【Aランク】リユースハイムで家を建てる!FP宅建士の評価と194人の評判・坪単価

住宅メーカー

理想のマイホームを建てたいけれど、予算が心配ではありませんか?

新築だけが正解ではない――そんな価値観に共感する方に注目されているのが「リユースハイム」です。

リユースハイムは、セキスイハイムの中古ユニットを活用することで、高品質な住宅を手の届きやすい価格で実現する画期的なサービスです。しかし、

  • 「中古って大丈夫なの?」
  • 「本当にお得なの?」
  • 「価格は割安でも性能や耐久性は大丈夫なの?」

と不安に感じる方も多いでしょう。

そこでこの記事では、FP宅建士の視点から、リユースハイムの坪単価や性能、メリット・デメリットを徹底的に分析しました。コストを抑えながらも品質にこだわりたい方にとって、リユースハイムは選択肢になり得るのか?この記事では、プロの目線で公正に評価していきます。

ぜひ、最後までお読みください。

\家づくりで後悔しないための最初のステップ/

また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。

1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。

誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。

しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。

住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。

「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。

しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。

焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。

マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。

「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。

しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。

数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。

①SUUMO

不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。

②HOME4U家づくりのとびら

NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。

③LIFULL HOME’S

東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。

これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。

3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、

がおすすめです。

さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。

「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。

多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。

  • SUUMO…工務店のカタログ中心
  • 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
  • LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心


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それでは解説をしていきます。

  1.  失敗?出来レース?リユースハイムの口コミ・評判を徹底調査
  2. FP宅建士が教える失敗しない!リユースハイムで家を手に入れる方法
    1. 大手ハウスメーカー品質を割安で買える「高コスパ」
    2. ユニット工法による高い耐震性・耐久性
    3. 断熱性能は“元の仕様+追加リフォーム”で最適化
    4. 間取りの自由度は“骨格尊重リフォーム”が基本
    5. 大手グループならではの安心感とアフター体制
  3. リユースハイムの坪単価は約9万~22万円!
    1. リユースハイムと有名ハウスメーカー坪単価比較表
  4. リユースハイムのメリット・デメリット
    1. メリット
      1. 1.圧倒的な価格の安さとコストパフォーマンス
      2. 2.モデルハウスならではの高品質とハイスペックな仕様
      3. 3.短い工期とメーカーの安心感
      4. 4.環境への貢献
    2. デメリット
      1. 1.予想以上の追加費用発生と総費用の高騰
      2. 2.極めて低い当選確率
      3. 3.間取り変更の大きな制限
      4. 4.住宅ローンと税制上の制約
      5. 5.ランニングコストと土地確保の制約
  5. リユースハイムの商品ラインナップ
    1. 対象となる商品シリーズ
      1. パルフェシリーズ
      2. デシオシリーズ
      3. ドマーニ
    2. ユニット工法による高品質の維持
    3. 標準設備と追加オプション
      1. 基本価格に含まれる設備
      2. 追加費用が発生する高性能オプション
    4. 最新の価格事例
  6. リユースハイムのQ&A
    1. Q. 応募条件を教えてください
    2. Q. 抽選方法は公平ですか?出来レースではありませんか?
    3. Q. 当選発表はいつ、どのように行われますか?
    4. Q. 太陽光発電や快適エアリーは価格に含まれますか?
    5. Q. 住宅ローン控除は受けられますか?
    6. Q. どの地域で応募できますか?
    7. Q. 遠隔地でも応募できますか?
    8. Q. 落選した場合、その後の営業はしつこいですか?
    9. Q. 当選後に辞退することはできますか?
  7. まとめ

 失敗?出来レース?リユースハイムの口コミ・評判を徹底調査

ネット上で見受けられる「リユースハイム 失敗」や「リユースハイム 出来レース」という評判は真実なのでしょうか。

家を建てる完全ガイドでは今回194人の評判を徹底的に調査してみました。

再利用住宅と聞き、正直「中古感」が残るのではと不安もありましたが、実際に引き渡された家を見てその高品質さに驚愕しました。特に、フローリングや壁紙は新品に交換されており、モデルハウスそのままのハイクオリティな設備と相まって、新築同様の仕上がりでした。さらに、セキスイハイムの長期保証プログラムが適用されるため、建てた後も大手メーカーの手厚いサポートを受けられる安心感があります。

リユースハイムは「出来レース」だという噂をネットで見て、まさか自分が当たるわけがないと思いながら応募しました。しかし、1,000組以上の応募がある中で、コネも何もない私たち家族が当選したと担当者さんから連絡を受けた時は、本当に信じられなくて手が震えました。当選という奇跡のおかげで、私たちの夢のマイホーム計画が劇的に前進しました。感謝しかありません。

リユースハイムに当選した時は本当に夢を見ているようでした。通常なら7,000〜8,000万円相当と言われるハイグレードなモデルハウスが、破格の価格で手に入るなんて信じられませんでした。土地代や地盤改良費など予想以上の追加費用はかかりましたが、それでも同じグレードと広さの家を新築で建てるのに比べれば、圧倒的にコストを抑えられたと心から感じています。

参考:Googleマップ

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FP宅建士が教える失敗しない!リユースハイムで家を手に入れる方法

リユースハイムでの住まい取得を検討している方へ、FP宅建士の視点から“失敗しない選び方”を解説します。

リユースハイムは、セキスイハイムのモデルハウスや既存住宅をユニットごとに解体・再生し、性能チェックとリフォームを施したうえで販売する「中古+リノベ」型の商品です。大手ハウスメーカー品質の構造躯体を、新築より抑えた価格で手に入れられるのが大きな特徴です。

そのため「構造・耐震性の安心感」「価格と性能のバランス」に強みがある一方で、元の建物仕様に左右される断熱性能や、間取り変更の自由度・保証内容は新築ハイムと同じではありません。まずは全体像と評価を押さえたうえで検討するのがコツです。

宅建士である筆者によるリユースハイムの全体評価はこちら!

項目 詳細
総合評価 Aランク
4.2
耐震性 4.5
断熱性・気密性 3.8
間取りの自由度 3.6
コストパフォーマンス 4.5
アフターサービス 4.0
会社の信頼度 4.6

大手ハウスメーカー・セキスイハイムのユニット工法住宅をベースにした、リユース(再生)住宅ブランドがリユースハイムです。
工場生産された鉄骨ユニットをそのまま活かすため、構造・耐震性の信頼度は高く、新築時には手が届きにくいグレードの住宅を、抑えた予算で検討できる点が魅力です。

その一方で、もともとの建物年代や仕様によって断熱性能や設備グレードが異なり、間取りも「ユニットの構造を前提にしたリフォーム」が基本となります。新築の自由設計と同じイメージで考えるとギャップが出やすいため、「どこまでが活かす部分で、どこからがリフォーム前提なのか」を冷静に整理しておくことが重要です。


そんなリユースハイムでの住まい選びを成功させるために、特徴とチェックポイントを5つにまとめました。

大手ハウスメーカー品質を割安で買える「高コスパ」

新築セキスイハイムは坪単価も高水準ですが、リユースハイムは展示場解体物件や既存ハイムを再生することで、本体価格を抑えつつも構造・基礎性能はそのまま活かせます。物件やリフォーム内容にもよりますが、「新築ハイムは厳しいけれど、同等クラスの構造を予算内で狙いたい」という層には、コスパ面で非常に魅力的な選択肢になり得ます。

ユニット工法による高い耐震性・耐久性

セキスイハイムの特徴である鉄骨ユニット工法(ボックスラーメン構造)をそのまま用いるため、耐震性能・構造安定性は新築と同系統の水準が期待できます。工場生産+ユニットごとの検査が前提となっているため、「中古なのに構造は安心」というポジションを取りやすいのがリユースハイムの強みです。地震への安心感を重視する方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

断熱性能は“元の仕様+追加リフォーム”で最適化

断熱・気密性能は、元の建築年代や仕様に左右されます。比較的新しいハイムであれば標準でも一定水準がありますが、築年数が経っているものは、窓サッシの交換や追加断熱などのリフォームを前提に考えた方が安心です。「そのまま使える部分」と「断熱リフォームを検討すべき部分」を見極め、必要であれば見積もり段階でセット提案してもらうと、入居後の光熱費と快適性のバランスが取りやすくなります。

間取りの自由度は“骨格尊重リフォーム”が基本

リユースハイムは、ユニット(箱)を組み合わせた構造のため、大幅な構造変更は難しく、「既存の骨格を活かしながら内装を最適化する」イメージが現実的です。水回り位置の大移動や、大スパンの間取り変更はコスト増・制約につながる可能性があるため、優先順位をつけて「変えたい部分」と「割り切る部分」を整理することが重要です。設計者からの“できる・できない”を率直に聞き、プランの柔軟性を確認しておきましょう。

大手グループならではの安心感とアフター体制

新築のセキスイハイムほどの長期保証(最長60年)とは別枠になりますが、リユースハイムもグループの検査・補修を経たうえで引き渡されるため、無名の中古住宅に比べればアフターサービスの枠組みは明確です。構造・雨漏り等に関する保証や、引き渡し後の点検・メンテナンス相談など、「どこまでが保証の対象で、期間は何年か」を事前に書面で確認し、長期の修繕計画とセットで検討することをおすすめします。

予算を抑えながらも「大手ハウスメーカー品質の安心感」を重視したい方にとって、リユースハイムは有力候補になり得ます。

契約前には、
・本体価格だけでなく、必要なリフォーム費用を含めた総額
・断熱・設備など“元の仕様”と“追加したい性能”のギャップ
・保証内容とアフターサービスの範囲・期間
必ず書面で確認し、「どこまで求めるのか」を家族内で共有しておくと、購入後の満足度がぐっと高まりやすくなります。

リユースハイムの坪単価は約9万~22万円!

リユースハイムは、住宅展示場のモデルハウスを再利用する独自のシステムで、その価格設定は通常の注文住宅とは大きく異なります。最大の特徴は、建物本体価格が新築に比べて圧倒的に安価であることです。ただし、広告で提示される価格と実際の総費用には大きな開きがあるため、正確な理解が必要です。

リユースハイムの坪単価は、物件やプランによって大きく変動します。最新の公式情報によると、プラン変更を行う場合の坪単価は9万円台から22万円程度に設定されています。例えば、茨城セキスイハイムでは坪単価9.3万円、九州や山陽エリアでは坪単価20万円から22万円で計算されるケースが見られます。

建物本体価格については、最も安価なものでは500万円台からスタートする物件もあります。2025年時点の実例では、栃木セキスイハイムが660万円、セキスイハイム山陽が816万円、セキスイハイム九州が880万円といった価格で展示場を提供しています。これらは延床面積70坪から80坪を超える大型物件であるため、単純計算すると坪単価は非常に低くなります。

一方で、高級シリーズである「パルフェ」などの物件では、建物本体価格が1,980万円といった設定もあります。パルフェはセキスイハイムの最高級商品であり、最新設備や高品質な仕様が採用されているため、通常新築で建てれば7,000万円を超える価値がある住宅です。それでも新築の3分の1以下の価格で手に入る可能性があるのは、リユースハイムならではの大きな魅力といえます。

ただし注意が必要なのは、この坪単価や本体価格には、実際に住宅を建てるために必要な費用の多くが含まれていないことです。屋外給排水工事、電気配線工事、外構工事、地盤改良工事といった付帯工事費は別途必要となります。さらに、展示場に設置されていた太陽光発電システムや快適エアリー(全館空調)、蓄電システムなどの高性能設備は価格に含まれないケースがほとんどです。

実際の購入者の体験談では、追加費用を含めた総費用は建物本体価格の1.5倍から2倍になることも珍しくありません。例えば、本体価格800万円の物件でも、地盤改良工事で50万円から150万円、外構工事で100万円から200万円、その他インフラ工事や諸経費を含めると、最終的には1,500万円から2,000万円程度になるケースもあります。

それでも、同グレードの新築住宅と比較すれば、総費用でも大幅に安く抑えられる可能性が高いのがリユースハイムの強みです。坪単価を正確に把握するためには、提示された基本価格だけでなく、土地の状況や希望するオプションを含めた総費用の見積もりを担当者と詳細に確認することが何よりも重要です。

リユースハイムと有名ハウスメーカー坪単価比較表

それでは、リユースハイムの価格帯は他のハウスメーカーで通常通り家を建てる場合と比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。

ハウスメーカー名 坪単価の目安 備考
リユースハイム(建物本体のみ) 9万~22万円 プラン変更時の坪単価。物件やエリアによって異なる。土地代・追加工事費は別途必要。
リユースハイム(総費用含む) 30万~40万円前後 追加費用を含めた実質的な坪単価の目安。本体価格の1.5~2倍が総費用となるケースが多い。
セキスイハイム(新築) 80万~110万円 鉄骨系・木質系により変動。高品質・高性能が特徴。
積水ハウス(新築) 90万~150万円 業界トップクラスの高価格帯。デザイン性と性能の高さが魅力。
大和ハウス(新築) 80万~120万円 鉄骨造・木造の両方に対応。高い耐震性能が特徴。
タマホーム(新築) 40万~80万円 ローコストからミドルコストに位置。コストパフォーマンスの高さが魅力。
アイ工務店(新築) 65万~92万円 自由設計と適正価格のバランスが良いハウスメーカー。

※上記の坪単価は「建物本体価格」を基にした目安です。土地代、地盤改良費、外構工事費、諸経費などの追加費用は含まれていません。総費用は、土地の条件や選択するオプションによって大きく変動します。

※坪単価は、選択するプラン、仕様、延床面積、時期などにより大きく変動するため、上記はあくまで目安です。

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リユースハイムのメリット・デメリット

セキスイハイムのリユースハイムは、住宅展示場のモデルハウスを再利用する独自のシステムです。圧倒的な価格の安さが魅力である一方、いくつかの注意点も存在します。ここでは、リユースハイムのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

メリット

リユースハイム最大の魅力は、新築では実現が難しい高品質な住宅を、破格の価格で手に入れるチャンスがある点です。モデルハウスならではの充実した設備と、大手メーカーの安心感を兼ね備えています。

1.圧倒的な価格の安さとコストパフォーマンス

リユースハイムのキャンペーン価格は、通常の新築注文住宅と比較して非常に低く設定されています。モデルハウスは通常7,000万円から8,000万円相当のハイグレードな仕様ですが、キャンペーン価格は500万円台から提供されることがあります。

過去には、本体価格550万円や580万円という募集例が報告されており、パルフェNシリーズのような高級モデルが1,780万円という金額で当選者に提供された事例もあります。最終的な総費用が新築の同グレード住宅よりはるかに抑えられるため、予算に制約がある方にとって非常に魅力的な選択肢といえます。

2.モデルハウスならではの高品質とハイスペックな仕様

リユースハイムの建物は、来場者を惹きつけるためにメーカーの粋を集めた最高水準の品質と最新設備を備えています。セキスイハイム独自のユニット工法によるボックスラーメン構造を採用しており、移築後も高い耐震性、気密性、断熱性が保たれます。

商品ラインナップとしては、パルフェシリーズやデシオシリーズなど、セキスイハイムのフラッグシップモデルが対象となることが多く、高天井や大開口など開放的な空間設計が特徴です。また、中古住宅とは異なり、フローリング、壁紙、畳表、天井クロスなどは新品に張り替えられるため、見た目にはほとんど中古感がありません。

3.短い工期とメーカーの安心感

ユニットを工場で製造し現場で組み立てる工法のため、現場作業期間が短く、全体的な工期を大幅に短縮できます。新築よりも短期間で入居できるため、仮住まい期間を短くでき、引っ越しに伴う負担を軽減できるのは大きなメリットです。

また、再利用住宅でありながら、構造体や防水に関する長期保証プログラムが適用され、最長60年間の定期点検サービスなど、手厚いアフターサービスを受けられる安心感があります。大手メーカーならではのサポート体制が整っている点も見逃せません。

4.環境への貢献

リユースハイムは、展示場の役目を終えたモデルハウスを廃棄せず再利用する資源の有効活用であり、環境負荷の低減に貢献するサステナブルな選択です。大量の建築廃材を出さずに住宅を再利用できるのは、環境意識の高い方にとって魅力的なポイントといえるでしょう。

デメリット

リユースハイムの魅力的な価格は建物本体価格であり、それ以外に多くの追加費用や、抽選制度ならではの制約が存在します。購入を検討する際は、これらのデメリットをしっかりと理解しておくことが重要です。

1.予想以上の追加費用発生と総費用の高騰

広告で提示される価格、例えば580万円といった金額は最終的な建築費用ではありません。土地代に加え、様々な付帯費用が別途発生するため、最終的な総費用は当初の想定から1.5倍から2倍に膨らむケースも珍しくありません。

建物本体価格には土地代は含まれていないため、別途準備が必要です。また、土地の地盤が弱い場合、地盤改良工事が必要となり、50万円から150万円程度の追加費用がかかることが多いとされています。さらに、屋外給排水・電気配線工事や外構工事など、家を建てるために必須の付帯工事費用が必要となり、最低限の工事だけでも100万円から200万円程度の追加費用が発生するとの口コミ情報があります。

モデルハウスに搭載されていても、太陽光発電システム(約100万円から)、全館空調システム「快適エアリー」、床暖房システム「ウォームファクトリー」、蓄電システムなどの高性能設備は、キャンペーン価格に含まれず、別途費用が必要となることが多い点にも注意が必要です。

2.極めて低い当選確率

リユースハイムは非常に人気が高く、応募しても当選する確率は極めて低いのが現実です。応募者数は毎回1,000組以上、多い場合は2,000組を超えることもあり、当選確率は一般的に0.1%以下とされています。宝くじに近い確率であることを理解したうえで、応募する必要があります。

3.間取り変更の大きな制限

リユースハイムは既存のユニットを再利用するため、間取りの自由度が非常に低く、希望通りの間取りを実現できない可能性があります。

ユニット工法の制約から大幅な間取り変更は困難であり、モデルハウスのユニット構成の範囲内でのアレンジに限られます。特に水回りの移動などは高額になるか、構造上難しい場合があるため、モデルハウスの間取りをそのまま受け入れられる方に向いています。

4.住宅ローンと税制上の制約

再利用住宅であるリユースハイムは、新築とは異なる扱いを受けるため、経済的な優遇措置で不利になる可能性があります。新築向けのフラット35Sや新築の長期優良住宅認定は原則使えないことが多いです。これにより、住宅ローン控除などの税制優遇が新築より少なくなる可能性があります。

また、新築住宅の長期保証(30年間など)と比較して、リユースハイムの保証期間はモデルハウスの建築時から20年間となる場合があり、短い点に注意が必要です。

5.ランニングコストと土地確保の制約

モデルハウスは一般的に広く、設備も充実しているため、居住後のランニングコストが高くなる傾向があります。住宅の評価額が高くなるため固定資産税が高くなる傾向があり、また家が大きく天井も高いため、空調が効きにくく光熱費が高くなる可能性があります。

さらに、当選した場合、通常1ヶ月から2ヶ月程度の期限内に建築可能な土地を確保し、契約手続きを完了させる必要があります。土地探しに時間をかけたい方には大きなプレッシャーとなるため、事前に土地の目処をつけておくことをおすすめします。

リユースハイムの商品ラインナップ

セキスイハイムが提供するリユースハイムは、住宅展示場で使用されたモデルハウスを解体し、新たな土地に移築・再建築する独自の住宅販売プログラムです。価格と品質のバランスが最大の特徴となっており、通常は高額なハイグレードな仕様を破格の価格で入手できる可能性があります。

対象となる商品シリーズ

リユースハイムの対象となるのは、セキスイハイムの高品質かつ高性能なモデルハウスです。来場者を惹きつけるために、通常よりもハイグレードな仕様と最新の設備を備えている点が特徴で、セキスイハイムのフラッグシップモデルが採用されていることが多くなっています。

パルフェシリーズ

セキスイハイムの高級住宅シリーズとして位置づけられるパルフェは、フランス語で「完璧、完全」という意味を持ちます。特にパルフェNシリーズは、モダンでスタイリッシュなデザインが特徴で、室内は高天井・大開口・広スパンが実現された開放的で伸びやかな空間設計が魅力とされています。

2025年10月時点では、セキスイハイム近畿が西神パルフェ展示場(築7年)を1,980万円で提供しており、延床面積235平方メートルという広々とした住空間が破格の価格で手に入るチャンスがあります。実際に当選したケースでは、パルフェNシリーズが1,780万円という金額で提供された事例も報告されています。

デシオシリーズ

多彩なデザインと機能性の高さを持つデシオシリーズは、セキスイハイムの3階建て鉄骨住宅として展開されています。

都市に映えるダイナミックな3階建ての「デシオ」は、大開口・高天井を実現し、開放的な空間を演出できるのが特徴です。狭小地や多世帯住宅での採用率が高く、限られた敷地を有効活用したい方に適しています。

ドマーニ

勾配屋根を持つデザインが特徴のドマーニシリーズは、セキスイハイムの中でも最高価格帯の住宅として知られています。

傾斜屋根の悠然とした佇まいは建物の存在感を際立たせ、和風から洋風まで幅広く対応できる外観イメージが風格ある雰囲気を醸成します。屋根構造の工夫から生まれた小屋裏空間「コンファティック」は、追加の部屋や遊び心あふれるスペースとして活用でき、ゆとりある暮らしを実現します。

ユニット工法による高品質の維持

リユースハイムが移築・再利用を可能にしているのは、セキスイハイム独自のユニット工法による高い技術的裏付けがあるためです。ユニット工法は、工場で製造される高精度で高強度な鉄骨ユニットを組み合わせるボックスラーメン構造を採用しており、移築後も住宅性能表示制度の耐震等級で最高等級を取得するレベルの高い耐震性を維持できます。

工場で精密に製造されるユニットは、高い気密性と断熱性を実現し、一般的な在来工法と比較して隙間が少なく、冷暖房効率が高い住空間を提供します。モデルハウスとして使用された期間は平均3年から7年程度であり、構造的な耐久性や長寿命(60年以上)のコンセプトに大きな影響はありません。

標準設備と追加オプション

リユースハイムの本体価格には、生活に不可欠な標準設備が含まれますが、モデルハウスに搭載されている高性能設備やオプションは別途費用となることが多いため、注意が必要です。

基本価格に含まれる設備

リユースハイムの本体価格には、建物本体の標準工事費、輸送費、標準基礎工事費、一部改修費用、消費税が含まれます。また、キッチン、バス、洗面、トイレ、エコキュート(CO2ヒートポンプ給湯機)、給湯器、IHヒーターなどの生活に不可欠な設備も標準で含まれています。

内装材については、フローリング、壁紙、畳表、天井クロスなどが新品に張り替えられるため、見た目の中古感はほとんどありません。ユニットは分解後に工場で改修してから移築されるため、全体的に新品と言われても遜色ない仕上がりとなっています。

追加費用が発生する高性能オプション

モデルハウスには集客のために先進設備が搭載されていますが、これらはリユースハイムの本体価格に含まれないことが多いため注意が必要です。快適エアリーと呼ばれる家中の温度を快適に保つセキスイハイム独自の全館空調システムは、別途費用となります。

太陽光発電システムは環境性能をアピールするため多く搭載されていますが、基本価格には含まれず、別途約100万円からの追加費用となることが多いとされています。また、蓄電システムは太陽光発電と組み合わせて夜間や停電時に使用する設備で、これも別途費用が発生する可能性があります。床暖房システムの一種であるウォームファクトリーも追加オプションとなっており、これらの設備を希望する場合は、当選価格に加えて百万円単位の追加費用を見込む必要があります。

最新の価格事例

2025年の最新情報では、セキスイハイム山陽がABC加古川展示場(築3年7ヶ月)を816万円で提供しており、プラン変更の場合は延床面積×坪単価20万円(税込)で算出されています。また、栃木セキスイハイムでは660万円からの物件も提供されるなど、地域によって価格帯は異なりますが、いずれも新築と比較して大幅に安価な設定となっています。

モデルハウスは通常7,000万円から8,000万円相当の仕様で作られているため、これらの価格で手に入れられれば、圧倒的なコストメリットが得られます。ただし、これらはあくまで建物本体価格であり、土地代や付帯工事費、オプション設備費などは別途必要となる点に注意が必要です。

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リユースハイムのQ&A

ここからはリユースハイムに関するQ&Aを紹介していきます。

Q. 応募条件を教えてください

A. 基本的な応募条件は以下の通りです。

(1)対象地域内に建築可能な土地を所有しているか、当選後に用意できる方
(2)申し込みは1家族・1世帯につき1敷地・1口限り
(3)本人が建築し居住すること
(4)同業者やセキスイハイムグループ関係者でないこと。

土地を持っていなくても応募は可能ですが、当選した場合は期限内(通常1ヶ月から2ヶ月程度)に土地を準備する必要があります。

Q. 抽選方法は公平ですか?出来レースではありませんか?

A. リユースハイムの抽選は透明性を重視した公開抽選方式を採用しています。応募者が実際に足を運んで抽選に参加するケースもあり、公平な選考が行われています。

事前に書類審査はありますが、これは実際に建築できる状況にあるかを確認するためのもので、条件をクリアして抽選番号を受け取れば、抽選は平等に行われます。

Q. 当選発表はいつ、どのように行われますか?

A. 当選発表のタイミングは物件によって異なりますが、抽選日に即日発表されるケースや、後日ホームページ上で発表されるケースがあります。当選者には直接連絡が入り、その後担当者から契約内容の詳細な説明を受けることになります。各地域の公式サイトで発表日程を確認できます。

Q. 太陽光発電や快適エアリーは価格に含まれますか?

A. モデルハウスに搭載されている太陽光発電システム、快適エアリー(全館空調)、蓄電システム、ウォームファクトリー(床暖房)などの高性能設備は、基本価格に含まれないことがほとんどです。これらを希望する場合は、別途費用が発生します。太陽光発電システムだけでも約100万円からの追加費用となることが多いため、事前に確認が必要です。

Q. 住宅ローン控除は受けられますか?

A. リユースハイムは再利用住宅であるため、フラット35、長期優良住宅の認定、住宅性能表示制度などが利用できません。そのため、住宅ローン控除などの税制優遇が新築より少なくなる可能性があります。住宅ローン自体は利用できますが、条件や金利は金融機関によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

Q. どの地域で応募できますか?

A. リユースハイムは全国各地で展開されていますが、応募できる地域は物件ごとに限定されています。

セキスイハイム近畿、セキスイハイム九州、セキスイハイム山陽、セキスイハイム中部、セキスイハイム東海、栃木セキスイハイム、群馬セキスイハイムなど、各地域のセキスイハイムが独自にキャンペーンを実施しています。公式サイトで自分の地域に対応するキャンペーンを確認できます。

Q. 遠隔地でも応募できますか?

A. 各物件には建築可能な対象地域が設定されており、その範囲内に土地を用意できる方が応募できます。ただし、遠隔地の場合は追加で輸送費がかかる場合があります。例えば、セキスイハイム山陽の物件では、関西地区、中部地区、四国地区、九州地区が対象エリアとなっており、かなり広範囲をカバーしています。

Q. 落選した場合、その後の営業はしつこいですか?

A. リユースハイムに落選した後、セキスイハイムから新築住宅の提案を受けることはあります。ただし、リユースハイムをきっかけにセキスイハイムの品質に興味を持ち、新築で契約する方も一定数いらっしゃいます。営業の対応については担当者によって異なりますが、不要な場合ははっきりと断ることが大切です。

Q. 当選後に辞退することはできますか?

A. 当選後の辞退は可能ですが、次点、次々点の方に権利が移るため、早めの判断が求められます。契約前にしっかりと総費用の見積もりや条件を確認し、納得した上で進めることが重要です。予算オーバーや土地の準備が間に合わないなど、やむを得ない理由がある場合は、担当者に相談しましょう。

まとめ

今回はFP宅建士の立場からリユースハイムの評価を行いました。

構造体を再利用するという独自の仕組みは、品質とコストのバランスを重視する方にとって非常に合理的な選択肢です。一方で、抽選制度や間取り変更の制限、追加費用の考え方など、事前に理解しておくべき注意点も存在します。

大切なのは「安いかどうか」ではなく、「自分たちの暮らし方に合っているか」という視点です。

本記事で解説した坪単価やメリット・デメリット、口コミ情報を踏まえ、納得できる家づくりの判断材料として活用していただければ幸いです。

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