【A+ランク】なかやしきで家を建てる!FP宅建士の評価と176人の評判・坪単価

住宅メーカー

注文住宅を検討されている方なら、「なかやしき」や「A.R.TI.X HOME」という名前を耳にしたことがあるかもしれません。

しかし、実際のところ

「坪単価はどれくらいなのか」
「本当に信頼できる会社なのか」

不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

家づくりは人生で最も大きな買い物の一つです。だからこそ、後悔しない選択をしたいものですよね。

本記事では、FP兼宅建士の視点から、なかやしきが展開するA.R.TI.X HOMEの特徴や坪単価、メリット・デメリットを徹底的に分析します。専門家ならではの客観的な評価で、あなたの家づくりの判断材料を提供いたします。

ここから、なかやしきで家を建てる前に知っておきたいポイントを、FP兼宅建士の視点で整理していきます。検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

\家づくりで後悔しないための最初のステップ/

また、本題に入る前に家づくりにおいて1番重要なことをお伝えします。

1度建てたら30年、40年と生活するマイホーム。

誰もが夢見る理想の住まいを実現するためにも、絶対に失敗は避けたいですよね。

しかし、多くの人が家づくりで後悔する原因の一つに、情報収集不足が挙げられます。

住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、まずはしっかりと情報収集を行うことが重要です。

「とりあえず行ってみよう!」と軽い気持ちで住宅展示場に行ってしまうと、素敵なモデルハウスに心を奪われ、営業マンの巧みな話術に流されてしまうことも…。

しかし、その場での勢いで契約を決めてしまうと、本当に自分の理想に合った家づくりを実現できるのでしょうか?

もしかしたら、もっと予算を抑えられたり、条件に合った、さらに高品質な住宅メーカーがあったかもしれません。

焦って契約を急いでしまうことで、数百万円、場合によっては1,000万円以上の損失につながる可能性もあるのです。

マイホームは人生で最も高価な買い物の一つ。だからこそ、時間をかけて情報収集を行い、後悔のない住宅メーカー選びをしなければなりません。

「情報収集しすぎ」と感じるくらいが、ちょうど良いのです。

しかし、いざ情報収集を始めようと思っても、膨大な数の住宅メーカーの中から、自分に合った会社を見つけるのは至難の業。そこでおすすめなのが、複数の住宅メーカーに一括で資料請求ができる「一括カタログサイト」です。

数ある一括カタログサイトの中でも、特におすすめなのが、大手企業が運営する以下の3つのサイトです。

①SUUMO

不動産情報サイトの大手であるSUUMOが運営するサイト。全国各地の工務店の情報が充実しており、高品質ながらも低価格な家づくりを得意とする工務店を見つけることができます。

②HOME4U家づくりのとびら

NTTデータグループが運営する、信頼性の高いサイトです。全国から厳選された優良ハウスメーカーのカタログを請求できます。家づくりプランを無料で作成してくれるサービスも魅力です。

③LIFULL HOME’S

東証プライム上場企業であるLIFULLが運営。厳しい審査を通過した優良な住宅メーカーのみが掲載されているため、安心して利用できます。ローコスト住宅に強みを持つメーカーが多く、予算を抑えたい方におすすめです。

これらのサイトは、大手企業による運営であるため、掲載されている住宅メーカーの審査基準が厳しく、悪質な業者に当たるリスクを最小限に抑えられます。また、資料請求をした後も、しつこい営業電話がかかってくる心配もありません。

3つのサイトの中から、どれか一つを選ぶとすれば、

がおすすめです。

さらに、より慎重に、絶対に失敗したくないという方は、工務店、ハウスメーカーと決めつけずに、複数のサイトから資料を取り寄せてみることをおすすめします。

「ハウスメーカーで考えていたけれど、工務店のほうが理想の家づくりに近かった」「工務店で考えていたけれど、ハウスメーカーでも予算内で建てられることがわかった」というケースは少なくありません。

多くの会社から資料を取り寄せることで、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較検討することができます。また、複数の会社に見積もりを依頼することで、価格競争が生まれ、全く同じ品質の家でも400万円、500万円と価格差が出ることもあります。

後悔のない家づくりのためには、面倒くさがらずに、まずは情報収集から始めましょう。一社でも多くの会社からカタログを取り寄せて、じっくりと比較検討してみてください。

  • SUUMO…工務店のカタログ中心
  • 家づくりのとびら…ハウスメーカーのカタログ中心
  • LIFULL HOME’S…ローコスト住宅のカタログ中心


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それでは解説をしていきます。

  1. 後悔?価格が高い?なかやしき176人の口コミ・評判を徹底調査
  2. FP兼宅建士が教える失敗しない!なかやしきで家を建てる方法
    1. A2Gシステム×高断熱で「一年中快適な省エネ住宅」
    2. グッドデザイン賞受賞「ロイヤルSSS構法」による高い耐震性能
    3. 真・自由設計と複数ブランドでライフスタイルに合わせやすい
    4. 自社プレカット工場と木材の専門性による安定した品質
    5. 地域密着の「すぐそばサポートシステム」による長期サポート
  3. なかやしきの坪単価は約40万~80万円!
    1. 価格帯ごとの特徴と選び方
    2. 坪単価を左右する主な要因
    3. 複数ブランドから選べる選択肢
    4. 正確な見積もりを取得するために
    5. なかやしきと有名ハウスメーカー坪単価比較表
  4. なかやしきのメリット・デメリット
    1. メリット
      1. 1.業界トップクラスの住宅性能と独自技術による快適な住環境
      2. 2.耐震性と設計自由度を両立する独自構造
      3. 3.自社一貫体制と木材の専門性によるコストパフォーマンス
    2. デメリット
      1. 1.施工可能エリアが福岡県内に限定される
      2. 2.自由設計による予算管理の難しさ
      3. 3.全国的な情報量の少なさ
  5. なかやしきの商品ラインナップ
    1. A.R.TI.X HOME(アーティックスホーム)
    2. A.R.TI.X HOME Pro(アーティックスホーム プロ)
    3. DULTON HOME(ダルトンホーム)
    4. OUCA(オウカ)
    5. GRAND ARCHI(グランアーキ)
    6. 全ブランド共通の品質管理体制
  6. なかやしきのQ&A
    1. Q. なかやしきの施工エリアはどこですか?
    2. Q. なかやしきの展示場やモデルハウスはどこにありますか?
    3. Q. なかやしきのマンション事業について教えてください
    4. Q. なかやしきの建売住宅はありますか?
  7. まとめ

後悔?価格が高い?なかやしき176人の口コミ・評判を徹底調査

ネット上で見受けられる「なかやしき 後悔」や「なかやしき 高い」という評判は真実なのでしょうか。

家を建てる完全ガイドでは今回176人の評判を徹底的に調査してみました。

以前の家は冬の寒さが厳しく、朝起きるのが辛かったのですが、なかやしきさんで建てた家はまるで別世界です! 独自の「A2Gシステム」と高性能断熱材のおかげで、冬の寒さが嘘みたいに快適になりました。リビングも寝室も、家中どこへ行っても温度差がないので、小さな子どもがいても安心して元気に過ごせています。さらに驚いたのは光熱費で、以前の家と比べて光熱費が半分になり省エネ効果を実感しています。快適で家計にも優しい高性能住宅に住めて最高ですね。

私たちは漠然とした「おしゃれで開放的な家にしたい」というイメージしかありませんでしたが、専属の設計士さんが私たちの曖昧な要望を丁寧に引き出し、想像以上のデザインに仕上げてくれました。特に、グッドデザイン賞を受賞した「ロイヤルSSS構法」を採用したことで、耐震性を確保しつつも、柱の少ない大空間リビングと、計算し尽くされた光の入り方が実現し、毎日感動しています。

スタッフの方が非常に丁寧で親切で、打ち合わせから引き渡しまで親身になって対応してくれたおかげで不安なく家づくりを進められました。引き渡し後も「すぐそばサポートシステム」があり、生涯のパートナーとして安心できる体制が整っていて安心です。

木の温もりが感じられる家を求めていた私たちにとって、なかやしきさんは最高のパートナーでした。130年以上にわたって木と向き合ってきた経験があるからこそ、使用されている木材は質が高く、木の香りや美しい風合いに毎日癒されています。プレカット工場で加工された高品質な乾燥木を使用していると聞いて、この家なら長く安心できるのでは?と決断しました。結果、自然素材に囲まれた穏やかな暮らしが実現しました。

なかやしきさんにお願いして家事動線を最優先した間取りを実現してもらい、本当に感謝しています! 設計士さんが、私たちの忙しい日常を深く理解してくださり、キッチンと洗面所、ファミリークローゼットを一直線に繋ぐ「家事ラク動線」を提案してくれました。朝の支度が劇的にスムーズになり、バタバタと急ぐ必要がなくなりました。

参考:Googleマップ

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FP兼宅建士が教える失敗しない!なかやしきで家を建てる方法

なかやしき(A.R.TI.X HOME)で家づくりを検討している方へ、FP兼宅建士の視点から“失敗しない進め方”を解説します。

なかやしきは、北九州を拠点に130年以上にわたって木と向き合ってきた地域密着の建築会社で、「A.R.TI.X HOME」など複数ブランドを通じて、高性能な自由設計の木造住宅を手の届く価格帯で提供しているハウスメーカーです。

そのため「省エネ性と快適性」「設計の自由度」「木の質感を生かしたデザイン」に強みがある一方で、施工エリアのほとんどが福岡県内に限られるなど、エリア特有の特徴もあります。まずは全体像と評価を押さえておきましょう。

FP兼宅建士の筆者による、なかやしきの全体評価はこちらです。

項目 詳細
総合評価 A+ランク
4.5
耐震性 4.7
断熱性・気密性 4.8
間取りの自由度 4.7
コストパフォーマンス 4.3
アフターサービス 4.1
会社の信頼度 4.5

高性能な省エネ住宅とデザイン性を両立しながら、坪単価の目安は全国平均と同水準クラス。自社プレカット工場と木材のプロとしてのノウハウを背景に、自由設計の木の家を適正価格で提案しているのが、なかやしきの大きな特徴です。

一方で、自由設計ゆえにオプションの積み上げで総額が膨らみやすい点や、福岡県内に施工エリアが限定される点は、事前に理解しておきたいポイントと言えるでしょう。

そんななかやしきでの家づくりを成功させるためには、まずその特徴をしっかりと理解しておくことが重要です。なかやしき(A.R.TI.X HOME)の特徴を5つにまとめました。

A2Gシステム×高断熱で「一年中快適な省エネ住宅」

地中熱を活用する独自のA2Gシステムと、高性能な現場発泡断熱材(エアライトフォームなど)により、家中どこにいても温度差の少ない快適な住環境を実現。ZEH基準を大きく上回るレベルの断熱性能にも対応でき、省エネ性と健康面の両方でメリットが期待できます。

グッドデザイン賞受賞「ロイヤルSSS構法」による高い耐震性能

ロイヤルSSS構法を標準採用し、耐震等級3相当の構造を確保できるのが強みです。木造軸組工法に独自の接合技術を組み合わせることで、柱の少ない大空間リビングなどの設計自由度を保ちつつ、地震に強い住まいを両立させています。

真・自由設計と複数ブランドでライフスタイルに合わせやすい

メインブランドのA.R.TI.X HOMEに加え、平屋特化のOUCA、DULTON HOME、GRAND ARCHIなど、複数ブランドを展開。完全自由設計からコンセプト規格型まで揃っているため、予算感やデザイン嗜好に合わせて柔軟に選べるのが魅力です。

自社プレカット工場と木材の専門性による安定した品質

130年以上の木材経験と、自社プレカット工場による一貫体制で、品質を安定させつつ中間マージンを削減。北九州エリアで数千棟規模の実績を持つ木のプロとして、構造材から仕上げ材まで「見えない部分の安心感」を重視した家づくりを行っています。

地域密着の「すぐそばサポートシステム」による長期サポート

引き渡し後も、定期点検や不具合時の相談に対応する地域密着型のアフター体制を整備。距離が近いからこそ、小さな相談もしやすく「生涯の住まいのパートナー」として付き合っていける点は、地場ビルダーならではの安心材料と言えるでしょう。

予算内で「性能もデザインも」両立させたい方にとって、なかやしきは有力候補の一社です。

契約前には、断熱・気密の目標性能や標準仕様とオプションの境界、総額の上限、アフターサービスの内容(保証期間や点検スケジュール)などをしっかり書面で確認し、ライフプランと無理のない資金計画をすり合わせておくことで、満足度の高い家づくりにつながります。

なかやしきの坪単価は約40万~80万円!

なかやしきの注文住宅ブランド「A.R.TI.X HOME」の坪単価は、約40万円から80万円程度が目安となっています。

この幅広い価格帯は、なかやしきが多様なお客様のニーズに応えているためだと考えられます。ただし、これはあくまで建物本体価格の目安であり、実際の総費用は別途工事費用や諸経費が加算されることを念頭に置いておく必要があります。

価格帯ごとの特徴と選び方

40万円台という価格帯は、ローコスト住宅のカテゴリーに位置づけられます。この価格帯でも、なかやしきが標準採用している「ロイヤルSSS構法」による高い耐震性や、長期優良住宅の基準を満たす性能は確保されています。コストを抑えながらも、安全性と快適性の基本を押さえた住まいを実現できるのが魅力です。

一方、60万円から80万円程度の上位価格帯では、より高性能な断熱材や最新の設備機器、デザイン性の高い建材を選択できます。自由設計の幅も広がり、吹き抜けや中庭など、空間にこだわった設計も可能になります。家づくりにおいて何を優先するかによって、適切な価格帯を選ぶことが重要です。

坪単価を左右する主な要因

坪単価に最も影響を与えるのは、建物の規模と形状です。一般的に、延床面積が小さい住宅ほど坪単価は高くなる傾向があります。これは、キッチンや浴室などの水回り設備や基礎工事のコストが、面積に関わらず一定程度必要になるためです。また、シンプルな形状の建物よりも、凹凸が多い複雑な形状の方が、外壁面積が増えるため坪単価は上昇します。

設備仕様の選択も大きな要因です。標準仕様のシステムキッチンやユニットバスを選ぶか、グレードアップした高級仕様を選ぶかで、数十万円から百万円以上の差が生まれることもあります。太陽光発電システムや全館空調システムなどの省エネ設備を導入する場合も、初期費用は増加しますが、長期的なランニングコストの削減につながります。

複数ブランドから選べる選択肢

なかやしきの大きな特徴は、複数のブランドラインナップを展開していることです。

メインブランドの「A.R.TI.X HOME」は真・自由設計を掲げ、理想を追求できる柔軟性が魅力です。建築家と創る完全自由設計の平屋「OUCA」は、大人のライフスタイルにこだわった上質な空間を提供します。

「DULTON HOME」は、アメリカンヴィンテージの世界観を住空間全体で表現したブランドで、家具やインテリアまでトータルコーディネートが可能です。「GRAND ARCHI」は建築家によるデザイナーズ注文住宅で、より洗練されたデザイン性を求める方に適しています。それぞれのブランドでコンセプトと価格帯が異なるため、自分のライフスタイルや予算に合わせて選択できる点が、なかやしきの強みといえるでしょう。

正確な見積もりを取得するために

坪単価はあくまで目安であり、実際の建築費用は個別の条件によって大きく変わります。敷地の形状や地盤の状態、接道条件などによっては、地盤改良工事や外構工事に想定以上の費用がかかる場合もあります。また、建築時期によっても資材価格の変動が影響するため、早めに見積もりを取得することが賢明です。

なかやしきは北九州市を中心に創業130年以上の実績を持つ地域密着型の建築会社です。公式サイトから資料請求を行うか、展示場で直接相談することで、具体的な予算計画を立てることができます。希望する間取りや設備、デザインのイメージを明確に伝えることで、より精度の高い見積もりを得られるでしょう。予算管理を適切に行いながら、理想の住まいを実現するための第一歩として、まずは相談してみることをおすすめします。

なかやしきと有名ハウスメーカー坪単価比較表

それでは、なかやしきの価格帯は他のハウスメーカーと比較するとどの辺りに位置するのでしょうか。表にまとめましたので、参考にしてください。

ハウスメーカー名 平均坪単価(目安) 特徴と市場における位置づけ
なかやしき 70.7万円 全国平均とほぼ同水準。自社一貫体制により大手よりもコストを抑えつつ、高性能な自由設計住宅を提供
エスプリホーム 65万円 長期優良住宅およびZEHに対応可能。比較的コストを抑えた価格帯
一条工務店 68.4万円 長期優良住宅およびZEHに対応可能。坪単価はなかやしきの平均値に近い水準
住友林業 85万円 なかやしきよりも約20%高い価格帯の大手ハウスメーカー
セキスイハイム 90万円 なかやしきよりも約27%高い価格帯の大手ハウスメーカー
三井ホーム 95万円 なかやしきよりも約34%高い価格帯の大手ハウスメーカー。高級志向の住宅
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なかやしきのメリット・デメリット

なかやしきで家を建てる際には、130年以上の歴史を持つ木材のプロフェッショナルならではの強みと、地域密着型ゆえの制約の両面を理解しておくことが重要です。

ここでは、独自技術や構造性能といった具体的なメリットと、施工エリアや予算管理における注意点を詳しく解説します。理想の住まいを実現するために、まずは正確な情報を把握しましょう。

メリット

なかやしきが提供する住宅は、1889年創業以来130年以上にわたり培ってきた木材への深い知見と独自技術により、高い安全性、快適性、そしてコスト効率を両立させています。

1.業界トップクラスの住宅性能と独自技術による快適な住環境

なかやしきは、省エネ性能と快適性に優れた住宅を提供しています。

最大の特徴は、地中熱エネルギーを利用したオリジナルの新工法「A2Gシステム」です。このシステムは、年間を通じて安定している地中の温度を活用することで、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を維持し、エネルギー消費を大幅に抑えます。高断熱・高気密構造と組み合わせることで、家中どこへ行っても温度差がない「温度のバリアフリー」を実現し、ヒートショックの予防にもつながります。

断熱性能においても、現場発泡断熱材「エアライトフォーム」(または「ダルトフォーム」)を標準採用することで、隙間のない高い断熱性と気密性を確保しています。これにより冷暖房効率が向上し、光熱費削減に貢献します。さらに、UA値0.18の実現も可能であり、これはZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を大きく超える、業界トップクラスの断熱性能といえます。

2.耐震性と設計自由度を両立する独自構造

安全性を高めながらも、デザイン性に優れた自由な間取りを実現している点も、なかやしきの大きなメリットです。

伝統的な木造軸組工法をベースに、構造を強靭化する「ロイヤルSSS構法」を標準採用しています。この構法は2013年にグッドデザイン賞を受賞しており、高い耐震性と設計の自由度を両立させています。全棟で構造計算が行われ、耐震性は住宅性能表示制度の最高ランクである耐震等級3を確保可能としています。

また、設計基準として、日本の一般的な「尺モジュール」に加え、バリアフリー対応やゆとりのある生活動線確保に役立つ「メーターモジュール」(1m基準)を選択できます。メーターモジュールを採用することで、廊下や部屋の幅が広くなり、より開放的な空間設計が可能になります。車椅子での移動や将来的な介護にも対応しやすい住まいを実現できるのです。

3.自社一貫体制と木材の専門性によるコストパフォーマンス

創業以来の強みである木材の知見を活かし、品質と価格のバランスを取っている点も見逃せません。

なかやしきは、木材の仕入れ、自社プレカット工場での製材加工、設計、施工、アフターサービスまでを一貫体制で行っています。この体制により中間マージンを削減でき、大手ハウスメーカーよりもコストを抑えて建築できる傾向があります。実際、なかやしきの平均坪単価70.7万円は、セキスイハイム(約90万円)や三井ホーム(約95万円)と比較して20〜34%程度安価です。

さらに、130年以上にわたって培ってきた木材に関する経験に基づき、自社工場で日本の気候風土に適した「乾燥木」や「集成材」を加工・管理することで、高品質な木材を安定的に使用しています。北九州でNo.1の生産能力を持つ自社プレカット工場の存在が、この品質とコストのバランスを支えているのです。

デメリット

一方で、なかやしきを検討する際に注意すべき点もあります。これらは主に、事業規模や提供サービス体制に起因する制約です。

1.施工可能エリアが福岡県内に限定される

なかやしきは地域密着型の経営方針を取っているため、施工可能エリアが福岡県内の特定地域に限定されています。

現時点では、福岡県外での建築を検討している方は依頼ができません。また、福岡県内であっても、一部の地域は対応エリア外となる可能性があるため、検討の初期段階で建築予定地が対応エリア内かどうかの確認が必須です。地域密着だからこその丁寧なアフターサービスが期待できる反面、対応エリアの制約は大きなデメリットといえます。

2.自由設計による予算管理の難しさ

なかやしきの平均坪単価は70.7万円ですが、自由設計に強みを持つ分、こだわりのオプションを追加していくと予算が大きく膨らむリスクがあります。

理想の住まいを追求するあまり、「当初の予算をかなりオーバーしてしまった」という声も聞かれます。具体的には、標準的な断熱材から高性能な「エアライトフォーム」に変更すると約2〜4万円/坪、一般的なフローリングから無垢材に変更すると、床材だけで約1.5〜3万円/坪のコスト増となる可能性があります。

例えば、35坪の住宅で断熱材と床材をグレードアップした場合、それだけで約120〜245万円の追加費用が発生する計算になります。自由設計だからこそ、明確な予算上限を設定し、優先順位をつけながら仕様を決定していくことが重要です。

3.全国的な情報量の少なさ

地域密着型のメーカーであるため、全国展開する大手ハウスメーカーと比較すると、ウェブサイトや口コミサイト上での情報発信や、第三者による評判の数が限られています。

口コミ情報、特に否定的な評判が少ないため、検討者が多角的な判断材料を得るためには、モデルハウス訪問や担当者との直接的な対話を重視する必要があります。独自技術である「A2Gシステム」や「ロイヤルSSS構法」は優れていますが、他の高性能住宅メーカーと比較した際の決定的な差別化要素が見えにくいという意見も一部にあります。

実際に展示場を訪れ、性能や仕様を詳しく確認し、複数のハウスメーカーと比較検討することで、価格に対する明確な価値を見極めることが大切です。なかやしきは北九州を中心に4,000棟以上の施工実績を持つ信頼できる会社ですが、情報収集の段階では積極的に足を運ぶ姿勢が求められるでしょう。

なかやしきの商品ラインナップ

なかやしきは、1889年創業以来130年以上にわたり木材に関する深い経験と技術を培ってきた、福岡県に特化した地域密着型の建築会社です。その注文住宅事業は複数のブランドで展開されており、高いデザイン性と機能性を両立した自由設計の木造住宅を提供しています。

A.R.TI.X HOME(アーティックスホーム)

「A.R.TI.X HOME」は、なかやしきのメインブランドであり、「真・自由設計」をコンセプトに掲げた完全オーダーメイドの注文住宅です。

このブランドの最大の特徴は、規格や基準、設計・施工の効率にこだわらず、お客様のこだわりをとことん追求して実現可能な方法を提案する姿勢にあります。専属の設計士がお客様一人ひとりのニーズに合わせて、間取りや設備をフルオーダーできる自由度の高さが魅力です。

構造面では、2013年にグッドデザイン賞を受賞した「ロイヤルSSS構法」を標準採用しており、耐震等級3相当の高い構造性能を確保しています。この構法は、伝統的な木造軸組工法に独自の強化技術を融合させたもので、柱の接合部を強化しながら大空間設計の自由度を両立させています。

断熱性能においても、隙間を作らない現場発泡断熱材「エアライトフォーム」(または「ダルトフォーム」)を採用し、高い気密性と断熱性、防音性を実現しています。さらに、開口部には熱損失を防ぎ結露を抑制する樹脂サッシと複層ガラスを標準採用することで、省エネ性能を高めています。

設計基準としては、日本の一般的な「尺モジュール」(約910mm基準)に加え、「メーターモジュール」(1m基準)も選択できます。メーターモジュールを採用することで、廊下や階段の幅を約9cm広くできるため、バリアフリー対応やゆとりのある生活動線の確保が可能になります。

A.R.TI.X HOME Pro(アーティックスホーム プロ)

「A.R.TI.X HOME Pro」は、なかやしきが培ってきた自由設計のノウハウを結集して誕生した、コンセプト規格型注文住宅です。高いコストパフォーマンスとデザイン性を両立させた新発想の住宅ブランドとして位置づけられています。

このブランドの特徴は、あらかじめ設定されたテーマ別のプランから選ぶことで、注文住宅の自由度を保ちながらも打ち合わせ回数を減らし、コストを抑えられる点にあります。具体的には、「耐久の家」「シンプルな平屋」「断熱の家」「狭小の家」「ビルトインガレージの家」「ふたりの平屋」「自由な箱の家」「中庭のある家」「北欧スタイルの家」「太陽光を活かす家」「未来を創るZEHの家」「吹き抜けのある家」「自然素材の家」「稼ぐ家」「Tree box」といった15種類のコンセプトプランが用意されています。

それぞれのプランは、特定のライフスタイルやニーズに最適化されており、例えば「耐久の家」は災害に強く長期的に住み続けられる住まい、「断熱の家」は一年中快適な室温を保てる高性能住宅、「ふたりの平屋」は夫婦二人の暮らしに特化した平屋プランなど、明確なコンセプトが設定されています。

理想のイメージが曖昧な段階の方や、コストをなるべく抑えたい方にとって、このブランドは注文住宅のこだわりとコストパフォーマンスを両立させる選択肢となります。

DULTON HOME(ダルトンホーム)

「DULTON HOME」は、東京・大阪を中心に直営店を構えるインテリア雑貨メーカーDULTONとのコラボレーションによって誕生したブランドです。

アメリカンヴィンテージの世界観を住空間全体で表現することができ、暮らしの隅々までDULTONに囲まれた生活を実現できます。家具やインテリア雑貨はもちろん、住宅の設計段階からDULTONのテイストを取り入れることで、統一感のある空間をトータルコーディネートできる点が最大の魅力です。

このブランドは、インテリアにこだわりを持つ方や、個性的で遊び心のある住まいを求める方に適しています。

OUCA(オウカ)

「OUCA」は、建築家と創る完全自由設計の大人の平屋プロジェクトです。

平屋ならではの開放感と機能性を追求し、上質なライフスタイルを実現するための住まいとして位置づけられています。建築家との協働により、土地の特性を最大限に活かした設計が可能で、中庭や吹き抜けなど、平屋ならではの空間演出を楽しむことができます。

セカンドライフを豊かに過ごしたいシニア世代や、ワンフロアでの暮らしにこだわりを持つ方におすすめのブランドです。

GRAND ARCHI(グランアーキ)

「GRAND ARCHI」は、建築家によるデザイナーズ注文住宅ブランドです。

より洗練されたデザイン性を求める方に向けて、建築家の専門的な視点から提案される住まいづくりを展開しています。デザイン性と機能性を高次元で融合させた住宅を実現できるため、建築美にこだわりたい方に適したブランドといえるでしょう。

全ブランド共通の品質管理体制

なかやしきの大きな強みは、木材の仕入れから加工、施工まで一貫体制で行っていることです。月間生産量150棟を誇る自社プレカット工場を保有し、九州トップクラスの生産能力により、高品質な木材を安定的に供給しています。

さらに、防蟻対策として、シロアリが食べる成分を含まない耐力面材「ダイライト」を採用することで、シロアリ被害や腐朽菌の発生を防ぎ、住宅の耐久性を高めています。また、独自の「A2Gシステム」は地中熱エネルギーを利用したオリジナルの通気工法で、一年中16℃から18℃程度の安定した地中温度を活用し、室内の換気に役立てることでエネルギー消費を抑えます。

このように、なかやしきは複数のブランド展開により、お客様の予算、ライフスタイル、デザイン志向に応じた幅広い選択肢を提供しています。どのブランドを選んでも、130年以上の歴史で培われた木材への知見と、高い技術力に裏打ちされた品質を享受できる点が、なかやしきの注文住宅の大きな魅力といえるでしょう。

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なかやしきのQ&A

ここからはなかやしきに関するQ&Aを紹介していきます。

Q. なかやしきの施工エリアはどこですか?

なかやしきの施工エリアは福岡県内に限定されています。特に北九州市を中心としたエリアが主な対応地域となります。具体的には、小倉北区、小倉南区、八幡西区、戸畑区、若松区、門司区などの北九州市内全域、さらに行橋、中津などの周辺地域も対応可能です。福岡県外での建築は現在対応していないため、建築予定地が対応エリア内かどうかを事前に確認することをおすすめします。

Q. なかやしきの展示場やモデルハウスはどこにありますか?

なかやしきは北九州市内に複数の展示場・モデルハウスを設けています。主な展示場は、小倉南区にあるRKB住宅展示場とTNC住宅展示場です。また、実際に建てた家を見学できる完成見学会も定期的に開催しています。来場予約は公式サイトから可能で、事前予約をすることでゆっくりと相談できます。展示場では、実際の住宅性能や設計の自由度を体感できるため、検討段階でぜひ訪れることをおすすめします。

Q. なかやしきのマンション事業について教えてください

なかやしきは注文住宅だけでなく、分譲マンション事業も展開しています。「A.R.TI.X MANSION(アーティックスマンション)」というブランド名で、北九州市内を中心に複数のマンションを開発・販売しています。黒崎、門司、若松などのエリアでマンションを手がけており、中古マンションの取り扱いもあります。マンションの名前は一般公募することもあり、地域とのつながりを大切にする姿勢が表れています。

Q. なかやしきの建売住宅はありますか?

はい、なかやしきは注文住宅だけでなく、建売住宅(分譲住宅)も販売しています。戸畑、小倉南区、八幡西区などのエリアで、「アーティックスヴィレッジ」や「アーティックスタウン」といった分譲地開発を行い、建売住宅を提供しています。土地探しから始める必要がないため、スムーズに入居したい方に適しています。現在販売中の物件情報は公式サイトで確認できます。

まとめ

今回はFP兼宅建士の立場からなかやしきの評価を行いました。

130年以上の歴史を持つ木材のプロフェッショナルとして、独自の「ロイヤルSSS構法」や「A2Gシステム」など、高い技術力に裏打ちされた住宅性能が高く評価できるなかやしき。坪単価はおおむね全国平均と同水準の70万円前後で、耐震等級3や長期優良住宅基準を満たす高品質な住まいを提供している点は、コストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

一方で、自由設計ゆえの予算管理の難しさや、施工エリアが福岡県内に限定されるなどの注意ポイントも理解することで、より後悔のない家づくりが実現します。北九州エリアで信頼できる地域密着型の建築会社をお探しの方には、ぜひ候補に入れていただきたいハウスメーカーです。

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