【A-ランク】H.O.Cで家を建てる!FP兼宅建士の評価と152人の評判・坪単価

住宅メーカー

広島で注文住宅を検討されている方にとって、地元密着型の工務店選びは悩ましいものではないでしょうか。

そんな中、広島で「デザインも性能も妥協しない家づくり」を望む方が、検索してたどり着くのがH.O.C(ホック)です。自由度の高い設計、高気密・高断熱へのこだわり、土地探しからサポートまで一貫して任せられる体制は、多くの施主から高く評価されています。

しかし、

  • 「実際の坪単価はどれくらいなのか」
  • 「本当に信頼できる会社なのか」
  • 「性能はどうなのか」

など気になる点は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、FP宅建士の視点から、H.O.Cの住宅性能や設計力、価格帯を徹底的に分析します。実際の施工事例をもとに、メリットだけでなくデメリットも包み隠さずお伝えしますので、住まいづくりを検討されている方はぜひ参考にしてください。

\家づくりで後悔しないための最初のステップ/

また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。

1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。

誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。

しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。

住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。

「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。

しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。

焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。

マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。

「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。

しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。

数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。

①SUUMO

不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。

②HOME4U家づくりのとびら

NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。

③LIFULL HOME’S

東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。

これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。

3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、

がおすすめです。

さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。

「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。

多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。

  • SUUMO…工務店のカタログ中心
  • 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
  • LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心


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それでは解説をしていきます。

  1. 評判悪い?失敗?H.O.Cの口コミ・評判を徹底調査
  2. FP宅建士が教える失敗しない!H.O.Cで家を建てる方法
    1. 材木店直営の強みで「木の質」にこだわりやすい
    2. 国産ヒノキ×ベタ基礎の堅実な構造
    3. 完全自由設計でデザイン・間取りの自由度は高評価
    4. 暮らしやすさ重視の家事動線・収納提案が得意
    5. 断熱・気密は「仕様」と「施工」で仕上がりが変わる
    6. アフターと保証は内容の「範囲」と「期間」をチェック
  3. H.O.Cの坪単価は約50万~70万円!
    1. 注文住宅のスタート価格から見る坪単価
    2. 建売住宅から見る実際の価格帯
    3. 価格を抑えられる理由
    4. 価格の透明性を重視した家づくり
    5. H.O.Cと有名ハウスメーカー坪単価比較表
  4. H.O.Cのメリット・デメリット
    1. メリット
      1. 1.材木店直営ならではの高品質・低価格な木材提供
      2. 2.卓越したデザイン性と完全自由設計
      3. 3.暮らしやすさを追求した機能的な間取りと設備
      4. 4.充実したサポート体制と子育て世代への配慮
    2. デメリット
      1. 1.住宅性能の具体的数値情報が限定的
      2. 2.価格の不確定要素とお客様の認識とのギャップ
      3. 3.プランニングに時間と労力を要する
  5. H.O.Cの商品ラインナップ
    1. 完全自由設計で理想を形に
    2. 5つのデザインスタイル
    3. 価格帯とスタート価格
    4. 確かな構造と品質
    5. 機能性を追求した設計提案
    6. 充実したアフターサポート体制
  6. H.O.CのQ&A
    1. Q. H.O.Cとはどんな会社ですか?
    2. Q. 土地探しから相談できますか?
    3. Q. H.O.Cのデザインはどんな人に向いていますか?
  7. まとめ

評判悪い?失敗?H.O.Cの口コミ・評判を徹底調査

ネット上で見受けられる「H.O.C  評判悪い」や「H.O.C 失敗」という評判は真実なのでしょうか。

家を建てる完全ガイドでは今回152人の評判を徹底的に調査してみました。

H.O.Cさんが「みんなが集まれる家」をコンセプトにしようと提案してくれたとき、本当に実現できるか不安でした。しかし、親会社が材木店だからこそ実現できた無垢材のフローリングが本当に素晴らしく、夏は裸足でひんやり気持ち良く、冬はほんのり暖かさを感じます。おかげで、子どもたちは2階の自室よりも自然とリビングに集まるようになりました。時間が経つにつれてツヤが出てきた木の風合いを見るたびに、この家にして良かったと心から感動しています。

玄関からパントリー、洗面脱衣所、キッチンへとぐるっと回遊できる動線は、帰宅後の買い物運びや汚れた服の処理が驚くほどスムーズになりました。リビング横の階段下には「魔法の保管庫」を作ってもらい、急な来客時には散らかったおもちゃやバッグをサッと隠せて、心のゆとりが生まれました。日々の小さなストレスがゼロになり快適です。

私たちは北欧スタイルを希望していましたが、他のメーカーでは決まったパターンしか選べませんでした。H.O.Cさんは完全自由設計だったので、私たちの曖昧な理想を一つ一つ丁寧に聞いていただき、デザインと機能性を両立させて形にしてくれました。細部の素材選びまで妥協しなかったおかげで、まさに理想以上の大好きな空間に囲まれて暮らせています。打ち合わせはいつも楽しかったです。

小さな子どもを連れての家づくりは不安でしたが、H.O.Cのスタッフさんたちは、子育て真っ最中の世代が多いと聞き、すぐに安心できました。打ち合わせ中はキッズスペースで子どもを遊ばせてもらえたので、夫婦でじっくりと集中して話ができました。特に女性スタッフが、掃除しやすい浴室のデザインや、クリーナーで拭き取れる壁紙の採用など、ママ目線で実用的なアドバイスをたくさんくれたのが心強かったです。安心して相談できたおかげで、楽しみながら理想の家づくりを進められました。

リビングとウッドデッキがフラットなワイドスライディング窓で繋がっている設計が最高です!窓を全開放すると、屋内と屋外がひと続きの大きな空間になり、開放感が格別です。庭には草抜き不要の人工芝を敷き、フェンスも付けてもらったので、人目を気にせずBBQや子どものサッカー練習を楽しめます。

参考:Googleマップ

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FP宅建士が教える失敗しない!H.O.Cで家を建てる方法

H.O.Cで家づくりを検討している方へ、宅建士の視点から“失敗しない進め方”をお伝えします。

H.O.Cは、広島県三次市の老舗材木店「佐々部材木店」が手がける注文住宅ブランドです。国産ヒノキを使った堅実な構造と、ヴィンテージ・北欧・ジャパニーズなど多彩なテイストに対応できる完全自由設計が魅力の、デザイン寄り地域工務店といえます。

そのため「木の質感やデザインへのこだわり」「自由設計での暮らしやすさ」に強みがある一方、耐震等級やUA値・C値など、性能の“数値面”は契約前にしっかり確認しておきたい会社でもあります。まずは全体像と評価を押さえましょう。

宅建士の筆者によるH.O.Cの全体評価はこちら!

項目 詳細
総合評価 A-ランク
4.1
耐震性 3.7
断熱性・気密性 3.7
間取りの自由度 4.8
コストパフォーマンス 4.4
アフターサービス 3.9
会社の信頼度 4.0

材木店直営の強みを活かし、柱・土台に国産ヒノキを使いながら、坪単価50万〜70万円前後という“ローコスト〜中堅”帯で家づくりができるH.O.C。
「木の質感やデザインにはしっかりこだわりたいけれど、予算も現実的に抑えたい」という方にとって、バランスの良い候補と言えるでしょう。

一方で、耐震等級や断熱性能(UA値)、気密性能(C値)などを公表ベースで細かく打ち出している大手と比べると、“数値”の見え方はやや控えめです。
自由設計ゆえに、打ち合わせでの仕様選び次第で総額も性能も大きく変わりやすいので、「何を重視して、どこまでお金をかけるか」の線引きを事前に決めておくことが、満足度を左右します。

材木店直営の強みで「木の質」にこだわりやすい

親会社が創業60年以上の材木店なので、柱・土台に国産ヒノキを使えるのが大きな魅力です。本来ローコスト帯では削られがちな構造材の質にこだわりつつ、中間マージンを抑えた適正価格を実現しやすいのがH.O.Cの強みです。

国産ヒノキ×ベタ基礎の堅実な構造

構造は木造軸組工法にベタ基礎を組み合わせた、比較的オーソドックスで堅実な仕様です。ヒノキの耐久性・防虫性とベタ基礎の安定性を考えると、構造面の素地は悪くありません。ただし「耐震等級はいくつで設計しているのか」「構造計算の有無」などは、必ず担当者に数値で確認しておきましょう。

完全自由設計でデザイン・間取りの自由度は高評価

ヴィンテージ・北欧・カリフォルニア・和モダンなど、テイストごとの施工事例が豊富で、間取りも完全自由設計。和室の建具格子を「掃除しやすい縦格子」に特注するなど、細部のディテールまで柔軟に対応してくれる点は高く評価できます。一方で、自由度が高い分「決めることが多くて疲れる」「つい欲張って予算オーバー」というリスクもあるため、優先順位決めがカギです。

暮らしやすさ重視の家事動線・収納提案が得意

玄関→パントリー→洗面→キッチンと回遊できる動線や、リビング横の階段下を活かした「魔法の保管庫」など、毎日のストレスを減らす工夫が上手な会社です。リビングとウッドデッキをフラットにつなぐワイドサッシなど、デザインと暮らしやすさを両立させる提案も評価ポイントです。

断熱・気密は「仕様」と「施工」で仕上がりが変わる

複層ガラスや断熱材など、一般的な“標準良好クラス”は押さえていますが、UA値・C値の目標値までは明確に打ち出されていません。寒さ・暑さにシビアな方は、「窓種(サッシ材質・ガラス仕様)」「断熱材の種類と厚み」「気密測定の有無」などを、見積書や仕様書でしっかり確認することをおすすめします。

アフターと保証は内容の「範囲」と「期間」をチェック

地盤保証や瑕疵保険(JIO)など、基本的な保証枠組みは押さえていますが、大手のような“最長60年保証”といった長期枠ではありません。構造・雨漏りの保証期間、定期点検の回数、有償メンテナンスの条件などは、必ず書面で確認しておくと安心です。

予算内で「木の質感」「デザイン」「暮らしやすさ」の三つをバランス良く叶えたい方にとって、H.O.Cは有力候補の一つです。
契約前には、断熱・気密・耐震の目標値とオプション総額、保証条件や現場管理・引き渡し検査の流れをしっかりすり合わせておくことで、後悔の少ない家づくりにつながります。

H.O.Cの坪単価は約50万~70万円!

広島県三次市に本社を構える佐々部材木店が手がける注文住宅ブランドH.O.Cは、「House of Concept」をモットーに、高品質な素材を手の届く価格で提供することを目指しています。

H.O.Cでは完全自由設計を採用しているため、公式には具体的な坪単価を公表していません。しかし、公式情報や建売住宅の事例から、おおよその価格帯を推測することが可能です。FP宅建士の視点から分析すると、H.O.Cの坪単価は約50万~70万円の範囲に収まると考えられます。

注文住宅のスタート価格から見る坪単価

H.O.Cの公式Instagramなどでは「1580万円からの家」という価格帯が継続的に提示されています。これは最もシンプルな仕様でのスタートラインであり、標準的な30坪程度の住宅を想定した場合、坪単価は約52万円からのスタートとなります。

ただし、この価格はあくまで基本仕様での目安です。キッチンやバスルームなどの設備グレードを上げたり、外壁材や床材にこだわったり、造作家具を増やしたりすると、坪単価は60万~70万円台へと上昇していきます。それでも、大手ハウスメーカーの平均坪単価が80万~100万円以上であることを考えると、H.O.Cは十分にコストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。

建売住宅から見る実際の価格帯

具体的な価格事例として、建売住宅「こころモデル」では、建物面積36.10坪で総額3,780万円、39.20坪で4,300万円という実例があります。これらは土地代込みの価格ですが、土地代を差し引いて建物単体で計算すると、坪単価は約50万~65万円程度と推測されます。

また、北広島町の分譲住宅では、建物面積約30.37坪の4LDK+WIC仕様で総額2,530万円という事例も確認できます。この事例でも、土地代を考慮すると建物の坪単価は同様の範囲に収まっています。

これらの実例から分かるのは、H.O.Cが一貫して50万~70万円台の坪単価帯で住まいを提供しているという事実です。この価格帯は、ローコスト住宅と呼ばれる範囲でありながら、品質面での妥協が少ない絶妙なバランスを実現しているといえます。

価格を抑えられる理由

H.O.Cの価格競争力の源泉は、親会社である株式会社佐々部材木店が材木店であることにあります。通常、住宅建築では木材を複数の業者を介して仕入れるため、その都度マージンが上乗せされていきます。しかし、H.O.Cでは自社で材木の仕入れから加工、供給までを一貫して行えるため、中間マージンを大幅にカットできるのです。

特に注目すべきは、国産ヒノキを柱や土台に惜しみなく使用している点です。ヒノキは耐久性と防虫性に優れ、住宅の骨格として理想的な木材ですが、一般的には価格が高く、ローコスト住宅では採用が難しい素材とされています。H.O.Cでは材木店としての強みを活かし、高品質な国産ヒノキを適正価格で使用することで、「安いけどおしゃれ」だけでなく「安いけど構造がしっかりしている」住まいを実現しているのです。

価格の透明性を重視した家づくり

H.O.Cは、ヴィンテージ、北欧、カントリー、ジャパニーズ、カリフォルニアスタイルなど、多彩なデザインコンセプトに対応しており、デザインの自由度が非常に高いのが特徴です。この自由度の高さは魅力的ですが、同時に打ち合わせが長期化したり、要望を追加するたびに費用が積み重なったりするリスクも伴います。

しかし、H.O.Cでは資材費や建築工程の管理を徹底し、価格の内訳を打ち合わせの段階で明確に提示することで、お客様が納得して家づくりを進められる体制を整えています。どの仕様を選ぶとどれだけ価格が変わるのか、追加費用が発生する場合はどのタイミングで提示されるのかなど、初めて注文住宅を建てる方にとっても分かりやすい説明を心がけているのです。

そのため、H.O.Cで家づくりを検討される際には、早い段階で具体的な価格シミュレーションを依頼することをおすすめします。希望する間取りやデザイン、設備のグレードを伝えれば、それに応じた詳細な見積もりを提示してもらえるため、予算内で理想の住まいを実現できるかどうかを判断しやすくなります。

H.O.Cと有名ハウスメーカー坪単価比較表

それでは、H.O.Cの価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。

ハウスメーカー名 坪単価の目安 特徴
H.O.C 約50万~70万円 完全自由設計、国産ヒノキ使用、材木店直営の強み
一条工務店 約70万~90万円 高気密高断熱、全館床暖房標準
積水ハウス 約80万~120万円 大手ハウスメーカー、高い耐震性能
住友林業 約80万~110万円 木造住宅の老舗、ビッグフレーム構法
セキスイハイム 約75万~100万円 ユニット工法、工期の短さが特徴
タマホーム 約50万~70万円 ローコスト住宅、規格化でコスト削減
アイフルホーム 約45万~65万円 LIXIL傘下、ローコスト路線
アキュラホーム 約50万~80万円 適正価格、完全自由設計対応
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H.O.Cのメリット・デメリット

広島県三次市に本社を置く佐々部材木店が展開する注文住宅ブランド、H.O.Cは「House Of Concept」をモットーに、良質な木材と高いデザイン性を両立させた家づくりを特徴としています。ここでは、FP宅建士の視点から、H.O.Cで家を建てる際のメリットとデメリットを具体的に解説していきます。

メリット

H.O.Cには、材木店直営という独自の強みを活かした価格競争力や、完全自由設計による高いデザイン性など、多くの魅力があります。ここでは、特に注目すべき4つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

1.材木店直営ならではの高品質・低価格な木材提供

H.O.Cの最大の強みは、親会社が創業60年以上の老舗材木店「佐々部材木店」であるというバックグラウンドにあります。一般的な住宅会社では、木材を複数の業者を介して仕入れるため、その都度マージンが加算されていきますが、H.O.Cでは中間マージンを省いた直接仕入れが可能です。

特に注目すべきは、柱や土台に国産ヒノキを採用している点です。ヒノキは耐久性と防虫性に優れ、独特の芳香も特徴的で、建築現場ではヒノキの良い香りが漂うとも言われています。通常、ヒノキは価格が高く、ローコスト住宅では採用が難しい素材ですが、H.O.Cでは材木店の強みを活かして適正価格で提供しています。

公式Instagramでは「1580万円からの家」という価格帯が目安として継続的に提示されており、高品質な素材を使いながらも手の届く価格設定を実現しています。

2.卓越したデザイン性と完全自由設計

H.O.Cは「コンセプトのある家づくり」を掲げており、お客様の希望を叶える完全自由設計が可能です。規格住宅のように限られた選択肢から選ぶのではなく、ゼロベースから理想の住まいを形にできる点が大きな魅力となっています。

施工事例には、シックなヴィンテージスタイル、木の温もりが魅力の北欧スタイル、可愛らしいカントリースタイル、上質な和のジャパニーズスタイル、リゾート感あふれるカリフォルニアスタイルなど、多彩なコンセプトが揃っています。単にスタイルを選ぶだけでなく、細部まで徹底的にこだわることができるのも特徴です。

実際の事例では、和室のドアの格子を掃除しやすいようにメーカーと直接交渉し「タテ向き」に特注したケースも確認されています。このように、お客様の生活スタイルや価値観に合わせた細やかな対応ができるのは、完全自由設計ならではの強みといえるでしょう。

3.暮らしやすさを追求した機能的な間取りと設備

H.O.Cはデザインだけでなく、日々の家事や生活のストレスを軽減する機能性にこだわった設計を得意としています。見た目の美しさと実用性を高いレベルで両立させているのが特徴です。

家事動線の工夫として、玄関からパントリー、洗面脱衣所、キッチンへとぐるっと回遊できる動線を採用した事例があります。買い物から帰ってきて荷物をパントリーに収納し、手を洗ってからキッチンへ向かうという一連の流れがスムーズになり、毎日の家事効率が大幅に向上します。

収納面では、リビング隣の階段下スペースを利用した「魔法の保管庫」と呼ばれる大容量収納が好評です。急な来客時に散らかった物をサッと隠すことができ、いつでも人を招ける状態を保てるため、心のゆとりを生む工夫として高く評価されています。

また、リビングの窓には全開放可能な引き込み式のワイドスライディング窓を採用した事例があり、開放感が抜群です。窓に複層ガラスを採用することで断熱性を高め、光熱費が安くなったというオーナーの声も寄せられています。

4.充実したサポート体制と子育て世代への配慮

H.O.Cは家づくりの過程である「時間」と「対話」を大切にし、お客様とのコミュニケーションを重視しています。単に建物を建てるだけでなく、家族の暮らしを一緒に考えるパートナーとしての姿勢が特徴です。

特筆すべきは、コーディネーターや現場監督に子育て真っ最中の世代の女性スタッフが多いことです。そのため、家事動線や子育ての悩みを相談しやすい環境が整っており、実際の生活経験に基づいた具体的なアドバイスを受けられます。子育て世代の方にとっては、同じ立場のスタッフに相談できる安心感は大きなメリットといえるでしょう。

サポート体制も充実しており、ファイナンシャルプランニング技能士による資金計画の提案や、不動産部門による土地探しから設計・施工までの一貫サポートが受けられます。住宅ローンや土地探しで悩む必要がなく、ワンストップで家づくりを進められるのは大きな利点です。

保証面では、地盤保証に加え、万が一の建築会社の倒産時にも補修費用が最高2,000万円まで保険から支払われる瑕疵担保保険(JIO)に加入しており、引き渡し後の安心感を提供しています。

デメリット

H.O.Cには多くのメリットがある一方で、注意すべき点もいくつか存在します。ここでは、家づくりを検討する上で知っておくべき3つのデメリットについて解説します。

1.住宅性能の具体的数値情報が限定的

H.O.Cはデザイン性や木材の質を重視する一方で、耐震性や断熱性、気密性に関する具体的な数値が公式情報としてあまり公開されていません。これは、性能数値を重視する方にとっては大きな懸念材料となる可能性があります。

例えば、断熱性能を示すUA値(外皮平均熱貫流率)や、気密性能を示すC値(隙間相当面積)、地震に対する強さを示す耐震等級などの具体的な数値が、公式サイトや資料では確認しにくい状況です。高品質な国産ヒノキの使用やベタ基礎の採用により、構造的な強度は高いことがうかがえるものの、他社と定量的に比較するための判断材料が不足しています。

近年は住宅性能表示制度が普及し、多くのハウスメーカーが耐震等級3や高断熱仕様を明確に打ち出している中で、この情報の少なさは比較検討の障壁となる可能性があります。住宅性能を優先したい場合は、契約前に具体的な性能数値を直接問い合わせて確認することが推奨されます。

2.価格の不確定要素とお客様の認識とのギャップ

H.O.Cはローコスト住宅を掲げていますが、完全自由設計であるため、最終的な総額が当初の想定よりも高くなる可能性があります。これは、自由度の高さゆえの悩ましい問題といえるでしょう。

注文住宅の具体的な坪単価は公表されておらず、「1580万円から」という表記はあくまでスタートラインです。高品質な木材やデザインの追求によってコストが上昇するため、ローコストを期待していた方は、最終価格に対してギャップを感じる場合があります。

建売住宅の事例を見ると、土地代込みの総額で価格3,780万円(建物面積36.10坪)や、価格4,300万円(建物面積39.20坪)といった実例があります。純粋なローコストビルダーと比較すると、やや高めの価格帯となる可能性があることを理解しておく必要があります。

ただし、これは質の高い素材と自由な設計を追求した結果でもあり、価格と品質のバランスをどう評価するかは、お客様の価値観次第といえるでしょう。

3.プランニングに時間と労力を要する

完全自由設計は大きな魅力ですが、お客様自身が明確なビジョンを持って臨まないと、打ち合わせが長期化し、負担となる可能性があります。規格住宅のようにある程度決まったプランから選ぶ方式と比べ、ゼロから作り上げていくプロセスは想像以上に時間と労力を要します。

実際のオーナーからは、「想像以上に打ち合わせに時間がかかり、正直疲れてしまうこともあった」という声も寄せられています。特に仕事や育児で多忙な方にとっては、頻繁な打ち合わせや細かい仕様の決定が負担となり、計画の進行ペースが課題となる場合があります。

また、自由度が高いがゆえに「あれもこれも」と希望が膨らみ、結果として予算オーバーになってしまうケースも考えられます。完全自由設計のメリットを最大限活かすには、事前に優先順位を明確にし、予算と時間に余裕を持って臨むことが重要です。

H.O.Cの商品ラインナップ

広島県三次市に本社を構える佐々部材木店が手がける注文住宅ブランド、H.O.Cは「House Of Concept」をモットーに、お客様一人ひとりのコンセプトを形にする家づくりを提供しています。材木店発祥という強みを活かし、高品質な木材を適正価格で提供するローコスト住宅としての側面も持っています。

完全自由設計で理想を形に

H.O.Cの家づくりの最大の特徴は、お客様の要望に合わせてゼロから設計する完全自由設計です。規格住宅のように決まったプランから選ぶのではなく、間取りはもちろん、デザイン、素材、設備に至るまで、お客様の理想に合わせて一から作り上げていきます。

単なる間取りの自由度だけでなく、多様なデザインコンセプトに対応することで、理想の暮らしを表現できる点が大きな魅力です。「コンセプトのある家づくり」という言葉のとおり、お客様との対話の中でお好みやこだわりという目に見えないものを見つけ出し、「家」というカタチで表現していきます。

5つのデザインスタイル

H.O.Cでは、多彩な施工事例から以下の5つの代表的なデザインスタイルを展開しています。それぞれ内装や使用素材に至るまでテーマが追求されており、お客様の好みに合わせて選択・カスタマイズが可能です。

  1. ヴィンテージスタイル:レトロとモダンが融合したデザインで、経年変化を楽しめる無垢材を多用します。時間とともに味わいが増していく素材感を大切にした、落ち着きのある空間が特徴です。
  2. 北欧スタイル:木の温もりが感じられるナチュラルなデザインで、明るく開放的な居住空間を創出します。シンプルで機能的でありながら、温かみのある雰囲気が人気です。
  3. カントリースタイル:白とブラウンを基調とし、海外テイストの格子窓などをアクセントにした可愛らしいデザインが特徴です。ナチュラルで親しみやすい雰囲気が、子育て世代に好評を得ています。
  4. ジャパニーズスタイル:杉、檜、漆喰といった日本古来の素材を使用し、伝統的な趣と現代的な機能性を調和させた和風デザインです。材木店としての強みを最大限に活かしたスタイルといえるでしょう。
  5. カリフォルニアスタイル:アメリカ西海岸のリゾート感をイメージした、カジュアルでラグジュアリーなデザインです。開放的な空間設計を追求し、日常にリゾート感覚を取り入れた暮らしを実現します。

価格帯とスタート価格

H.O.Cは「高品質な素材を低価格で」というコンセプトを掲げており、注文住宅の価格帯の目安として「1580万円からの家」という指標を継続的に提示しています。これは最もシンプルな仕様でのスタートラインであり、お客様の希望する設備やデザインによって価格は変動します。

この手の届きやすい価格設定は、親会社が材木店であることに由来しています。中間マージンを省いた木材の直接仕入れが可能なため、高品質な素材を使いながらもコストを抑えた家づくりが実現できるのです。

確かな構造と品質

構造面では、日本の伝統的な木造軸組工法(在来工法)を採用しており、基礎には耐震性に優れたベタ基礎を採用することで、強度を高めた家づくりを行っています。ベタ基礎は建物の荷重を面で受け止めるため、地震に対する安定性が高く、不同沈下のリスクも軽減できます。

また、親会社が材木店であるため、柱や土台といった主要構造材には国産ヒノキを使用している点が大きな特徴です。ヒノキは耐久性と防虫性に優れ、建築現場ではヒノキの良い香りが漂うとも言われています。通常、ローコスト住宅では採用が難しい高品質な素材を惜しみなく使用できるのは、H.O.Cならではの強みです。

機能性を追求した設計提案

設計の自由度を活かした機能的な間取りもH.O.Cの商品の魅力です。実際のオーナー宅の事例では、リビングの隣に設けられた「魔法の保管庫」と呼ばれる階段下の大容量収納スペースが好評を得ています。急な来客時に散らかった物をサッと隠すことができ、いつでも人を招ける状態を保てるため、心のゆとりを生む工夫として高く評価されています。

また、リビングとウッドデッキをフラットに繋ぎ全開放できるワイドスライディング窓の採用例も確認されています。室内と屋外の境界を曖昧にすることで、開放感あふれる空間を実現しています。

さらに、モデルハウスでは、キッチンにスピーカー付きダウンライトが設置されているなど、生活を豊かにする遊び心のある設備提案も行われています。お気に入りの音楽を聴きながら料理を楽しむといった、日常に彩りを添える工夫が随所に見られます。

充実したアフターサポート体制

H.O.Cでは、お引渡し後も、万全のアフターメンテナンスでお客様の快適な生活を継続いただける取り組みを行っています。地盤調査に基づく地盤保証システムを提供しているほか、国土交通大臣指定の瑕疵担保保険(JIO)に加入しています。

万が一、建築会社が倒産した場合でも、瑕疵が認められれば最高2,000万円まで補修工事費が保険から支払われる保証が付帯されています。引き渡し後も安心して暮らせる体制が整っているのは、家づくりを検討する上で大きな安心材料といえるでしょう。

H.O.Cでは、家づくりの過程である「時間」を大切にしており、底抜けに明るいスタッフが家族の一員のように取り組む姿勢が特徴です。本音で話しをしながら、理想の住まいを一緒に作り上げていく、そんな家づくりを目指しています。

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H.O.CのQ&A

ここからはH.O.Cに関するQ&Aを紹介していきます。

Q. H.O.Cとはどんな会社ですか?

H.O.Cは、広島県三次市に本社を構える佐々部材木店が手がける注文住宅ブランドです。「House Of Concept」の頭文字を取った名称で、コンセプトのある家づくりをモットーとしています。創業60年以上の老舗材木店が親会社であるため、木材のプロフェッショナルとして高品質な素材を適正価格で提供できる点が大きな強みです。

Q. 土地探しから相談できますか?

H.O.Cでは、不動産部門による土地探しから設計・施工までの一貫サポートが受けられます。また、ファイナンシャルプランニング技能士による資金計画の提案も行っており、住宅ローンや予算の相談も可能です。初めて注文住宅を建てる方でも、ワンストップで家づくりを進められる体制が整っています。

Q. H.O.Cのデザインはどんな人に向いていますか?

シンプルで上質なデザイン、動線の工夫、自然素材の質感などを重視したい方に向いています。「建売では物足りない」「自分らしい空間を作りたい」という人に相性が良いメーカーです。

まとめ

今回はFP宅建士の立場から、H.O.C(エイチオーシー)の注文住宅を評価してきました。坪単価はおおよそ50万〜70万円と、広島エリアでは「ローコスト寄りだが、素材やデザインにはしっかりこだわる」ポジションです。親会社である佐々部材木店の材木店直営という強みを活かし、柱や土台に国産ヒノキを使いながら、完全自由設計と高いデザイン性、暮らしやすい家事動線や収納提案で支持を集める工務店と言えるでしょう。

「建売では物足りない」「木の質感やコンセプトのあるデザインにこだわりたい」「でも予算はきっちり管理したい」という方にとって、H.O.Cは有力な候補の一つです。他社の見積もりやモデルハウスとも比較しながら、性能の数値・トータル予算・担当者との相性を丁寧にチェックしていけば、自分たちらしい一棟を納得感を持って実現しやすくなるはずです。

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