石川県で理想の注文住宅を建てたいとお考えの皆様、地元で長年培われた確かな技術力と、お客様一人ひとりに寄り添う丁寧な家づくりで評判の玉家建設をご存知でしょうか?
石川県で長く支持を集める玉家建設は、「北陸の気候を知り尽くした家づくり」を強みとする地域密着型の住宅メーカーです。しかし実際に検討するとなると、
- 「坪単価は高い?」
- 「性能や仕様は価格に見合っている?」
- 「メリットだけでなく注意点も知りたい」
と感じる方も多いのではないでしょうか。
注文住宅は人生最大の買い物だからこそ、信頼できる建築会社選びが重要です。そこでこの記事では、FP兼宅建士の目線で玉家建設の住まいづくりを徹底分析し、価格から性能、デザイン性まで詳しく解説していきます。
家づくりで後悔しないための、本当に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

【工務店中心】SUUMOの無料カタログはこちら⇒
【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME’Sの無料カタログはこちら⇒
それでは解説をしていきます。
高い?評判悪い?玉家建設の口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「玉家建設 高い」や「玉家建設 評判悪い」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回130人の評判を徹底的に調査してみました。

玉家建設さんの家は家中どこにいてもまんべんなく暖かいです。最高水準の断熱性能と床暖房が標準装備のおかげで、子どもたちがリビングの吹き抜けの下でも裸足で走り回っているのを見ると、「この家を選んで良かった!」と感じます。寒さによるストレスが一切なくなり快適に過ごせています。


住み始めて8年が経ちましたが、引き渡し後も定期的な点検があり、何か小さな困り事があってもすぐに相談に乗ってくれるので安心しています。担当の方が「困り事はありませんか」と定期訪問で声をかけてくれるので、住み始めてからもずっと見守られているようで心強いです。


吹き抜けのある大空間でも温度差が少なく、冬は暖かく、夏は涼しい快適性を実現しています。初期投資は高額でしたが、この性能のおかげで以前住んでいた家よりも光熱費が抑えられており、長期的に見れば十分に価値のある投資だったと思っています。
参考:Googleマップ
【工務店中心】SUUMOの無料カタログはこちら⇒【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME’Sの無料カタログはこちら⇒
FP兼宅建士が教える失敗しない!玉家建設で家を建てる方法
玉家建設で家づくりを検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
玉家建設は、石川・富山の北陸気候に合わせた独自システム「TOIS」と、断熱等級6・C値0.7・床暖房標準などの高性能を軸に、坪単価約60万〜80万円帯で“居心地”を作り込む地域密着型の住宅メーカーです。
そのため「北陸で温度差の少ない快適性」「限定棟数による丁寧な設計・施工」に強みがある一方、(初期投資の大きさ・工期と着工待ち・こだわり追加での予算上振れ)を見極めるのがコツ。まずは全体像と評価を押さえましょう。
FP宅建士の筆者による玉家建設の全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | A+ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
北陸の冬でも「家中どこにいても暖かい」を目指し、床暖房標準や高断熱・高気密を前提に“居心地”を組み立てやすいのが玉家建設の魅力です。
そのため、坪単価だけでなく「性能・床暖房・点検まで含めた総額」と「着工スケジュール」を最初に揃えるほど、予算と予定のブレを抑えられます。
そこで、玉家建設での家づくりを成功させるために、押さえておきたい特徴を5つに整理しました。
独自システム「TOIS」で断熱等級6・C値0.7・床暖房標準を軸に“温度差の少なさ”を作る
玉家建設は北陸の長い冬を前提に、断熱材「ネオマゼウス」や高性能サッシ、気密の作り込み、床暖房の標準化までを一体で設計しやすいのが特徴です。吹き抜けなど大空間でも温度差が出にくい方向に寄せられるため、暮らしのストレスが減りやすくなります。
向いている人:冬の寒さ・廊下や洗面の冷えが苦手な方、家中を一定に近い体感で暮らしたい方。
注意点+契約前の確認:床暖房の範囲、熱源機の仕様、光熱費試算の前提(家族人数・在宅時間・設定温度)を見積と一緒に書面で確認しましょう。
「許容応力度計算+耐震等級3」を標準に置き、北陸の暮らしを安全側で固めやすい
最高等級の耐震を前提に、構造から安心を積み上げる設計思想が合いやすい会社です。性能が揃っているほど、将来の保険料や資産価値の考え方も整理しやすく、家計の長期計画が立てやすくなります。
向いている人:地震対策を“数字で確保”したい方、長く住み継ぐ前提で安心を重視したい方。
注意点+契約前の確認:耐震等級3の取得範囲(建物形状や開口計画の影響)と、構造に関わる変更時の再計算ルールを確認しましょう。
年間棟数を「石川100邸・富山40邸」に絞り、打ち合わせ密度と現場品質を確保する
量産よりも一邸あたりの時間配分を優先し、要望の聞き取りから設計の詰め、現場の巡回まで丁寧さを担保しやすい体制が強みです。結果として、施主の「こだわりが多い」ケースでも形にしやすくなります。
向いている人:細部まで納得して決めたい方、打ち合わせ回数が多くても質を優先したい方。
注意点+契約前の確認:希望入居時期がある場合は、契約〜着工〜引き渡しの目安と繁忙期の待ち時間を先に押さえましょう。
ハウジングギャラリー「響」で素材の質感と“空気感”を体感しながら決めやすい
カタログでは判断しづらい、素材の触感や空間の居心地を体感してから仕様を詰められるのが大きな利点です。体感ベースで優先順位を整理できるため、オプションの取捨選択も合理的に進めやすくなります。
向いている人:完成イメージのズレで後悔したくない方、性能もデザインも「体感で納得」して選びたい方。
注意点+契約前の確認:体感した仕様が“標準か選択か追加か”を、その場で見積条件に落としてもらいましょう。
「生涯のお抱え大工」と40年スパンの定期点検で、住んでからの不安を減らしやすい
引き渡し後も点検や相談の接点が続くため、小さな不具合を放置しにくく、結果的に大きな修繕を避けやすくなります。オーナー向けの「響倶楽部」など、住んでからの関係性を前提にした運用が特徴です。
向いている人:建てた後も長く見てもらえる安心がほしい方、住まいを手入れしながら育てたい方。
注意点+契約前の確認:無償点検の範囲、有償メンテの条件、連絡窓口と対応目安を契約前に書面で確認しましょう。
玉家建設の坪単価は約60万~80万円!
玉家建設の注文住宅における坪単価は、60万円から80万円が基本的な相場となっています。この価格帯は、石川県を中心とした北陸エリアの注文住宅市場において、高品質な住まいを提供する価格帯として位置づけられています。ローコスト住宅とは明確に一線を画し、長く快適に暮らせる本物の住宅性能とデザイン性を追求した結果の価格設定といえるでしょう。
スタイル・仕様別の坪単価目安
玉家建設では、選択する住宅のスタイルや仕様によって坪単価が変動する明確な価格体系があります。
最もベースとなるのは、シンプルな平屋スタイルで坪60万円からです。平屋は階段や2階部分の構造が不要なため、建築コストを比較的抑えやすい構造となっています。一方、広々としたリビングや吹き抜けを取り入れた2階建て住宅では、構造の複雑さや材料費の増加により坪70万円からが目安となります。
親世帯と子世帯が一緒に暮らす多世帯住宅になると坪75万円からとなります。これは、キッチンや浴室などの水回り設備が複数必要になることや、プライバシーを確保するための間取りの工夫、延床面積の増加などが影響しています。さらに、外壁材や内装材に高級素材を採用し、造作家具や特注の建具などにこだわった住まいでは坪80万円からが相場です。
実際の施工事例では、60坪の土地に二世帯住宅を建てたケースで、建築本体価格と諸経費を含めた総額が4,500万円、坪単価は75万円でした。また、富山支店では坪単価80万円台がボリュームゾーンとなっており、エリアや市場環境によっても若干の価格差が見られます。
価格設定を支える経営方針
玉家建設の坪単価を理解する上で重要なのが、年間施工棟数を石川県で100邸、富山県で40邸に厳格に限定している経営方針です。この「量より質」を徹底する姿勢が、価格構造の基盤となっています。
多くの住宅会社が年間数百棟、数千棟を手がけることで規模の経済を追求する中、玉家建設はあえて棟数を絞る戦略を選択しています。これにより、一邸あたりに十分な時間と人員を配置できるため、設計段階から施工、アフターサービスまで、きめ細かな対応が可能になります。
限定棟数制により、設計担当者が複数の案件を掛け持ちして対応が疎かになることがなく、現場監督も十分な頻度で現場を巡回できます。また、優秀な職人を安定的に確保し、一邸ごとに丁寧な施工を行える体制を維持できます。こうした人的リソースへの投資コストが、坪単価に反映されているのです。
一般的なハウスメーカーでは、年間施工数を増やすことで仕入れコストを下げ、坪単価を抑える戦略をとります。しかし玉家建設は、規模拡大による効率化よりも、一邸一邸の品質と施主満足度を優先する経営判断をしており、これが価格帯の違いとして表れています。
北陸特化の高性能仕様がもたらすコスト構造
玉家建設の坪単価のもう一つの大きな要因が、北陸の厳しい気候条件に対応するための高性能仕様です。
すべての住まいに採用されている独自システム「TOIS」では、耐震等級3を標準装備としています。最高等級の耐震性能を実現するには、構造計算や構造材の増強、接合部の強化など、通常より多くのコストがかかります。しかし、地震の多い日本では、この投資が将来的な安心と資産価値の維持につながります。
断熱性能では、世界最高レベルの「ネオマゼウス」という断熱材を採用しています。一般的なグラスウールと比較すると材料費は高額ですが、薄い厚みで高い断熱効果を発揮するため、空間を有効活用できるメリットがあります。さらに高性能断熱サッシュを組み合わせることで、ZEH基準を大きく上回る断熱性能等級6(一部商品を除く)を達成しています。
気密性能C値0.7㎠/㎡を標準仕様とするには、施工段階での丁寧な作業と厳密な検査が必要です。気密テープの貼り方一つとっても、職人の技術と時間を要します。しかし、この高気密性能により、冷暖房効率が大幅に向上し、月々の光熱費削減につながります。
1994年から床暖房を標準設備として採用している点も、初期コストを押し上げる要因の一つです。床暖房の設置には配管工事や熱源機の費用がかかりますが、北陸の長く厳しい冬を快適に過ごすための必須設備として、玉家建設では標準化しています。
初期投資と長期的コストのバランス
玉家建設の坪単価60万〜80万円は、初期投資としては高額に感じられるかもしれません。しかし、住宅のコストは建築時だけでなく、居住期間全体で考えるべきです。
高断熱・高気密住宅は、冷暖房費を大幅に削減できます。高断熱・高気密の住まいは、冷暖房効率が上がることで、一般的な住宅と比べて光熱費の負担が軽くなるケースもあります。また、高品質な素材と丁寧な施工により、外壁の塗り替えや設備の交換頻度が減り、メンテナンスコストも抑えられます。
耐震等級3の構造は、地震保険料の割引対象となり、長期的な保険料負担も軽減されます。さらに、高性能住宅は資産価値が下がりにくく、将来的な売却時にも有利に働く可能性があります。
玉家建設の「生涯のお抱え大工制度」により、建てた後も長期にわたるサポートが受けられる点も、見えないコストメリットといえるでしょう。小さな不具合や経年劣化に迅速に対応してもらえることで、大規模な修繕を未然に防ぐことができます。
こうした長期的な視点で考えると、玉家建設の坪単価は決して高すぎる設定ではなく、住宅の性能、快適性、耐久性、そしてアフターサービスを含めたトータルバリューに見合った適正価格といえます。北陸で本当に快適で安心な家を建てたい方にとって、初期投資の価値は十分にあるでしょう。
玉家建設と有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、玉家建設の価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー名 | 坪単価の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 玉家建設 | 60万円~80万円 | 北陸特化の高性能住宅。断熱等級6、C値0.7㎠/㎡、床暖房標準装備。限定棟数による丁寧な施工 |
| 積水ハウス | 70万円~100万円 | 大手ハウスメーカーのブランド力と独自技術。全国展開の実績 |
| 住友林業 | 70万円~90万円 | 木造住宅のトップブランド。高いデザイン性と木の質感を重視 |
| 一条工務店 | 50万円~70万円 | 高気密・高断熱を標準化しつつコストパフォーマンスを追求 |
| タマホーム | 40万円~60万円 | ローコスト帯の代表格。規格化による効率的な価格設定 |
| ローコスト住宅各社 | 30万円~50万円 | 建築費用を最優先する層向け。シンプルな仕様で価格を抑制 |
※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。
【工務店中心】SUUMOの無料カタログはこちら⇒【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME’Sの無料カタログはこちら⇒
玉家建設のメリット・デメリット
住宅は人生で最も大きな買い物の一つです。玉家建設で家を建てることを検討する際には、その特徴を正しく理解し、自分たちの価値観やライフスタイルに合っているかを見極めることが重要です。ここでは、玉家建設の注文住宅における具体的なメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
メリット
玉家建設の最大の強みは、初期費用が坪単価60万円~80万円と比較的高額であるにもかかわらず、その価格を上回る長期的な安心と快適性を提供している点にあります。「シンプル&リッチ」という設計思想のもと、本物の居心地を追求する姿勢が、様々な具体的価値として結実しています。
1.北陸の気候を克服する最高水準の住宅性能
玉家建設は、北陸の厳しい気候風土を徹底的に研究し、独自の構造・性能システム「TOIS(Tamaya Original Igokochi System)」をすべての住まいに採用しています。このシステムは、断熱・気密・耐震の各性能を最高水準で統合したものです。
断熱性能は、公式案内ではTOISで断熱性能等級6(※+yoursは等級5)を掲げ、気密性能はC値0.7㎠/㎡を標準仕様としています。この数値は、家全体の隙間が極めて少ないことを示しており、家中どこにいても温度差が少なく、快適性が確保されます。断熱材には世界最高レベルの性能を持つ「ネオマゼウス」や高性能断熱サッシュを採用することで、高い断熱性を長期的に維持します。
特筆すべきは、1994年から床暖房を標準設備として提供している点です。長い冬が続く北陸の特性に合わせた仕様であり、エアコンだけでは得られない足元からの柔らかな暖かさが、冬の快適性を大きく向上させます。
構造面では、許容応力度計算に基づき、耐震等級3を満たす構造計算を行う旨が案内されています。主要な構造には3種類のハイスペックパネルやSJ(ストロングジョイント)工法を採用し、大地震にも耐えられる高い安全性を確保しています。
2.生涯続く手厚い長期サポート体制
玉家建設は「生涯のお抱え大工」という思想に基づき、引き渡し後の長期的な安心を提供しています。これは、建てた後も責任を持ってお客様の住まいを守り続けるという、強い決意の表れです。
住宅の引き渡し後、1年目から始まり、その後も3年、5年、10年、15年、20年、30年、40年と長期にわたる定期点検を実施します。この40年間という期間は、多くの住宅会社が10年や20年で点検を終了する中、極めて長いサポート期間といえます。
アフターサービスの対応満足度は95.8%(2020年度)に達しており、点検の質の高さとスタッフの対応の良さが数字として表れています。また、オーナー限定のメンバーズクラブ「響倶楽部」を開設しており、イベントや相談を通じて、施主と生涯にわたるパートナーシップを築いています。
3.徹底した品質管理とデザイン追求
玉家建設は「量より質」を重視する経営方針を貫いており、この姿勢が高い施工品質を支えています。
一邸一邸に丁寧に向き合うため、年間施工棟数を石川で100邸、富山で40邸に限定しています。この限定棟数戦略により、設計から施工、アフターサービスまで、すべての工程で妥協のない対応が可能になります。
施工面では、1つの住まいに大工、左官、建具など30種以上の熟練職人が関わり、量産住宅では不可能なカスタムメイドの施工品質を実現しています。それぞれの職人が長年培った技術を注ぎ込むことで、細部まで丁寧に仕上げられた住まいが完成します。
デザイン面では、「シンプル&リッチ」の設計思想のもと、「大屋根スタイル」「アーバンスタイル」「グランドスタイル(玉家の平屋)」といった多彩なスタイルを提案しています。インテリアコーディネーターが経験と素材情報を共有したシステム「SRdc」を活用し、オークやウォルナットなどの上質な素材を用いたスタイルのある空間づくりをサポートします。
デメリット
玉家建設が高級注文住宅の位置づけにあることで、家づくりにおいて初期費用や時間的な制約といった課題が生じます。これらは品質追求の裏返しともいえますが、検討段階で十分に理解しておくべきポイントです。
1.比較的高い坪単価と予算管理の難しさ
提供される品質が高い反面、初期投資の負担は大きくなります。
玉家建設の坪単価は60万円~80万円と、他の住宅メーカーと比較して高めに設定されています。特に富山支店では80万円台がボリュームゾーンであるとの報告もあり、エリアによってはさらに高額になる可能性があります。
標準仕様自体は高性能で充実していますが、施主のこだわりや要望を取り入れると、オプション追加により当初の予算を大幅に超過するリスクがあります。特に設備のグレードアップや特殊な内外装材を選択する場合、想定以上の費用が発生することがあります。完全自由設計だからこそ、選択肢が多く、気づけば予算オーバーという事態になりかねません。
住宅建築のコストを最優先し、坪単価50万円以下での建築を希望する層には適していません。玉家建設は、初期費用よりも長期的な快適性や資産価値を重視する方に向いている住宅会社といえます。
2.工期の長期化リスク
限定棟数戦略や完全自由設計による丁寧なプロセスが、工期に影響を与える可能性があります。
人気の高さと年間限定棟数制(石川100邸、富山40邸)の影響で、契約から着工、完成までの待ち時間が長くなる可能性があります。特に春や秋などの建築シーズンには、希望する時期に着工できないケースも考えられます。
完全自由設計であり、要望を記述した「住まいづくりシート」に基づく綿密なヒアリングを重ねるため、設計の確定までに時間を要します。施主の要望を丁寧に汲み取り、最適なプランを練り上げるプロセスは、急いで家を建てたい方や、短期間での建築を希望する方(例えば6ヶ月以内の引き渡し)には不向きです。
じっくりと時間をかけて理想の住まいを実現したい方には最適ですが、転勤や子どもの入学など、明確な期限がある場合には、早めの相談とスケジュール調整が必要になります。
3.設計の自由度とサービスエリアの制約
「完全自由設計」を謳っていても、企業の設計思想や地域性が制約となる場合があります。
玉家建設には「シンプル&リッチ」という明確な設計思想があり、TOISシステムなどの構造的な基準も設けられています。そのため、極端にユニークなデザインや斬新なアイデアを求める場合、柔軟性や意外性に欠けると評価されることがあります。奇抜なデザインや実験的な住まいを希望する方よりも、洗練されたシンプルな美しさと確かな性能を求める方に向いています。
対応エリアが石川県と富山県を中心に限定されているため、将来的に転勤や他地域への移住を予定している場合、「生涯のお抱え大工」制度などの長期サポートを十分に活用できない可能性があります。北陸に永住する予定の方には大きなメリットですが、転勤の可能性がある方は、この点を考慮する必要があるでしょう。
玉家建設の商品ラインナップ
玉家建設は、特定のパッケージ商品を販売するのではなく、「シンプル&リッチ」という設計思想のもと、施主一人ひとりの要望に応じた完全自由設計の注文住宅を提供しています。地域の風土やライフスタイルに応じて、主に3つのデザインスタイルと1つのコンパクト住宅プランを軸に、カスタムメイドの家づくりを行っています。
大屋根スタイル
大屋根スタイルは、玉家建設が長年にわたり北陸の文化風土に学び、築き上げてきたロングセラーのデザインです。穏やかな街の風景に溶け込み、落ち着きと風格のあるたたずまいが特徴となっています。
このスタイルの最大の魅力は、大きな屋根が生み出す豊かな空間です。広々とした軒下空間を活用することで、ビルトインガレージや雨に濡れないテラスを設けることができます。リビングには吹き抜け天井を採用でき、開放的で明るい居住空間を実現します。
北陸特有の雪や雨にも強い構造でありながら、シンプルで洗練された外観デザインは、地域の景観に調和しつつも存在感を放ちます。二世帯住宅にも対応しやすい設計の自由度があり、家族構成や敷地条件に合わせた最適なプランを提案できます。
アーバンスタイル
アーバンスタイルは、大屋根スタイルを現代的に再解釈し、都市型の生活様式に合わせてまとめられたデザインです。和魂洋才とも言える洗練されたデザインと高性能を両立させており、都市部の限られた敷地でも美しく快適な住まいを実現します。
直線的でシャープなラインを基調としたモダンな外観は、現代の街並みにスタイリッシュに溶け込みます。敷地の高低差や変形地など、難しい条件でも柔軟に対応できる設計力が強みです。
内部空間では、効率的な動線計画と機能的な収納により、コンパクトでも広がりを感じられる住空間を創出します。大きな開口部から自然光を取り込み、明るく開放的なリビングダイニングを実現しながら、プライバシーもしっかり確保します。
グランドスタイル(玉家の平屋)
グランドスタイルは、平屋の居心地の良さを追求したスタイルです。生活空間がワンフロアで完結する合理的な動線と、庭や緑とのつながりを感じさせる開放的な空間設計が魅力で、心豊かな暮らしを実現します。
階段の上り下りがないため、高齢者や小さな子どものいる家族にも安心です。家族の気配を常に感じられる距離感は、コミュニケーションを自然に生み出します。天井を高くとることで、平屋でも圧迫感のない広々とした空間を確保できます。
庭やテラスとの一体感を持たせた設計により、室内にいながら四季の移ろいを感じられる暮らしが楽しめます。バリアフリー設計も容易なため、将来を見据えた長く住み続けられる住まいとして人気があります。
SIMPLE&RICH プラスユアーズ
「もっと気軽で自由な居心地を」というコンセプトで提案されているのが、SIMPLE&RICH プラスユアーズです。「ジャスト・プレミアム・コンパクト」をキーワードに、延床面積36.5坪以下の「ちょうどいい家の大きさ」を提案しています。
このプランは、コンパクトでありながら、玉家建設の設計思想である「シンプル&リッチ」を体現しています。無駄を省きながらも、家族一人ひとりが気軽に自由に過ごせる空間設計、効率的な家事動線と充実した収納計画、そして個性を映し出すインテリアデザインが特徴です。
テラスやサードプレイス(第三の居場所)を設けることで、コンパクトな面積でも心の豊かさと気持ちのゆとりを感じられる住まいを実現します。玄関アクセス型やパントリー型など、ライフスタイルに合わせた複数の家事動線パターンから選べるのも魅力です。
オリジナルの構造計画「TOIS」により最適化された、コストパフォーマンスの高い総2階デザインを基本としています。建築費用を抑えながらも、玉家建設の高い性能とデザイン性を享受できる選択肢といえるでしょう。
独自構造・性能システム「TOIS」
すべての住まいに採用されているのが、玉家建設独自の構造・性能システム「TOIS(Tamaya Original Igokochi System)」です。このシステムは、北陸の気候に適した高い快適性と安全性を実現するための総合的な技術体系です。
高断熱・高気密性能では、ZEH基準を大きく上回る断熱性能等級6を標準仕様とし、気密性能C値0.7㎠/㎡を標準として確保しています。断熱材には世界最高レベルの性能を持つ「ネオマゼウス」や高性能断熱サッシュを採用し、北陸の厳しい冬でも快適な室温を保ちます。
1994年から床暖房を標準設備として採用しており、長い冬が続く北陸に最適な暖房システムを提供しています。足元から部屋全体を優しく暖める床暖房は、エアコンだけでは得られない快適性をもたらします。
耐震性能では、全棟で許容応力度計算による耐震等級3(最高等級)を取得しています。主要な耐震構造として3種類のハイスペックパネル「ルーフ」「ウォール」「フロア」を使用し、柱・梁の接合部に大きな負担を受ける箇所にはSJ(ストロングジョイント)工法を採用しています。
環境配慮の観点からも、「TOIS」には持続可能性(Sustainable)が要素として含まれています。石川県産材である「石川杉」「金沢杉」「白山杉」「かが杉」の積極的な利用を通じて、地産地消と環境保全に貢献しています。
インテリア提案システム「SRdc」
玉家建設では、インテリアコーディネーターがこれまでの経験や多様な素材情報を共有するためのシステム「SRdc(シンプル&リッチデザインコーディネート)」を活用しています。
このシステムでは、オークやウォルナットなどの上質な素材を用いた複数のスタイルから、施主の個性を活かした空間づくりをサポートします。プラスユアーズでは6つのスタイル(オーク・ナチュラル、ウォルナット・ナチュラル、オーク・シンプル、ウォルナット・シンプル、ホワイトオーク・シンプル、オーク・和)を厳選し、インテリアの方向性を見つけやすくしています。
素材の質感、色合い、テイストを総合的にコーディネートすることで、統一感のある美しい室内空間を実現します。施主の好みやライフスタイルに合わせて、ナチュラルな温かみのある空間から、モダンで洗練された空間まで、幅広いスタイルを提案できるのが強みです。
限定棟数戦略による品質管理
玉家建設は、一邸一邸の品質を確実にするため、「量より質」を重視し、年間施工棟数を石川県で100邸、富山県で40邸に限定しています。この限定戦略により、設計から施工に至るまで、大工や左官、建具など30種以上の熟練職人が携わる丁寧なカスタムメイドの家づくりを実現しています。
限定棟数制により、一邸ごとに十分な時間をかけた設計打ち合わせが可能になり、施主の細かな要望にも丁寧に対応できます。また、現場監督が複数の現場を掛け持ちすることによる品質低下を防ぎ、一つひとつの工程を確実にチェックできる体制を維持しています。
長期サポート「生涯のお抱え大工」
「生涯のお抱え大工」の精神に基づき、引き渡し後も1年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、40年と長期にわたる定期点検やメンテナンスサポートを提供しています。オーナー限定のメンバーズクラブ「響倶楽部」の専門スタッフが、引き渡し後も大切な居心地を末永くサポートする体制が整っています。
玉家建設の商品は、特定のパッケージではなく、これらのスタイルとシステムを基盤として、施主一人ひとりの要望に応じた完全オーダーメイドの家づくりを行うものです。北陸の風土に根ざした確かな技術力と、施主に寄り添う丁寧な対応が、玉家建設の家づくりの本質といえるでしょう。
【工務店中心】SUUMOの無料カタログはこちら⇒【ハウスメーカー中心】家づくりのとびらの無料カタログはこちら⇒
【ローコスト住宅中心】LIFULL HOME’Sの無料カタログはこちら⇒
玉家建設のQ&A
ここからは玉家建設に関するQ&Aを紹介していきます。
Q. 値引き交渉はできますか?
A. 玉家建設は年間施工棟数を石川県で100邸、富山県で40邸に限定し、一邸一邸に十分なコストと時間をかける経営方針を採っています。そのため、大幅な値引きは期待しにくいでしょう。ただし、設備のグレードや仕様の見直しによって予算調整は可能です。標準仕様でも十分に高性能なため、オプションを厳選することでコストを抑えられます。資金計画については、初回の相談段階から丁寧に対応してもらえるので、予算の上限を明確に伝えて相談することをおすすめします。
Q. 床暖房は標準装備ですか?
A. はい、玉家建設では1994年から床暖房を標準設備として採用しています。北陸の長く厳しい冬を快適に過ごすための必須設備として位置づけており、足元から部屋全体を優しく暖める床暖房は、エアコンだけでは得られない快適性をもたらします。初期コストはかかりますが、高断熱・高気密の住宅性能と組み合わせることで、効率的な暖房が可能になります。
Q. 長期優良住宅に対応していますか?
A. 玉家建設は、耐震等級3や断熱性能等級(TOISは等級6・+yoursは等級5)などの性能を軸にした家づくりを案内しており、長期優良住宅の認定取得を目指した検討もしやすい内容です。長期優良住宅の認定を取得することで、住宅ローン減税の拡充や地震保険料の割引などのメリットを受けられます。詳細については設計段階で相談することをおすすめします。
Q. 響倶楽部とは何ですか?
A. 響倶楽部は、玉家建設のオーナー限定のメンバーズクラブです。引き渡し後の定期点検やメンテナンスサポートを提供するだけでなく、イベントや相談を通じて、生涯にわたるパートナーシップを築いています。困りごと専用ダイヤルの開設や、ワーキング・サービスカーによる迅速な対応など、徹底したアフターサービス体制で住まいに関するあらゆる相談に対応しています。
Q. 対応エリアはどこですか?
A. 玉家建設は石川県と富山県を中心に活動しています。本社は石川県金沢市にあり、富山県富山市にも富山支店を構えています。年間施工棟数を石川県で100邸、富山県で40邸に限定しているため、このエリア以外での対応は難しい場合があります。詳しくは直接問い合わせて確認することをおすすめします。
Q. モデルハウスや展示場はありますか?
A. 金沢市の本社には「ハウジングギャラリー響」が併設されており、設計思想である「シンプル&リッチ」を体感できます。外観をイメージできる模型や360°内見シアターがあるほか、敷地に合った間取りなども相談できます。富山市の富山支店にもハウジングギャラリー響があります。営業時間や見学の予約については公式サイトから確認できます。
まとめ
今回はFP兼宅建士の立場から玉家建設の評価を行いました。
坪単価60万円~80万円という価格帯は、北陸の気候に特化した断熱性能等級6、気密性能C値0.7㎠/㎡、床暖房標準装備といった高性能仕様を考えれば、決して高すぎる設定ではありません。年間施工棟数を限定し、一邸一邸に丁寧に向き合う姿勢は、品質を何より重視する方に最適です。ただし、設計期間や工期が長めになる点、初期費用の負担が大きい点には注意が必要でしょう。
石川県・富山県で長く快適に暮らせる家をお探しの方は、まずはハウジングギャラリー響で実際の設計力や素材の質感を体感してみることをおすすめします。玉家建設の「シンプル&リッチ」な家づくりが、あなたの理想の住まいを実現するパートナーとなるかもしれません。


コメント