウッドに関するQ&Aを紹介していきます。
Q. ジェイウッドのモデルハウスはどこにありますか?
A. ジェイウッドは青森、秋田、岩手、宮城、福島の東北5県に展開しており、各地域にモデルハウスがあります。主な店舗は八戸店、秋田店、盛岡本宮店、盛岡津志田店、北上店、仙台泉店(本社)、仙台南店、郡山店などです。来場予約をすることで、実際にモデルハウスを見学することができます。公式ホームページから各店舗の詳細や見学予約が可能です。
Q. ジェイウッドはZEH(ゼッチ)に対応していますか?
A. ジェイウッドは高断熱性能を備えており、ZEH仕様にも対応可能です。ただし、太陽光発電などの設備は別途オプションとなる場合があります。ZEH住宅を希望される場合は、見積もり時にその旨を伝え、必要な設備や追加費用について詳しく確認しましょう。
Q. ジェイウッドの家は寒いという口コミを見ましたが、本当ですか?
A. ジェイウッドは現場発泡断熱工法を採用し、一般的なグラスウールの1.5倍以上の断熱性能を持つ硬質ウレタンフォームを使用しています。窓にもLow-E複層ガラスを採用するなど、高断熱性能を備えています。ただし、一部の施主からは「冬は普通に寒い」という声も聞かれます。体感温度は住まい方や個人の感覚、住環境によっても変わるため、モデルハウスでの宿泊体験や、実際のオーナー宅見学会などで確認しておくことをおすすめします。
Q. ジェイウッドで建売住宅や中古住宅は取り扱っていますか?
A. ジェイウッドは注文住宅を中心に事業を展開していますが、建売住宅や土地の情報も取り扱っています。公式ホームページの不動産情報ページから、建売物件や土地情報を確認することができます。また、不動産事業部も設けられており、土地探しのサポートも受けられます。
まとめ
今回はFP兼宅建士の立場からジェイウッドの評価を行いました。
ジェイウッドは坪単価50万円から70万円程度のミドルクラスながら、自然素材へのこだわりと耐震等級3相当の高い構造性能を兼ね備えたハウスメーカーです。無垢材や塗り壁といった自然素材による温もりある空間づくりと、専属のインテリアコーディネーターによるデザインサポートが大きな魅力といえます。一方で、オプション費用が予想以上にかかることや、自然素材ゆえの経年変化を受け入れる必要がある点は注意が必要です。
東北地方で長く愛着を持って住める家を建てたい方にとって、ジェイウッドは有力な選択肢の一つとなるでしょう。実際に建てた方々の口コミを参考にしながら、モデルハウス見学や詳細な見積もり確認を通じて、ご自身の理想とする家づくりが実現できるか慎重に検討してください。


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