クリエイト礼文(クリエイトレモン)という地元密着の住宅会社をご存知でしょうか。
冬の寒さが厳しい山形で、「暖かく、省エネで、安心して暮らせる家」を建てたい——そんな方から支持されているのがクリエイト礼文です。ユニテハウスに代表される注文住宅ブランドを展開しており、地域に人気の住宅メーカーです。しかし、クリエイト礼文を検討している方の中には、
- 「本当に信頼できる住宅会社なのか」
- 「坪単価は実際どれくらいかかるのか」
- 「住み心地はどうなのか」
などと不安に感じている方も多いでしょう。
宅建士の視点から見ると、クリエイト礼文には寒冷地の気候に精通した確かな技術力と、お客様一人ひとりに寄り添う丁寧な家づくりという大きな強みがあります。一方で、知っておくべき注意点も存在します。
そこでこの記事では、専門家の目線でクリエイト礼文の実際の坪単価から、メリット・デメリットまで包み隠さず解説していきます。家づくりで後悔しないために、ぜひ最後までお読みください。
\家づくりで後悔しないための最初のステップ/
また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。
1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。
誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。
しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。
住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。
「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。
しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。
焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。
マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。
「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。
しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。
数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。
|
①SUUMO 不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。 ②HOME4U家づくりのとびら NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。 |
これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。
3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、
- 工務店を中心に探したい方は…SUUMO
- ハウスメーカーにこだわりたい方は…家づくりのとびら
- ローコスト住宅をメインで考えている方は…LIFULL HOME’S
がおすすめです。
さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。
「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。
多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。
- SUUMO…工務店のカタログ中心
- 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
- LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心

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それでは解説をしていきます。
やばい?後悔する?クリエイト礼文の口コミ・評判を徹底調査
ネット上で見受けられる「クリエイト礼文 やばい」や「クリエイト礼文 後悔」という評判は真実なのでしょうか。
家を建てる完全ガイドでは今回178人の評判を徹底的に調査してみました。

私たちがユニテハウスを選んだ最大の理由は、「価格以上の価値」と「デザイン性の両立」です。他のメーカーでは予算オーバーで諦めていたマイホームが、ユニテハウスのおかげで土地代込みでも月々の返済額が賃貸時代よりも安くなりました。この経済的な余裕が本当に大きく、「ユニテと出会えなかったら、未だに貸家暮しだった」と思います。浮いたお金で、毎年家族旅行に行く計画を立てています。シンプルな箱型の外観はスタイリッシュで、友達からは「お洒落な内装だね」と褒められるのが自慢です。


家を建てるにあたり私たちは知識が全くなく、何から始めたら良いか途方に暮れていましたが、担当のスタッフの方がとても親切で、銀行などの手続きも最初から最後まで一緒にサポートしてくれたため不安なく進めることができました。打ち合わせも丁寧で安心感があり、気になることはすべて笑顔で回答していただけたことに心から感謝しています。私たち家族の実際の生活や導線をイメージして、設計士さんが一緒にプランを練ってくれたおかげで、住み始めてからもストレスなく生活できています。


真冬でも室内は暖かく、以前のアパート暮らしに比べて光熱費がなんと1/3にまで抑えられました。高性能グラスウールと樹脂サッシ+Low-E複層ガラスが標準で備わっているのも心強いです。冬の朝、裸足でリビングに降りても冷たさを感じず、家族みんなが快適に過ごせています。
参考:Googleマップ
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FP宅建士が教える失敗しない!クリエイト礼文(ユニテハウス)で家を建てる方法
クリエイト礼文(ユニテハウス)で家づくりを検討している方へ、宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。
ユニテハウスは、山形発の「四角い箱の家」をコンセプトにした規格住宅ブランドで、坪単価40万~75万円という価格帯で、耐震・断熱など基本性能とコスパを両立しているのが特徴です。
そのため「ローコストでも性能は妥協したくない」「将来的な間取り変更にも対応したい」といったニーズに強みがある一方、フランチャイズ方式ゆえにアフター対応や現場品質は“地域差・担当差”を見極めるのがコツ。まずは全体像と評価を押さえましょう。
宅建士の筆者によるクリエイト礼文(ユニテハウス)の全体評価はこちら!
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 総合評価 | A-ランク |
| 耐震性 | |
| 断熱性・気密性 | |
| 間取りの自由度 | |
| コストパフォーマンス | |
| アフターサービス | |
| 会社の信頼度 |
シンプルな箱型デザインと合理的な設計で、建築コストを抑えつつ、寒冷地でも暮らしやすい性能を確保しているクリエイト礼文(ユニテハウス)。
「性能も価格もバランスよく」「まずは無理のない返済でマイホームを」というご家族にフィットしやすいブランドです。
一方で、フランチャイズ展開ならではの“会社ごとの対応差”や、オプション追加による総額アップには注意が必要です。契約前に性能・保証・アフター内容を具体的な数値や書面で確認しておくことで、後悔のない家づくりにつながります。
そんなクリエイト礼文(ユニテハウス)での家づくりを成功させるために、押さえておきたい特徴を5つにまとめました。
「箱型デザイン×規格住宅」で実現する高コスパ
四角い箱型+規格プランをベースにすることで、外壁面積や構造の無駄を削減し、坪単価40万~75万円台という価格を実現。建売よりも自由度がありつつ、大手HMより総額を抑えやすいのが強みです。
「7つの安心性能」+ZEH50仕様で性能を選べる
耐震・断熱・耐風・耐火・耐雪・防腐・防蟻の「7つの安心機能」を標準装備。さらに予算に余裕があれば、UA値0.28クラスを狙えるZEH50仕様で、寒冷地レベルの高断熱住宅にもグレードアップ可能です。
S&I設計でライフステージに合わせて間取り変更
スケルトン&インフィルの設計思想により、構造体を守りつつ内側の間仕切りを将来変更しやすいのが特徴。子どもの成長や独立に合わせて「増部屋・減部屋」がしやすく、長く住み続けたい方に向いています。
山形発・寒冷地で実績のある地域密着企業
厳しい冬の気候を知る山形発の会社として、15年連続着工数ナンバー1(山形県内)という実績を持つのが安心材料。地元での施工実績が多く、ローン相談や土地探しも含めたトータル提案を受けやすい点もメリットです。
フランチャイズゆえの“地域差”は事前確認がカギ
全国フランチャイズ展開のため、保証・点検頻度・現場管理の質は加盟店ごとに差が出やすい部分。契約前に「アフター体制」「施工不備への対応方針」「外構まで含めた総額」を書面で確認し、期待値をすり合わせておくと安心です。
クリエイト礼文の坪単価は約40万~75万円!
クリエイト礼文が展開する「ユニテハウス」は、シンプルな箱型デザインが特徴のローコスト住宅として山形県内で高い人気を誇っています。しかし、ローコストと聞くと「本当に大丈夫なのか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
実際の坪単価はどのくらいなのか、宅建士の目線から詳しく解説していきます。
実際の坪単価は商品によって大きく異なる
クリエイト礼文の注文住宅における坪単価は、選択する商品プランによって約40万円から75万円と幅があります。これは単に価格帯が広いというだけでなく、お客様のニーズに応じて柔軟に選択できる体制が整っていることを意味しています。
最もベーシックな「スマートユニテ」は、規格住宅として坪単価約40万円前後からスタートします。こちらは厳選された内観4パターンと外観18パターンから選ぶシステムで、コストを抑えながらも一定の選択肢が用意されています。ただし口コミを見ると、設備のグレードはやや控えめで、トイレやお風呂などの水回りはスタンダードな仕様となっているようです。
一方、主力商品である「ユニテハウス」は、坪単価約66万円から75万円程度が多いとされています。こちらはセミオーダー方式で、6つのステップで家づくりを進めていく形式です。山形県内の建売物件の事例から逆算すると、延床面積約25坪で総額2,000万円前後という価格帯が中心となっています。
本体価格表示がなくなった背景
かつてはユニテハウスの公式ホームページで「本体価格1,100万円から」という表記がありました。しかし近年の人件費高騰やウッドショック(木材価格の急騰)により、現在は本体価格の表示を行っていません。これは単に価格を隠しているのではなく、資材価格の変動が激しい市況の中で、誤解を招かないための判断と考えられます。
実際に建築された施主の方の口コミを見ると、「本体価格1,100万円と書かれていたが、実際の見積もりでは建物価格が1,500万円程度、付帯工事費を含めると1,700万円ほどになった」という声があります。これは間取りのカスタマイズや断熱性能のグレードアップなどを行った結果です。つまり、最低ラインの価格だけで判断せず、実際に必要な仕様を含めた総額で検討することが重要です。
追加費用が必要になるケース
標準仕様のままでは2階が間仕切りのない大空間となっており、生活するためには内装工事が必要になります。一般的な3LDKや4LDKにカスタマイズする場合、追加工事費として200万円から300万円程度の上乗せを想定しておくべきでしょう。
また、より高い断熱性能を求める「ZEH50仕様」を選択する場合は、約250万円の追加費用が発生します。この仕様では2×4工法から2×6工法へ変更し、樹脂サッシとLow-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り)を採用することで、UA値0.28という優れた断熱性能を実現します。山形のような寒冷地では、この投資が長期的な光熱費削減や快適性向上につながるため、宅建士の視点から見ても検討する価値があります。
土地と建物を合わせた総額の目安
山形県内でクリエイト礼文が販売している建売物件の事例を見ると、土地と建物を合わせた総額は2,000万円から2,400万円程度が中心価格帯となっています。これは年収300万円から400万円の若い世代でも手が届く価格設定であり、地方都市における第一次取得者をメインターゲットとしている戦略が明確に表れています。
ただし、外構工事については別途費用がかかることが多く、施主の口コミでは「外構工事は自分たちで手配した方が良い」という声も見られます。外構まで含めた全体の予算感を持って計画を進めることをおすすめします。
コストを抑えられる理由
坪単価が抑えられているのは、決して品質を犠牲にしているわけではありません。四角い箱型デザインによって外壁面積を削減し、規格化されたプランで設計コストや工期を短縮することで、合理的に価格を抑えています。さらにスケルトン&インフィル(S&I設計)を採用し、構造躯体はしっかり作りながら内装は簡素化することで、コストと品質のバランスを取っているのです。
結論として、クリエイト礼文の坪単価は商品選択やカスタマイズの内容によって40万円から75万円と幅がありますが、予算に応じて柔軟に対応できる点が大きな特徴といえます。
クリエイト礼文と有名ハウスメーカー坪単価比較表
それでは、クリエイト礼文の価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。
| ハウスメーカー名 | 坪単価の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| クリエイト礼文(ユニテハウス) | 40万~75万円 | 四角い箱型デザインの規格住宅。7つの安心性能(耐震・断熱・耐火など)が標準装備。短工期でコスパと性能のバランスが良い |
| タマホーム | 71万円前後 | 全国規模で展開する大手ローコストメーカー。知名度が高く安心感がある |
| 秀光ビルド | 57万~80万円 | 「フル装備の家」が特徴。標準装備が充実しており明朗会計 |
| アイフルホーム | 50万~70万円 | LIXILグループで設備の選択肢が豊富。フランチャイズ展開 |
| レオハウス | 50万~70万円 | シンプル設計でコスパ重視。ローコスト路線の代表格 |
※坪単価は地域・仕様・オプションにより変動します。あくまで目安としてご参考ください。
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クリエイト礼文のメリット・デメリット
家づくりを検討する際、どんなに魅力的な住宅メーカーでも、必ずメリットとデメリットの両面が存在します。クリエイト礼文が展開する「ユニテハウス」は、山形県内で15年連続着工数ナンバー1という実績を誇る一方で、その独自のビジネスモデルや商品特性から、向き不向きがはっきり分かれる住宅メーカーといえます。
ここではFP宅建士の視点から、メリットとデメリットを具体的に解説していきます。
メリット
クリエイト礼文の最大の魅力は、豪華さよりも「暮らしの質=QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」を重視し、優れた費用対効果を提供している点にあります。限られた予算の中で、性能と快適性のバランスを取りたいというお客様には、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
1.優れたコストパフォーマンスと明確な価格帯
ユニテハウスはローコストハウスメーカーに分類され、「コスパ最高」「価格以上の価値」といった高い評価を実際の施主から得ています。2025年現在、坪単価は40万円から75万円台となるケースが多く、山形県直営エリアの建売実例を基に試算すると、延床面積約25坪で総額2,000万円前後の価格帯が中心です。これにより、大手ハウスメーカーと比較して数百万円単位でコストを抑えることが可能になります。
この低価格を実現している仕組みは明確です。凹凸をなくした「四角い箱型デザイン」を採用することで、外壁面積や構造の複雑さを減らし、建築コストを削減しています。また規格住宅方式を採用しているため、設計コストや打ち合わせ時間も短縮され、それが価格に反映されているのです。
2.高い住宅性能と寒冷地での実績
ローコスト住宅と聞くと性能面で不安を感じる方も多いかもしれませんが、ユニテハウスは性能面でも安心感を確保している点が強みです。耐震性・断熱性・耐風性・耐火性・耐雪性・防腐性・防蟻性の「7つの安心機能」を標準搭載しており、追加費用なしで基本的な性能が担保されています。
構造面では、木造2×4工法(ツーバイフォー工法)による六面体モノコック構造を採用しており、地震の揺れを建物全体で受け止める災害に強い構造となっています。東日本大震災以降、この工法の耐震性が改めて注目されており、FP宅建士の視点から見ても信頼できる構造です。
さらに断熱性能についても、オプションの「ZEH50仕様」を選択することで、壁の厚みを増した2×6工法や樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り)を採用し、断熱性能UA値0.28という高い水準を実現できます。この追加費用は約250万円かかりますが、山形のような寒冷地では長期的な光熱費削減と快適性向上につながる投資といえるでしょう。
次世代モデルの「スマートユニテ」は、長期優良住宅やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に対応しており、税制優遇や資産価値の維持に有利です。性能面での選択肢が豊富に用意されている点は、大きなメリットといえます。
3.設計の合理性と将来性
「家は箱でいい。大切なのは暮らしの中身」という理念に基づき、将来を見据えた設計が採用されている点も見逃せません。「スケルトン&インフィル(S&I設計)」の設計思想により、構造躯体と内装を分離しているため、ライフスタイルの変化に合わせて増部屋・減部屋など内部の構成を比較的自由に間仕切り変更できます。
家族構成は15年周期で大きく変化する傾向があります。子どもが生まれたり、独立したりといったライフステージの変化に柔軟に対応できる設計は、長期的に見て大きな価値があります。また規格化されたプランをベースとするため、設計や打ち合わせがスムーズに進み、工期が短い傾向がある点も、早く新居に住みたい方には魅力的でしょう。
デメリット
メリットの裏返しとして、ユニテハウスには規格住宅であること、またフランチャイズ方式をとっていることから、特に自由度や品質管理の面で注意すべき点があります。契約前にこれらのデメリットをしっかり理解しておくことが重要です。
1.自由度の低さとデザインの制約
規格化によるコストダウンがメリットである反面、完全自由設計を求めるお客様には制約が生じます。ユニテハウスはセミオーダー方式を採用しており、大きさ(21type)、屋根(4type)、窓(16typeの組み合わせ)、外観カラー(12色)、内観テイスト(12種類)といった「6つのステップ」で選択していく形式です。
「四角い箱」のシンプルなデザインが基本コンセプトであるため、豪華さやオリジナリティを強く求める方には物足りない場合があります。また標準仕様のままだと安価ですが、断熱・防音などのオプションを追加したり、間取りを大きく変更したりすると、総額が3,000万円を超えるケースもあり、「ローコスト」のイメージとのギャップが生じることがあります。予算管理には十分な注意が必要です。
2.設計上の課題と住み心地に関する指摘
シンプルなデザインがもたらす構造上の特性が、居住後の不満につながる場合があります。ユニテハウスの特徴的な箱型デザインは軒がないため、西日などの日差しを防げないことや、降雨時に窓や外壁に雨が直接当たるため雨音が気になるという口コミが一部で見られました。
外壁材にはガルバリウム鋼板が採用されることが多く、耐久性は高いものの、将来的な張り替え費用が相応にかかるとの指摘があります。また外構工事の品質に不満を持つお客様の声があり、「外構工事は自分たちで手配した方が良い」という具体的なアドバイスも見られます。外構まで含めたトータルでの品質管理を考える必要があるでしょう。
3.フランチャイズ方式による品質・対応のばらつき
全国展開の基盤であるフランチャイズ方式が、地域や施工会社によって品質の差を生む可能性があります。保証や点検の年次、サポート体制(24時間対応の有無など)は、加盟工務店ごとに異なるため、契約前に必ず内容を確認する必要があります。
営業担当者やアフターフォローに関して、「連絡や対応が遅すぎる」「お客様に寄り添った対応を求める」といった不満の声や、引渡し後のトラブル対応に時間がかかる事例が報告されています。これはフランチャイズ方式特有の課題といえるでしょう。
さらに注意すべき点として、2023年12月22日、山形県など7県で外壁の一部に法令適合に関する施工不備が確認され、国土交通省や自治体から是正指導を受けました。対象は約2,800棟にのぼり、本部と施工会社が協力して是正工事を進めています。この件は施工管理体制の課題を浮き彫りにしており、今後の改善が期待されます。
クリエイト礼文で家を建てる際は、これらのメリットとデメリットを十分に理解した上で、自分たちの優先順位に合っているかを慎重に判断することが大切です。
クリエイト礼文の商品ラインナップ
クリエイト礼文が展開する主力ブランド「ユニテハウス」は、「四角い箱の家」というシンプルなコンセプトと高いコストパフォーマンスを両立させた規格住宅です。豪華さではなく「暮らしの質=QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」を重視した住まいを提供することを特徴としており、予算やニーズに応じて選べる複数の商品を展開しています。
ユニテハウス(規格住宅)の基本コンセプト
ユニテハウスは、近代建築の巨匠ル・コルビュジエの設計思想を模範とした「100年飽きない箱型シンプルデザイン」をコンセプトとしています。2025年現在、坪単価は概ね40万円から75万円台となるケースが多く、山形県直営エリアの建売物件の調査では、延床面積約25坪で総額2,000万円前後の価格帯が中心です。
構造には木造2×4工法(ツーバイフォー工法)を採用しており、床・壁・屋根が一体となった六面体モノコック構造を形成することで、地震に強い頑丈な躯体を実現しています。ローコストでありながら、耐震性、断熱性、耐風性、耐火性、耐雪性、防腐性、防蟻性の「7つの安心機能」を標準装備している点が強みです。
窓には樹脂サッシ+Low-E複層ガラスを標準採用し、高い気密性と断熱性を確保することで、寒冷地対策にも配慮しています。
間取りの可変性を実現するセミオーダー方式
ユニテハウスは完全自由設計ではなく、規格化されたプランをベースに、お客様のニーズに合わせてカスタマイズするセミオーダー方式を採用しています。構造躯体(スケルトン)と内装(インフィル)を分離する「スケルトン&インフィル(S&I設計)」を採用しているため、構造体に影響を与えることなく、間仕切りの変更や増部屋・減部屋などの内部構成の変更が可能です。
家づくりは「6つのステップ」で進められます。大きさの決定では建物幅×奥行き×高さでサイズを選択し、21typeのバリエーションがあります。屋根の選択では、陸屋根、切妻、片流れ、R屋根の4typeから選択できます。窓の選択は1階窓4タイプ×2階窓4タイプで計16typeの組み合わせから選びます。外観の決定では外壁カラーを12色から選択可能です。内観の決定では12種類のインテリアテイストから選択します。最後に仕切り方の決定として、S&I設計に基づき間取りを決定します。
高性能モデル「スマートユニテ」
近年、ユニテハウスは次世代型の住宅に対応するため、高性能なモデルを展開しています。「ユニテハウスの進化版」として登場した「スマートユニテ」は、3,000棟の実績から選りすぐりをパッケージ化し、コスパを高めた規格住宅です。
スマートユニテは、厳選された外観18パターンと内観4テイストを組み合わせることで、簡単に選ぶだけで最短で理想のプランができあがります。自由設計のように時間もお金もかけず、建売住宅のように画一的でもない、バランスの取れた家づくりを実現できる点が特徴です。
現在の公式サイトによると、スマートユニテ最小の25坪タイプで本体価格990万円(税込)となっており、コンパクトながら3LDKの居住スペースを確保できます。建坪は約12坪のため、広い敷地がなくても駐車場や庭のスペースを確保でき、土地取得費用を抑えられるメリットがあります。
高断熱オプション「ZEH50仕様」
高気密高断熱性能に特化したオプションプランとして「ZEH50仕様」が用意されています。このオプションは、高額な創エネ機器を省略し、断熱性能のみをZEHレベルに引き上げるものです。
ZEH50仕様を採用した場合、断熱性能はUA値0.28と公表されており、これは大手ハウスメーカーに匹敵する優秀な水準です。構造を2×4工法から壁の厚みを増した2×6工法へ変更し、窓には北海道基準の樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り)を採用します。このオプションの追加費用は約250万円が必要とされています。
長期優良住宅への対応
スマートユニテは、長期優良住宅やZEH(ゼッチ)対応が可能な仕様となっています。長期優良住宅とは、耐久性・省エネ性・居住性・メンテナンス性に優れ、国の認定基準を満たした住宅のことで、住宅ローン控除の拡充や固定資産税の軽減といった税制優遇を受けやすく、長期的に資産価値を保ちやすいという特徴があります。
2025年には省エネ基準の適合が義務化され、2030年にはZEH水準まで基準が引き上げられることが予定されています。クリエイト礼文のスマートユニテは、こうした将来的な基準変更にも対応できる仕様を備えており、長く安心して住み続けられる住まいとして設計されています。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、住まいの省エネ性能を向上させると同時に再生可能エネルギーを利用して、年間の一次消費エネルギー量を概ねゼロにする住宅のことを指します。ただし、住宅ローン控除などで基準となる「ZEH水準住宅」については創エネ設備は求められず、断熱等級5かつ一次エネルギー消費量等級6であることを証明するだけで認定されます。
このように、クリエイト礼文は基本となるユニテハウスから、より高性能なスマートユニテ、さらに断熱性能を強化したZEH50仕様まで、お客様の予算とニーズに応じて幅広い選択肢を提供しています。
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クリエイト礼文のQ&A
ここからはクリエイト礼文に関するQ&Aを紹介していきます。
Q. クリエイト礼文はどのような会社ですか?
クリエイト礼文は、山形県山形市に本社を置く住宅会社で、主力ブランド「ユニテハウス」を展開しています。1990年創業で、山形県内では15年連続着工数ナンバー1という実績を持ち、現在はフランチャイズ方式で全国展開を進めています。不動産事業も手掛けており、「センチュリー21」の加盟店として賃貸物件の仲介なども行っています。
Q. フランチャイズ展開はどのようになっていますか?
ユニテハウスは全国にフランチャイズ加盟店を展開しており、山形や宮城などの東北地方を中心に、関東、中部、九州など各地に拠点があります。加盟店ごとに運営体制が異なるため、保証内容やアフターサービスは契約前に必ず確認することをおすすめします。
Q. 施工不備の報道について教えてください。
2023年12月、山形県など7県で外壁の一部に法令適合に関する施工不備が確認され、国土交通省や自治体から是正指導を受けました。対象は約2,800棟で、本部と施工会社が協力して是正工事を進めています。この件については、購入を検討される際に担当者に確認し、自分の物件が対象かどうか、また是正工事が完了しているかを必ず確認しましょう。
Q. 完全自由設計はできますか?
ユニテハウスは規格住宅のため、完全自由設計ではなくセミオーダー方式です。大きさ(21type)、屋根(4type)、窓(16type)、外観カラー(12色)、内観テイスト(12種類)という「6つのステップ」から選択していく形式です。ただし、スケルトン&インフィル設計により、将来的な間取り変更には柔軟に対応できます。
Q. 建売と注文住宅、どちらがおすすめですか?
口コミでは「建売はそれほど割安ではないので、納得いくまで間取りを考えた注文住宅の方が良い」という声があります。ただし注文住宅の場合、カスタマイズを重ねると予算が膨らむ可能性があるため、最初に予算上限を明確にして進めることをおすすめします。
これらの質問と回答を参考に、クリエイト礼文での家づくりが自分たちに合っているか、慎重に検討してください。疑問点があれば、契約前に必ず担当者に確認し、納得した上で進めることが大切です。
まとめ
今回は宅建士の立場からクリエイト礼文の評価を行いました。
坪単価40万円から75万円という価格帯で、7つの安心性能を標準装備し、将来的な間取り変更にも対応できるS&I設計を採用している点は高く評価できます。一方で、フランチャイズ方式による品質のばらつきなど考慮すべきポイントもありますが、山形で15年連続着工数ナンバー1という実績は、地元での信頼の証といえるでしょう。
限られた予算で性能とコスパのバランスを重視する方には魅力的な選択肢ですが、契約前には保証内容やアフターサービスを十分に確認し、複数社と比較検討することをおすすめします。あなたの理想の家づくりが、満足のいくものとなることを願っています。


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