長野で注文住宅を検討している方の多くが、「寒さに強い家にしたい」「光熱費を抑えたい」「性能で後悔したくない」と感じているのではないでしょうか?
ホクシンハウスは、長野の厳しい気候を知り尽くした地域密着型の住宅メーカーとして、高断熱・高気密を軸にした家づくりを続けてきました。一方で、
- 「大手ハウスメーカーと地域ビルダー、どちらが本当に安心できるのか」
- 「坪単価はどのくらいなのか」
- 「設計の自由度はどれくらいなのか」
そんな不安を抱えている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、一級建築士の視点から、ホクシンハウスの住まいづくりを徹底的に分析します。構造や断熱性能などの技術面、実際の坪単価、そして本当のメリットとデメリットまで、家づくりで後悔しないために知っておくべき情報をすべてお伝えします。ぜひ、最後までお読みください。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。
やばい?後悔する?ホクシンハウスの口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「ホクシンハウス やばい」や「ホクシンハウス 後悔」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回132人の評判を徹底的に調査してみました。

私の住んでいる地域では冬は氷点下が当たり前ですが、ホクシンハウスの「FB-6工法」のおかげで、家中が春のような暖かさに包まれています。驚いたのは、エアコン1台でトイレや脱衣所まで温度差がほとんどないこと。以前は冬の朝布団から出るのが苦痛でしたが、今はスッキリ起きられ宇陽になりました。エアコンの風が直接当たらない輻射熱の暖かさは、乾燥もしにくくて非常に助かっています。


最初は「エアコン1台で家中が暖かいなんて本当?」と半信半疑でした。しかし宿泊体験施設で一晩過ごし、深夜の廊下や朝方の洗面所の暖かさを肌で感じて、その疑いは感動に変わりました!あの時の感動を、今では自分たちの家で毎日味わっています。迷っている方には、ぜひ一度泊まって体感してほしいです!


建築家の方と一から作り上げたデザインは、遊びに来る友人が皆驚くほどスタイリッシュです。性能も十分でホクシンハウスで建ててよかったと思います。
参考:Googleマップ
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FP兼宅建士が教える失敗しない!ホクシンハウスで家を建てる方法
ホクシンハウスで家づくりを検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
ホクシンハウスは、長野の厳しい寒暖差を前提に、高断熱・高気密と独自の全館冷暖房「FB-6工法」を軸にした住まいづくりを続けてきた地域密着型の住宅メーカーです。
そのため「FB-6工法で家中の温度差を小さくする快適性」「UA値・C値に表れる高性能」に強みがある一方、(坪単価の幅・見積の含まれ方・担当者対応のばらつき)を見極めるのがコツ。まずは全体像と評価を押さえましょう。
FP宅建士の筆者によるホクシンハウスの全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | A+ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
「エアコン1台で家中が春のように暖かい」と言われるFB-6工法と、超高気密・高断熱の数値に裏付けられた快適性が最大の魅力です。
そのため性能面の満足度は作りやすい一方で、坪単価が50万〜120万円と幅があること、見積が“コミコミ”寄りで比較時に誤解しやすい点は注意が必要です。
そこで、ホクシンハウスでの家づくりを成功させるために、押さえておきたい特徴を5つに整理しました。
特許技術「FB-6工法」で、トイレや脱衣所まで温度差を小さくする
床・壁・天井の6面からの輻射を活かし、家庭用エアコン1台をベースに家全体を冷暖房する考え方が核です。風が直接当たりにくく、乾燥感が出にくい体感を狙えるため、冬の朝のストレスやヒートショック対策の考え方とも相性が良いのが特徴です。
向いている人:冬の寒さがつらく、部屋ごとの温度差をなくして生活の質を上げたい人。家のどこにいても暖かさを感じたい人。
注意点+契約前の確認:FB-6工法の運転ルール(設定温度・換気との関係・停止時の挙動)と、メンテナンス範囲を書面で確認。
UA値0.31・C値平均0.13の「数値で語れる」超高断熱・高気密
トリプルガラスや内外ダブル断熱などを前提に、外気の影響を抑えて室温を保つ方向性です。室内干しが乾きやすい、結露が出にくいといった暮らしの実感にもつながり、冬の光熱費を抑える発想が設計に組み込まれています。
向いている人:性能で後悔したくない人。結露・カビ・寒さのストレスを根本から減らしたい人。
注意点+契約前の確認:自邸の目標UA値・C値、気密測定の実施タイミングと結果提示の方法を契約前に書面で確定。
耐震等級3+許容応力度計算+制震ダンパーを標準に寄せた安心設計
最高等級の耐震等級3を狙い、構造の根拠を許容応力度計算で詰める考え方に、揺れを抑える制震要素を重ねるのが特徴です。繰り返しの地震まで見据えて、建物のダメージを小さくする方向に設計思想が寄っています。
向いている人:家族の安全を最優先にしつつ、長く住み続ける前提で構造の安心も“標準で”押さえたい人。
注意点+契約前の確認:耐震等級3取得の条件(プラン変更時の影響)と、構造計算書・制震仕様の提示範囲を書面で確認。
Full OrderとPattern Orderで、価格と自由度を調整しやすい商品設計
ゼロから作る自由設計だけでなく、200プラン以上から選べる規格系の考え方も用意されており、性能を落とさずに打ち合わせ量やコストを調整しやすいのが特徴です。外観から選ぶタイプや、暮らし方のテーマに寄せたプランなど、入口の作り方が複数あります。
向いている人:性能は妥協したくないが、予算や打ち合わせ工数は現実的にまとめたい人。選択肢の中から最適解を早く見つけたい人。
注意点+契約前の確認:自由設計と規格系で「変えられる範囲」と「標準仕様の固定範囲」を区分し、変更時の追加費用を見積明細で確認。
宿泊体験で“廊下や洗面所の暖かさ”まで体感し、判断の精度を上げられる
カタログの数値では伝わりにくい「深夜の廊下」「朝の洗面所」といった温度差の少なさを、体験で確認しやすいのが強みです。長野の気候を前提に磨いた設計思想が、暮らしの細部に効いてくるかを検討段階で見極めやすくなります。
向いている人:性能の良し悪しを“実感”で判断したい人。家族の納得感を揃えてから契約に進みたい人。
注意点+契約前の確認:体験時の外気温・運転条件が自宅の想定とズレないよう、設定温度や稼働状況をメモし、同条件の提案を受けられるよう書面に残す。
ホクシンハウスの注文住宅の坪単価は約50万~120万円!
長野県で注文住宅を検討する際、まず気になるのは費用の問題ではないでしょうか。ホクシンハウスの坪単価は、選択するプランや仕様によって幅がありますが、おおむね50万円〜120万円が目安となっています。
全国的に見れば、大手ハウスメーカーが80万円〜100万円以上の価格帯であることを考えると、ホクシンハウスはミドルクラスからハイクラスに位置する住宅会社といえるでしょう。
ただし、特許技術「FB-6工法」をはじめとする高い住宅性能が標準装備されているため、単純に他社と坪単価だけで比較することは適切ではありません。むしろ、将来的な光熱費の削減や快適性を含めたトータルコストで判断すべきでしょう。
商品ラインナップ別の坪単価と特徴
ホクシンハウスでは、お客様の予算やこだわりに合わせて複数の商品ラインナップを展開しています。
注文住宅(Full Order)
完全自由設計でゼロから理想の住まいを形にするプランです。ホクシンハウスの注文住宅は、「PREMIUM」と「STYLE」の2つのラインナップで構成されています。
「PREMIUM」は、小堀住研をはじめとする日本有数の建築家が設計を担当する最上位モデルです。デザイン性と最高品質の住宅性能を両立させた唯一無二の邸宅を実現できます。想定される坪単価は90万円〜120万円程度で、オーダーメイドキッチンなど設備にもとことんこだわることが可能です。
「STYLE」は、自由設計でありながら「PREMIUM」よりもコストを抑えた注文住宅です。施主の理想やライフスタイルを反映しつつ、標準仕様の「FB-6工法」による快適さを享受できます。想定される坪単価は70万円〜90万円程度となります。
規格住宅(Pattern Order)
あらかじめ用意された間取りやデザインから選ぶことで、コストパフォーマンスを高めたプランです。現在200プラン以上が用意されており、豊富な選択肢の中から好みに合ったプランを選べます。
「Type」は、5つのタイプ、全132種類の間取りから選択できるプランで、耐震等級3を標準装備しています。想定される坪単価は60万円〜70万円程度です。
「FACADE(ファサード)」は、外観デザインから選べるプランで、ハイグレードな設備を標準装備しています。デザイン性に特化しながらも、高い住宅性能を備えています。
規格住宅全体としては、坪単価50万円〜70万円程度が目安となり、注文住宅に比べてコストを抑えながらも、ホクシンハウスの高い住宅性能を享受できる点が魅力です。
価格に見合う住宅性能の価値
ホクシンハウスの坪単価が決して「格安」ではない理由は、標準仕様に含まれる高い住宅性能にあります。
特許技術「FB-6工法」は、エアコン1台で床・壁・天井の6面から輻射熱により家全体を冷暖房する全館空調システムです。この工法により、長野県の厳しい寒暖差にも対応し、一年中快適な室温を保つことができます。
断熱・気密性能も業界トップクラスで、UA値0.31、C値平均0.13という優れた数値を実現しています。これにより冬の光熱費を大幅に削減でき、長期的なランニングコストの面でメリットがあります。
さらに耐震等級3(最高等級)を全棟で取得しており、許容応力度計算を実施することで地震に強い安全な住まいを提供しています。制振ダンパーも標準採用されているため、地震時の揺れを軽減し、建物の損傷を最小限に抑えることが可能です。
総額でのシミュレーションが重要
家づくりの予算を検討する際には、本体価格だけでなく外構工事や諸経費を含めた「総額」でのシミュレーションが不可欠です。
ホクシンハウスでは、建物の本体価格に付帯設備や諸経費を含めて算出しているケースがあるため、他社の本体価格のみの表示と比較すると一見高く見えることがあります。しかし実際には「コミコミ価格」に近い、誠実な見積もり体系となっています。
また、坪単価以外にも諸費用、オプション費用、付帯工事費、土地購入費用などが発生することを念頭に置き、総合的な資金計画を立てることをおすすめします。展示場での相談時には、これらの費用も含めた具体的な見積もりを依頼することで、より正確な予算把握が可能になるでしょう。
ホクシンハウスと有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、ホクシンハウスの価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー名 | 平均坪単価(目安) | 特徴・位置付け |
|---|---|---|
| ホクシンハウス | 約73.3万円 | 長野県特化。独自のFB-6工法による超高気密・高断熱。 |
| 一条工務店 | 約80〜92万円 | 業界トップクラスの断熱性能。全館床暖房標準装備。 |
| アイ工務店 | 約74.4万円 | 耐震等級最高ランク、価格帯がホクシンハウスと近似。 |
| アキュラホーム | 約71.3万円 | 価格を抑えつつ品質を維持するミドルクラス。 |
| 住友不動産 | 約77.7万円 | デザイン性が高く、都市型デザインに強み。 |
| トヨタホーム | 約81.5万円 | 鉄骨造に強みを持つ大手。 |
| セキスイハイム信越 | 約65〜75万円 | 鉄骨ユニット工法、豪雪地帯に適した構造。 |
| アイホーム | 約60〜70万円 | 自由設計に強みを持つ地域密着型。 |
※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。
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ホクシンハウスのメリット・デメリット
長野県で50年近い歴史を持つホクシンハウスは、累計4,000棟以上の施工実績を誇る地域密着型のハウスメーカーです。特に寒冷地である信州の気候に特化した高性能住宅を提供していることで知られています。
ここでは、ホクシンハウスで注文住宅を建てる際のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
メリット
ホクシンハウスの最大の魅力は、長野県の厳しい寒暖差に対応した圧倒的な住宅性能にあります。特許技術を活用した独自の全館空調システムや、業界トップクラスの断熱・気密性能は、他社にはない大きな強みとなっています。
1.特許取得の「FB-6工法」による全館空調の快適性
ホクシンハウスの最大の特徴は、特許を取得した独自の全館冷暖房システム「FB-6工法」です。このシステムは、床下に設置された1台の家庭用エアコンで調節された空気を壁体内通気層へ送り、建物全体を循環させる仕組みです。床・壁・天井の6面からの輻射熱で家全体を暖める(または冷やす)ため、玄関からトイレ、脱衣所に至るまで、家中の温度差が極めて少なくなります。
さらに、エアコンの風が直接体に当たらないため不快感が少なく、音も静かという特徴もあります。冬場のヒートショック対策としても非常に有効で、小さなお子様や高齢の方がいるご家庭でも安心して暮らせる環境を実現。このシステムは「PREMIUM」「STYLE」などの注文住宅だけでなく、規格住宅の「Type」「FACADE」などすべての商品に標準装備されています。
2.業界トップクラスの高断熱・高気密性能
ホクシンハウスの住宅は、外気温の影響を最小限に抑えるため、樹脂サッシのトリプルガラスや内外ダブル断熱を採用。断熱性能を示すUA値は平均0.31w/㎡k、気密性能を示すC値は平均0.13㎠/㎡という驚異的な数値を実現しています。
これらの数値は、ZEHの強化外皮基準を大幅に上回るだけでなく、極めて厳しいHEAT20 G2グレード(UA値0.34以下)をもクリアするレベルです。
特にC値0.13という数値は、一般的な高気密住宅の基準(1.0以下)を遥かに凌駕しており、隙間がほとんどない精密な施工が行われていることを示しています。全棟で完成後に気密測定を実施し、数値の確認を行っている点も評価材料の一つです。
3.耐震+制振の標準装備による高い安全性
安全性へのこだわりも強く、全棟で耐震等級3(最高等級)を標準仕様としている点も評価できるポイントでしょう。柱・梁・土台を一体化した「モノコック構造」に加え、部材一点一点の強度を緻密に調べる「許容応力度計算(構造計算)」を全棟で実施しています。
さらに、地震の揺れを吸収する制震オイルダンパーも標準搭載されており、繰り返しの地震に対する耐久性も確保。長野県は地震リスクのある地域ですが、こうした地震対策は、長期的な安心材料の一つになります。
4.将来のコストを抑える省エネ性と資産価値
高い気密・断熱性能により、光熱費を大幅に削減できる点も大きなメリットです。冷暖房費のシミュレーションでは、一般的な省エネ基準の家と比較して年間約57%のコスト削減が可能とされています。初期費用は高めでも、毎月の光熱費が抑えられるため、長期的に見れば経済的な負担は軽減されます。
また、湿度がコントロールされるため壁体内結露が発生しにくく、カビや腐食から構造体を守ることが可能。これにより30年以上の長期にわたって資産価値を維持できる耐久性を備えており、将来的なメンテナンス費用も抑えることが可能です。ホクシンハウスは「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」や「省エネ大賞」など、省エネに関する多くの賞を受賞しており、その性能の高さは公的にも認められています。
デメリット
一方で、ホクシンハウスにはいくつかの注意すべき点も存在します。特に予算面や施工エリア、商品の選択肢については、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
1.価格は決して安くはない
ホクシンハウスの平均坪単価は約73.3万円とされていますが、実例や仕様によっては50万円〜120万円前後と幅があります。「PREMIUM」のような最上位モデルでは坪単価90万円〜120万円程度、「STYLE」で70万円〜90万円程度となり、ローコスト住宅(坪単価30〜40万円台)を求めている層には向きません。
この坪単価には建物本体価格だけでなく、付帯設備や諸経費が含まれている「コミコミ価格」に近い算出方法が取られているケースもありますが、それでも初期投資としては相応の費用が必要です。ただし、高性能な標準仕様が含まれているため、他社で同等の性能を実現しようとオプションを追加していくと、結果的に同程度の金額になる場合もあります。予算を抑えたい場合は、規格住宅の「Type」や「FACADE」などの検討が必要です。
2.施工エリアが長野県内のみに限定されている
2025年現在、ホクシンハウスの施工対応エリアは長野県全域に限られており、県外での建築は原則としてできません。長野の風土を熟知し、寒冷地に特化した住宅を提供しているという強みの裏返しとして、他県に住みたい方にとっては選択肢に入らないという制約があります。
転勤の可能性がある方や、将来的に県外への移住を考えている方にとっては、アフターサービスの面でも不安が残る可能性があります。地域密着型のメリットとデメリットは表裏一体といえるでしょう。
3.注文住宅の商品ラインナップが少ない
大手ハウスメーカーと比べると、注文住宅(Full Order)の商品構成は「PREMIUM」と「STYLE」の2種類に絞られています。高性能な標準仕様(FB-6工法や耐震等級3)を維持するために、性能を落とした低価格なパッケージモデルを作ることが難しいためと考えられます。
より予算を抑えたい場合は、規格住宅(Pattern Order)の「Type」「FACADE」「RICHE」などを検討する必要がありますが、これらは間取りの自由度が注文住宅に比べて制限されます。商品ラインナップの少なさは、裏を返せば高性能へのこだわりの表れともいえますが、選択肢の幅という点では物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
4.スタッフ対応にばらつきがあるという口コミも
口コミでは、住宅性能には満足している一方で、担当スタッフの対応や提案力、アフターフォローの連絡スピードにばらつきがあるとの指摘が見られます。特に「連絡が遅い」「提案が少ない」「営業スタッフの態度が高圧的に感じた」といった不満の声も一部であり、担当者によって満足度に差が出ているようです。
これはどのハウスメーカーでも起こりうる問題ですが、大きな買い物だけに、担当者との相性は重要です。初回の打ち合わせで違和感を感じた場合は、担当者の変更を申し出るなど、施主自身が積極的に関与していく姿勢が求められます。複数のハウスメーカーを比較検討し、信頼できる担当者と出会うことが、後悔のない家づくりにつながります。
ホクシンハウスの商品ラインナップ
ホクシンハウスでは、お客様の予算やライフスタイルに合わせて、注文住宅と規格住宅、分譲住宅の3つのカテゴリーで多彩な商品を展開しています。
すべての商品に共通しているのは、特許取得の「FB-6工法」による全館空調システムと、業界トップクラスの高断熱・高気密性能、そして耐震等級3を標準装備した安全性です。ここでは、各商品の特徴について詳しく解説していきます。
すべての商品に共通する高性能
ホクシンハウスのすべての商品ラインナップの基礎となっているのが、特許取得の独自工法「FB-6工法」です。これは、床下に設置された1台の家庭用エアコンで調節した空気を壁体内通気層に循環させ、床・壁・天井の6面からの輻射熱によって家全体を暖冷房するシステムです。
この工法により、断熱性能を示すUA値は平均0.31w/㎡k、気密性能を示すC値は平均0.13㎠/㎡という高い水準の数値を打ち出しています。
さらに、耐震性能は耐震等級3(最高等級)を全棟標準仕様とし、全棟で許容応力度計算を実施することで、地震に強い安全な住まいを提供しています。制震ダンパーも標準搭載されており、繰り返しの地震にも対応できる構造となっています。
Full Order(注文住宅)
デザインや仕様をゼロからつくり上げる完全自由設計のラインナップです。施主のこだわりを最大限に反映できる自由度の高さが特徴で、理想の住まいを実現したい方に適しています。
PREMIUM(プレミアム)
ヤマダホームズグループの建築家ブランド「小堀住研」をはじめとする日本有数の建築家が設計を担当する最上位モデルです。
創業72年の歴史を持つ小堀住研は、高い技術と探求心で上質な住まいをつくり続ける建築家集団として知られています。デザイン性と最高品質の住宅性能を兼ね備えた唯一無二の邸宅を実現でき、オーダーメイドキッチンの設置も可能です。設計から施工までシームレスな連携で対応するため、細やかな要望にも柔軟に応えることができます。
STYLE(スタイル)
「FB-6工法」をベースに、自由な間取り設計が可能な注文住宅です。PREMIUMよりも費用を抑えつつ、施主の理想やライフスタイル、家族構成に合わせたベストな提案を受けることができます。住宅性能とデザイン性を高い水準で両立させながら、個別のこだわりを反映できる商品です。
Pattern Order(規格住宅)
高いデザイン性と住宅性能を維持しながら、コストメリットを追求したラインナップです。
あらかじめ用意された多彩なプランから選択することで、打ち合わせの時間を短縮し、効率的な家づくりを実現できます。現在200プラン以上が用意されており、多様なニーズに対応できる選択肢が揃っています。
FACADE(ファサード)
外観デザインから選ぶことができるプランで、ハイグレードな設備を標準で装備しています。
全10タイプのデザインパターンが用意されており、シンプルなフォルムの平屋や、シャープな片流れ屋根の家など、個性的な外観を選択できます。国内一流メーカーの最新アイテムから設備を選べるため、使いやすさと美しさを兼ね備えた住まいを実現できます。
Type(タイプ)
5つのタイプ、全132種類の間取りから選択できるプランです。
耐震等級3を標準装備しており、地震に強い建物を提供します。ライフスタイルに合わせた豊富な選択肢の中から、お気に入りの間取りを見つけることができます。
スゴプラ
建築家集団・小堀住研のメンバーが本気で考えたプランの数々が魅力の新しいラインナップです。
趣味、仕事、料理や子育てなど、多様なニーズに応えるべく、個性際立つこだわりのプランを揃えています。一流の建築家がデザインを担当し、全館冷暖房「FB-6工法」の快適性と、規格住宅ならではのコストメリットを両立させた商品です。土間キッチンや土間縁など、他にはないコンセプトのもと生まれたプランが特徴です。
RICHE(リッシュ)
20坪台のコンパクトな住まいではじめるシンプルライフを提案するプランです。
必要なものだけを厳選し、ものに縛られないミニマリストの視点で、心豊かで充実した暮らしを実現します。外観2種類、間取りは72通りの組み合わせから選択でき、コンパクトでありながら生活の質を高める工夫が随所に施されています。
KIDS(キッズ)
子育てのしやすさに特化した高品質・高性能な住宅です。
子どもが伸び伸びと育ち、心まで暖かく楽しく子育てができるよう、ホクシンハウスが考えた子育て応援が詰まった住まいとなっています。寒さや暑さ、感染症やアレルギーといった日々の暮らしの中で感じる小さなストレスを軽減するため、高性能な住まいを提供しています。
FB TOWN(分譲住宅)
ホクシンハウスの高品質な性能(耐震等級3、制震ダンパー、トリプルガラス等)をそのままに、土地とセットで購入できる分譲住宅です。注文住宅と同等の「FB-6工法」や高断熱・高気密性能を備えながら、すぐに入居できる点が魅力です。ハイクオリティな住まいに早く住みたい方や、土地探しから建築までをワンストップで進めたい方に適しています。
充実のアフターサポート
ホクシンハウスでは、最長30年間の定期点検をはじめ、最大5,000万円までの地盤保証(20年間)、10年間・最大1,000万円のシロアリ保証など、充実したアフターサポート体制を整えています。湿度のコントロールが可能な工法により内部結露を防ぎ、構造体の腐食を防止することで、住宅の資産価値が長持ちする「ロングライフデザイン」を実現しています。
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ホクシンハウスのQ&A
ここからはホクシンハウスに関するQ&Aを紹介していきます。
Q. 夏は暑くないですか?冷房の効きはどうですか?
A. FB-6工法は夏の冷房にも対応しており、冷気が6面を冷やすことで室内の温度を下げる仕組みになっています。高い断熱性能(UA値平均0.31)と気密性能(C値平均0.13)により、外気温の影響を最小限に抑えられるため、夏でも快適に過ごせます。ただし、日当たりや間取りによって体感温度は異なるため、モデルハウスでの宿泊体験などで実際の快適さを確認することをおすすめします。
Q. 電気代や光熱費はどのくらいかかりますか?
A. 高い気密・断熱性能により、一般的な省エネ基準の家と比較して年間約57%のコスト削減が可能とされています。真冬でも24時間暖房で灯油は月200〜300リットル程度という実例もあります。ただし、設定温度や家族構成、生活スタイルによって変動するため、詳しくはホクシンハウスでシミュレーションを依頼することをおすすめします。初期費用は高めでも、毎月の光熱費が抑えられるため、長期的に見れば経済的な負担は軽減されます。
Q. 施工エリアはどこまで対応していますか?
A. ホクシンハウスの施工対応エリアは長野県全域です。長野市、松本市、佐久市、上田市、伊那市など県内各地に展示場があり、地域密着型のサービスを提供しています。県外での建築は原則として対応していないため、転勤の可能性がある方や将来的に県外への移住を考えている方は注意が必要です。
Q. ホクシンハウスと一条工務店、どちらがおすすめですか?
A. どちらも高断熱・高気密住宅で知られており、性能面では甲乙つけがたいです。一条工務店のUA値は平均0.25、ホクシンハウスは平均0.31とほぼ同等です。違いは、ホクシンハウスが長野県に特化した地域密着型であるのに対し、一条工務店は全国展開している点です。また、全館空調のシステムも異なります。坪単価は一条工務店が80万円〜92万円程度、ホクシンハウスが約73.3万円と、ホクシンハウスの方がやや抑えられています。最終的には、施工エリアや担当者との相性、デザインの好みなどで判断することをおすすめします。
Q. ヤマダホームズとの関係は?
A. ホクシンハウスはヤマダホールディングスグループの企業です。最上位モデルの「PREMIUM」では、ヤマダホームズグループの建築家ブランド「小堀住研」が設計を担当しています。また、「スゴプラ」などの一部商品も小堀住研とのコラボレーションによるものです。グループ企業の強みを活かしながら、長野県に特化した地域密着型のサービスを提供しています。
まとめ
今回は一級建築士の立場からホクシンハウスの評価を行いました。
長野県に特化した地域密着型のハウスメーカーとして、特許取得の「FB-6工法」による全館空調システムと、業界トップクラスの断熱・気密性能は高く評価できます。坪単価は約73.3万円と決して安くはありませんが、標準仕様の充実度や将来的な光熱費削減を考慮すれば、コストパフォーマンスは優れています。ただし、担当者の提案力にばらつきがあるという口コミもあるため、複数のハウスメーカーを比較検討し、信頼できる担当者を見つけることが重要です。長野県で高性能な住宅を建てたい方にとって、ホクシンハウスは有力な選択肢の一つといえるでしょう。
まずは展示場での宿泊体験を通じて、実際の快適さを体感してみることをおすすめします。


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