大阪で注文住宅を検討されている方にとって、地域密着型の住宅メーカー選びは非常に重要な決断です。
富士ハウジングは、大阪を中心に長年にわたり多くの施主の夢を形にしてきた実績を持つ住宅メーカーです。比較的手の届きやすい坪単価と堅実な設計力で人気の富士ハウジング。一方で、
- 「実際の坪単価はどれくらいなのか」
- 「本当に信頼できるのか」
- 「住み心地はどうなのか」
など、気になる点は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、FP兼宅建士の専門的な視点から富士ハウジングの特徴を徹底的に分析し、価格の妥当性、設計力、施工品質、そして実際に家を建てる上でのメリットとデメリットを包み隠さず解説します。住宅メーカー選びで後悔しないために、プロの目線で見た富士ハウジングの真の姿をお伝えしていきます。ぜひ、最後までお読みいただけると幸いです。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。
評判悪い?高い?富士ハウジングの口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「富士ハウジング 評判悪い」や「富士ハウジング 高い」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回115人の評判を徹底的に調査してみました。

富士ハウジングさんの魅力は、優れたコストパフォーマンスにあると感じています。坪単価がリーズナブルな水準であるにもかかわらず、モデルハウスで見たハイグレードな設備のほぼすべてが標準仕様に含まれており、追加オプションを抑えつつ理想以上の高品質な住まいが実現できました。


営業さん、現場監督さん、大工さんまで、本当に良い人間関係の中で進めることができました。特に現場監督はすごく丁寧で、質問には建設部の方まで含めて返答が早く、常に安心感がありました。建築中にちょくちょく現場を訪れても、大工さんがいつも笑顔で応対してくれたのが嬉しかったです。


以前の家は冬場が寒く、結露にも悩まされていました。富士ハウジングさんの家は断熱性が高いおかげで入居後の快適さが段違いです。冬は高性能断熱材のおかげで魔法瓶のように暖かく、夏は涼しい室内環境が保たれています。
参考:Googleマップ
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FP兼宅建士が教える失敗しない!富士ハウジングで家を建てる方法
富士ハウジングで家づくりを検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
富士ハウジングは、大阪を中心に実績を重ね、比較的手の届きやすい坪単価(約60万〜80万円目安)でも堅実な設計力と高い基本性能を標準でまとめやすい地域密着型の住宅メーカーです。
そのため「標準仕様がコミコミでコスパが良い」「家事動線など暮らしやすさの提案力」に強みがある一方、(標準に含まれない設備の有無・オプション追加の総額・担当者とアフター体制)を見極めるのがコツ。まずは全体像と評価を押さえましょう。
FP宅建士の筆者による富士ハウジングの全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | A+ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
坪単価60万〜80万円帯でも、モデルハウスで見たハイグレード設備が標準に入りやすく、追加オプションを抑えて満足度を上げやすいのが富士ハウジングの魅力です。
そのため「標準でどこまで入るか」と「網戸など別途になりやすい項目」を先に洗い出し、総額とアフター窓口まで含めて整合させるのが重要になります。
そこで、富士ハウジングでの家づくりを成功させるために、押さえておきたい特徴を5つに整理しました。
「値引き一切なし」の価格ポリシーで、最初から予算を組み立てやすい
交渉で金額が上下する前提ではなく、価格の透明性を重視した進め方が特徴です。最初の見積段階で「何にいくら掛けているか」を詰めやすく、資金計画がブレにくいのが強みになります。
向いている人:価格の駆け引きが苦手な方、総額の見通しを優先して家づくりを進めたい方。
注意点+契約前の確認:付帯工事・諸費用・外構を含めた“最終形の総額”で比較できるよう、見積の範囲を揃えてください。
モデルハウス級の設備が「標準仕様で結構コミコミ」になりやすい
リーズナブルな坪単価でも、設備や内装のグレード感を標準で確保しやすい点が評価されやすいポイントです。結果として、オプション盛り盛りにしなくても「理想以上の高品質」に近づけやすくなります。
向いている人:設備の見栄えや使い勝手を重視しつつ、追加費用を抑えたい方。
注意点+契約前の確認:標準の型番・仕様、選べる範囲(面材・水栓・収納など)と差額条件を、仕様書で書面確認しましょう。
耐震等級3など“最高等級を標準”に置いた堅実な基本性能
地震に備える考え方を標準の軸に置きつつ、断熱や耐久などの基本性能も上位等級で固める設計思想が強みです。派手さよりも、長く安心して住むための土台を作りやすいタイプの家づくりです。
向いている人:性能を後から足すより、最初から基本性能を高めに揃えたい方。
注意点+契約前の確認:等級の取得方法(申請の有無)と、追加費用が発生する性能メニューの境界を契約前に明確化してください。
「家事動線の具体化」が得意で、共働きの時間ロスを減らしやすい
漠然とした要望を、キッチンから洗面、ファミリークローゼットへつながる一直線の動線など、生活の動きに落とし込む提案が期待できます。朝の支度や洗濯の段取りが短縮される設計は、住み始めてから効いてきます。
向いている人:共働きで家事時間を減らしたい方、収納と動線をセットで整えたい方。
注意点+契約前の確認:動線を優先すると採光・通風や収納量のバランスが崩れることがあるため、平面図で生活シーンを一緒に確認しましょう。
現場監督の返答が早い体制と、現場の“丁寧さ”が安心材料になりやすい
質問への返答が早く、現場でのコミュニケーションが取りやすいと感じる声が出やすいタイプです。工事中の不安が減るほど、仕様決めのストレスも下がり、納得して前に進める確率が上がります。
向いている人:工事中も現場を見に行きながら進めたい方、こまめに確認して納得感を積み上げたい方。
注意点+契約前の確認:工事中の連絡ルール(窓口・返信目安・図面変更の手順)と、引き渡し後の点検スケジュールを事前に書面で揃えましょう。
富士ハウジングの坪単価は約60万~80万円!
大阪府大阪市住吉区に本社を置く富士ハウジングの注文住宅は、創業50年以上の歴史に裏打ちされた堅実な基本性能と価格面での魅力を兼ね備えています。価格設定は、単なる低価格ではなく、品質とのバランスを追求した実用的かつ合理的な水準にあることが大きな特徴です。
「自由設計の家」が実現する坪単価の具体的な水準
富士ハウジングの注文住宅は、特定の規格を持たない「自由設計の家」を主力商品としています。そのため、建物の規模や仕様、土地の条件によって総費用は変動しますが、市場分析に基づくと、建物部分の坪単価は60万円~80万円程度と推定されています。
大阪府の注文住宅市場において、坪単価60万円から90万円のレンジは概ね相場程度の価格帯と見なされていますが、富士ハウジングのこの水準は「コストパフォーマンス重視型」のカテゴリーに分類されます。この価格帯は、特に若い世代や初めて家を建てる方にとって、手の届きやすい現実的な選択肢となっています。
富士ハウジングは分譲事業も積極的に展開しており、土地・建物・外構工事をセットにした価格からこの坪単価が逆算されています。例えば、提供されている分譲住宅の価格帯には以下のような具体例があります。
万博記念公園エリアでは5,580万円より(総20戸、土地・建物・外構工事セット価格)、園田エリアでは4,730万円より(全6戸、土地・建物・外構工事セット価格)、グラン・トワール深井八田北町では3,490万円より(土地・建物・外構工事セット価格)、多治井北エリアでは3,920万円より(全10戸、土地・建物・外構工事セット価格)といった設定がされています。
これらのセット価格を踏まえると、富士ハウジングは幅広い予算層に対応できる柔軟な価格設定を意識していることが分かります。
坪単価以上の価値を生む価格面での魅力の秘密
富士ハウジングの真の魅力は、その坪単価が示す数字以上に、提供される住宅の品質の高さにあります。「いい家をより安く」をモットーに、業界トップクラスのコストパフォーマンスを実現していますが、その背景には徹底した経営努力があります。
まず、最高水準の性能の標準化が挙げられます。坪単価を抑えながらも、住宅の基本性能に一切妥協がありません。富士ハウジングの住宅は、国の定める最高等級である耐震等級3を標準仕様としています。さらに公式ページでは、耐震等級3・劣化対策等級3・ホルムアルデヒド発散等級3に加え、断熱等性能等級は「等級5」と案内されています。
次に、徹底的なコスト削減の取り組みです。大規模な広告宣伝を控え、建材や設備を一括大量仕入れすることで、中間マージンを削減し、そのコストを住宅価格に直接還元しています。こうした企業努力により、施主は無駄な費用を負担することなく、質の高い住まいを手に入れることができるのです。
さらに、透明性の高い価格設定も富士ハウジングの特徴です。「値引き一切なしのポリシー」で営業を行っており、お客様間での価格差が生じないよう、高い透明性を保った取引を心がけています。このポリシーにより、全ての方が公平に同じ条件で家づくりを進められる安心感があります。
また、「自由設計の家」は「標準仕様で結構コミコミ」と評価されており、モデルハウスで見られる設備の「ほぼすべてが標準仕様」に含まれているため、オプション追加を抑えても満足度の高い住宅が完成しやすい点も、最終的なコストパフォーマンスの良さにつながっています。この合理的な価格設定と卓越した基本性能の組み合わせこそが、富士ハウジングが大阪エリアで地域密着の信頼を築いてきた理由です。
富士ハウジングと有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、富士ハウジングの価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー | 坪単価(推定) | 特徴 |
|---|---|---|
| 富士ハウジング | 60万円~80万円 | 最高等級の性能を標準仕様で実現、地域密着型 |
| 大阪府の注文住宅市場の相場 | 60万円~90万円 | – |
| 積水ハウス | 80万円~120万円 | 業界最大手、充実したアフターサービス |
| 大和ハウス工業 | 80万円~110万円 | 鉄骨造に強み、幅広い商品ラインナップ |
| 住友林業 | 70万円~100万円 | 木造住宅の技術力、ビッグフレーム構法 |
| タマホーム | 40万円~60万円 | ローコスト住宅のパイオニア |
| 一条工務店 | 65万円~90万円 | 高気密・高断熱、全館床暖房が標準 |
※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。
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富士ハウジングのメリット・デメリット
大阪で注文住宅を検討する際、富士ハウジングにはどのような強みと注意点があるのでしょうか
。創業50年以上の実績を持つ地域密着型のハウスメーカーとして、高い基本性能とコストパフォーマンスを両立させている点が特徴ですが、一方で改善が求められる課題も存在します。
ここでは、FP兼宅建士の視点から富士ハウジングのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
メリット
富士ハウジングの注文住宅には、他社と比較しても際立つ魅力的なポイントが数多く存在します。特に住宅性能の高さと価格面でのバランスの良さは、多くの施主から高く評価されています。
1.業界最高水準の堅実な基本性能の標準化
富士ハウジングの住宅は、国の定める住宅性能表示制度において、複数の項目で最高等級を標準仕様として取得している点が最大の強みです。
耐震性については、耐震等級3(建築基準法に定める耐震性の1.5倍程度の地震力に対し、倒壊・崩壊しない程度)を標準で取得する旨が案内されています。
断熱性・省エネ性については、公式ページ上で「断熱等性能等級5」と案内されており、断熱材などの仕様で室内環境に配慮した家づくりを行っています。これにより冷暖房効率が大幅に向上し、年間を通じて快適な室内環境と光熱費の削減。特に大阪の蒸し暑い夏と冷え込む冬においても、快適な住環境を保つことができます。
高耐久性の面では、「劣化対策等級」で最高等級を取得しており、建物の耐久性が75年から90年程度まで延長されます。これは、お子様や孫の世代まで住み継げる長期的な資産価値を持つことを意味し、世代を超えて安心して暮らせる住まいとなります。
さらに、健康への配慮として、シックハウス症候群の原因物質の発散を示す「ホルムアルデヒド発散等級」も最高等級を獲得しています。小さなお子様やアレルギー体質の方がいるご家庭でも、安心して暮らせる室内環境が実現されています。
2.優れたコストパフォーマンスと透明性の高い価格設定
富士ハウジングは、高い住宅性能を持つにもかかわらず、大手ハウスメーカーに比べてコストを抑えた価格設定を実現している点が大きな魅力です。
建物部分の坪単価は60万円~80万円程度と推定されており、大阪府の相場(60万円~90万円)の中でもコストパフォーマンスを重視した価格帯に位置づけられます。この価格帯で最高等級の性能を標準仕様として提供している点は、非常に評価できるポイントです。
モデルハウスで採用されている設備の「ほぼすべてが標準仕様」に含まれていると評価されており、追加オプションを多用しなくても満足度の高い住宅が完成しやすいです。これにより、当初の予算計画から大きく外れることなく、理想の住まいを実現できる可能性が高まります。
大手ハウスメーカーと比較して20〜30%程度のコストダウンを実現していると分析されています。これは、大規模な広告宣伝費を抑え、建材の一括大量仕入れを行うなどの徹底したコスト削減努力によるものです。無駄なコストを削減し、その分を住宅の品質向上に充てるという姿勢は、施主にとって非常に大きなメリットといえます。
また、「値引き一切なしのポリシー」を採用しており、お客様間で価格差が生じない透明性の高い取引を心がけています。このポリシーにより、交渉力の差で損をすることがなく、全ての方が公平な条件で家づくりを進められる安心感があります。
3.高い設計自由度とプランニング力
富士ハウジングの主力商品である注文住宅「自由設計の家」では、施主の要望に細かく応える設計体制が整っています。
一邸ごとにゼロからデザインを製作する完全オーダーメイド設計により、施主のライフスタイルや将来の家族構成変化まで見据えた間取りや動線設計が可能です。規格プランでは実現できない、お客様だけの理想の住まいを形にできる点は、注文住宅ならではの大きな魅力です。
複数の大手設備メーカーと直接提携しているため、キッチンや浴室などの住宅設備について、機能性とコストのバランスを考慮しながら幅広い選択肢の中から選ぶことができます。この柔軟性により、予算内で最も満足度の高い設備選択が可能となります。
デメリット
富士ハウジングには多くのメリットがある一方で、いくつか注意すべき点も存在します。これらのデメリットを事前に把握しておくことで、より納得のいく家づくりを進めることができます。
1.営業担当者と契約後の対応のばらつき
お客様からの評判の中で、担当者による対応の質のばらつきが最も大きな課題として挙げられています。
営業担当者によって知識レベルやコミュニケーション能力に差があり、「営業によって当たりハズレがある」という指摘が見られます。これは、地域密着型の中堅ハウスメーカーにおいて、人材育成や教育体制が大手ほど体系化されていない場合に生じやすい課題です。
特に問題となるのが、契約前は親切だった担当者が、契約後に態度が変わり、質問への返答が1週間から2週間も遅くなるなど、フォローが不十分になるケースが報告されていることです。家づくりは契約後が本番であり、細かな仕様の打ち合わせや変更対応が頻繁に発生するため、この時期の対応の遅れは施主にとって大きなストレス要因となります。
2.標準仕様に含まれない設備による追加費用
富士ハウジングの標準仕様のグレードは高いものの、一部の基本的な設備が標準外となっているため、予期せぬ追加費用が発生する可能性があります。
特に指摘されているのが、網戸が標準仕様に含まれていない点です。網戸は多くの施主が必要と考える基本的な設備であるため、標準仕様に含まれていないことに驚かれる方も少なくありません。その他、照明器具、エアコン工事、外構工事などもオプション扱いとなる場合があり、事前の仕様確認が必須です。
具体的な追加費用の例として、網戸、防犯の面格子、ベランダの屋根、カーポートなどのオプションを合計すると、60万円程度の追加費用が発生する場合があります。坪単価だけで予算を考えていると、これらのオプション費用によって当初の計画を大きく超える可能性があるため、初期の段階で詳細な見積もりを取ることが重要です。
3.施工品質とアフターサービス体制の課題
建築中の一部の対応や、引き渡し後のフォロー体制に不安を感じる声が見受けられます。
施工については、現場での説明や対応の丁寧さに差を感じたという声もあるため、工事中は現場確認やコミュニケーションを重ねて進めたいところです。
引き渡し後の案内について、「半年間は週に一度、床下点検口から水漏れがないか自己点検するよう案内された」という声が見られることもあります。
また、引き渡し後の点検や不具合対応については、連絡や対応スピードに差を感じたという声も見られます。住宅は建てた後の長い期間にわたるメンテナンスが重要であるため、このアフターサービス体制の充実は今後の改善ポイントといえるでしょう。
富士ハウジングの商品ラインナップ
富士ハウジングは、大阪府大阪市住吉区に本社を置き、1969年の創業から55年以上にわたって地域に密着した家づくりを続けてきたハウスメーカーです。分譲住宅事業と並行して、施主の理想を形にする注文住宅を提供しており、「業界最高水準の基本性能」と「優れたコストパフォーマンス」を両立している点が大きな特徴です。
主力商品「自由設計の家」
富士ハウジングが提供する注文住宅は、「自由設計の家」として展開されています。特定の規格プランを持たず、一邸ごとにゼロからデザインを製作する完全オーダーメイド設計を採用しており、施主のライフスタイルや将来の家族構成の変化まで見据えたプランニングが可能です。
完全オーダーメイドの設計体制
富士ハウジングの設計力の源は、意匠課・申請課・コーディネーター三位一体の体制にあります。それぞれの専門分野から意見を出し合うことで、お客様にとっての最適解を導き出す仕組みが確立されています。
設計段階では、経験豊富な建築士との綿密な打ち合わせを通じて、施主の「漠然としたイメージを具体的な形」に変えていきます。収納計画から動線設計、採光・通風計画まで、住まう人の一日の行動パターンを詳細に分析した上で最適化を図る設計手法を採用しています。
規格化されたプランの組み合わせではなく、真の意味での自由設計を実現しており、外観デザインから間取り、設備まで施主の要望を余すことなく反映できる点が大きな魅力です。壁紙や外壁、フローリングは選べるパターンが決まっていますが、かなりの種類が用意されており、間取りに関しては自由度が高く、注文住宅とほぼ同等の柔軟性があります。
住宅設備の充実した選択肢
複数の大手設備メーカーと直接提携しているため、キッチンや浴室などの住宅設備について、機能性とコストのバランスを考慮しながら幅広い選択肢の中から選ぶことができます。モデルハウスで採用されている設備の「ほぼすべてが標準仕様」に含まれていると評価されており、追加オプションを多用しなくても満足度の高い住宅が完成しやすい点が特徴です。
最高水準の住宅性能
富士ハウジングの住宅は、設計の自由度に加えて、耐震等級3や劣化対策等級3などの性能等級を基準にした家づくりを行う旨が案内されています。
耐震等級3の標準採用
すべての住宅において、建築基準法の1.5倍の耐震強度を誇る「耐震等級3」を標準仕様としています。これにより、極めて稀に発生する震度6強から7の大地震に対しても倒壊・崩壊しない安全性を確保しています。南海トラフ地震などの大規模災害が懸念される大阪エリアにおいて、この性能は施主にとって大きな安心材料となります。
高耐久性と長期的な資産価値
建物の構造躯体の劣化対策を示す「劣化対策等級」で最高等級を取得しており、これにより建物の耐久性は75年から90年程度まで延長されます。これは、富士ハウジングの住宅が長期優良住宅の認定基準を満たし、長期的に安心して住み継げる高い資産価値を持つことを意味します。3世代にわたって住み継げる住まいとして、将来的な資産価値の維持にも貢献します。
高断熱性能と健康的な住環境
断熱については、公式ページ上で「断熱等性能等級5」と案内されており、冷暖房効率や室内環境に配慮した仕様が特徴として紹介されています。大阪の蒸し暑い夏と冷え込む冬においても、快適な住環境を保つことができます。
さらに、建築部材に含まれる有害物質の少なさを示す「ホルムアルデヒド発散等級」でも最高等級を獲得しており、シックハウス症候群の原因となる有害物質の発散を最小限に抑制し、健康的な室内空気環境を維持します。小さなお子様やアレルギー体質の方がいるご家庭でも、安心して暮らせる住まいです。
分譲住宅「グラン・トワール」シリーズ
富士ハウジングは、注文住宅だけでなく、分譲住宅事業も積極的に展開しています。特に「グラン・トワール」シリーズは、街区創造型の戸建てプロジェクトとして展開されており、イチから新しい街を生み出すコンセプトが特徴です。
グラン・トワールシリーズの特徴
統一された美しい景観を作り出す街区設計思考により、調和の取れた街並みを実現しています。ゆとりある道路幅と、歩行の安全確保を重視した敷地配置により、子育て世代にも安心の環境を提供しています。
また、2台駐車スペースを確保することで、快適なカーライフを実現し、ゆとりの敷地面積を生かして、隣接区画との配置を考慮したテラス空間やガーデンスペースも設けられています。
自社一貫体制による家づくり
富士ハウジングは、創業から55年以上にわたり、用地開発から許認可の申請及び手続きにはじまり、造成、設計、建築、販売、アフターサービスまで一貫して自社で行っています。
企画から現場の建築作業、営業まで全て自社社員が行っており、打ち合わせなどもスムーズで迅速であることで、お客様から信頼を獲得しています。また、家づくりの要となる大工もすべて専属で、長年の経験と優れた技術を身に付けた大工が、施主の夢のマイホームを最高のステージに仕上げるために最善を尽くしています。
保証体制
すべての家に日本住宅保証検査機構による「JIOわが家の保険」を導入しており、新築住宅の購入者を守る安心の保険が標準で付帯されています。また、地盤の品質保証についてはJHS(ジャパンホームシールド株式会社)で実施しており、お客様の大切な住まいを不同沈下から守る体制が整っています。
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富士ハウジングのQ&A
ここからは富士ハウジングに関するQ&Aを紹介していきます。
Q. 富士ハウジングはどのようなハウスメーカーですか?
A. 富士ハウジングは1969年創業、55年以上の歴史を持つ地域密着型のハウスメーカーです。用地開発から設計、建築、販売、アフターサービスまで一貫して自社で行う体制が特徴で、注文住宅と分譲住宅の両方を手がけています。最高等級の住宅性能を標準仕様で提供しながら、手の届きやすい価格設定を実現している点が強みです。
Q. 値引き交渉はできますか?
A. 富士ハウジングは「値引き一切なしのポリシー」を採用しており、全てのお客様に対して公平な価格設定を行っています。このポリシーにより、交渉力の差で損をすることがなく、透明性の高い取引が可能です。
Q. 間取りの自由度はどのくらいありますか?
A. 富士ハウジングの「自由設計の家」は、間取りに関して非常に高い自由度があり、注文住宅とほぼ同等の柔軟性があります。施主のライフスタイルや家族構成、将来の変化まで見据えたプランニングが可能で、収納計画から動線設計、採光・通風計画まで細かく対応できます。
Q. 施工は自社で行っていますか?
A. はい。富士ハウジングは創業から55年以上にわたり、用地開発から造成、設計、建築、販売、アフターサービスまで一貫して自社で行っています。企画から現場の建築作業、営業まで全て自社社員が行っており、家づくりの要となる大工もすべて専属です。
Q. 分譲住宅はどのエリアで展開していますか?
A. 富士ハウジングは、大阪市内、北摂エリア、堺・南大阪エリア、阪神間エリアなど、大阪府と兵庫県を中心に分譲住宅を展開しています。千里山西、深井、園田、多治井、長吉、平野、堺市などで分譲地を提供しており、エリアによって価格帯も異なります。
まとめ
今回はFP兼宅建士の立場から富士ハウジングの評価を行いました。
大阪を中心に55年以上の実績を持つ富士ハウジングは、耐震等級3などの性能等級を基準にした家づくりを行い、価格とのバランスを重視した提案をしている点が特徴です。自由設計による高いプランニング力と、自社一貫体制による安心感も大きな魅力です。一方で、営業担当者の対応やアフターサービスには改善の余地があり、担当者選びが重要なポイントとなります。
家づくりは人生で最も大きな買い物の一つです。本記事でご紹介したメリット・デメリットを参考に、実際にモデルハウスを見学し、担当者とじっくり話をした上で、ご自身とご家族にとって最適な選択をしていただければと思います。


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