「自然素材の家って憧れるけど、実際どうなの?」
健康志向の高まりとともに注目を集める「無添加住宅」。
無添加住宅は、その名の通り化学物質をできるだけ使わず、自然素材で建てられた家。
でも、
- 本当に安全なの?
- 価格は高いんじゃない?
- メンテナンスが大変そう…
など、気になる点は多いはず。
そこで今回は、一級建築士である私が無添加住宅のメリット・デメリットから坪単価、 選び方のポイントまで、徹底解説しました!
「無添加住宅って実際どうなの?」と疑問をお持ちのあなたも、この記事を読めば、その魅力と注意点がスッキリ分かります。
さあ、理想の住まいづくりに役立つ情報満載の記事を読み進めて、あなたも無添加住宅のexpertになりましょう!
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?
もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。
後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心
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それでは解説をしていきます。
無添加住宅の評価はAランク!現役建築士が評価
項目 | 詳細 |
総合評価 | Aランク
|
耐震性 | |
断熱性・気密性 | |
間取りの自由度 | |
コストパフォーマンス | |
アフターサービス | |
会社の信頼度 | |
坪単価 | 60万~80万円程度 |
現役一級建築士の無添加住宅の評価とアドバイス
無添加住宅は、化学物質を排除し、自然素材にこだわった家づくりを提供するメーカーです。
漆喰や無垢材、炭化コルクなどの天然素材を用いた「眠れる家」など、健康的で快適な住環境を目指しています。また、特に音、匂い、視覚、温度、湿度、空気といった6つの要素を整えることで睡眠の質を向上させる住まいが特長です。
独自の建材や施工技術を活かした住宅は、シックハウス症候群などの健康リスクを抑えることを目的とし、住まい手に安心感を提供しています。無添加住宅では、米のりを使った接着や柿渋塗料、天然石屋根「クールーフ」、断熱材「パーフェクトバリア」など、独自の建材を使用しています。これにより、耐久性と快適性、さらに経年変化を楽しむ住まいの魅力を引き出しています。
一級建築士の無添加住宅の評価
- 【耐震性】:
無添加住宅の公式サイトには、具体的な耐震等級や使用する構造金物の詳細は記載されていません。ただし、天然石や無垢材などの頑丈な建材を用い、構造全体として耐震性を備えていると考えられます。無添加住宅の設計は耐久性を重視しており、しっかりとした構造に基づいていますが、耐震に関する数値は公表されていないため、詳しく確認することをお勧めします。 - 【断熱性・気密性】:
無添加住宅は、断熱材にポリエステル100%の「パーフェクトバリア」を使用しています。この断熱材は、高い断熱性能を持ちながらホルムアルデヒドの発生がなく、安全性にも優れています。また、無垢材や炭化コルクなど、湿度調整機能を備えた素材が採用されており、室内の快適な環境を維持します。気密性に関する数値は明示されていませんが、通気性や調湿性能に配慮した素材の選定が特徴です。 - 【間取りの自由度】:
無添加住宅は、天然素材を用いた完全自由設計に対応しており、各家庭のライフスタイルや好みに合わせた設計が可能です。また、設計の段階で素材の選定をオーダーメイドで対応できるため、施主の要望に応じた住まいを実現します。無添加住宅の施工例には多種多様な邸宅が掲載されており、間取りやデザインの自由度の高さが伺えます。 - 【コストパフォーマンス】:
無添加住宅は、天然素材をふんだんに使う一方で、コストダウンを図るために海外での直接仕入れや提携工場での生産体制を整えています。これにより、無添加住宅が目指す安心・安全な住まいを、大手メーカーと同等の価格で提供することを実現しています。耐久性やメンテナンスの観点から見ても、長期間安心して住み続けられる住宅としてのコストパフォーマンスは高いと言えます。 - 【アフターサービス】:
無添加住宅のアフターサービスについての詳細は公式サイトで明確に言及されていませんが、自然素材の経年変化を楽しむコンセプトに基づくサポートが期待できます。自然素材のメンテナンスや補修が必要な場合に、専門スタッフの対応が可能かどうかについては、詳しく確認することをお勧めします。 - 【会社の信頼度】:
無添加住宅は、長年にわたり自然素材を用いた住宅づくりを続けてきた実績があり、シックハウス症候群対策に特化した住宅としての信頼が高まっています。また、独自技術を導入し、業界内でも注目されるメーカーとして確立されており、自然素材や健康住宅を求める顧客からの支持を集めています。
無添加住宅は、天然素材にこだわり、化学物質を排除した家づくりで業界内での確固たる地位を築いています。「眠れる家」や「パーフェクトバリア」など、健康に配慮した独自の技術や工法を採用し、快適な住環境を提供しています。また、完全自由設計を採用し、施主の要望に応じたオーダーメイドの設計が可能です。
一方で、耐震や気密性能の具体的な数値は記載されていないため、事前の確認が必要です。健康志向の方や自然素材の住宅に関心のある方に最適な住宅メーカーといえます。
無添加住宅で家づくりする方へ-一級建築士からアドバイス
無添加住宅での家づくりを成功させるために、さらに踏み込んだ具体的なアドバイスをさせていただきます。
【1】自然素材で快適な住まい作り
無添加住宅の自然素材は、健康と快適さを実現する選択肢です。
① 安全性を重視した接着剤「米のり」
無添加住宅では、木材の接着に化学物質を使用せず、米を原料とした「米のり」を用います。米のりは接着力が強く、化学物質を含まないため、室内空気を汚染せず、シックハウス症候群のリスクを抑えます。天然素材を使うことで健康をサポートし、長期間にわたり安心して暮らせる住まいを提供しています。
②木材の風合いを活かす無垢材
無垢材は調湿性能があり、自然に湿気を吸収・放出してくれるため、室内の湿度を適度に保つことができます。無添加住宅の無垢材は化学処理を行わずに加工し、経年変化によってより深い味わいが生まれます。ウレタン塗装などを行わないことで、自然の調湿機能を活かし、長く快適に過ごせる住まいとなります。
③耐久性と美しさを兼ね備えた「クールーフ」
天然石の粘板岩を使用した「クールーフ」は、強い耐久性と涼しい室内環境を保つための工夫が凝らされています。屋根裏部の熱を自然換気で逃がす独自の工法により、夏の温度上昇を防ぎます。また、重ねしろを減らすことで屋根の軽量化を実現しており、地震にも強い設計です。
【2】健康的な空間を支えるこだわりの素材
無添加住宅は、家全体を自然素材で包み込み、健康的な生活空間を実現しています。
①消臭・調湿効果を持つ「漆喰」
漆喰壁は、調湿機能に優れ、空気中の湿気を吸収・放出することで室内の湿度を適切に保ちます。また、漆喰には消臭効果もあり、生活臭やペットの匂いを吸着し、清潔な空間を保つ役割も担います。漆喰は自然素材でありながら高い機能性を持ち、健康に配慮した快適な室内環境づくりをサポートします。
②断熱効果の高い「パーフェクトバリア」
断熱材「パーフェクトバリア」は、ポリエステル100%で構成されており、ホルムアルデヒドの揮発がないため、シックハウス症候群のリスクを軽減します。この素材は耐久性にも優れ、湿気を吸収しにくい特性を持つため、長期間にわたり断熱効果を維持しやすいのが特徴です。これにより、冷暖房効率が高まり、年間を通して快適な室温を保つことができます。
③空気を整える「眠れる家®」
「眠れる家®」は、音、匂い、視覚、温度、湿度、空気質の6つの要素が調整され、脳をリラックスさせるための住環境を提供します。炭化コルクや無垢材などの素材が音を吸収し、しっくいや石材が匂いを浄化し、天然木の視覚的な落ち着きを与えます。これにより、安らぎのある空間が整えられ、睡眠の質が向上します。
【3】安心して住める住まいの構造と設備
無添加住宅は、自然素材を活かした独自の設計で、長期にわたり安心して暮らせる住まいを提供します。
① 高い耐火性能を持つ「漆喰」
漆喰は、石灰を主成分とする天然素材で、火に強い性質があります。無添加住宅の漆喰壁は、建築基準法で定められた防火性能基準に適合しており、耐火性能が高いため、万一の火災時にも有害な化学物質が発生しないのが特徴です。また、漆喰は防カビや抗菌作用もあり、清潔な室内環境の維持にも役立ちます。
②自然素材を活かしたサニタリー
無添加住宅のサニタリーは、無垢の木を米のりで接着したキャビネットや天然石のカウンターを使用することで、化学物質を排除しつつ高い耐久性を保っています。シンプルで洗練されたデザインの洗面ボウルやホーロー製の浴槽を用いることで、使い心地とデザイン性の両方を兼ね備えた空間が生まれます。
③軽量で涼しい屋根「クールーフ」
天然石である粘板岩を使用した「クールーフ」は、屋根裏部の熱を自然換気によって逃がす構造となっており、夏の暑さを和らげる効果があります。また、独自の工法で葺くことで屋根を軽量化し、地震などの揺れに強い設計となっています。天然石の耐久性により、美しさが長持ちし、風雨にも強い屋根材です。
【4】自然素材を最大限に活用したおすすめ施工例5選
無添加住宅の施工例から、特に魅力的な5つの邸宅をご紹介します。
①薪ストーブのある家
この家は、自然素材にこだわり、冬でも暖かい住まいを実現しています。薪ストーブは無垢材や漆喰壁との相性が良く、空間全体に柔らかな温もりを広げます。また、ストーブの炎がもたらす視覚的なリラックス効果もあり、家族が集まるリビングをより心地よい空間にしています。
②森の中のコテージ
自然の中で生活するような「森の中のコテージ」は、無添加住宅ならではの自然素材と美しいデザインが特徴です。周囲の景色を取り込む窓や、自然光をたっぷりと取り込む間取りで、居心地の良い空間が広がります。天然石や木材を使い、日々の疲れを癒せるリラックス空間を演出しています。
③ 狭小地に建つ町家
都市部の限られた敷地でも、快適な居住空間を確保した「狭小地に建つ町家」。無添加住宅の自由設計により、効率的な間取りが実現され、書斎コーナーを設けるなど、家族のライフスタイルに合わせた使いやすい空間が特徴です。
④ ナチュラルモダンの家
ナチュラルモダンの家は、自然素材の風合いを活かしながらも、現代的なデザインを取り入れた家です。無垢材や漆喰が、シンプルでありながら温かみのあるモダンな雰囲気を醸し出しています。
⑤おいしい空気の家
シックハウス症候群対策に特化した「おいしい空気の家」は、化学物質を極力排除し、清潔な空気を提供する住まいです。漆喰や無垢材を使うことで空気の質が保たれ、健康に配慮した住空間が実現しています。特に、小さなお子様やアレルギーが気になる方にとっては安心して暮らせる選択肢です。
【5】眠れる家®で実現するリラックス空間
無添加住宅の「眠れる家®」は、6つの要素を整え、睡眠の質を高めるための快適な環境を提供します。
①音の吸収とα波のリラックス効果
無添加住宅の「眠れる家」は、炭化コルクや無垢材、漆喰などの多孔質な素材を使用し、騒音を軽減します。これにより脳がリラックスしやすく、睡眠時にα波が発生し、落ち着いた状態で眠りに入ることができます。静かで穏やかな音環境は、寝室を心地よい空間へと変えます。
②天然素材の消臭と空気浄化
「眠れる家」では、漆喰やコーラルストーンが生活臭やペットの匂いを吸着・分解し、清潔な空気環境を保ちます。また、無垢材の自然な香りがリラックス効果をもたらし、脳と自律神経を穏やかに整えるため、睡眠環境をさらに向上させます。
③ 目に優しい視覚環境
無垢材は紫外線を吸収するため、反射する光には紫外線がほとんど含まれず、視覚的な刺激が抑えられます。また、漆喰は高い反射率を持ち、少ない照明でも十分な明るさを確保できます。心地よい光の加減は、目に優しく、リラックスして眠るための理想的な視覚環境を提供します。
④湿度調整ができる漆喰と無垢材
漆喰や無垢材は、湿気を吸収・放出する調湿効果を持っており、室内の湿度を一定に保つことができます。梅雨時や乾燥する冬の季節にも適度な湿度を維持でき、結露の発生を抑えた快適な空間が続きます。
⑤適切な温度の維持
炭化コルクや無垢材は、熱容量が高く温度変化が緩やかです。夏は熱を外に逃がし、冬は熱を蓄えるため、1年を通して快適な室温が保たれます。心地よい温度環境が整えられることで、入眠時の体温を最適に保ち、睡眠の質を向上させます。
⑥清浄な空気質
無添加住宅の「眠れる家」は、化学物質を極力排除し、清潔な空気環境を実現しています。化学物質の少ない空気がもたらすリラックス効果により、心地よい眠りにつながります。千葉大学の研究では、化学物質濃度の低い空気環境が快適と感じる効果が示されています。
後悔?トラブル?無添加住宅144人の口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「無添加住宅 後悔」や「無添加住宅 トラブル」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回144人の評判を徹底的に調査してみました。

結婚を機に無添加住宅で家を建てました。決め手は、ショールームで体感した木の温もりと漆喰の優しい風合い。実際に住んでみて、その居心地の良さに感動しています!日差しがたっぷり入るリビングで、夫婦でコーヒーを飲みながらゆったり過ごす時間が、何よりも幸せです。


第二の人生を穏やかに過ごしたいと、無添加住宅の平屋を選びました。天然素材に囲まれた空間は、まるでリゾートにいるかのような心地よさ。夫婦でガーデニングを楽しんだり、縁側でお茶を飲んだり…夢のような毎日を送っています。


参考:Google マップ
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無添加住宅の坪単価は約60万~80万円!
健康志向の高まりとともに、自然素材にこだわった「無添加住宅」が注目を集めています。しかし、気になるのはその価格。一体、坪単価はどれくらいなのでしょうか?
さまざまな情報を総合すると、無添加住宅の坪単価は60万円台から80万円台が目安となります。
坪単価に影響する要素
無添加住宅の坪単価は、以下の要素によって変動します。
- 使用する素材のグレード: 無添加住宅では、使用する天然素材の量によってグレードが分かれています。全て天然素材の「Cタイプ」、スタンダードな「Sタイプ」、目に見える部分のみ天然素材の「Nタイプ」などがあり、グレードによって坪単価が変わります。
- 延床面積: 延床面積の計算方法や、本体価格に含まれる範囲によっても坪単価は変動します。
- 建築地の条件: 建設地によって、地盤改良工事や造成工事などの費用が発生する場合があり、坪単価に影響します。
- オプションや設計費用: 個別の要望に合わせて、オプションや設計費用が加算されるため、坪単価が高くなる可能性があります。
坪単価から見える「無添加住宅」のこだわり
無添加住宅は、自然素材をふんだんに使用することで、健康で快適な住環境を提供することに重点を置いています。そのため、使用する素材のグレードや施工の質にこだわっており、それが坪単価に反映されていると考えられます。
例えば、壁材には化学物質を含まない天然の漆喰、床材には無垢材、屋根材には天然石などが使用されます。これらの素材は、調湿効果や断熱効果に優れ、シックハウス症候群の予防にも役立ちます。また、接着剤や塗料にも自然素材を使用するなど、細部までこだわっている点も特徴です。
無添加住宅と有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、無添加住宅の価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
ハウスメーカー | 坪単価(万円) | 特徴 | 無添加住宅との比較 |
---|---|---|---|
無添加住宅 | 60~80 | 天然素材にこだわった家づくり。漆喰や無垢材を使用。 | – |
積水ハウス | 80~120 | 鉄骨系大手ハウスメーカー。高い耐震性と自由設計が特徴。 | 坪単価は積水ハウスの方が高い。積水ハウスは鉄骨造、無添加住宅は木造が基本。 |
ヘーベルハウス | 80~120 | ALCコンクリート住宅。高い耐久性と耐火性が特徴。 | 坪単価はヘーベルハウスの方が高い。ヘーベルハウスはALCコンクリート造、無添加住宅は木造が基本。 |
ダイワハウス | 70~110 | 木造・鉄骨系大手ハウスメーカー。xevoシリーズなど、高気密・高断熱住宅が特徴。 | 坪単価はダイワハウスの方が高い。 |
住友林業 | 70~100 | 木造系大手ハウスメーカー。ビッグフレーム構法など、高い耐震性と木造住宅の良さを両立。 | 坪単価は住友林業の方が高い。 |
セキスイハイム | 60~90 | 鉄骨系ハウスメーカー。ユニット工法による高品質・短工期が特徴。 | 坪単価はセキスイハイムの方がやや高い。セキスイハイムは鉄骨造、無添加住宅は木造が基本。 |
一条工務店 | 50~80 | 高気密・高断熱住宅のパイオニア。全館床暖房が標準装備。 | 坪単価は一条工務店の方がやや低い~同程度。 |
タマホーム | 40~60 | ローコストハウスメーカー。自由設計と低価格を両立。 | 坪単価はタマホームの方が低い。 |
レオハウス | 40~60 | ローコストハウスメーカー。規格住宅でコストを抑える。 | 坪単価はレオハウスの方が低い。 |
アイダ設計 | 30~50 | ローコストハウスメーカー。豊富なプランと低価格が魅力。 | 坪単価はアイダ設計の方が低い。 |
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無添加住宅のメリット・デメリット
近年、健康志向の高まりとともに注目を集めているのが「無添加住宅」です。
化学物質を極力排除し、自然素材をふんだんに用いることで、健康で快適な住環境を実現する住宅です。しかし、メリットだけでなく、デメリットも存在します。
ここでは、無添加住宅の特徴を詳しく解説し、家づくりの参考となる情報提供を目指します。
メリット
-
健康への配慮
- シックハウス症候群対策: ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)を発生させる建材を避け、自然素材を使用することで、シックハウス症候群のリスクを軽減します。
- アレルギー対策: アレルギーの原因となる化学物質を極力排除することで、アレルギー症状の発症リスクを低減します。
- 抗ウイルス・抗菌効果: 漆喰壁は、ウイルスや細菌を不活化させる効果も期待できます。
- 電磁波対策: 炭化コルクは電磁波を吸収する性質を持つため、電磁波過敏症の方にも安心です。
-
快適な居住性
- 調湿効果: 漆喰壁や無垢材などの自然素材は、調湿効果に優れています。夏は湿気を吸収し、冬は乾燥を防ぐことで、一年を通して快適な湿度を保ちます。
- 断熱効果: 炭化コルクや羊毛断熱材など、自然素材を用いた断熱材を使用することで、高い断熱効果を発揮します。冬は暖かく、夏は涼しい室内環境を実現します。
- 消臭効果: 漆喰壁や炭は、生活臭やペット臭などを吸着し、消臭効果を発揮します。
- 防音効果: 木材は、音を吸収する性質があるため、外部からの騒音を軽減し、静かな室内環境を実現します。
-
設計の美しさ
- 自然素材の美しさ: 漆喰壁や無垢材など、自然素材は、それぞれ独特の風合いと質感を持ち、温かみのある美しい空間を創り出します。
- 経年変化: 自然素材は、時間の経過とともに色や風合いが変化し、深みのある味わいを増していきます。
- 設計の自由度: 完全自由設計なので、ライフスタイルや好みに合わせた理想の住まいを実現できます。
-
環境への配慮
- 持続可能な社会への貢献: 自然素材は、再生可能な資源であり、環境負荷が低いため、持続可能な社会に貢献できます。
- CO2削減: 木材は、成長過程でCO2を吸収するため、木材を使用することでCO2削減に貢献できます。
デメリット
-
コスト
- 初期費用: 自然素材は、一般的な建材に比べて高価なため、建築費用が高額になりがちです。
- メンテナンス費用: 自然素材は、定期的なメンテナンスが必要となる場合があり、メンテナンス費用がかかる可能性があります。
-
メンテナンス
- 定期的なメンテナンス: 漆喰壁の塗り替えや無垢材のワックスがけなど、定期的なメンテナンスが必要です。
- 汚れ: 漆喰壁は、汚れが目立ちやすいという特徴があります。
-
その他
- 施工業者による品質のばらつき: フランチャイズ展開しているため、施工業者である加盟店によって品質に差が生じる可能性があります。
- 自然素材の特性: 自然素材は、工業製品と比べて、色や形にばらつきがある場合があります。
無添加住宅の商品ラインナップ
無添加住宅の商品について詳しくご紹介します。
無添加住宅では完全自由設計を基本としているため、決まった商品プランはありません。ここでは、無添加住宅の家づくりの特徴を見ていきましょう。
化学物質過敏症やシックハウス症候群から解放されたい方へ
近年、住宅の高気密化・高断熱化に伴い、シックハウス症候群や化学物質過敏症に悩む方が増えています。目に見えない化学物質は、頭痛、めまい、吐き気、呼吸困難など、様々な症状を引き起こす可能性があり、健康的な生活を脅かす存在となっています。
無添加住宅は、そんな悩みをお持ちの方でも安心して暮らせる家を提供しています。化学物質の使用を極力抑え、自然素材にこだわった家づくりで、健康的な暮らしをサポートします。
フルオーダーメイドで叶える、理想の住まい
無添加住宅では、お客様一人ひとりのライフスタイルや健康状態、そして理想を叶えるために、フルオーダーメイドの家づくりを行っています。間取りやデザインはもちろん、使用する素材も自由に選択できます。
こだわりの自然素材
無添加住宅では、様々な自然素材を使用しています。
- 構造材: 家の骨組みとなる構造材には、国産の無垢材(杉、桧など)や集成材を使用。強度と耐久性に優れ、木の温もりを感じられる空間を創り出します。
- 無垢材は、木本来の風合いと調湿効果が魅力です。
- 集成材は、強度と安定性に優れ、構造材として安心して使用できます。
- 断熱材: 断熱材には、羊毛断熱材、セルロースファイバー、炭化コルク断熱材など、自然素材由来のものを採用。高い断熱性と調湿効果で、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現します。
- 羊毛断熱材は、吸放湿性に優れ、結露を防ぎ、カビの発生を抑制します。
- セルロースファイバーは、高い断熱性と吸音効果を兼ね備えています。
- 炭化コルク断熱材は、断熱性、防音性、耐火性に優れ、環境にも配慮した素材です。
- 外壁材: 外壁には、漆喰、焼杉、ガルバリウム鋼板などを使用。
- 漆喰は、調湿効果、消臭効果、防火性に優れ、美しい外観を長く保ちます。
- 焼杉は、耐久性、耐候性、防虫性に優れ、独特の風合いが魅力です。
- ガルバリウム鋼板は、軽量で耐久性が高く、メンテナンスが容易です。
- 内装材: 内装には、無垢フローリング(パイン、オークなど)、珪藻土、和紙などを使用。
- 無垢フローリングは、肌触りが良く、温かみのある空間を演出します。
- 珪藻土は、調湿効果、消臭効果、吸音効果に優れています。
- 和紙は、柔らかな光を取り込み、落ち着いた雰囲気を醸し出します。
- 屋根材: 屋根には、天然石(玄昌石など)、瓦、ガルバリウム鋼板などを使用。
- 天然石は、耐久性、耐候性に優れ、高級感のある外観を演出します。
- 瓦は、日本の風土に合った伝統的な屋根材で、耐久性と美しさを兼ね備えています。
- ガルバリウム鋼板は、軽量で耐久性が高く、様々な形状に対応できます。
- 接着剤: 接着剤には、化学物質を含まない米のりを使用。
- 米のりは、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの化学物質を含まず、安心安全です。
- 塗料: 塗料には、柿渋など、自然素材由来のものを採用。
- 柿渋は、防腐効果、防虫効果、防水効果に優れ、木の呼吸を妨げません。
これらの素材は、すべて厳選された自然素材であり、健康に配慮した住まいづくりを実現します。
全国に広がるネットワーク
無添加住宅は、フランチャイズ方式を採用し、全国180以上の加盟店があります。お近くの加盟店に相談することで、地域に合わせた家づくりや、きめ細やかなサポートを受けることができます。
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無添加住宅のQ&A
ここからは無添加住宅に関するQ&Aを紹介していきます。
Q1. 無添加住宅の評判は?
A: 無添加住宅の評判は、実際に住んでいる方の口コミを見ると、概ね良好です。特に、健康面や快適性に関する満足度が高い傾向があります。
Q2. 無添加住宅の漆喰について教えてください
A: 無添加住宅では、壁材に漆喰がよく使われます。漆喰は、消臭効果、調湿効果、抗菌効果などに優れており、快適な室内環境を保つのに役立ちます。
Q3. 無添加住宅はカビや結露に対してどうですか?
A: 漆喰や無垢材が湿度を調整するため、通常の住宅に比べてカビや結露が発生しにくい傾向にあります。しかし、メンテナンスを怠るとカビが発生することもあります。
Q4. 無添加住宅の10年後ってどうなるの?
A: 無添加住宅は、自然素材を使用しているため、経年変化によって味わいが増していきます。10年後も、より美しく、愛着のある住まいになっていることでしょう。
Q5. 無添加住宅の耐震性はどうですか?
A: 無添加住宅は、耐震性に優れた構造を採用しています。安心して暮らせるよう、地震対策もしっかりと行われています。
Q6. 無添加住宅のアレルギー対策について教えてください
A: 無添加住宅は、化学物質を極力使用しないため、アレルギーを持つ方でも安心して暮らせる住まいです。
Q7. 無添加住宅のリフォームは可能ですか?
A: 無添加住宅は自然素材を活用しているため、同じコンセプトでリフォームすることもできます。無垢材や漆喰壁の追加など、リフォームに適した材料が揃っています。
まとめ
今回は一級建築士の立場から無添加住宅の評価を行いました。
無添加住宅の天然素材にこだわった家づくりは、健康志向の高い方には大きなメリットと言えるでしょう。漆喰壁や無垢材の床、天然石の屋根など、化学物質を含まない自然素材は、健康的で心地よい住環境を提供してくれます。
一方で、天然素材であるがゆえに、メンテナンス費用が高額になる可能性や、施工を担当するフランチャイズ店によって品質に差がある点は留意が必要です。
住宅性能だけでなく、健康面にも配慮した家づくりを検討している方は、ぜひ無添加住宅を候補に入れてみて下さい。
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