「山陰地方の家づくりで後悔したくない」そんな想いを持つ方にこそ知ってほしいのが、アート建工の注文住宅です。
山陰エリアを中心に地域密着で実績を重ねてきたアート建工は、コストバランスに優れた価格設定と、暮らしやすさを追求した設計力が特徴の住宅メーカーです。一方で
- 「実際の坪単価はいくらなのか」
- 「本当に信頼できる会社なのか」
- 「品質や性能は大丈夫なのか」
という点を不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。公式サイトや営業マンの説明だけでは見えてこない、リアルな情報が知りたいですよね。
そこでこの記事では、FP兼宅建士の視点から、アート建工の住宅性能、価格帯、そして実際の施工品質まで徹底的に分析します。メリットだけでなく、注意すべきポイントも包み隠さずお伝えしますので、家づくりで後悔しないための判断材料として、ぜひ最後までお読みください。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。
やばい?価格が高い?アート建工の口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「アート建工 やばい」や「アート建工 価格高い」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回164人の評判を徹底的に調査してみました。

アート建工さんの家を選んで本当に良かったのは、冬の寒さや湿気が全く気にならないことです。以前のアパートでは結露に悩まされ朝起きるのが億劫でしたが、今は家中どこにいても暖かく、暖房を少しつけただけで快適な温度が保たれるのは嬉しいです。おかげで光熱費も抑えられ、家計にも優しく心からホッとしています。建てる前から「暖かい家は健康寿命を延ばす」と聞いていましたが、実際に住んでみてその大切さを実感しました。高性能なのに手の届く価格で建てられたことに感謝しています。


最初は複数の大手メーカーとも比較検討していましたが、アート建工は性能のわりに1500万~2000万円に収まるケースが多いなど、非常にリーズナブルだと感じました。知人にはローコストだと思われていたようですが、完成した家を見せたら「想像以上に良い家だ、高級感がある」と皆が驚いていました(笑)。この高い住宅性能をこの価格で実現できたことで、安心して長く暮らせるという大きな自信を得ることができました。


私たちは何から手をつけて良いか、特に土地探しと資金計画に不安がありました。アート建工さんは自社で不動産部門を持っているので、豊富な情報を提供してくれた上、担当の方が将来のライフイベントを見据えた綿密なライフシミュレーションを行ってくれました。ファーストコンタクトから契約まで2年近くかかることも厭わず、丁寧に聞いて提案してくれるスタッフの方に大変感謝しています。
参考:Googleマップ
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FP兼宅建士が教える失敗しない!アート建工で家を建てる方法
アート建工で家づくりを検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
アート建工は、山陰エリア中心の地域密着で、山陰の気候に合わせた高性能住宅をコストバランスよく提案できる注文住宅メーカーです。
そのため「山陰基準の高性能(断熱・気密・耐震)」「手の届きやすい価格帯」に強みがある一方、設計の自由度や標準範囲・オプション費用の出方など“仕様差”を見極めるのがコツ。まずは全体像と評価を押さえましょう。
FP宅建士の筆者によるアート建工の全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | A+ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
アート建工の魅力は、山陰の厳しい気候に合わせた「山陰スタンダード」の高性能を、手の届きやすい価格帯で標準化している点です。
そのため性能面の満足度が高い一方で、プランの規格性による自由度の範囲や、設備グレード・オプション追加時の費用感は契約前に見極めが欠かせません。
そこで、アート建工での家づくりを成功させるために、押さえておきたい特徴を5つに整理しました。
「山陰スタンダード」UA値0.28(※地域区分の基準あり)・C値0.67(※2023年度の全棟平均)を目指す断熱・気密の考え方
特徴:アート建工は、山陰の寒さ・湿気・寒暖差を前提に、断熱と気密を“標準の考え方”として組み込むのが強みです。数値目標を掲げ、断熱・気密を前提に冷暖房効率を高める設計を目指している点が特徴です。実際の光熱費は、地域条件・設備・暮らし方で変わるため、シミュレーション条件も含めて確認しましょう。
向いている人:冬の底冷えや結露、湿気ストレスを減らしたい方/家中の温度ムラを抑えて暮らしたい方/ランニングコストまで重視したい方。
注意点+契約前の確認:断熱材・サッシ仕様、UA値・C値の目標値(実測・提出書類の有無)を見積・仕様書で書面確認しましょう。
耐震等級3を基本にしつつ、制震装置(例:EQ GUARD 等)も検討できる地震対策
特徴:アート建工は、耐震の最高等級を標準仕様として組み込みやすい点が大きな魅力です。さらに、繰り返しの揺れを想定した“揺れ対策”を追加できる選択肢があり、防災の考え方を段階的に強化できます。
向いている人:地震への不安が強い方/家族の安全を最優先したい方/将来の資産価値も意識して性能を整えたい方。
注意点+契約前の確認:耐震等級3の取得方法(構造計算の範囲)と、制震の採用条件・費用・メンテ計画を契約前に書面で確認してください。
坪単価45〜70万円帯×35坪基準の価格設計と「トータルコスト」発想
特徴:アート建工は、建築費だけでなく、住んでからの光熱費や維持費も含めた“トータルコスト”で提案しやすい価格設計が特徴です。高性能を標準寄りに置きながら、現実的な予算帯に収める考え方が軸になります。
向いている人:予算上限が明確で、性能も妥協したくない方/月々の支払い(ローン+光熱費)で家計を安定させたい方/長期目線で費用対効果を見たい方。
注意点+契約前の確認:本体価格に含まれる範囲(付帯工事・設備・照明など)と、オプション追加時の単価ルールを見積明細で書面確認しましょう。
家事動線の提案力と「ドライスペース」など山陰暮らし前提の間取り
特徴:アート建工は、家事ラク動線や収納計画を“暮らしやすさの設計力”として提案しやすく、室内干しを想定したドライスペースなど、天候に左右されにくい間取りの工夫が得意分野です。雪・雨の多い地域での生活ストレスを減らす発想が住宅に反映されます。
向いている人:共働きで家事時間を短縮したい方/室内干し中心で計画したい方/敷地条件(方角・周辺環境)に合わせて動線を最適化したい方。
注意点+契約前の確認:間取り提案が「規格ベース」か「自由度高め」かで変更コストが変わります。変更可能範囲と追加費用の基準を、間取り確定前に書面で確認してください。
自社不動産部門の土地探し×ライフシミュレーション×最長60年サポート体制
特徴:アート建工は、土地探しから建築までを一体で進めやすい体制に強みがあり、資金計画も将来のライフイベントを見据えたシミュレーション型で整理しやすいのがポイントです。さらに、長期のサポート制度や緊急時の窓口体制が用意されており、建てた後の安心につながります。
向いている人:土地探しが難航しそうな方/教育費・老後資金まで含めて無理のない返済計画にしたい方/入居後の不具合対応を重視する方。
注意点+契約前の確認:保証・点検の年数条件、継続条件(有償メンテの有無等)、窓口の対応範囲を「保証書・約款」で必ず書面確認しましょう。
アート建工の坪単価は約45万~70万円!
アート建工の注文住宅は、山陰地方の厳しい気候に対応した高性能住宅を、手の届きやすい価格帯で提供している点が大きな特徴です。完全自由設計のブランドにおける坪単価は、一般的に45万円から70万円の範囲で推移しており、選択するプランやカタログによって価格帯が異なります。
プラン別の坪単価と本体価格
アート建工が提供する注文住宅の本体価格は、延べ床面積35坪(約117平米)を基準として設定されています。この基準面積は、4人家族が快適に暮らせる標準的な住宅規模として採用されているものです。
コンセプトブック「LIVE-IN SAN-IN」関連プランでは、参考本体価格が1,680万円からスタートし、坪単価は48万円から60万円となっています。このプランは山陰での暮らしやすさを重視した設計思想に基づいており、地域特性を反映した住まいづくりが可能です。
一方、「山陰基準の家を建てるコツ」や「アート建工の6つの強み」といったカタログに基づくプランでは、参考本体価格が2,030万円から、坪単価は58万円から70万円の範囲となります。こちらはより充実した仕様や提案が含まれたプランとなっています。
価格以上の性能を実現する「山陰スタンダード」
この価格帯で特筆すべきは、単に初期費用が抑えられているだけでなく、標準仕様のまま大手ハウスメーカーに匹敵する、あるいはそれを超える高性能を実現している点です。アート建工は国が定める住宅性能表示制度の7項目で最高等級をクリアしており、価格と性能のバランスに優れています。
耐震性能においては、最高等級である耐震等級3を標準仕様で確保しています。これは震度6強から7程度の地震でも倒壊しない水準であり、繰り返しの地震にも耐えられる強度を持っています。多くの住宅メーカーでは耐震等級3をオプション扱いとしている中、標準で提供している点は大きな優位性といえるでしょう。
断熱性能では、国が目標として掲げる水準(UA値0.6以下)を下回る断熱性能を目指し、HEAT20のG2相当以上の断熱性能をうたっています(※UA値は地域区分の基準あり)。これは北海道の一部地域で求められる水準に相当する高性能であり、山陰の冬の寒さや夏の暑さに対して十分な快適性を確保できます。
気密性能を示すC値については、2023年度の全棟平均で0.67という優れた数値を記録しています。これは国の基準である1.0以下を大きく上回る水準であり、隙間からの熱損失を最小限に抑えることができます。気密性能が高いほど、冷暖房効率が向上し、光熱費の削減につながります。
トータルコストで考える真の経済性
アート建工は建築時の価格だけでなく、建てた後のランニングコストを含めたトータルコストを重視しています。高気密高断熱性能により、冷暖房にかかる光熱費を大幅に削減できるため、月々の電気代やガス代が抑えられます。さらに、長期優良住宅基準に対応できる耐久性を備えているため、メンテナンス費用や修繕費用も長期的に見れば経済的です。
初期投資を抑えつつも、30年、40年という長いスパンで考えたとき、この高性能仕様が大きな経済的メリットをもたらします。坪単価45万から70万円という価格帯は、単なる建築費用ではなく、山陰での快適な暮らしと経済性を両立させるための投資といえるでしょう。
アート建工と有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、アート建工の価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー名 | 坪単価の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| アート建工 | 45万円~70万円 | 標準仕様で長期優良住宅基準に対応し、耐震等級3とHEAT-20 G2以上の断熱性能を実現。山陰の気候に特化した高性能住宅を提供 |
| マキタホーム | 37万円~50万円 | ローコスト住宅を中心に展開し、コストを抑えた家づくりが可能 |
| 桧家住宅 | 43万円~60万円 | ローコスト帯でありながら高気密高断熱性能を持ち、長期優良住宅にも対応できる仕様を提供 |
| R+house | 45万円~65万円 | 建築家とつくる高気密高断熱住宅で、ZEH基準にも対応した省エネ性能が特徴 |
| サイエンスホーム | 45万円~60万円 | 真壁づくりの木の家を得意とし、ローコスト帯で自然素材を活かした住まいを実現 |
| アイフルホーム | 40万円~75万円 | ローコストから中価格帯まで幅広く対応し、高気密高断熱性能と設計の自由度が魅力 |
| FPの家 | 58万円~75万円 | 独自のFPウレタン断熱パネルを採用し、高い気密・断熱性能と省エネ性能に特化した工法が特徴 |
| ひらぎの | 60万円~80万円 | 高気密高断熱性能を重視し、ZEH基準に対応した快適性と省エネ性を両立する住宅を提供 |
| やまのすみか | 70万円~87万円 | 高価格帯のスーパー工務店として、デザイン性と性能を高次元で融合させた住まいづくりが特徴 |
| 夢ハウス | 60万円~80万円 | 無垢材を使用した平屋住宅を得意とし、自然素材にこだわった健康的な住環境を提供 |
※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。
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アート建工のメリット・デメリット
アート建工は山陰地方に特化した家づくりを行う地域密着型の工務店として、急速に成長を遂げています。ここでは、実際の数値データや具体的な仕様を基に、アート建工で家を建てる際のメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
メリット
アート建工の最大の魅力は、高い住宅性能とコストパフォーマンスを両立させた「山陰特別仕様」を標準としている点です。単に価格が安いだけでなく、大手ハウスメーカーを超える性能を備えている点が、多くの施主から支持されています。
1.圧倒的な住宅性能を標準仕様で実現
アート建工は山陰エリアの雨や雪、高い湿度、寒さといった過酷な環境を徹底的に研究し、「山陰特別仕様」を標準仕様としています。その性能水準は具体的な数値で示されており、他社と明確に差別化されています。
断熱性能においては、国が2030年に新築住宅の半数以上で目標とするUA値0.6以下を超え、さらに2ランク上のHEAT-20・G2以上クラスを実現しています。これは北海道の一部地域で求められる水準に相当する高性能です。
気密性能を示すC値については、2023年度の全棟平均で0.67という優れた数値を達成しており、冷暖房の効率的な機能に必要な基準値1.0以下を大きく上回っています。この高い気密性能により、隙間風による熱損失を最小限に抑え、快適な室内環境を維持できます。
構造の安定性を示す耐震等級においては、最高等級である耐震等級3に標準仕様で対応しており、国が定める住宅性能表示制度の9項目で最高等級をクリアしています。さらに、標準仕様のままで長期優良住宅の認定に対応できる高い水準を満たしているため、税制優遇や住宅ローン金利の優遇を受けやすくなります。
2.高性能でありながら手の届く価格設定
アート建工は高性能住宅でありながら、坪単価45万円から70万円という比較的リーズナブルな価格帯を実現しています。「みんなの工務店リサーチ」によれば坪単価の目安は45万から55万円とされており、地域工務店として優れたコストパフォーマンスを提供しています。
具体的な商品例として、コンセプトブック「LIVE-IN SAN-IN」に基づくプランでは、延べ床面積35坪の場合、参考本体価格1,680万円から、坪単価48万円から60万円で提供されています。この価格帯で耐震等級3やHEAT-20・G2以上の断熱性能を標準装備しているのは、大きな競争優位性といえるでしょう。
さらに注目すべきは、建設時の費用だけでなく、建てた後のランニングコストまで考慮した提案を行っている点です。高気密高断熱による省エネ設備として、エコキュートやLED照明などを標準採用しており、光熱費やメンテナンス費を含めたトータルコストの削減を実現しています。
コスト面の背景としては、過去に工務店ネットワーク(JAHBnet/ジャーブネット)の合理化ノウハウを取り入れてきた経緯が示されています。このネットワークを活用することで資材を安価に仕入れることができ、徹底したコスト管理により、高性能でありながら適正価格での提供を実現しています。
3.充実した土地探しとサポート体制
アート建工は自社に不動産部門を持ち、地元不動産業者との強固なネットワークも確立しています。そのため、市場に出る前の鮮度の高い土地情報を提供できる体制が整っており、土地探しから建築までワンストップでサポートを受けられます。
資金計画においては、将来のライフイベントを見据えた綿密なライフシミュレーションを実施し、無理のない返済計画を提案しています。子どもの教育費や老後資金なども考慮した長期的な視点でのアドバイスが受けられるため、安心して家づくりを進められます。
アフターフォロー体制も充実しており、独自の長期保証制度として最長60年のサポートシステムを用意しています。さらに24時間365日対応のコールセンターを設置しているため、急なトラブルにも迅速に対応できる体制が整っています。
こうした充実したサポート体制は、顧客満足度の高さにも表れています。アート建工の顧客紹介率は48%と、住宅会社の平均紹介率30%(リブコン調べ)を大きく上回っており、実際に家を建てた方からの信頼性の高さがうかがえます。
デメリット
高いコストパフォーマンスを実現しているアート建工ですが、その反面、いくつかの留意点も存在します。家づくりにおいて何を重視するかによって、これらの点が気になる場合もあるでしょう。
1.設計の自由度と追加費用への配慮
アート建工はコスト削減を実現するため、ある程度規格化されたプランをベースにした家づくりを行っています。そのため、完全自由設計のフルオーダー住宅と比較すると、設計の自由度は制限される部分があります。
実際の施主からは「細かい設計やデザインの自由度はありませんが、最初から家事動線が練られた間取りプランになっている」という声が聞かれます。つまり、効率的で機能的なプランが用意されている一方で、こだわりの強いデザインや特殊な間取りを希望する方には、やや物足りなさを感じる可能性があります。
また、標準仕様の性能は非常に優れていますが、標準仕様に含まれないオプションや設備を採用する場合、オプション価格が高くなる可能性があるという指摘もあります。特にキッチンやバスルームなどの水回り設備をグレードアップする際は、追加費用がかさむ場合があるため、事前に見積もりをしっかり確認することが重要です。
さらに、ジャーブネット加盟による徹底したコスト削減システムで低価格化を実現しているため、他社と比較して大幅な値引き交渉は難しいと考えるのが妥当です。すでにギリギリまで価格を抑えた設定となっているため、交渉の余地が少ない点は理解しておく必要があります。
2.設備機器のグレードについて
アート建工は住宅性能(断熱、耐震、気密)の高さに重点を置いている一方で、標準で採用される設備機器のグレードについては、コストを抑えた選定がなされている可能性があります。
実際に建てた施主の中には「設備は正直そこまで良いものは使ってません」という感想を持つ方もいます。構造や性能面への投資を優先しているため、キッチン設備や洗面台、照明器具などの仕様は、高級路線のハウスメーカーと比べると標準的なグレードとなっている場合があります。
ただし、これは必ずしもデメリットとは限りません。住宅の本質的な性能に予算を配分し、設備は後からリフォームやグレードアップできるという考え方もあります。何を優先するかによって、この点の評価は変わってくるでしょう。
アート建工の商品ラインナップ
株式会社アート建工は、鳥取県米子市を拠点とし、山陰地方の気候に特化した家づくりを展開する地域密着型企業です。1985年の創業以来、累計引渡し総数1,900棟以上の実績を誇り、注文住宅事業に加え、分譲住宅や規格住宅など多様なニーズに対応するため、現在3つの主要ブランドを展開しています。
アート建工ブランド – 完全自由設計のオーダーメイド住宅
アート建工の中核を担うのが、素材や意匠、空間づくりにこだわる完全自由設計のオーダーメイド住宅ブランドです。性能、デザイン、快適性、価格のすべてに妥協しない「山陰スタンダード」を標準仕様として提供することを最大の特徴としています。
このブランドでは、山陰地方の厳しい気候環境を徹底的に研究し、雨や雪、高い湿度、寒暖差といった過酷な条件下でも快適に暮らせる住まいを実現しています。選択するコンセプトやプランによって価格帯が分かれており、高性能でありながら手の届きやすい価格設定がされています。
延べ床面積35坪を基準とした場合、コンセプトブック「LIVE-IN SAN-IN」に基づくプランでは、参考本体価格1,680万円から、坪単価48万円から60万円で提供されています。このプランは山陰での暮らしやすさを重視した設計思想に基づいており、地域特性を反映した住まいづくりが可能です。
一方、より充実した仕様や提案を含むプランとして、「山陰基準の家を建てるコツ」や「アート建工の6つの強み」といったカタログに基づくプランでは、参考本体価格2,030万円から、坪単価58.0万円から70.0万円の範囲となります。
標準搭載される「山陰スタンダード」の性能
アート建工の大きな強みは、標準仕様に「山陰スタンダード」と呼ばれる高度な住宅性能が組み込まれている点です。これにより、過酷な山陰の気候でも、一年を通じて快適に暮らすことが可能となります。
断熱性能においては、国が2030年に新築住宅の半数以上で達成を目標とするUA値0.6以下を超え、さらに2ランク上のHEAT-20・G2以上クラスを実現しています。これは外壁、天井、床下を高密度断熱材で包み込み、窓にはLow-Eトリプルガラス・アルゴンガス入りの高断熱サッシを採用することで達成されています。全棟でUA値0.28を標準としており、これは北海道レベルの断熱性能に相当します。
気密性能を示すC値については、2023年度の全棟平均で0.67という高い水準を実現しており、国が定める基準である1.0以下を大きく上回ります。この高い気密性能により、隙間からの熱損失を最小限に抑え、冷暖房効率を大幅に向上させています。
構造面では、標準仕様で耐震等級3(最高等級)に対応しており、国が定めた住宅性能表示制度の7項目で最高等級をクリアしています。また、標準仕様で長期優良住宅の認定に対応できる水準を満たしており、税制優遇や住宅ローン金利の優遇を受けやすくなっています。
創エネ・省エネへの取り組みとしては、太陽光発電による「創エネ」に対応し、高断熱性能と組み合わせることで、建てた後の光熱費やメンテナンス費も含めたトータルコストの削減を目指しています。東京大学との共同研究により、Real ZEHを達成した「松江パッシブモデルハウス」も展開しています。
工法には木造軸組(在来)工法を採用しており、耐震性能をさらに高めるオプションとして、高減衰ゴムを採用し地震エネルギーを吸収する耐震性能に加えて、制震装置(例:EQ GUARD など)を組み合わせる提案もあります。採用可否や仕様は商品・プランで異なるため、見積・仕様書で確認してください
山陰での快適性を高める独自の工夫
山陰の環境に適した独自の工夫も標準仕様に含まれています。雨や黄砂、湿度に対応するため、室内物干し機能を持つドライスペースを標準仕様に取り入れており、天候に左右されずに洗濯物を干すことができます。
また、除雪の負担や落雪のリスクを減らすスレート屋根や、空間を広く使うためのバルコニーレス設計も提案されています。これらの工夫により、山陰特有の気候条件下でも、日常生活のストレスを最小限に抑えた快適な暮らしを実現しています。
トコスホーム – 規格住宅ブランド
トコスホームは、アート建工グループが展開する規格住宅ブランドです。自由設計による美しいデザインと、高断熱による快適さを両立させながら、無理のない価格で理想のマイホームを提供することを目指しています。
主に共働きのご家族を応援する住まいとして位置づけられており、機能性と省エネ性能を重視した設計が特徴です。規格型住宅をベースとすることで、設計や資材調達の効率化を図り、トータルコストを抑えた家づくりを実現しています。
断熱材は住宅に関する法律が定めている基準の2倍の性能を持ち、外壁や天井、床下などに使用されているため、エアコンに頼り過ぎることのない快適な室内環境を保つことができます。耐震性能においても、独自の木造軸組工法により国が定める耐震等級最高等級3をクリアし、制振ユニットを標準搭載することで、繰り返し起こる地震にも強い構造体を実現しています。
また、長期優良住宅が基準となっているため、高耐震、高耐久、可変的な間取り、省エネルギーなどの性能を満たしており、安心して永く住み続けることのできる住まいとなっています。
マチリブ – 高品質分譲住宅ブランド
マチリブは、資産性の高い立地にこだわった高品質な分譲住宅を提供するブランドです。アート建工の注文住宅部門で培ったトップレベルの性能・設備や手厚い保証はそのままに、間取りや立地を厳選した建売住宅として展開しています。
山陰エリアで「賢く家を買いたい人」にご支持いただいているブランドとして、注文住宅としっかり比較した上で、品質・コスト・性能・信頼性などから選択されるケースも少なくありません。2023年度には山陰地方の分譲住宅シェアNo.1を獲得しており、地域での高い評価を得ています。
マチリブでは、お客様のご希望に応じて「この場所に建売がほしい」「こんな間取りの建売がほしい」といったリクエストにも柔軟に対応しており、分譲住宅でありながら、ある程度のカスタマイズも可能な点が特徴です。
アート建工グループは、これら3つのブランドを通じて多様な住宅ニーズに応え、住宅事業の実績をベースに魅力的な街づくりを進めています。それぞれのブランドが持つ特性を活かしながら、山陰地方における快適で経済的な住まいづくりに貢献しています。
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アート建工のQ&A
ここからはアート建工に関するQ&Aを紹介していきます。
Q. アート建工の営業エリアはどこですか?
A. アート建工は鳥取県と島根県の山陰エリアを中心に展開しています。具体的には、米子市の本社をはじめ、鳥取店、倉吉店、松江店、出雲店の5つの拠点があり、鳥取市、米子市、境港市、倉吉市、松江市、出雲市、安来市、雲南市などの広いエリアで対応しています。
Q. モデルハウスはどこで見学できますか?
A. 米子アートビレッジ住宅展示場、鳥取アートビレッジ住宅展示場、出雲アートビレッジ住宅展示場など、複数のモデルハウスを展開しています。米子では平屋、1.5階建て、2階建ての3棟を公開しており、それぞれ異なる家族構成やライフスタイルに対応した住まいを体感できます。事前予約でクオカードプレゼントなどの特典もありますので、来場予約をおすすめします。※但し来場予約特典(QUOカード等)の有無や条件は時期によって変わるため、最新情報は公式サイトのイベント・来場予約ページでご確認ください。
Q. 値引き交渉はできますか?
A. アート建工は全国最大規模のビルダーグループ「ジャーブネット」に加盟し、徹底したコスト削減により適正価格を実現しています。そのため、他社と比較して大幅な値引き交渉は難しい場合があります。ただし、価格面での交渉が難しい場合でも、オプションや設備のサービスについて相談できる可能性がありますので、担当者にご相談ください。
Q. GX補助金について教えてください
A. アート建工では、国が実施する住宅の省エネ化を支援するGX補助金の申請サポートを行っています。条件を満たす住宅を建築することで、最大110万円の補助金を受けられる可能性があります。具体的な要件や申請方法については、イベントや相談会で詳しくご説明していますので、お気軽にお問い合わせください。
Q. 建売住宅も取り扱っていますか?価格はどのくらいですか?
A. はい、アート建工グループでは「マチリブ」というブランドで高品質な分譲住宅(建売住宅)を提供しています。注文住宅部門で培った高い性能や手厚い保証はそのままに、間取りや立地を厳選した住まいを、注文住宅よりもお求めやすい価格で提供しています。具体的な価格は物件によって異なりますので、マチリブの公式サイトや店舗でご確認ください。
Q. キャンペーンやイベントはありますか?
A. アート建工では定期的に見学会や相談会、平屋フェスなどのイベントを開催しています。Web予約で来場いただくと最大10,000円分のクオカードプレゼントなどの特典もあります。また、40周年記念キャンペーンなど、時期によって様々なキャンペーンを実施していますので、公式サイトやSNSで最新情報をご確認ください。
まとめ
今回はFP兼宅建士の立場からアート建工の評価を行いました。
山陰地方に特化した「山陰スタンダード」という独自の性能基準は、地域の気候を熟知した工務店ならではの強みといえます。坪単価45万円から70万円という価格帯で、UA値0.28、C値0.67、耐震等級3といった高性能を標準装備している点は、コストパフォーマンスに優れていると評価できるでしょう。ただし、設計の自由度や設備グレードについては、事前にしっかり確認することをおすすめします。
家づくりは人生最大の買い物です。この記事が、あなたの理想の住まいを実現するための判断材料となれば幸いです。まずはモデルハウスで実際の性能を体感し、納得のいく家づくりを進めてください。


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