注文住宅を検討する際、「どのハウスメーカーを選べばいいのか」と悩まれている方は多いのではないでしょうか?
特に限られた予算の中で、品質とコストのバランスが取れた住まいを実現したいとお考えの方にとって、エースホームは注目すべき選択肢の一つです。フランチャイズ方式により全国展開しながらも、地域の工務店ならではのきめ細やかな対応と、大手メーカーレベルの商品開発力を両立させているのが特徴の住宅メーカーです。
FP兼宅建士の視点から見ると、エースホームには他社にはない独自の強みがある一方で、事前に知っておくべきポイントも存在します。
そこで本記事では、エースホームの坪単価の実態から、メリット・デメリットまで、住宅のプロフェッショナルとして正直な評価をお伝えします。ぜひ、最後までお読みいただき、「自分たちに合う家が建てられるかどうか」判断して頂けると幸いです。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。
寒い?評判悪い?エースホームの口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「エースホーム 寒い」や「エースホーム 評判悪い」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回103人の評判を徹底的に調査してみました。

雪国に住んでいるので、冬の暖かさが一番の懸念でしたが、エースホーム独自のCC断熱仕様を採用したnelioのおかげで、外の厳しい寒さが嘘のように家全体が暖かいです。以前の住まいでは結露に悩まされていましたが、それも解消されてエアコン1台で冬を乗り切れるほど。家計にも優しくて本当に感動しています。


初めての家づくりで分からないことだらけでしたが、担当者さんが本当に親身になってくれました。住宅ローンの相談や土地のことなど、私たちのペースに合わせて時間をかけて丁寧に説明してくれたので心強かったです。特に、間取りやデザインの要望を柔軟に調整してくれたおかげで、自分たちらしいマイホームが完成し、担当者さんとの信頼関係も築けて心から満足しています。


私たち夫婦が選んだのは「FLAT HOUSE」の平屋です。階段移動の心配がないワンフロアの生活は、将来まで安心して暮らせるという大きな安心感があります。リビングと和室を一体化させた空間は、友人を招いた時もゆったりと過ごせます。自然光や風をうまく取り込める設計にしていただいたおかげで、毎日がすがすがしい気持ちで過ごせています。シンプルモダンなデザインも飽きがこず、長く愛せる住まいになったと感激しています。
参考:Googleマップ
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FP兼宅建士が教える失敗しない!エースホームで家を建てる方法
エースホームで家づくりを検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
エースホームは、フランチャイズ方式で全国展開しつつ、地域の施工店の対応力と豊富な商品ラインナップを組み合わせて、手の届く価格帯で注文住宅を提案する住宅メーカーです。
そのため「手の届く坪単価帯で性能とデザインを両立」「商品数が多く暮らし方に合わせて選びやすい」に強みがある一方で、店舗・担当者・施工体制によって対応が異なることや、標準範囲外の追加で総額が動く点を見極めるのがコツです。まずは全体像と評価を押さえましょう。
FP宅建士の筆者によるエースホームの全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | A+ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
坪単価40万〜75万円目安の価格帯で、高性能とデザイン性を両立しやすいのがエースホームの魅力です。
そのため、標準の考え方に乗れるほどコスパが出やすい一方で、加盟店ごとの品質差や、仕様変更による増額リスクを事前に整えることが重要になります。
そこで、エースホームでの家づくりを成功させるために、押さえておきたい特徴を5つに整理しました。
フランチャイズ方式で“価格を抑えつつ全国対応”を実現しやすい
全国で同じ商品体系を使いながら、地域の施工店が窓口となって打合せ・施工・引き渡しまで進めるのが大きな特徴です。仕入れや商品開発をまとめることで、同価格帯でも性能やデザインを取り入れやすい設計になっています。
向いている人:予算を抑えつつ、性能・デザインも欲しい人/地元で相談しながら進めたい人/総額をできるだけコントロールしたい人
注意点+契約前の確認:施工店の体制(現場管理の人数・検査の流れ・工期の考え方)を、契約前に書面や打合せ記録で確認してください。
耐震等級3+制振の考え方で“揺れ対策を標準で固めやすい”
最高等級の耐震等級3を基本に、揺れを抑える仕組みも組み合わせた商品設計が特徴です。地震の多い地域でも「まず構造から固める」方針を取りやすく、安心を仕様でまとめやすくなります。
向いている人:地震対策を最優先したい人/構造オプションで迷いたくない人/家族の安心を最初から織り込みたい人
注意点+契約前の確認:耐震等級3の取得方法(評価の有無)と、制振の内容(採用条件・保証条件)が見積と仕様書に明記されているか確認してください。
独自の断熱仕様とサッシ選択で“寒さ・暑さの悩みに合わせて詰められる”
断熱・窓の仕様を商品グレードや地域条件に合わせて組みやすく、上位では断熱等級6〜7相当を狙える設計が特徴です。住み始めてからの暖冷房効率や結露対策まで、仕様選びで差が出やすいメーカーです。
向いている人:冬の寒さ・結露が不安な人/光熱費を長期で抑えたい人/性能を仕様で選びたい人
注意点+契約前の確認:断熱等級の目標、窓グレード、換気方式、UA値の目標が「契約図面・仕様書・見積」で一致しているか書面確認しましょう。
商品ラインナップが多く、テイスト別に“完成形をイメージして選びやすい”
デザインや暮らし方の方向性を最初に決めて、商品ごとの世界観に沿って間取りを整えていく進め方が得意です。平屋、北欧・和モダン、ブルックリン、フレンチカントリー、シンプルモダンなど、好みに合わせて入り口を選びやすいのが強みになります。
向いている人:デザインの好みがはっきりしている人/カタログの雰囲気に近い家を作りたい人/平屋など商品軸で比較したい人
注意点+契約前の確認:ベース商品の「標準で再現できる範囲」と「追加になる範囲」を、外観・内装・設備ごとに見積明細で確認してください。
加盟店差が出やすいからこそ“標準範囲と保証条件”の固定が成功の分かれ道
フランチャイズの強みは地域密着ですが、裏返すと担当者の提案力・現場管理・アフター運用に差が出やすい構造です。また、標準を外れる変更(設備の入替、間取りの大幅変更など)では増額が膨らみやすい傾向があります。
向いている人:標準中心で賢くまとめたい人/打合せの記録化が得意な人/比較検討をきちんとやれる人
注意点+契約前の確認:初期保証の範囲、延長条件(点検・メンテの条件)、追加費用が出やすい項目(設備変更・間取り変更)を契約前に書面で固定しましょう。
エースホームの坪単価は約40万~75万円!
エースホームは、高性能でデザイン性の高い注文住宅をリーズナブルな価格で建てられることで評価されている全国展開のフランチャイズ型ハウスメーカーです。FP兼宅建士の視点から見ると、価格と性能のバランスに優れた選択肢の一つといえます。
エースホームの坪単価は、複数の情報源を総合すると約40万円から75万円が目安とされています。
大手ハウスメーカーの平均坪単価が80万円を超えることを考えると、エースホームはローコストからミドルクラスの価格帯に位置するハウスメーカーといえるでしょう。一般的な30坪の住宅を建てた場合、建物本体価格は1,200万円から2,250万円程度となり、これに付帯工事費や諸費用を加えると総額で1,560万円から2,900万円程度が必要になります。
商品ラインナップ別の坪単価と特徴
エースホームは2025年現在、約17種類もの豊富な商品ラインナップを展開しており、お客様のライフスタイルや予算に合わせて選択できる点が大きな特徴です。それぞれの商品によって坪単価が異なるため、代表的な商品の価格帯をご紹介します。
nelio(ネリオ)
エースホームの中でも最高峰の断熱性能を誇るプレミアムモデルです。坪単価は55万円から70万円程度で、断熱等級6から7に対応する独自の「CC断熱仕様」を採用しています。北欧スタイルと和モダンを融合したデザインが特徴で、高い断熱性能を求める方に最適な商品です。
XOXO Switch(キスキススイッチ)
坪単価45万円から55万円程度の中価格帯モデルです。ニューヨークのブルックリンをモチーフにした個性的なデザインが人気で、ZEH基準を超える断熱性能を備えています。デザイン性と価格のバランスに優れた商品といえるでしょう。
NOON(ヌーン)
坪単価40万円台後半から50万円台前半のエントリーモデルです。シンプルでスタイリッシュなモダンデザインを採用しており、コストを抑えながらも基本性能をしっかり確保しています。初めて注文住宅を建てる方にもおすすめの商品です。
Canto(カント)
坪単価57万円程度からのフレンチカントリースタイルの商品です。焼成瓦や塗り壁を特徴とし、木の温もりを感じられるデザインが魅力です。共働き家庭に便利な設備が標準装備されている点も評価できます。
FLAT HOUSE(フラットハウス)
平屋シリーズの商品です。坪単価は58万円程度からとなっており、2階建てと比較すると10から15パーセント程度高くなる傾向があります。階段移動のないワンフロア設計で、ミニマルな暮らしから広々とした空間まで、多彩なプランに対応しています。
個個の家(ここのいえ)・COZY HOUSE(コージーハウス)
コンパクト設計のコストパフォーマンスモデルです。坪単価は40万円から50万円台で、都市部や狭小地向けに最適化されています。必要最小限の仕様でコストを抑えたい方に適した商品です。
ローコストを実現する仕組み
エースホームがこの価格帯で高性能住宅を提供できる背景には、フランチャイズシステムを活用した合理的な仕組みがあります。
第一に、資材の一括仕入れとLIXIL製品の採用が挙げられます。エースホームは住宅設備最大手のLIXILグループと提携関係にあるため、LIXIL製の窓や水回り設備などの資材を安価に大量仕入れすることができます。これにより、高性能なトリプルガラスの窓など、同価格帯の他社では採用が難しいグレードの高い設備を標準仕様で提供しています。
第二に、フランチャイズシステムによる中間マージンの削減です。一般的なハウスメーカーでは本部と下請け工務店の間に中間マージンが発生しますが、エースホームは地域の工務店とフランチャイズ契約を結ぶことで、この中間マージンを大幅に削減しています。
第三に、規格住宅ベースの効率化です。規格住宅をベースとすることで、資材の大量生産や一括仕入れが可能となり、「手の届く価格設定」を実現しています。
ただし、標準仕様がLIXIL製品中心であるため、他メーカーの設備を導入したい場合や、間取りや仕様を大幅に変更する場合は、オプション費用が割高になる可能性があります。最終的な坪単価は、お客様の選択や変更内容によって上昇する点に注意が必要です。カタログに掲載されているデザインは標準仕様でも再現できますが、こだわりを追求する場合は、事前に加盟店とよく相談することをおすすめします。
エースホームと有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、エースホームの価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー名 | 坪単価目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| エースホーム | 40万円~75万円 | フランチャイズ展開で地域密着対応。LIXIL製品を活用した高性能住宅をローコストで提供 |
| タマホーム | 30万円~90万円 | ローコスト住宅の代表格。適正価格での家づくりを追求し、コストパフォーマンスに優れる |
| アイフルホーム | 50万円~80万円 | LIXILグループのフランチャイズメーカー。子育て世帯向けの機能的な設計が特徴 |
| 一条工務店 | 50万円~105万円 | 高い気密・断熱性能が強み。全館床暖房など省エネ設備を標準装備 |
| セキスイハイム | 70万円~130万円 | ユニット工法による高品質な施工。最長60年の長期保証で安心の住まいを提供 |
| 住友林業 | 80万円~120万円 | 木造住宅のトップブランド。高いデザイン自由度と木の質感を活かした住まい |
| パナソニックホームズ | 85万円前後 | 家電メーカーの技術を活かしたスマート住宅。先進的な設備と高い耐震性能 |
| 積水ハウス | 120万円以上 | 業界最大手の信頼性。高い品質とアフターサービスで顧客満足度が高い |
※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。
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エースホームのメリット・デメリット
エースホームは、LIXILグループとの提携により、ローコストでありながら高い住宅性能とデザイン性を両立させているフランチャイズ型のハウスメーカーです。FP兼宅建士の視点から、エースホームで注文住宅を建てる際のメリットとデメリットを、詳しく解説します。
メリット
エースホームには、価格面だけでなく、性能面やデザイン面においても多くの魅力があります。特にコストパフォーマンスの高さと、標準仕様での高性能化は大きな強みといえるでしょう。
1.圧倒的なコストパフォーマンスと適正価格の実現
エースホームの平均坪単価は40万円から75万円程度とされており、ある調査では平均坪単価48.2万円という数字が示されています。これは大手ハウスメーカーの坪単価目安である85万円程度と比較すると、30坪の住宅を建てた場合に1,000万円以上の差が生じる可能性があります。
このローコストを実現できる理由は、フランチャイズシステムによる中間マージンの削減にあります。地域密着型の工務店が加盟店となるフランチャイズ方式を採用しているため、本部と加盟店の間での中間マージンの発生を抑え、価格の透明化に努めています。また、LIXILグループとの連携により、高性能な窓や水回り設備などの資材を安価に一括大量仕入れできるため、コストを抑えつつ高い標準仕様を実現しています。
2.最高水準の安心・安全性能を標準装備
エースホームは価格が抑えられているにもかかわらず、地震や火災に関する基本性能が非常に高いレベルで標準化されています。これは住宅の長期的な安全性を考える上で重要なポイントです。
すべての注文住宅で、建築基準法で定められた1.5倍の強度を持つ耐震等級3を標準装備しています。さらに、耐震等級3の躯体に制振デバイスである3MFRダンパーやオリジナル耐震床を組み合わせた独自の超抑震構法を採用しており、地震の揺れを最大77パーセント吸収・低減する効果が期待できます。この構法はジャパン・レジリエンス・アワード2020優秀賞を受賞しており、その技術力の高さが評価されています。また、全商品が省令準耐火構造に対応しており、火災保険料の軽減にもつながります。
3.ZEH基準をクリアする高い断熱・省エネ性能
エースホームは国が推進するZEHビルダー五つ星認定事業者であり、ZEH基準をクリアする断熱性能を標準仕様で確保しています。これは環境性能だけでなく、光熱費の削減にも直結する重要な要素です。
独自のCC断熱仕様を採用しており、夏は涼しく冬は暖かい快適性の高い住空間を提供します。熱の出入りが多い窓には、LIXIL製の高性能複層ガラスであるエルスターSや、一般複層ガラス窓の4倍の断熱性能を持つトリプルガラスのエルスターXを標準採用しています。プレミアムモデルであるnelio(ネリオ)などでは、最新技術により断熱最高等級7にも対応可能な付加断熱工法を選択でき、寒冷地を含む多様な地域で高い快適性を実現しています。
4.豊富な商品ラインナップとデザイン性の高さ
エースホームは、お客様のライフスタイルやデザイン志向に合わせた多彩な商品ラインナップを展開しており、選択肢の豊富さが大きな魅力となっています。
15種類以上の多様な商品を用意しており、高性能なnelio、ブルックリンスタイルのXOXO Switch、子育て世代向けのANDY、平屋のFLAT HOUSEなど、施主のニーズに合わせた選択肢が豊富です。標準仕様のままでカタログに掲載されているおしゃれなデザインを再現できる点も魅力で、特にXOXO Switchのブルックリンスタイルなどは若い世代から高い評価を得ています。デザインを追求しながらも価格を抑えられる点は、エースホームの大きな強みといえるでしょう。
デメリット
エースホームには多くのメリットがある一方で、フランチャイズ方式特有の課題や、規格住宅ベースであることによる制約も存在します。これらのデメリットを事前に理解しておくことが、後悔しない家づくりにつながります。
1.加盟店による品質のばらつき
エースホームは全国に約50の加盟店を持つフランチャイズ方式で運営されているため、提供されるサービスや施工品質、対応スピードが店舗によってばらつく可能性があります。
担当者の対応が遅い、話が噛み合わないといった営業面や、施工の仕上がり・アフターフォローについて不満の声が出ることもあります。断熱性能についても、採用する断熱仕様や窓のグレード、地域条件によって体感が分かれるという声があり、寒冷地では暖かさや結露対策を重視して仕様を確認しておくとよいでしょう。加盟店選びは慎重に行い、複数の店舗を比較検討することをおすすめします。
2.標準仕様外のオプション費用が高額になりやすい
エースホームは初期価格が魅力的ですが、規格住宅をベースとしているため、標準仕様から大きく外れるとコストパフォーマンスが低下しやすい傾向があります。
標準設備はLIXIL製品が中心であるため、TOTOやパナソニックなどの他社製品を選んだり、間取りや設備を大幅にカスタマイズしたりすると、オプション費用が割高になりやすく、結果的に総額が大手ハウスメーカー並みになる可能性が指摘されています。コストを抑えるためには、標準仕様をベースにした家づくりを心がけることが重要です。
3.保証期間が大手メーカーより短い
エースホームには長期保証制度が用意されていますが、保証期間の長さや更新条件において、一部の大手ハウスメーカーに見劣りする点があります。
法律で定められた10年間の初期保証に加え、保証を最大20年間まで延長するには、10年目の無償点検と有償のメンテナンスを受ける必要があります。一部の大手メーカーがより長期の自動延長保証を提供しているのと比べると、将来的な費用負担が発生する点が注意点です。長期的な維持費用も含めて、総合的に判断することが大切です。
4.完全な自由設計ではない
エースホームは商品ラインナップが豊富で間取りの柔軟性はありますが、完全にゼロから設計するフルオーダーではなく、規格化されたプランをベースにカスタマイズを行う方式が中心です。
そのため、大幅な間取り変更は難しく、カタログのデザイン性を重視する代わりに設計の自由度は制限される傾向があります。間取りやデザインに強いこだわりを持つ方は、事前に加盟店と十分に相談し、どこまでカスタマイズが可能かを確認しておくことをおすすめします。
エースホームの商品ラインナップ
エースホームは、美的耐久性(デザイン性と住宅性能の耐久性を両立)とMi’Like(ミライク)(安心・安全と暮らしの楽しさの融合)をコンセプトに、お客様のライフスタイルやデザイン志向に合わせた豊富な商品ラインナップを提供しています。
2025年現在、17種類の多彩な商品を展開しており、それぞれが特定のデザインテイストや機能性を追求した規格住宅となっています。
エースホームの基本性能
エースホームの全商品は、高水準の基本性能を標準装備しており、安心・安全性が重視されています。すべての住宅において、建築基準法の1.5倍の耐震性を誇る最高ランクの耐震等級3を標準装備しています。さらに、独自の超抑震構法を採用しており、耐震等級3の躯体に3MFRダンパーなどの制振デバイスを組み込むことで、地震の揺れを最大77パーセント吸収・低減する効果が期待されます。この構法はジャパン・レジリエンス・アワード2020優秀賞を受賞するなど、外部からも高く評価されています。
断熱性能においては、国が進めるZEHビルダー五つ星認定事業者として、ZEH基準をクリアする独自のCC断熱仕様を標準採用しています。熱損失の多い窓には、LIXIL製の高性能複層ガラスであるエルスターSやトリプルガラスのエルスターXを標準装備し、高い断熱性能を実現しています。また、全商品が長期優良住宅の認定基準を満たしており、耐久性やメンテナンスの容易さが確保されています。省令準耐火構造に対応しているため、火災に強く、火災保険料の軽減にもつながります。
高性能プレミアムモデル
Xest(ゼスト)
エースホーム25周年記念企画商品として登場した、伝統的な和を取り入れた新しい日本の住まいです。RoomClip住文化研究所との協力により、現代のニーズを反映させた商品となっています。空とつながり光を享受する空縁(そらえん)と、新時代の土間空間を再構築し、日本の美意識を継承したノイズレスデザインを採用しています。GX ZEHプラス(グリーントランスフォーメーション・ゼロエネルギーハウスプラス)を標準搭載し、断熱等級6に対応した高性能住宅です。
nelio(ネリオ)
エースホームの高性能プレミアムモデルであり、次世代ライフスタイル住宅と位置づけられています。北欧スタイルと和モダンを融合させたデザインが特徴で、独自の断熱工法により、断熱最高等級7(HEAT20 G3寒冷地基準)にも対応可能です。全地域でUA値0.46から0.20まで選択肢が用意されており、標準仕様でUA値0.34をクリアした高気密高断熱仕様を持つことも魅力です。坪単価は55万円程度からが目安となります。
デザイン性重視モデル
XOXO Switch(キスキススイッチ)
デザイン性と遊び心を重視したモデルです。ニューヨークの倉庫をモチーフにしたブルックリンスタイルのデザインが特徴で、ヴィンテージ感のある外観と内装が人気を集めています。趣味に合わせてカスタマイズ可能なSwitch Boxと呼ばれる空間が搭載されており、ZEH基準を超える断熱性能を備えています。坪単価は50万円程度からが目安です。
ANDY(アンディ)
子育て世代をメインターゲットとした機能的なフリースタイル住宅です。カリフォルニアスタイルの大きな窓から光が差し込む開放的なリビングが特徴で、インダストリアル、オーセンティック、フレンチカントリーの3種類の内装テイストが選べます。家事や子育ての負担を減らす動線設計が追求されています。関連商品のAndy nido(アンディニード)は、子育て家族に優しい設計でキッズデザイン賞を受賞しています。
Canto(カント)
ヨーロッパの田舎を思わせるデザインが魅力のフレンチカントリースタイルの商品です。外観は焼成瓦と塗り壁が印象的で、室内には木の温もりが感じられます。共働き世帯向けのスタディーコーナーなど、実用的な間取り工夫があります。坪単価は57万円程度からが目安です。
平屋シリーズ
FLAT-X(フラットエックス)
家の時間が好きになる私の欲しいが詰まったスタイリッシュな平屋です。収納率25パーセント以上の大容量収納と、家事動線に優れた設計が特徴となっています。
FLAT HOUSE(フラットハウス)
ミニマムな暮らしからスキップフロアまで、フリープラン対応の平屋シリーズです。シニア層だけでなく若年層にも支持されており、ミニマルから大規模まで幅広いプランに対応できます。平屋全体の坪単価目安は約58.8万円となっています。
コンパクト・ローコストモデル
個個の家(ここのいえ)
二人暮らしにちょうどいいサイズの間取りを形にした理想的なコンパクトハウスです。2025年に新たに加わった商品で、シンプルで機能的な住まいを提供します。
COZY HOUSE(コージーハウス)
ミニマルな暮らしを実現する機能的な2階建てコンパクトハウスです。コンパクトでシンプルをモットーにした、広くない土地でも建てられる経済的な家となっています。ブルックリンスタイルやカリフォルニアスタイルなど5つのデザインを選ぶことができます。
NOON(ヌーン)
こだわりの感性に響くスタイリッシュな暮らしを提案するエントリーモデルです。大容量収納の2WAYクロークが標準で、天井高3.14メートルの開放的なリビングが特徴です。坪単価は40万円台後半から50万円台前半が目安となります。
その他の特徴的な商品
WadiA(ワディア)
おうち時間をより豊かにする、北欧に学ぶ穏やかな幸せを育む家です。アウトドアリビングを重視した設計で、自然と共に暮らすコンセプトが特徴となっています。
CREW(クルー)
土間リビングとデッキリビングを中心とした楽しさと、便利で快適な回遊動線が魅力の商品です。アウトドア好きに最適な開放的な暮らしを提案します。
SLIT STONE Style(スリットストーン)
ミニマルと利便性を極めたコンパクトながら大空間の3LDKを実現した商品です。
XOXO(キスキス)
大胆な空間配置で今までにないワクワクな暮らしに手が届く商品です。家族が生活を楽しむをコンセプトに、大胆空間や新感覚の外観デザインを用いた設計となっています。
skipu(スキプー)
ゆるやかにつながるスキップフロアの暮らしな空間を提案する商品です。半階ずらした中間層のある間取りが最大の特徴で、風通しが良くなるだけでなく、休憩スペースや趣味の部屋として使うことができる使い勝手の良い間取りです。
ISAI(イサイ)
ワンランク上の機能を備える美しい和モダンデザイン邸宅です。ワンランク上の性能と美しいデザインを両立させたモデルとなっています。
エースホームは、これらの豊富な商品ラインナップにより、お客様の予算やライフスタイル、デザインの好みに合わせた最適な住まいづくりを実現しています。
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エースホームのQ&A
ここからはエースホームに関するQ&Aを紹介していきます。
Q. エースホームはどのような会社ですか?
A. エースホームは、LIXILグループと提携するフランチャイズ型のハウスメーカーです。全国に約50の加盟店を展開しており、大手ハウスメーカーの商品開発力と地域密着型工務店のきめ細やかなサービスを両立させた家づくりを提供しています。本社は東京都新宿区にあり、ナックハウスパートナー株式会社が運営しています。
Q. フランチャイズ方式のメリットは何ですか?
A. フランチャイズ方式により、中間マージンの削減が可能となり、価格を抑えた家づくりを実現しています。また、地域の工務店が加盟店となるため、地域特性を理解した施工と、長期にわたるアフターサービスが受けられます。一方で、加盟店によってサービスの質に差が出る可能性があるため、複数の加盟店を比較検討することをおすすめします。
Q. 長期優良住宅に対応していますか?
A. はい、全商品が長期優良住宅の認定基準を満たしており、耐久性やメンテナンスの容易さが確保されています。また、省令準耐火構造にも対応しているため、火災保険料の軽減にもつながります。
Q. 完全自由設計で家を建てられますか?
A. エースホームは規格住宅をベースにしたカスタマイズ方式が中心となります。15種類以上の商品ラインナップの中からベースとなるプランを選び、それを基に間取りや仕様をカスタマイズしていくスタイルです。完全にゼロから設計するフルオーダーではないため、大幅な間取り変更には制限がある場合があります。
Q. エースホームは寒いという口コミは本当ですか?
A. 一部で「寒い」という声もあります。断熱材やサッシの仕様、間取り・換気計画などの組み合わせで体感が変わりやすいため、検討時は断熱材・サッシ仕様を中心に、提案内容を確認しておくとよいでしょう。
Q. モデルハウスや見学会はありますか?
A. 全国の加盟店でモデルハウス見学や完成見学会を開催しています。公式サイトから来場予約ができ、現在は来場予約で最大2,500円分のAmazonギフトカードプレゼントキャンペーンも実施されています。また、オンライン相談会も開催しており、自宅から気軽に相談することも可能です。
まとめ
今回はFP兼宅建士の立場からエースホームの評価を行いました。
エースホームは、フランチャイズ方式により地域密着型のサービスと大手メーカーレベルの商品開発力を両立させ、坪単価40万円から75万円という手の届く価格で高性能住宅を提供している点が最大の魅力です。耐震等級3や断熱等級6から7に対応する基本性能の高さ、豊富な商品ラインナップによる選択肢の多さは高く評価できます。一方で、加盟店による品質のばらつきや、標準仕様外のオプション費用が高額になりやすい点には注意が必要です。
家づくりを成功させるためには、複数の加盟店を比較検討し、標準仕様をベースにした計画を立てることが重要です。理想の住まいを実現するために、ぜひ本記事の情報を参考にしてください。


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